『レッド・スネイク』映画・アイデンティティ至上主義
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花びんに水を☘ @chokusenhikaeme

#レッド・スネイク シャルリー・エブド襲撃事件で亡くなった同僚たちへのレクイエム作品。 女が立ち上がると 歴史から消される 社会からも消される 家に帰され 奴隷になる あなたが受けた傷は深い 銃弾より痛い でも生きている 立って闘っている あなたは強い youtu.be/SspJIUjb1ik

2023-05-25 07:57:37
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『「傷つきました」戦争~超過敏世代のデスロード』カロリーヌ・フレスト著, 堀茂樹訳, 中央公論新社, 2023.3.25 訳者あとがき 1999年に施行された民事連帯契約(PACS)や、2013年に法制化されるに至った同性愛へと向かったかつてのフレストの闘いが平等の追求であったとすれば、 pic.twitter.com/OrZ39PoJwe

2023-05-25 07:58:33
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冒涜の権利を再確認した2016年刊の『冒涜礼賛』や2020年刊の『「傷つきました」戦争』は、表現する自由、考える自由、発言する自由、創造する自由など、特に人間の自由を救い出そうとしているように見えます。  この2つの評論の発表の間に、彼女は『レッド・スネイク』という映画を制作しました。

2023-05-25 07:59:09
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カロリーヌ・フレストの現在のスタンスは、3人で創刊した紙媒体の政治週刊誌『フラン=ティルール』の趣旨説明文にあります。 「ポピュリズムとの闘い。あらゆるアイデンティティ至上主義的な狂熱との闘い。ある一つの宗教への憎しみを『ライシテ』の擁護のように粉飾する極右との闘い。

2023-05-25 07:59:38
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反転した反レイシズムの名において人々を肌の色で選別し、ご都合主義のフェミニズムにしたがって、あえてヴェールを取り去ったために拷問にかけられている女性たちよりも、女性差別のシンボルを公然と掲げる権利を擁護する極左との闘い。・・・」

2023-05-25 08:00:08
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バイデン大統領就任式でアマンダ・ゴーマンさんが朗読した詩の翻訳者の人選をめぐっていくつかの問題が発生しました。  オランダでは国際ブッカー賞受賞者のマリエケ・ルーカス・ライネベルトさんが、白人が黒人の作品の翻訳者に選ばれるのは不適切だというSNS上の批判にショックを受け辞退しました。

2023-05-25 08:06:44
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スペインでカタルーニャ語への翻訳を当初担当した男性翻訳家ビクトル・オビオルスさんも米国側から、若い黒人女性の作品を訳すには「女性で、若く、社会運動の活動家であることが必須で、黒人が望ましい」、したがって、あなたは「ふさわしくない」との連絡を受け降板しました。

2023-05-25 08:11:50
花びんに水を☘ @chokusenhikaeme

二人とも翻訳の力量を疑われたわけではありません。作者本人と属性が異なるというアイデンティティの不一致を理由に、翻訳者不適任とされたのです。  能力ではなく、属性によって翻訳者の適性が判断されたこの事件は、鴻巣友季子さんが書いておられるように、「表象にかかわる『代弁者の資格』という

2023-05-25 08:16:22
花びんに水を☘ @chokusenhikaeme

たいへん難しい問題」の一端です。事の本質は、「翻訳だけでなく、小説、詩、絵画、映画などの創作物、ドキュメンタリー制作、舞台演技、演奏、はては料理など、あらゆる文化、あらゆる表現行為に関わって」います。  さらに突き詰めれば、多様な属性を持つ複数の人間のあいだの対話や議論の可能性に

2023-05-25 08:21:19
花びんに水を☘ @chokusenhikaeme

また、普遍主義か多文化主義かといった共生のルールのあり方に帰結していく人間観、社会観の問題です。  この問題こそ、A・ゴーマンさんの詩の翻訳者の採用と排除をめぐる事件にも先立って世に出ていた本書が論じているテーマにほかなりません。

2023-05-25 08:25:16