
@azukiglg この要望、特に第一項目が通ると、日本の「怪談を通じて子どもに思慮深さを身につけさせる」は厳しい物になるような気がします。m-dojo.hatenadiary.com/entry/2022/10/…
2022-10-30 17:44:41
児童怪談、幽霊・妖怪・オバケを含む民話を教訓譚として扱うことの全般に影響が出る畏れありますねえ。 例えば、【桃太郎】は語れなくなる。鬼が出るので。 @tiltintinontun
2022-10-30 17:46:48
@azukiglg @tiltintinontun 「怖い思いしたよね、だけど親がいるから大丈夫」みたいなことも難しくなりますな。 plaza.rakuten.co.jp/pogacsa/diary/… 絵本ではかなり賛否両論のものが mao7735.hatenablog.com/entry/2017/12/…
2022-10-30 17:50:38
常日頃、「保護者、大人が過剰に子供を保護すると、子供は恐怖(リスクを事前に察知する想像力、連想力、洞察力、注意深さ)を養う機会が奪われ、保護者・大人が見ていないところで、保護者・大人の想像の埒外の奇行や危険行為に自らの命を晒すことに繋がる」と訴えてはおりまして。 @tiltintinontun
2022-10-30 17:50:49
ここで、「現実に、実際に、自分(子供)自身は体験していないが、行動に落ち度があればそうした恐ろしい体験をするかも知れない、と事前に想像・連想させる(=恐怖)」という【練習】【訓練】のための恐怖体験(談)を含む怪談、民話、恐怖談を排除するの、オススメしないなー。 @tiltintinontun
2022-10-30 17:52:32
児童怪談をやってたとき、 ・実際に子供の死因として多いもの ・現実に引き寄せて、死のリスクから自分を遠ざけるために、「死」として想像できるもの を話のサゲに置こうとすると、「オバケを発端とするが不注意からの交通事故死」が選ばれる機会が多かったなあ、って。 @lm700j @tiltintinontun
2022-10-30 17:55:23
「他人の落ち度、他人の失敗によって起きる、他人の死。これが、【自分にも起こり得る】と連想させる」 これは、訓練させないと想像に繋がらず、「自分にだけは起きない」「自分だけは例外」「大人(社会)が守ってくれて当然だから自分は努力しない」ってなるのがマズイ。 @lm700j @tiltintinontun
2022-10-30 17:56:40
実体としての怪談はエンタメなので、「教材」としてそこまで踏みこむべきなのかというのは意見が分かれるところだというのは承知の上で言うと、「自分を特別視し、大人(社会)の過保護を当たり前の恩恵として頼り、自らの命をまず自分が守る努力をしない子供」はヤバイ。 @lm700j @tiltintinontun
2022-10-30 17:57:51
そういう「死にやすい子供」を掣肘し、注意深くさせるために、「まだ自分には起きていない、他人に起きた悲劇」を教材として扱う怪談(児童向け怪談)は決して無価値ではないとは思うんですが……。 @lm700j @tiltintinontun
2022-10-30 17:59:10
「傷つく子供を過保護に守りたい」という善意は立派なもんだとは思う反面、「子供の一生涯に一生寄り添って一生過保護に守り続ける」ということは存外できないもので。 @lm700j @tiltintinontun
2022-10-30 18:00:07
子供が18歳になって成人したとき「もう過保護には守られなくて当たり前。強からは自力でなんとかしろ」と放り出されてしまうと、それまでの万能感、過保護で当然の依存が否定されて、「自分は努力しないが、全ては他人のせい」という人が続出しそうでやべえです。 @lm700j @tiltintinontun
2022-10-30 18:00:51
@azukiglg けどTwitter怪談界隈を見ると、自分たちの企画には熱心でも、夏祭りとか小学校の課外授業とか、生の子ども(を束ねる大人)に営業掛ける人って見ないんですよ。だから知人の集まりになったり、舞台より客席の方が怪談語り多いって自体になるのかなと。それで「今怪談がブームです」というメディアも。
2022-10-30 18:01:16
そこは僕も気になってるとこなんですけど、実際とこどうなんですかね。 今の怪談は「社会経験がそれなりにある大人(社会人)」が聴衆・話者・共感者として対象になってるとこあって、「実話怪談」と「児童怪談」って、隣接しててもまったくジャンル異なるんですよね(´・ω・`) @tiltintinontun
2022-10-30 18:03:22
@azukiglg 昔の書籍、ケイブンシャとかワニの豆本とか豆たぬきの本とか子ども向けの怪談本をたっぷり読んでた人たちが、自分が大人になって今の子供向けに何をやっているかというのは、私の見ている範囲内ではゼロです。でも、うーん、「実話怪談」と「児童怪談」は違いますか…
2022-10-30 18:04:30
大人が主体の実話怪談と、児童怪談の違いは、 「足を使ってやる競技だけど、【サッカー】と【カバディ】くらいには違う」 って感じです。 @tiltintinontun
2022-10-30 18:04:33
幸いにして僕はどっちも経験させてもらってますが、 ・求められること ・読者層(読者の能力) ・禁止事項 ・著者が期待したいこと ・購買層 ここらへんが全然違う気はします。 @tiltintinontun
2022-10-30 18:05:45
過去ツイでも書いてたかと思いますが、 1)実話怪談(社会人が主読者)は、「読みたいと思っている読者自身が、自分の可処分資産を自分で消化して自分で買う」 2)児童怪談は、「読みたがる子供」「読ませたがる親」が別で、「買い与える(購入の決断をする)のは親(大人)」 @tiltintinontun
2022-10-30 18:07:08
なので、「買い与える親、大人」を説得できて、買い与えるに足る価値がある、と納得させらないと、児童怪談は買って貰えない。買って貰えないと、読者(児童)まで届かないので、その意味で大人向けの実話怪談より難易度が高いと思います。 @tiltintinontun
2022-10-30 18:08:45
@azukiglg 岡田斗司夫がフランスの文化大臣経験者に「マンガはアートではありません、アートとは子ども自ら手に取らず、大人から与えられるものです」と言われたと書いていましたが(マンガは子ども自ら手に取るが、知育玩具なんかは大人が与えるもの)、大人向け怪談はアートだった?!
2022-10-30 18:09:40
かといって、「内容が子供だまし」だと子供が読んでくれません(´・ω・`) 保護者、大人が児童怪談を許容するのは、「子供の教育にいいか悪いか」ってところは小さくないとは思うんで、その意味で児童怪談は「子供に読ませるが、大人を納得させられる」という二重規範があるんすよ。 @tiltintinontun
2022-10-30 18:10:08
大人向け実話怪談は、理解するのに「社会的経験値」が結構求められるんですよね。 「自分が(怪異以外の)社会経験を積んでいて共感できるか」 「説明を省かれても理解できるか」 とかそういう。 例えば「ラブホで幽霊見ました」みたいなのは、児童には通じないw @tiltintinontun
2022-10-30 18:12:12
@azukiglg 「特撮やマンガは子ども騙し」という人に「子どもこを騙せない、作り手は真剣に作らないと見てもらえない」という声がありますが、子どもが知恵を付けて洒落臭いこと言い出したとき、作品の奥行きでさらに惹きつけられる人だけが言う言葉だなと思いました。「これはこういう世界なの!」て大人が多い。
2022-10-30 18:13:28
「遺産相続で揉めまして」 「先祖代々の秘密の因習があることを、嫁入りしてから知りまして」 「勤め先の業種に絡んでちょっとありまして」 みたいなのは、「よくて学校までしか社会を知らない児童」にはまだ無理なので。 @tiltintinontun
2022-10-30 18:13:51
因みに、若年死因の第一位、日本ではダントツで「自殺」なんですが、これを児童怪談のサゲに使うのは非常に難しいので、「だから交通事故に気を付けろ」に流れやすくなる気はします。 でも、児童怪談やってて思った「子供が死にやすくなる環境」は、【孤立】だった気がする。 @tiltintinontun
2022-10-30 18:17:05
同級生との人間関係・信頼関係の構築、家族との信頼関係の構築、これに失敗して「秘密や悩みを一人で抱え込む」状態になると、割とすぐに孤立してしまい、子供は孤立に耐えきれないので解決方法として死を選ぶ、みたいな。 @tiltintinontun
2022-10-30 18:18:15
そうさせないために、児童怪談やってたときは「噂話、リスク情報、そういうものは友達や家族とできるだけ共有しろ」って持っていく方向に話を整理してた気はする(そうでない話もいっぱい書きましたけども)。 それに失敗すると人は死ぬので。 @tiltintinontun
2022-10-30 18:19:30
@azukiglg あー、なるほど、2ちゃんねるオカルト板殿堂入りの「きさらぎ駅」とか「八尺様」、怖いというより面白いんですけど、榎本俊二氏の「サンダルジャージ」は多分子どもに解る怖さじゃないかな、と思います。 twitter.com/hecky_mitsuo/s…
2022-10-30 18:21:23
ギャグ漫画家 ●ザ・キンクス/アンダー3/ゴールデンラッキー/えの素/ムーたち/カリスマ育児/火事場のバカIQ/斬り介とジョニー四百九十九人斬り/など。 ●現在/コミックDAYS/月刊アフタヌーン/BRUTUS/ちゃぶ台/等で連載中です。榎本グッズsuzuri.jp/enomotoshunji

過去の関連まとめとして。 子供向けの怪談togetter.com/li/925364 「神・妖怪・幽霊の違いを名前から見る」というお話togetter.com/li/822136 【エロ】 モラルに反した実話怪談の有無に関する話 【グロ】togetter.com/li/718321 @tiltintinontun
2022-10-30 18:23:32
ちなみに、「子供の当事者感に寄り添った怪談」のうち、「不審者」テーマのものって、今後はポリコレ的に難しくなっていくかも、っていう気はしてんですよね。 「障害者差別」「外国人差別」「ホームレス差別」、その他「健常者の普通の生活の中にいる異分子への排斥」を含むもの。 @tiltintinontun
2022-10-30 18:29:30
不審者モチーフの怪談は、どうしても「異物・異分子への恐怖心と、その排斥や忌避を正当化する」というのを孕んでるので。 でも、「赤マント」とか「口裂け女」とか、古の児童怪談の中心的存在は、どうしたって「不審者への忌避、排斥、恐怖」とそれらへの警告だからなあ。 @tiltintinontun
2022-10-30 18:31:39