モーメントからの移行方法はこちらをご確認ください。
2022年6月~、Twitterに投稿した(約)140字小説をまとめました。
0
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 アンドロイドにも、人間でいう健康診断が義務付けられた時代。 「アンドロイドの健診ってなにするの」 「人間と似たようなもんですよ。視覚や聴覚が正常に働いてるかとか、内部基盤に異常がないかとか」 「なるほど」 「あと、身長体重もはかります」 「それは、さほど変化がないのでは?」 pic.twitter.com/QjNQOBeAoT

2022-10-28 08:15:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 親友からの手紙を缶に入れて土に埋めた。本当は燃やしたほうがいいのだろうが、彼女が書いたものをどうしても残したかった。 今頃、彼女は過去をすべて捨てて、地球の裏側にいる。彼女を閉じこめていた狭い世界の人たちには、けしてたどり着けない場所に。落ち着いたら会いに行ってみよう。 pic.twitter.com/KpNQkEPT7K

2022-10-25 08:15:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 「むかえにきて」と彼氏からメール。 ため息をつき、深夜の国道をトラックで走る。私だって、明日早いのに。でも、迎えに行かないという選択はできない。このために大型免許も取った。満月が煌々と夜道を照らす。 「なんで変身する前に呼ばないの!」 「がうがう」 私の恋人は狼男だった。 pic.twitter.com/rQjZu0CXAG

2022-10-24 08:15:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 20XX年、ペット型ロボットの不法投棄が問題となっていた。 「ねー、飼ってもいいでしょう?」 「あのねえ。ロボットとは言え、一度飼ったら最後まで面倒見なきゃいけないの」 いつの時代も変わらない親子の会話。その捨て犬ロボの中に、国家機密が埋められていることは、まだ誰も知らない。 pic.twitter.com/bLVflZFyso

2022-10-21 08:15:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 人間の言葉には「来年の事を言えば鬼が笑う」とあるが、地獄の鬼だって先々の仕事に苛まれる日もある。 「新しい釜の製作ですが原料が不足してまして……すこし納期伸びませんか」 「無理ならよそに頼みますので」 「鬼ですか」 「鬼です」 ああ、死してなお追われる〈デッドライン〉よ。 pic.twitter.com/NA7vbf9vGi

2022-10-17 08:15:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 「高橋さんって可愛いよな。お前、同じ部活だっけ?」 「まあな」 「どんな子?」 「そうだな……。気配り上手だけど、メールの誤字脱字がひどかったり」 「うんうん」 「買い出しに行くと詰め放題系がやたら上手かったり。あと、会うといつも飴くれる」 「……なんか、お母さん感あるな」 pic.twitter.com/0E13ehrYcc

2022-10-14 08:15:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 分け入っても分け入っても、虫と鳥のざわめきしか聞こえない山の奥に、その文具店はあった。 「ここでしか見えない色があるんです」 店主が指差す湖に反射する空が、青・灰色・桃色・橙と次々に表情を変える。 その色を閉じこめたインク瓶が、棚に並ぶのを見て、私は「ほお」と息をついた。 pic.twitter.com/DzMOI5ixy0

2022-10-13 08:15:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 「なあ、今日の社食の日替わりメニューなんだっけ?」 「確か、エスカルゴ」 「エスカルゴ!?」 「昨日は、トナカイ肉の煮込みだったな」 「ザリガニのワイン蒸しが出たこともあったぞ」 「カエルの唐揚げは意外といけた」 「……なんで社食だけグローバルなんだろ。超ローカル企業なのに」 pic.twitter.com/0m5dqxF3vp

2022-10-12 08:15:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 狐火とは、火の気のない場所に怪火が出る現象。人を追いかけたり、道を迷わせたりするという。 「その狐火が引きこもってちゃ意味ないだろ」 「ご主人こそ買い物行きなさいよ。カップ麺何日目ですか」 夜道が明るくて当然の時代。超インドア派の狐と狐火は、人間社会に溶け込みすぎていた。 pic.twitter.com/PjN5zv4416

2022-10-11 08:15:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 「ねえ、そこの君。僕と遊ばない?」 すわナンパかと睨みつけるとパンダがいた。本物じゃない。昔の遊園地の隅にあるような100円入れて動くやつ。 「君の行きたいとこに連れてってあげるよ」 その言葉に思わず乗ったのは、疲れていたのだと思う。 「じゃあ、クソ上司の不正現場押さえに」 pic.twitter.com/HfEuGJEeoL

2022-10-06 08:15:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 世の中には、そっくりな人が3人いるというが、そのドッペルゲンガーを遠隔操作できるとしたらどうだろう。こうやって自分が仕事をしている間に、推しのライブへ応援に行ってもらうこともできる。便利な能力を身に着けたぞ、と帰路について気がついた。操作されていたのは自分ではないか。 pic.twitter.com/GOAlDG27sM

2022-10-05 08:15:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 ゆうくんのポケットには、たくさんのものが暮らしている。ハンカチさん、ティッシュくん、どんぐりさん、ブロックくん。ゆうくんがお家に着くと、ハンカチさんは洗濯かごへ、どんぐりさんは棚の上へ、ブロックくんは玩具箱へと帰っていく。 「またポケットのティッシュ出し忘れたでしょ!」 pic.twitter.com/tmXitLb4Jy

2022-10-03 08:15:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 「こちらのテーブルクロスはシンプルな柄で料理が映えると大変人気でして」「ほお」「さらにAI機能搭載で料理の味を辛口評価」「ん?」「裏返すと、鳥居と五十音表が書いてありコックリさん仕放題」「余計な機能ですね」「たまにAIとコックリさんがテーブルクロス引き対決を」「なんで!?」 pic.twitter.com/P6jKHxXe5f

2022-09-30 08:15:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 それは螺鈿の美しい万年筆であった。 「こんな美しいペンを一本くらい手元に置いておきたいものですな」 「前の持ち主いわく、それは『寄生する万年筆』だそうですよ」 そんな馬鹿な、と買い求めて一年後。私の手元には、大量の万年筆とインク瓶があった。 「なるほど。殖えるタイプか」 pic.twitter.com/XANtvuiAk6

2022-09-28 08:15:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 1日ごとに記憶がリセットされる息子にケーキを買う。 「今日は、なにかのお祝いなの?」 「そうだねえ」 「あ、ぼくの誕生日!」 1年前の誕生日に記憶喪失になった彼にとっては、毎日がパーティーだ。いつか回復することを願って、1本ずつロウソクを立てる。生まれてきてくれてありがとう。 pic.twitter.com/zbBVjaEWRN

2022-09-27 08:15:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 18時の鐘が鳴る。子どもたちが手を振って駆けていった。大人たちもチラホラ帰路につく。空にはレンズの付いたドローンが、光を放ち、飛び回っていた。18時の鐘が鳴り終わる。ドローンはレンズの蓋を閉め、どこかに飛び去っていった。すると町も人も消え、あとには白い空間だけが残された。 pic.twitter.com/56MzWqBfF8

2022-09-26 08:15:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 この土地で諜報活動をするなら、釣りは最大のコミュニケーションツールだ。しかし、スパイはまったくの釣り初心者だった。これはまずいと何度か夜釣りで練習するうち、親切な旅人がノウハウを教えてくれ、スパイはめきめきと釣りの腕を上げた。情報収集の結果、旅人は密漁者だとわかった。 pic.twitter.com/2kSwaIxMQP

2022-09-22 08:15:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 結婚式場に強盗に入るとか、どういう了見なんだろう。ドレス姿で手錠をかけられるなんてついてない。 「あのー」「なんだ」「悪いことする時は、標的の素性を確認したほうが」 ガチャン。屈強な参列客が部屋に踏み込むのと、同時に人質の手錠が外れた。 新婦は鍵屋、新郎は警察官であった。 pic.twitter.com/jaW9JLzBX0

2022-09-21 08:15:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 毒リンゴを食べたのは七人の小人の一人であった。薄れゆく意識の中で彼は満足げに微笑む。仲間の機転によりまもなく魔女は罰を受ける。運が良ければ自分も助かるだろう。だが、たとえ命に変えても白雪姫を守れるなら本望だ。何よりこれで証明される。世界で一番美しいのは「私」であると。 pic.twitter.com/er3KWBX3hO

2022-09-19 08:15:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 「隣町の魔女が、糖質オフダイエット始めたんだけど。映えスイーツの写真を撮りたがるもんだから、残飯処理要員でウチの花子さんが3kg太っちゃって」 「そりゃ迷惑な」 「だから、花子さん、最近、人体模型や二宮金次郎像と一緒に走りこみしてるんだよね」 「七不思議を増やすな」 pic.twitter.com/cLGdfM2yRC

2022-09-16 08:15:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 「雲の形ひとつで、絵に季節感が出るよな」 「そろそろ、ひつじ雲の季節かな。こんな感じで配置して」 「おい、手抜き丸出しだろ。それ」 「どうせ見る人は気づかないって」 放課後、ふと秋空を見上げて少女はつぶやく。 「今日の雲、なんかコピペっぽくない?」 「ホントだ。全く同じ形」 pic.twitter.com/9PZr3UaJwp

2022-09-15 08:15:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 太陽に敗れた北風は、旅に出た。焚き火をしている人間がいたので、大きく吹きつけると火は消えてしまった。小さく吹きつけると火は燃え上がった。 「何事もほどほどが良いということだな」 北風は太陽に会いたくなった。だが、近づきすぎると、きっとまた喧嘩になってしまうのだろう。 pic.twitter.com/m8t0TOSpjt

2022-09-14 08:15:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 学祭のラストに上がる花火は、結構本格的だ。 楽しい祭りの締め。しかも「一緒に見たカップルは結ばれる」なんてジンクスまでありゃ、学生たちは穴場スポットの取り合いで躍起になる。 おい、だからって人体模型を場所取りに使うんじゃない。お前のカノジョ、ドン引きして逃げていったぞ。 pic.twitter.com/eewbOIFOvM

2022-09-09 08:15:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 「じゃあ、パパは仕事だけど、ママとおじいちゃんのいうことを、よく聞くんだぞ」 「うん。遊園地、すっごく楽しみ! ヒーローショーも見るんだ!」 そう笑う息子の手には、誕生日にもらった大きなソフビ人形が握られていた。 君のヒーローを輝かせるため、今日パパは最高の悪役を演じる。 pic.twitter.com/VEaNGxVkmd

2022-09-07 08:15:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 高齢化の波は加速し、老人ホーム専用の宇宙コロニーが作られた。当初は低重力による骨や筋力の低下が懸念されたが、人類はついに、高齢者に適した重力や酸素濃度、筋力トレーニングの開発に成功。移住した老人たちは認知機能が改善され、今では地球に負けない独自の経済大国を築いている。 pic.twitter.com/f16f6ipVur

2022-09-05 08:15:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 その百貨店は、イマドキ珍しく屋上遊園地が健在であった。家族連れで賑わうそれを、隅のベンチに座って懐かしく見やる。30年ほど前に流行ったキャラクターを模した乗り物に、子どもたちが群がっていた。その中に、見覚えのある顔を見つけ、思わず立ち上がる。あれは幼き日の私ではないか。 pic.twitter.com/TNtFsXqhWb

2022-09-02 08:15:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 小学3年生の時、初恋の人が転校した。 当時、クラスではビー玉集めが流行っていて、大きいものや綺麗な色のものは、「小さい玉2個分」など高レートで取引された。 「貸してあげる。次、会った時に返して」 そう言って、私に夕焼け色のビー玉を握らせた彼は、今どこで何をしているだろうか。 pic.twitter.com/eYrV7eI7nE

2022-08-31 08:15:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 放送部の日常は裏方業務。学校行事では進行が忙しすぎて、存在を忘れられがちだ。そんな放送部の中に、一際目立たない……否、誰も知らない「幽霊部員」がいる。いつの間にか機材が用意されていたり、なくした原稿がそっと置いてあったり。その部員の姿を見た者には、幸せが訪れるという。 pic.twitter.com/73NQuvtGUH

2022-08-30 08:15:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 乙姫は悩んでいた。なんど時を繰り返しても、浦島は陸に戻り、老いてしまう。しかし、龍宮と陸の、時の理は変えられない。 ならば、と乙姫は自身が陸の生活に適応できるよう、体を鍛えた。浜に上がると子どもが亀をいじめていたので自慢の筋肉でこれを諌めた。浦島太郎の出番はなくなった。 pic.twitter.com/w7mbJjVq0P

2022-08-29 08:15:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 その商店街の時計は、すべて10分遅れている。チャイムの回数もずれている。駄菓子屋の看板婆さんは双子で、いつも交代で店番をしていた。氷屋ではドライアイスがよく売れる。因みに肉屋には謎の地下通路があるという。 「みんなでアリバイ工作でもしてるんですか」 「さあ、どうだろうね」 pic.twitter.com/rQT8IpEzPt

2022-08-26 08:15:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 田舎町の小さな弁当屋に突然テレビの取材が入った。SNSで話題になったらしい。店主は朝から大量の弁当を作って大忙し。「これ美味しい」と自慢の唐揚げをにこやかに頬張るタレントに、ついにウチもここまで来たかと涙をぬぐうと、滅多に鳴らない電話がけたたましい音を立て、目が覚めた。 pic.twitter.com/UJIFDLuSnR

2022-08-23 08:15:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 組織の長なら一度は「こいつ俺の右腕」とか言ってみたい。なんせ猫の手も借りたいほど毎日忙しいのだ。そんな「右腕」を派遣するサービスがあると聞き、さっそく依頼してみた。 「本日よりこちらに配属されました」 礼儀正しく挨拶に来たのは、キュートな茶トラの前足「そのもの」だった。 pic.twitter.com/jYb89j6Khz

2022-08-22 08:15:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 #俳句の日 仕事で疲れた時は、路地裏にぽつんと佇む自販機に立ち寄る。なぜか週替りで有名な俳句が貼ってある自販機。管理者の趣味だろうか。やけに達筆である。誰にも見られていなくても、白いライトに照らされたそれを見ていると、不思議と心が落ち着いた。 ――そこのけそこのけ私が通る。 pic.twitter.com/f7nMp6cjU7

2022-08-19 08:15:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 #世界猫の日 #妖怪の日 その古本屋の看板猫は、一説によると化け猫である。夜な夜な店主の目を盗んでは、月明かりの下、書物に読みふけっているらしい。先日も、店の坊やが深夜手洗いに起きたところ、店先で電気ブランをチビチビやりながら、宿題の作文に朱を入れる猫の姿があったという。 pic.twitter.com/i4v5cu6Xy8

2022-08-08 08:15:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 #ハンバーガーの日 海辺のバーガーショップは夜が更けても繁盛していた。亡き妻が「カノジョ」だった頃、よく通った店。 「深夜のハンバーガーって背徳感あるよね」と、在りし日の彼女が笑う。 「再婚おめでとう」 幻聴を聞き流して思い出の味を頬張る。ここに来るのも、これが最後だろう。 pic.twitter.com/5B4ddfkjQ7

2022-07-20 08:15:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 #海の日 悪の戦闘員の夏は暑い。 黒い隊服に、至近距離で浴びる爆風。「水着回」なんかに当たった日には、砂浜の照り返しで目まで痛い。さらに下手すりゃ、敵の新アイテム披露で週跨ぎコースだ。 「このまま泳いで足抜けしようかな……」 とりあえず女性幹部の水着姿を拝んでから決めよう。 pic.twitter.com/Z7d5wNAVhY

2022-07-18 08:04:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 #ジェットコースターの日 子どもの頃、よく母と遊園地へ行った。 ジェットコースターが好きな僕は、何度も乗りたがり、それに付き合う母も、僕以上に笑ってはしゃいでいたのをよく覚えている。 実家にて、そんな思い出話をすると、母は苦笑いした。 「お母さん、ホントは絶叫系苦手なのよ」 pic.twitter.com/c1SRUvDCb1

2022-07-09 08:04:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 #郵便番号記念日 生まれて初めてファンレターを書いた。 アイドルなんてどれも同じだと思っていたが、どんなにステージの端にいてもあの子を目で追ってしまう。なるほど、これが「推し」か。 手紙を投函し、ふと見上げる。 巨大な街頭モニターの中でデビューしたばかりの孫娘が踊っていた。 pic.twitter.com/QXQ6n5LsLP

2022-07-01 08:04:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 #パフェの日 きょうは、ぼくの大好きないとこのお姉さんが来る日。 遊園地のカフェで、お姉さんは大きなパフェを注文してくれた。 「一年生になったら、一緒に食べようって言ってたもんね」と、笑うお姉さんの左手には光るゆびわ。 あこがれていたパフェは、ちょっぴりしょっぱい味がした。 pic.twitter.com/652xyPum6x

2022-06-28 08:04:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 #UFOの日 地球外生命体との交流が進んで早数年。今日はX星の取引先との接待ゴルフだ。地球では古臭いやり方だが、宇宙人は珍しがるだろう。 出迎えに待っていると、なんとアダムスキー型円盤が現れた。 「我々の星では、誰も乗ってない旧型ですが。地球人はこういうのがお好きでしょう?」 pic.twitter.com/oJkDT6Ci5m

2022-06-24 08:04:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 #かにの日 「タカアシガニって怪獣みたいでかっこいいよな」 「定番モチーフだよな。地域によっては食えるらしいが」 マジか、と色めき立つ友の頭上を巨大ハサミがなぎ払う。 「アイツも食えるかな」 「倒したら食ってみるか」 嘯きながら、俺たちは戦闘ロボに乗りこむ。これが最後の戦い。 pic.twitter.com/zHxevs7S9Y

2022-06-22 07:04:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 #和菓子の日 大福、おせんべい、こんぺいとう。 色とりどりのお菓子が、掌に乗せられた。 「若者の和菓子離れなんていうけど、レイちゃんは気持ちよく食べてくれて嬉しいわあ」 最近、孫が相手してくれなくて、と嘆くご婦人方に囲まれて談笑する。 本当は、私が一番年上なんだけど。 pic.twitter.com/jt9c880JAB

2022-06-16 07:04:00
拡大
絢李(じゅんり) @junri3106

#140字小説 #傘の日 「ビニール傘って、よく盗まれるからさあ。目印の代わりにおフダを貼ってたんだよね。持ち主以外が勝手にはがすと、悪夢を見るって評判らしいけど、ホントかな?」 「……どうだろうね」 肩をすくめる親友の目の下には、くっきりと目立つクマが鎮座していた。 pic.twitter.com/mwf8JWzijs

2022-06-11 07:04:00
拡大
0
まとめたひと
絢李(じゅんり) @junri3106

📕創作する図書館員。特撮ヒーローと妖怪が好き。📘自分から話しかけるのは、得意じゃないですが、話しかけられるのは、わりと喜びます📗返信は気まぐれ