第169回深夜の真剣140字60分一本勝負

夜ヶ咲 @yorugasaki

指先が届きそうで。 #140字小説 #深夜の真剣140字60分一本勝負　 （@140onewrite） pic.twitter.com/IcOXS17fHG

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新生🍊なつみかん @MrOrange0615

身体が弱い私は今晩も寝込んでいた。いつもカエルの鳴き声を子守唄がわりにしているが、今日は生憎と合唱は聞こえない。夏祭り最終日の夜である今、盛大に花火の音が響く。カエルたちは花火の音に驚いているのか、それとも見とれているのか、鳴くのをやめている。私が眠るにはまだまだ早い。

TAKA001 @001TAKA

いっそ寝込む事に決めた。ワクチン接種した腕が痛くて上がらない。さっきまで会社に行く為に靴下を履こうとしていたけれど、娘が「お父さん、アマガエルみたい」なんて言うもんだから馬鹿らしくなった。 オリンピック開会式の歓声と花火、響きわたる。新聞の見出しが多面的に世の中を表した事は無い。

てい @orztee

いつも元気な彼が寝込んでいると聞き、見舞いへ出かけた。見ると寝床へ潜り込み、体を震わせている。今晩はアレが上がるんだ、と彼は言う。人間が打ち上げる、雷みたいな音を立てるアレさ。ああ、花火のことかいと尋ねると、彼は、ゲロ、と声も震わせた。遠くから、人間たちのざわめきが聞こえてきた。 pic.twitter.com/v47PHFg1hz

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ゆきやまイマ＠鶏林書笈 @keirin_syokyu

#深夜の真剣140字60分一本勝負 @140onewrite お題： ①花火、響き ②アマガエル ③寝込む #木槿国の物語 今年は近所の花火が見られず残念です（ ; ; ） pic.twitter.com/BFUOyQsO4T

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ポッキー(山口絢子)@低浮上多し🙇 @sorapoky

花火大会の夜。私は、夏風邪で寝込んでいた。どーんという地響きがしたかと思うと、隣には巨大な雨蛙。わっと驚いたが、私の体が小さくなっていたのだ。葉っぱの特等席で、私は花火を見ることができた。再び気づいた時には、布団の中。熱は下がり、庭に出ると、花陰から小さな雨蛙が、ぴょんと跳ねた。 pic.twitter.com/BOjsfCPRUT

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ケンタシノリ＠童話＆小説書き屋さん @kentasinori

夜がふける頃、山奥にある小さな一軒家ではかあちゃの隣でぐっすり寝込む正之助の姿がありました。 正之助が見ている夢、それはアマガエルのいる池にドボンと飛び込むというものです。見事な水しぶきを上げたその時……。 「かあちゃ、おねしょしちゃった」 「ふふふ、でっかい地図を描いちゃったね」 pic.twitter.com/MAahO40bpY

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砂織 @OnlyformeSuna

#深夜の真剣140字60分一本勝負 (@140onewrite ) #140字小説 pic.twitter.com/Vr66lK9VKJ

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香-kyo- @74_oooo

こんな日に熱を出して寝込むなんてついてない。小さい頃からの夢を叶え、今日夜空へ咲かせるはずだったのに。 いや、今まさに花開いているのだろう。少し前からドォンドォン……と遠くで独特の低音が聞こえ始めた。その中の一つは僕が作った花火、響きだけでも、と布団の中でじっと耳をこらしている。

RAY/※※※ @growler_ray

縁側で花火、響き。 君の声は消せど、心かき消すことは出来ず。 言の葉を紡ぐ唇は、伝えたい声を心へと直接届かせてきた。 「どう、だった？」 「どうって……ふふ、それじゃあ──」 つつみ隠そうとした卑怯な君へ言葉を伝えようとすれば、また花火、響く。 さあ、わたしの唇はなんて言ったかな？

三上クコ @mikami_kuko

うるさいカエルの鳴き声に起こされて気分悪いし、頭痛いし、夏のくせにやけに寒いし、案の定熱あるし。もう最悪。なんで今日なの？二人きりじゃないけど彼と一緒に花火見られるチャンスだったのに！「……あめふってちゅうしになれ」人を呪えそうなガラガラ声で怨みを吐いて、ベッドの中に潜り込んだ。 pic.twitter.com/bVifvf0hb8

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秋月蓮華 @akirenge

アマガエルのレインコートを買ってもらいはしゃいでいた僕の妹は風邪をひいて寝込んだ。 花火大会だったのに。 母さんの持っていたスマホを拝借して僕は一人で花火大会に出かける。 タブレットＰＣは妹のところに置いて繋いで、 「見える？　聞こえる？」 花火、響き。 スマホをかざして、届ける。

魚里蹴友 @文学的理系 @shusuke1729

五時半まで昼寝をしようと思い、アラームをかけてベッドに入ったが、眠くないのでゴロゴロしていた。無駄にするのもなんだと、一節だけ読もうと本を開く。ちょっと時間をかけて読んだら眠くなってきた。見ると五時二十六分。休息は四分間？ いや、寝込んでしまおう。アラームを切り、枕に頭をつけた。