
part3 たまたま2年に進級して最初の席が、彼女と隣だった。 最初は不思議な子だなーって思ってたんだ。
2019-01-26 21:49:06
part4 飛鳥:なに?ジロジロと。 僕:え!? 飛鳥:気が散るんだけど 僕:ごめんなさい 飛鳥:うん。 pic.twitter.com/Oy8HbqeHeI
2019-01-26 21:52:24

part5 なんか、怒られた。 けど、それからというもの。 君のことがわかって来た気がする。 君は、少しひどい人だ、と。
2019-01-26 21:52:58
part6 ーーーー 【ガラガラ】 僕:あ…。 教室に入ると、まだ人もまばらな中、 一番後ろの一番窓際の自分の席で本を読む齋藤さんがいた。
2019-01-26 21:54:01
part12 授業は真面目に受けてるし、 成績も特別良いわけでも、悪いわけでもない。 人間関係以外は普通の人かと思ってた。 だとしても、挨拶を無視なんてひどい人だ。 pic.twitter.com/DXLKAHpLki
2019-01-26 21:58:12

part13 ーーーー 今日も、相変わらず小説の世界に入っていた。 僕:おはよう、齋藤さん 飛鳥:…ん。 pic.twitter.com/pWqNGOXXqe
2019-01-26 21:58:22

part15 飛鳥:何。こっちみて。 僕:い、いや…齋藤さんが、挨拶を… 飛鳥:そりゃ毎日毎日言われてるし、 返したっていいじゃん。 僕:聞いてたの!? 飛鳥:バカなの? この距離で聞こえてないとでも思ってたの? pic.twitter.com/A50iBZ2W0y
2019-01-26 22:00:09

part16 僕:すみません… 飛鳥:ってか、いつもヘコヘコしてて 恥ずかしくないの? 僕:まぁ、齋藤さんにはいいかなって。 飛鳥:なにそれ意味わかんない。 僕:僕にもわかんないよ。
2019-01-26 22:00:34
part19 ーーーー 翌朝 【ガラガラ】 僕:おはよう! 飛鳥:はぁ…、もう来たの? 僕:早く起きちゃって 飛鳥:もう……。 僕:齋藤さんも早いね
2019-01-26 22:04:00
part20 飛鳥:私はいつも同じ時間だから。 これからは早く来ないでよね。 小説読めなくなるから。 僕:あ、はい…
2019-01-26 22:04:40
part22 ーーーー 齋藤さんと話すになって、 しばらく経った日の放課後。 僕は忘れ物をして、途中で引き返してきた。
2019-01-26 22:12:09
part24 夕日が差し込み、教室を真っ赤に染めていた。 その中に、彼女はいた。 いつもの本ではなく、夕陽を見る彼女が。
2019-01-26 22:13:01
part25 飛鳥:……。 素敵な横顔だ……。その横顔は美しいという言葉だけでは表せないほどの魅力を持っていた。
2019-01-26 22:13:22
part27 飛鳥:…いつから 僕:今さっき… 飛鳥:ずっと黙って見てるとか… 僕:ごめん…。 pic.twitter.com/9usSvlenDz
2019-01-26 22:15:31

part29 飛鳥:何しに来たの? 僕:あぁ、そうだ、忘れ物して… 飛鳥:なんで取らなかったの? 僕:いや…小説を読んでない齋藤さんが初めてだったからびっくりしちゃって…
2019-01-26 22:18:20
part30 飛鳥:あのね、私だって人間なの。 本を読まない時だってあるから。 ってか、早く忘れ物とれば? 僕:あ、そっか 僕は机の中を確認した。
2019-01-26 22:18:38
part31 机の中にない。カバンをチェックした。 僕:ああああ!!あった!!! そんな…ここにあったなんて…。 飛鳥:…………。 僕:齋藤さん?
2019-01-26 22:18:59
part32 飛鳥:クックックック… そこには笑いを精一杯堪えて、堪えてるけど笑いすぎて悪い笑いみたいになってる齋藤さんがいた。
2019-01-26 22:19:57
part33 飛鳥:もう結構時間経ってるよね?w どこまで行ったの?w 僕:家の最寄り駅まで…40分くらい… 飛鳥:アッハッハッハッハッ😂😂 僕:そんなに笑う? pic.twitter.com/qeqDQjQth2
2019-01-26 22:20:55

part34 齋藤さんはひとりツボに入って爆笑している。 人の不幸を笑うなんてやっぱりひどい人じゃないか。
2019-01-26 22:22:20
part35 飛鳥:私ww、こういうのwww 苦手でハッハッハッww 彼女が、そういいながら顔をあげた瞬間。 僕は一気にもっていかれたんだ。 pic.twitter.com/2bg8i9a439
2019-01-26 22:27:48

part38 飛鳥:君面白いね〜 僕:そっちこそ何してたの? 飛鳥:私?夕日見てた、 僕:夕日? 飛鳥:うん、夕日とか星空とか好きなんだ。
2019-01-27 13:37:07
part39 僕:割とロマンチスト? 飛鳥:なにそれ、バカにしてんの? 僕:全然!! 飛鳥:単純にテレビとかより、そういうのを見てる方が楽しいの。綺麗だし。
2019-01-27 13:37:28
part43 飛鳥:ねえ、早く来ないでって言ったよね? 僕:いや昨日よりは、おs 飛鳥:まだ早い。 僕:すみません…
2019-01-28 16:48:40
part45 僕:…へ? 飛鳥:小説読む集中力切れちゃったし、 早く暇つぶしの話してよ。 僕:え、あ、うん!!
2019-01-28 16:49:00
part46 ただただその一言だけでも、嬉しかった。 僕は昨日、齋藤さんの為にいっぱい星について調べたんだ。これなら話せる!!
2019-01-28 16:49:33
part47 僕:齋藤さんさ、星座見る? 今の時期は… 飛鳥:おおぐま座、こぐま座、しし座、 おとめ座、あとは…うしかい座かな 飛鳥:大体日本から見えるのはね。
2019-01-28 16:49:56
part48 僕:す、すごいね!まぁ春の大三角は分かると思うけど、大k… 飛鳥:大曲線でしょ? 北斗七星の柄からのばして、 うしかい座のアークトゥルスと、 おとめ座のスピカを、繋げて出来る。 僕:……。 飛鳥:常識。
2019-01-28 16:51:03
part49 これ程かと。齋藤さんの星に対する知識は生半可なものではなくて、本当に好きなんだ。と理解させられるようだった。 僕が調べた付け焼き刃の情報なんて、彼女からしたら当たり前なんだろう。
2019-01-28 16:53:14
part50 俺:あぁ…すみません。 飛鳥:なに、暇つぶしにもなりやしないんだけど pic.twitter.com/rXqQsyVsH4
2019-01-28 16:53:56