(前掲書、p.26) 右脳優位のパーツたちが、気づかずに 独走する場合は、特に左脳のバランスをとる存在が助けになります。 twitter.com/fukamidori6/st…
2020-11-20 03:15:17心を落ち着かせる粉薬を1包飲んだ。すると目の前に砂時計が現れて、私が薬を飲むごとに時計にも白い砂が溜まっていった。ある晩、ついに砂時計の片方が溜まり、私は試しにひっくり返した。すると砂が落ち、抑え込んでいたはずの感情の波が押し寄せ、私と砂時計は粉々に砕けた。#マイクロノベル
2020-11-20 00:54:06(前掲書、p.26) 右脳優位のパーツたちが、気づかずに 独走する場合は、特に左脳のバランスをとる存在が助けになります。 twitter.com/fukamidori6/st…
2020-11-20 03:15:17『トラウマによる解離からの回復: 断片化された「わたしたち」を癒す』 Janina Fisher著、浅井咲子訳、国書刊行会、2020.8.25. 左図は、第4章、「わたしたちと向き合うために~パーツたちに働きかける」の図4-2。 右図は、第5章、「パーツたちと仲良くなる~思いやりの種を蒔く」の図5-2。 pic.twitter.com/t8wzhwaWB3
2020-11-20 03:28:30『トラウマによる解離からの回復: 断片化された「わたしたち」を癒す』 Janina Fisher著、浅井咲子訳、国書刊行会、2020.8.25. 左図は、第4章、「わたしたちと向き合うために~パーツたちに働きかける」の図4-2。 右図は、第5章、「パーツたちと仲良くなる~思いやりの種を蒔く」の図5-2。 pic.twitter.com/t8wzhwaWB3
2020-11-20 03:28:30前掲書、はじめに(pp.15-30) セラピストとしてトラウマに苦しむ人々が、自分を疎外し、自己嫌悪するのを見るたびに困惑されられます。共感によって癒す作業が、圧倒されるものになるのはなぜなのか? 個人の人格やアイデンティティが断片化され、区画化されているという考え方は広く知られていません
2020-11-20 03:37:33前掲書、はじめに(pp.15-30) セラピストとしてトラウマに苦しむ人々が、自分を疎外し、自己嫌悪するのを見るたびに困惑されられます。共感によって癒す作業が、圧倒されるものになるのはなぜなのか? 個人の人格やアイデンティティが断片化され、区画化されているという考え方は広く知られていません
2020-11-20 03:37:33Van der Kolk,(2014) の「身体はトラウマを記録する」から学んで気づいたことは、もし脳や身体が生来、環境に適応するように出来ているのなら、トラウマ的な反応の名残は病理としてではなく適応策としてみるべきだ、ということです。セラピーで起こるいきづまりや抵抗、またはパーソナリティ障碍的な
2020-11-20 03:46:02Van der Kolk,(2014) の「身体はトラウマを記録する」から学んで気づいたことは、もし脳や身体が生来、環境に適応するように出来ているのなら、トラウマ的な反応の名残は病理としてではなく適応策としてみるべきだ、ということです。セラピーで起こるいきづまりや抵抗、またはパーソナリティ障碍的な
2020-11-20 03:46:02行動は、個人の心身が危険に適応するためのものだったのです。ですからトラウマ関連の問題というのは、私は「勇気の証」だと考えます。適応策として自分を断片化させたことで、個人の内面の世界は世闘地帯と化します。その断片化された状態を、トラウマへの正常な反応であると説明することが必要です。
2020-11-20 03:52:55行動は、個人の心身が危険に適応するためのものだったのです。ですからトラウマ関連の問題というのは、私は「勇気の証」だと考えます。適応策として自分を断片化させたことで、個人の内面の世界は世闘地帯と化します。その断片化された状態を、トラウマへの正常な反応であると説明することが必要です。
2020-11-20 03:52:55そんな時、まず構造的解離の理論(Van der Heart, Nijenhuis & Steele, 2006 ) について言及します。この理論を礎として、苦しみをパーツたちという言葉を用い、動物の防衛サバイバル反応と関連づけます。解明されることがなかった長い苦しみに名前がつき、構造的解離のモデルは安心材料になるのです。
2020-11-20 03:57:59そんな時、まず構造的解離の理論(Van der Heart, Nijenhuis & Steele, 2006 ) について言及します。この理論を礎として、苦しみをパーツたちという言葉を用い、動物の防衛サバイバル反応と関連づけます。解明されることがなかった長い苦しみに名前がつき、構造的解離のモデルは安心材料になるのです。
2020-11-20 03:57:59わたしの断片化は、安全でない世界を生きるための適応策であり、うまく生き残るためのものなのだ、と。自己愛の強ささえ、それが生き残るために必要だったのであり、個人の欠陥などでは決してないのです。このような働きかけによって、傷ついて、顧みられず、孤独でいるパーツたちを愛することを
2020-11-20 04:04:15わたしの断片化は、安全でない世界を生きるための適応策であり、うまく生き残るためのものなのだ、と。自己愛の強ささえ、それが生き残るために必要だったのであり、個人の欠陥などでは決してないのです。このような働きかけによって、傷ついて、顧みられず、孤独でいるパーツたちを愛することを
2020-11-20 04:04:15「習得」していきます。すると、自分に向かっていた罵倒や嫌悪が自分への慈しみに変わります。これまで嫌悪し避けてきた内なる彼 / 彼女たちに優しくできるようになり、自分の中でやさしい関係を築けるようになるのです。幼い子どもたちと「つながる」と、恥の感情と自己嫌悪が緩んでいきます。
2020-11-20 04:08:47「習得」していきます。すると、自分に向かっていた罵倒や嫌悪が自分への慈しみに変わります。これまで嫌悪し避けてきた内なる彼 / 彼女たちに優しくできるようになり、自分の中でやさしい関係を築けるようになるのです。幼い子どもたちと「つながる」と、恥の感情と自己嫌悪が緩んでいきます。
2020-11-20 04:08:47自己破壊的な行為はトラウマの潜在記憶の痛みからの一時的な避難の方法なのです。 本書は、一見トラウマを「克服し」、地位のある職業に就き、家族を持って豊かに暮らしているように見えても、人生を謳歌できない方たちに向けても書かれています。
2020-11-20 04:13:46自己破壊的な行為はトラウマの潜在記憶の痛みからの一時的な避難の方法なのです。 本書は、一見トラウマを「克服し」、地位のある職業に就き、家族を持って豊かに暮らしているように見えても、人生を謳歌できない方たちに向けても書かれています。
2020-11-20 04:13:46統合されているように見えて、内なる葛藤がみられる、つまり断片化が起きている。トラウマ関連の知覚や衝動と「今、ここ」の見当識が混在しているのです。構造的解離理論は、右脳ー左脳の分離脳が、脅威にさらされた時にどうなるかを示しています。 ストレス下において、左脳は前向きに課題をこなし
2020-11-20 04:18:45統合されているように見えて、内なる葛藤がみられる、つまり断片化が起きている。トラウマ関連の知覚や衝動と「今、ここ」の見当識が混在しているのです。構造的解離理論は、右脳ー左脳の分離脳が、脅威にさらされた時にどうなるかを示しています。 ストレス下において、左脳は前向きに課題をこなし
2020-11-20 04:18:45論理的になろうとします。それに対して、潜在記憶の右脳はサバイバルモードになり、危険に身構えて逃げる準備をしたり、恐怖で凍りついたり、助けを求めたり、恥にさいなまれて明け渡すことをします。個人によって「自分」として特定しやすいパーツたちと「自分でない」かのように無視や拒否をされがち
2020-11-20 04:25:04論理的になろうとします。それに対して、潜在記憶の右脳はサバイバルモードになり、危険に身構えて逃げる準備をしたり、恐怖で凍りついたり、助けを求めたり、恥にさいなまれて明け渡すことをします。個人によって「自分」として特定しやすいパーツたちと「自分でない」かのように無視や拒否をされがち
2020-11-20 04:25:04なパーツがあるのはこのためです。虐待、ネグレクト、さまざまなトラウマ的体験をした人たちが区画化によって、うまく機能する一方で、常に「偽っているような」感覚を抱えているのも事実です。そして、どのわたしも進化の過程で同じく「真実」であり不可欠だったのですが、強烈な幼い子どもの感情に
2020-11-20 04:29:18なパーツがあるのはこのためです。虐待、ネグレクト、さまざまなトラウマ的体験をした人たちが区画化によって、うまく機能する一方で、常に「偽っているような」感覚を抱えているのも事実です。そして、どのわたしも進化の過程で同じく「真実」であり不可欠だったのですが、強烈な幼い子どもの感情に
2020-11-20 04:29:18巻き込まれる傾向が強くなります。「日常を送る自己」も確かに一緒に存在しているにも関わらず、圧倒されるような痛みのみを感じて、それに耐えようとするのです。自分の中での矛盾や強烈な感情、歪んだ知覚が、断片化によるものだとまず知ることが重要です。
2020-11-20 04:33:00巻き込まれる傾向が強くなります。「日常を送る自己」も確かに一緒に存在しているにも関わらず、圧倒されるような痛みのみを感じて、それに耐えようとするのです。自分の中での矛盾や強烈な感情、歪んだ知覚が、断片化によるものだとまず知ることが重要です。
2020-11-20 04:33:00時が経つにつれて、自己嫌悪、感情からの回避、嗜癖や自己破壊行為、そして脆弱さと支配、愛と嫌悪、親密さと疎遠、恥と誇りといった内面の葛藤がさらに強くなり、自分から遠ざかろうとします。愛され、安心して、受け入れられることを切望してまとわりついたかと思うと、twitter.com/fukamidori6/st…
2020-11-20 04:49:32時が経つにつれて、自己嫌悪、感情からの回避、嗜癖や自己破壊行為、そして脆弱さと支配、愛と嫌悪、親密さと疎遠、恥と誇りといった内面の葛藤がさらに強くなり、自分から遠ざかろうとします。愛され、安心して、受け入れられることを切望してまとわりついたかと思うと、twitter.com/fukamidori6/st…
2020-11-20 04:49:32拒絶したり、自己嫌悪に陥ったり、他者の欠点が許せなくなったりします。また注目されることを求めながら、一方で存在を消したいと願うのです。そして数年後には、不安、慢性のうつ状態、低い自尊心、人生のいきづまり、またはPRSD、双極性障碍、境界性パーソナリティ障碍、 twitter.com/fukamidori6/st…
2020-11-20 04:51:44拒絶したり、自己嫌悪に陥ったり、他者の欠点が許せなくなったりします。また注目されることを求めながら、一方で存在を消したいと願うのです。そして数年後には、不安、慢性のうつ状態、低い自尊心、人生のいきづまり、またはPRSD、双極性障碍、境界性パーソナリティ障碍、 twitter.com/fukamidori6/st…
2020-11-20 04:51:44解離性障碍などでセラピーの扉を叩きます。これらは出来事によるトラウマ(単回性トラウマ)によってのみ引き起こされたのではなく、幼少の頃のトラウマ的な愛着によるもので、これこそがセラピーのいきづまる原因のひとつなのです。このいきづまりが、内面の断片化が引き起こす葛藤であることはあまり
2020-11-20 04:56:05解離性障碍などでセラピーの扉を叩きます。これらは出来事によるトラウマ(単回性トラウマ)によってのみ引き起こされたのではなく、幼少の頃のトラウマ的な愛着によるもので、これこそがセラピーのいきづまる原因のひとつなのです。このいきづまりが、内面の断片化が引き起こす葛藤であることはあまり
2020-11-20 04:56:05知られてはいません。セラピストとしての自分の資質を疑問視したり、クライアントたちの言動を「転移」や「抵抗」とみなすことは、断片化について理解する機会を失ってしまいます。 トラウマの癒やしとは、犠牲者としてではなく、生き残ったことに注目し、恐怖でなく、温かく喜びの感情を身体で感じる
2020-11-20 05:02:03知られてはいません。セラピストとしての自分の資質を疑問視したり、クライアントたちの言動を「転移」や「抵抗」とみなすことは、断片化について理解する機会を失ってしまいます。 トラウマの癒やしとは、犠牲者としてではなく、生き残ったことに注目し、恐怖でなく、温かく喜びの感情を身体で感じる
2020-11-20 05:02:03ことが出来るようになることです。癒やしとは私のなかの「わたしたち」、または「彼や彼女たち」との関係がよくなることです。自己からの遠ざかりは、過去を乗り越える妨げになります。 ✔️ 本書の構成について 「会話」だけよりも深いレベルに到達するための介入として、センサリーモーター心理療法
2020-11-20 05:08:30ことが出来るようになることです。癒やしとは私のなかの「わたしたち」、または「彼や彼女たち」との関係がよくなることです。自己からの遠ざかりは、過去を乗り越える妨げになります。 ✔️ 本書の構成について 「会話」だけよりも深いレベルに到達するための介入として、センサリーモーター心理療法
2020-11-20 05:08:30(SP)の他に、内的家族システム療法(IFS)やマインドフルネスをベースにしたアプローチ、臨床催眠なども用いていきます。セラピストの教育でも、まずは臨床家が自分たちのパーツに気づくことを促します。 1章では、解離による分離や断片化を適応戦略として捉えます。
2020-11-20 05:15:57(SP)の他に、内的家族システム療法(IFS)やマインドフルネスをベースにしたアプローチ、臨床催眠なども用いていきます。セラピストの教育でも、まずは臨床家が自分たちのパーツに気づくことを促します。 1章では、解離による分離や断片化を適応戦略として捉えます。
2020-11-20 05:15:57圧倒される出来事から遠ざかることで、「よい自分」を保ち、恥や脅威やトラウマ的経験を「自分ではない」とすることで生き延びます(Bromberg, 2011 )。断片化などを記憶の区画化として強調せず、トラウマ的な環境への適応策であるという側面が強調されています。
2020-11-20 05:18:45圧倒される出来事から遠ざかることで、「よい自分」を保ち、恥や脅威やトラウマ的経験を「自分ではない」とすることで生き延びます(Bromberg, 2011 )。断片化などを記憶の区画化として強調せず、トラウマ的な環境への適応策であるという側面が強調されています。
2020-11-20 05:18:45「行動化」「操作」「抵抗」または「動機づけがなされてない」とみなされてきた現象が実は、日常生活の叫細な刺激によって潜在記憶がトラウマ的反応を引き起こし、たたかう、逃げる、助けを求める、凍りつく、「擬死する」(Porges, 2011)という本能的な行動を起こしているだけだからです。
2020-11-20 05:24:59「行動化」「操作」「抵抗」または「動機づけがなされてない」とみなされてきた現象が実は、日常生活の叫細な刺激によって潜在記憶がトラウマ的反応を引き起こし、たたかう、逃げる、助けを求める、凍りつく、「擬死する」(Porges, 2011)という本能的な行動を起こしているだけだからです。
2020-11-20 05:24:592章では、断片化の兆候をどう認識するかを、神経科学と記憶の研究から解説していきます。脅威へのストレス反応として、トラウマがどのように身体に刻まれるか、危険な環境下での動物としての防衛反応がなぜ危険行為へと発展するのか、なぜ左脳の「日常を送る自己」が観察しながらも、湧き起こる衝動を
2020-11-20 05:29:402章では、断片化の兆候をどう認識するかを、神経科学と記憶の研究から解説していきます。脅威へのストレス反応として、トラウマがどのように身体に刻まれるか、危険な環境下での動物としての防衛反応がなぜ危険行為へと発展するのか、なぜ左脳の「日常を送る自己」が観察しながらも、湧き起こる衝動を
2020-11-20 05:29:40コントロールできないのかを解明していきます。過覚醒、過敏さ、猜疑心、衝動的な行動は自律神経系が支配しています。この神経系が稼働して、強い感情をもたらしたり、麻痺させたりするのです。何らかの原因で誘発されると、神経系は、脅威に満ちた世界に順応するように、迫りくる危険に「準備万端」で
2020-11-20 05:34:03コントロールできないのかを解明していきます。過覚醒、過敏さ、猜疑心、衝動的な行動は自律神経系が支配しています。この神経系が稼働して、強い感情をもたらしたり、麻痺させたりするのです。何らかの原因で誘発されると、神経系は、脅威に満ちた世界に順応するように、迫りくる危険に「準備万端」で
2020-11-20 05:34:03いるようにします。そして交感神経を働かせ興奮したり、副交感神経で不動になったり、もしくは両者を稼動させるのです(Ogden et al., 2006 )。また「記憶をプロセス(処理)する」とはどういうことか、についても説明していきます。記憶が幼いパーツが保持している潜在的な感情の状態、身体感覚、神経系
2020-11-20 05:40:04いるようにします。そして交感神経を働かせ興奮したり、副交感神経で不動になったり、もしくは両者を稼動させるのです(Ogden et al., 2006 )。また「記憶をプロセス(処理)する」とはどういうことか、についても説明していきます。記憶が幼いパーツが保持している潜在的な感情の状態、身体感覚、神経系
2020-11-20 05:40:04の活性化、そして調整不全で衝動的な行動だとしたら、何をするのが有効かを示していきます。脳は、過去の経験を前後の出来事も結合して、更新して書き換えるということがわかってきました。ですから、出来事の記憶に取り組むことに焦点を当てるよりも、新たな経験を開拓していくことで、トラウマ関連の
2020-11-20 05:44:02の活性化、そして調整不全で衝動的な行動だとしたら、何をするのが有効かを示していきます。脳は、過去の経験を前後の出来事も結合して、更新して書き換えるということがわかってきました。ですから、出来事の記憶に取り組むことに焦点を当てるよりも、新たな経験を開拓していくことで、トラウマ関連の
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