00年のロッキング・オンのお祈りメールが素晴らしかった思い出

kobeni ／海外雑貨ショップCordelia @kobeni

ロキノンの入社試験は00年あたり？に受験したのですが、超氷河期で採用数は一桁だったと記憶してます 最初の筆記試験で回答欄に「カヒミ・カリィ」と書いたのを覚えているw そしてその次に、グループディスカッションがありました。「宇多田ヒカルVSドラゴンアッシュ」に別れて、どちらが優れているか

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を討論しなさい。というものでした。私はドラゴンアッシュチームだったのですが、どうやってドラゴンアッシュを誉めたのかあんまり覚えていません。自分のような人間の目線で応援してくれる歌みたいなことを言ったような気もする。 それで宇多田ヒカルを否定しなくてはならないので、

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確かAutomaticの歌詞の「抱きしめられると君とパラダイスにいるみたい」というのは、陳腐な昭和アイドルの歌詞みたいではないかと思う！とか言ったと思います。 かなり失礼　でも編集部の人たちにはウケた記憶がある そこからさらに、筆記（論文）の試験がありました。

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論文というか、JAPANレビューみたいなやつを2回？くらい書かされるのです。私は1回目は小沢健二の「天使たちのシーン」を扱って書きました。2回目はフジロックで見たCHARAについて書いたと思います。

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（この自分語り、ただの「思い出」以上に特に深い意味はないので、あんま気にしないでくださいw）

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そしてなんと！長文のJAPANレビュー2回をくぐり抜け最終面接まで行ったのです。そこには編集部の皆さんがズラァ……と並んでいました。真ん中に渋谷さんがいたと思います。そこで私の履歴書に、好きな服のブランドについて書いてあったため、男性の編集者の方が

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「君はここにこんなハイブランドの名前を好きだとか書いてあるけど、それは何なの？」みたいな、若干圧迫っぽい聞かれ方をしました。なんだろう、そのブランドを着るだけの精神が宿っているのかお前に。という意味だったのかもしれません。私はそこで、オドオドしてしまい、うまく回答できませんでした

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私は大学生の頃、自分にあまり自信が持てていなかったので、そこを見抜かれたように感じました。ロキノンみたいな、気持ちを強く持ってやっていかないと厳しそうな職場に、アイデンティティがグラついてるやつは相応しくないのかも、と後に思いました。 （大学時代↓ suumo.jp/town/entry/kic…

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結局、最終面接で私は落ちました。自信のなさを見抜かれたのかもしれない、と思ったため、やっぱり「ハッタリ」であっても自信がそこそこある態度で挑まないと相手にも失礼だな…と言った教訓が残りました。でもね！ ここからが一番言いたいことなのですが、いわゆる「お祈りメール」のことです。

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企業の就職面接に落ちた時って、「今後の活躍をお祈りしております」という、テンプレみたいなメールが来て終わりじゃないですか。当時もそうだったです。メールか封書で、ワープロで打った字でそういう定型文がくるだけ。でもロキノンは違ったんです！

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渋谷さんの名前で、「最後まで誰にするかすごく悩んだ、ここまで残ってくれた人たちに大きな差異はないと思っている、今回は縁がなかったけれど、我々がそう思ったことは忘れないで」的な、人間味のある文章の封書が来たんです！ 氷河期だから、ぜんぜん内定が出ない時代だったけど、これは嬉しかった

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だから、入社できなかったけど最終面接まで行ったことが私の中ですごく誇りです😌高校生の頃に友達に、小沢健二についてどう思うか長文の手紙を書いたら、「こんなの、私にじゃなくてJAPANレビューに投稿しなよ…」と言われたりしていた自分が報われました。

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渋谷系を、全国津々浦々、渋谷だけでなく私が住んでいた名古屋のど田舎までも知らしめたのは、JAPANの功績が大きいのではないでしょうか。私みたいな当時の読者がたくさん見守っていると思います。 嫌いになりたくありません。今からでもできることをしてほしいです。