借りてきたー 『多摩川の筏流しーその歴史と民俗ー 多摩川叢書②』 著者:平野順治 発行:大田区郷土の会 2008年2月10日発行 バーコード無いやつね。 こういうの最近本当に好き… pic.twitter.com/LRiKEPkvNq
2022-06-03 13:23:05見つけたのは川崎の図書館だったんだけど、この大田区郷土の会はしっかり多摩川まわりの施設には贈呈してくださってるんだろうね。ありがたいよね。
2022-06-03 13:23:05多摩川上流の村で伐られた木を下流の六郷村まで運ぶ人たちの話。 かなり上流は岩や高低差が多いし水は凍るほど冷たいしで大変過酷な作業だったらしい。 その分収入も多かったらしく、川崎宿で豪遊し儲けた金を一晩で使い果たす人の話も載っていた。 イナセな稼業、筏乗り。
2022-06-26 23:28:20江戸時代の家は100%木で出来てるので、火事になると材木問屋が儲かる。ゆえに林業も儲かる。 山の上に江戸方面の見張りを置いておいて江戸で火事があればすぐに切っておいた材木を川に流して運ばせたという話。 なんで暴れん坊将軍で材木問屋が悪さしてるのかって理由が分かった。
2022-06-26 23:28:20宿場町で荷を下ろしたり、休息を取ったりするので、多摩川沿いの町の筏師御用達の宿の紹介とかもある。 登戸の上州屋と玉川楼。なぜかイベント時に集まる丸山教信者も泊まっていた、という話が紛れているんだけど、この話は必要だったんだろうか…?
2022-06-26 23:39:02P.145 『多摩川の流域一帯は、代官支配の天領(幕府直轄領)や旗本の知行所が多く、いわゆるお上の監視の網が粗かったのと、商品経済が浸透して現金の動くことが多かったために、早くから賭博が流行していた。』 川崎の伝統的大人遊戯なんやね…賭博と遊郭…
2022-06-26 23:39:02P.148〜 『明治になって政府は飯盛女を禁じたが、飯盛旅籠は明治六年十一月の「貸座敷渡世規則」により名目を「貸座敷業」と改めることで、その実態を長く温存した。府中や調布でも事情は同じである。』 『六郷に着いた筏乗りの多くは、六郷橋を渡って川崎の町へ泊まりに行った。橋を渡ってすぐ右に→
2022-06-27 00:05:39→折れて行くのが旧東海道で、久根崎(くねざき)・新宿(しんしゅく)、砂子(いさご)・小土呂(こどろ)と、にぎやかな街並みが続き、貸座敷という名の女郎屋はその両側に散在していた。』 『こんなことでは風紀上よくないというので、貸座敷は明治三十六年(一九〇三)十二月末までに、小土呂橋→
2022-06-27 00:05:39→を渡ってしばらく行った南側の町並み裏に、新しく設けられた「遊郭指定地」に移されることになった。人々はここを「新地」といったが、期限までに移転したのは十二軒であった。それが大正七年(一九一八)には十四軒(娼妓二百人余)、大正末年には十九軒となった。これが南町の遊郭で南町とは、→
2022-06-27 00:05:40『親不孝通り』ってそういうこと…!? pic.twitter.com/rabP1K324X
2022-06-27 00:05:42P.158 『(『菅渡船回顧録』内、小塚信一氏「傷が治る多摩川の水」より)多摩川の上流、小河内に鶴の湯と云う鉱泉が湧いていました。傷ついた鶴が毎日来ては、この鉱泉に浸かり傷を治したと云うところから鶴の湯と云う名前が生まれたそうです。この鉱泉が多摩川の北がわを流れているから、多摩川の→
2022-06-27 00:23:20北がわの水で傷口を洗えば早く治ると云うことも私は祖父から聞かされています。』 『昔から多摩川の上流地方に山の湯があることは知られていたが、最近は観光の目玉として新しい温泉・鉱泉が各地に続々と誕生、小河内ダムの湖底に沈んだ鶴の湯も平成三年に復活している。』 復活しているの…!?
2022-06-27 00:23:21P.158、159 『多摩川の清流には、このような創傷に効き目のある山の湯の成分が溶け込んでいたからこそ、その水で傷口を洗えば早く治るという効験があったのではなかろうか。』 『立川付近でもデキモノができたときは多摩川に行けと伝えられ、私の住んでいる下流の六郷でさえ、川の中で怪我をしても→
2022-06-27 00:23:21→傷口は膿まない、と昭和初期までいわれていた。とすれば当然、筏乗りたちもこうした多摩川の水の恩恵を受けていたに相違ない。』
2022-06-27 00:23:21P.159 川崎節の話。 『この川崎節は一名「ひやかし節」ともいわれるように、川崎に遊びに来た六郷の八幡丸(材木船)の船頭たちがよくうたっていたものだというが、やがて筏乗りたちの間にもしだいに伝播していった。その意味で、これも筏唄の一種とみなしていいであろう。』
2022-06-27 00:31:13『〽めでためでたの 若松様よ 枝も栄えて 葉も茂る』 これって盆踊りで踊った記憶があるんだけども…川崎や鶴見住みだったら、ほかにも知ってるひといるかなぁ…曲名を覚えてない。 この歌詞まんまで花笠音頭だよって書いてある時もあるんだよね…。
2022-06-27 00:31:13材木を流す時の筏の運行は環境に左右されるので、農業用水確保のための堰とぶつかったり、氾濫防止用の『蛇籠』(土嚢的なやつで竹で編んだ籠の中に大きな石をたくさん詰めたもの。細長いので蛇の名前が付いた)にぶつかったりと事故も揉め事も多かったようだ。 水上の治安は読む限りPower is LOW…
2022-06-27 00:40:37