オメガバース、発情年齢の運命のアルファが傍にいないとオメガの発情期が来ない世界線 つまりは善→炭モブの世界線 「竈門兄妹はほんとにやさしいな。優しすぎてキレしちまうくらいだわ」
2021-11-07 08:25:01竹雄くんや花子ちゃんにまで心配そうな目で見られるあがつま 「善逸はいい奴だから、見境なくアルファへの求婚を繰り返さなければきっといい人が見つかると思うんだがなあ…」 「いいのよ、報われたいと思ってやってることじゃねえし」 ただ、それをしないと一人に凍えてさみしいだけだよ
2021-11-07 08:31:07――オメガ。 愛しあう二人を引き裂く、嫉妬深い、魔女の総称。 愛の運命を引き裂く怪物(オメガ)。 だから、社会的地位が低いのは当然だろうと、俺だって思ってしまうさ、やっぱりね。
2021-11-07 08:45:15爺ちゃんは「そんなことない」って言ってくれたけど。かいがくにでもきけばそうだと大きく頷いたろうね。どこに行っても居場所なんかない。オメガである限り。アルファの庇護がない限り。
2021-11-07 08:48:49この世界線のオメガは特定のアルファにしか反応しないくせにフェロモンは無差別。だってそうしないとつがいが得られないからな(地獄)
2021-11-07 08:48:49「――いらっしゃいませ」 微笑みを貼り付けて接客するのにももう慣れた。 ああ、こんな見た目ですみません。俺ね、昔、怪物って呼ばれてたんです。でも大事な奴がいてね。 そいつが、幸せになる姿を、見ているのが辛いなあと思っていたら、だんだん、こう。
2021-11-07 08:56:30でも、不思議なことに困ったことはないんですよ。やけどもしたことありませんし、お客様への粗相も…クレームが入るまでは…したこと、ありませんし。 こういうのも神様のギフトって、言うんでしょうかね。 それにしてもずいぶんお疲れですね、お客様。ご注文はいかがしますか?
2021-11-07 08:56:30喫茶店経営する炭善は夢が広がりますよね… 炭さんは炭さんで我妻君の失踪後に声が出なくなる 筆談もできない コミュニケーションってやつをな 掌に文字を書くしかないんじゃないかこれ
2021-11-07 14:24:09ねずこちゃんと同期五感組(少なくとも伊之助)だけは我妻君と連絡が取れる 喫茶店開店の手伝いもした 「善逸は元気か」とずっと尋ね続けていて、尋ねたくない(その距離感の違いが憎い)と思っていたら声がだんだん出なくなったし彼女に振られる この世は羅刹
2021-11-07 14:42:41ちびちびとコーヒーカップを傾ける炭さんにフフッと笑って行儀悪く片肘をつく真似(衛生観念故) 「…あなたは、なんだかとってもいい音がしますねえ」 アルファの方ですか?なんだか、俺が大事にしてきた音にとっても似ている気がするから
2021-11-07 14:51:38俺には、わからないんだ ここはいいにおいが多すぎて。コーヒーの馥郁たるかおり、紅茶の豊かなさえずる匂い、ケーキの甘さ、お前を象徴するような優しいにおいが多すぎるから ちょっとだけ、塩水の匂いが混ざった。それが己のものだと、わかっていた
2021-11-07 14:51:38オメガの自殺、司法解剖してもアルファには死因が絶対わからない 子宮とかの肉体的特徴でオメガだったってことしかわからない アルファにこそ、オメガは己を隠すから
2021-11-27 09:01:14さねみちゃんはオメガ、玄弥くんはベータ 「あーうちの兄ちゃんが悪い。でもしょうがねえよ、オメガは大体、自分の運命以外のアルファを嫌ってるから」
2022-09-20 18:46:53仕方ないのだ、誰も知らない。 『運命』に出会ったときに、何よりも誰よりも、己がオメガよりも相手に執着を持つのがアルファだなんて。 己の運命を運よく手繰り寄せたアルファしか、実感もなく知らぬことだ。
2022-09-20 18:46:55発情期来ちゃうだろ帰れよ!何追っかけてきてんだよ!何回も来店すんだよ!とガチギレで胸倉掴むオメガと「今すぐ発情期くればいいのに(そしたら誰よりも先にどんな手を使っても噛む今度こそ)」と思ってるこちらもガチギレアルファ(喋れない) お互いに対する思考が迷子 超感覚会話デッドボール
2022-09-20 19:10:45路地の奥の奥だからそこまで日光が眩しく入る店ではないけど昼間は目が痛いのであたりが暗くなるまでそこそこ開店してる店 酔っ払いがわざわざ入ってくることはあんまりないけどたまにある 何が起こるかって言ったらなあ ほら うん
2022-09-20 22:25:42もしかしたら、善逸というオメガのフェロモンが漏れ出て、それを無自覚に嗅ぎつけているのかもしれない。疲れていたんだ、と善逸の作るものを食べた人がぽつりと言う。こんな細い路地の奥の奥にわざわざやってくるような人は、そんな人が多いのだと――これは善逸の主観だろうか。
2022-11-06 01:14:08その声に、その言葉に、世界に嫌われた怪物たる己の存在意義を見出すことは、果たして許されるのだろうか、と。 「ぜんいつ」 だから、この声は――そう。 今の善逸にはきっと、邪魔なのだ。 そう言うことくらい、許されてもいいだろう、なあ。
2022-11-06 01:49:02現金だと、云われるかも知れないが。 己の運命がその身の傍にいないオメガの発情期は落ち着いたものだ。ないわけではないが、人の劣情を狂わせ刺激し、己を犯させるよう仕向けるような、自棄――自棄だと、善逸は思っている――を見せるほどではない。
2022-11-06 02:21:48専用の抑制剤を服用すれば、気を付けるべきではあるが店にも立てる。オメガは一途なのかもしれないし、盲目と言えるのかもしれないし、そういう意味では、人に序列を明確につける。善逸が最も嫌うタイプの人間――そう、自分である。
2022-11-06 02:21:49俺は永遠が欲しかった。 だけど、他者の持つ、連綿と繋がれる永遠の絆の中に割り込む勇気の方がなかった。羨むだけでいいのかと、怪物を知らぬ奴らは言う。仕方がないのだ。オメガにそんな根性はないのだ。
2023-12-15 02:16:44すまんのう、かいがく。とじいちゃんは夜中に仏壇に向かって泣いていた。 その名を善逸は知っている。己を引き取る時、じいちゃんはちゃんと善逸に説明をしてくれた。 でも写真の少年がオメガなのかアルファなのか、それともベータなのかは知らない。 多分じいちゃんも知らなかったのだろうと思う。
2023-12-21 07:12:16それくらい、オメガの怪物性を恐れ隠すことを定めたこの現代社会では、第二性に関することはパーソナルで、大っぴらなふりをしながら実のところは秘密主義だ。 その写真の少年が、じいちゃんの実子なのかも実は知らない。養子なのかも、とも思う。ただ、善逸は己を引き取るにあたっての桑島の事情を、
2023-12-21 07:12:17その後悔を知らされただけだ。とある恋に破れて、その相手を襲って命を絶った、その子供に対する無念を、桑島は善逸を引き取ることで晴らそうとした。 酷い話なのだろうが、ありがたい話でもある。専用の施設だってオメガの子供は疎ましいのだから、憎んでいいと引き取られた家で開口一番頭を下げた
2023-12-21 07:12:18じいちゃんの方が誠実だとすら、善逸には感じられた。 ただ、きっと。そのかいがくとやらはベータだろうと善逸は賢しらな推察をするだけだ。あるいは、とことん己の心に頓珍漢なアルファなのだ。おそらく彼は間違えた。間違えたくせに、相手に転嫁し手を挙げたというのだから、クズなのだろう、と
2023-12-21 07:12:18口には出さずに、桑島もろとも哀れに思う、それだけだ。 そのような心になるのは、己が桑島に愛されることをとうに諦めていたからだろう。桑島は年を重ねるごとに、善逸に寄り添って厳しくも優しく振舞ったけれど、仏壇の前で涙を流す夜が無くなることはなかった。
2023-12-21 07:12:19善逸が遠くの土地に逃げたかったのは、本当はそれも理由ではある。あれでは、かいがくだって成仏がしづらいだろうと、己がいない家で二人で過ごすことが必要なのではないだろうかと、そういう思惑もあったのだ。
2023-12-21 07:12:19(※かいがくくん、自殺という概念はなさそうなのでうっかり事故みたいに死んだ方がいい気がするよ)(というか最初はやくざな人の女に手を出そうとしてみたいな考えもあったけどそれはちょっと小物過ぎるので却下しました。小物じゃないけどクズだね、っていう塩梅難しいよね彼)
2023-12-21 07:15:47良かった、と誰もが俺に寄りつかなくなって、俺はようやく深く息を吸えたのだ。 女の子も寄り付かない。変な男も寄り付かない。いつかは、炭治郎も寄り付かなくなるだろう。それでいいと思う。それが、最善だろうと知っている。ちゃんと俺は大切な人を守って去るんだ。いつか何時か、笑って死ぬまで。
2023-12-22 02:50:53