創作映画SFアンソロジー「Lifepath with Cinema」とは? 主催ガンジュー@enemiti の企画する同人アンソロジー企画です。 応募する作品は全て「映画として作られていること」を前提にしている短編になります。 ぜひご興味のある方はDMを! pic.twitter.com/dGdLNSFGIp
2020-05-23 01:21:20あらためまして。鑑賞者自らが好き勝手に編集した映画をその主役として体験できるコンテンツ、約束された自分本位のサクセスフィルムを実体験として浴びるガジェット「Lifepath」。それを用いて鑑賞する映画(ただし違法)を1本書かせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。 twitter.com/with_cinema/st…
2020-06-08 16:02:18映画を体験すること自体はLifepathを使わなくとも今日、シネコン名画座単館劇場どこであろうとも叶います。映画館に足を運び映画を身体で浴びることはひとつの体験と言って差し支えない。映画に宿るのは作り手の人生。描かれるのは人間のおろかさ滑稽さ、生に抗ういとしきすがた。
2020-06-08 16:02:26そういうものを浴びたとき、たとえ想定していた結末でなくとも「良かった」と、エンドロールにしみじみと溜息を吐いたことは何度だってある。映画とは経験だ。それを月に一度か二度、映画館に通わずにいられない人たちはきっとなんとなく知っている。
2020-06-08 16:02:27けれどLifepathが普及して初めて映画を娯楽にした人たちは、おそらくそれに気付かないまま映画を作り始めた。せっかく自由に作れるのなら現実にはありえない体験ができる映画がいい。夢を叶え栄光を掴み無償の愛を得て幸福の絶頂を迎え、その先は誰も知らぬままめでたしめでたしの筋がいい。
2020-06-08 16:02:27だって映画は虚構だから。誰にでも作れるものだから。わざわざ自分の現実を材料にして虚構を作る意味はない。誰も言わないけどみんなそう思ってるはずだLifepathは、映画は、人生と関わりがないからこそこんなにも刺激的で面白いって。
2020-06-08 16:02:28みたいなことが企画概要を拝見した時にびゃーっと脳内を流れたので、できたら参加したいと思ったのが主催さまにDMしたきっかけでした。肝心の中身はまだふわふわしてるので締め切り守れるようにがんばりますね……
2020-06-08 16:02:29それと原題が「Lifepath with cinema」なのに邦題が「ウェルカム・トゥ・ザ・シネマ」で、Lifepathという聞き慣れない単語のせいで未知を忌避する映画館ライトユーザー層に宣伝が届かなくなるのを防ぐための訳なんだろうなと想像できるのが最高だと思いました。楽しみです。
2020-06-08 16:02:30終えた原稿こと映画SFアンソロ、いま主催さんが編集作業を進めてくださっていて(ありがとうございます)後日きちんと告知をするんですけど、原稿を書くにあたってオマージュを捧げた映画一覧です お借りした部分は小ネタから話型まで色々です #玄川透 pic.twitter.com/wW8POQw9OT
2020-09-05 01:10:49【お知らせ】 9月21日のCOMITIA133にて発行の映画SFアンソロジー『Lifepath with Cinema』様に短篇映画を一本提出させていただきました。BOOTHにて頒布予定だそうですので、近くなりましたらよろしくお願いいたします。 (画像は字数オーバーしたので没にした「未公開シーン」です) pic.twitter.com/Va10734XOG
2020-09-08 20:06:33映画SFアンソロジー『Lifepath with Cinema』参加作品 「アルフレードが死んだ日」未公開シーンその2 #玄川透 pic.twitter.com/pEYdTSIkxz
2020-09-20 03:10:329月21日COMITIA133発行です ただいま通販予約受付中です よろしくお願いします Lifepath with Cinema | 岩重書房 enemiti.booth.pm/items/2381686 #booth_pm
2020-09-20 03:11:21参加させていただいた映画SFアンソロ『Lifepath with Cinema』を拝読しましたので全19作の感想を100字くらいずつツイートします。初見かつ端的な感想ですので見落とし等ありましたらすみません。どなたの『映画』もものすごく面白かったです。以下ツリーにて。 #映画SFアンソロ #Lifepath_with_Cinema twitter.com/with_cinema/st…
2020-10-18 20:07:22冬切睦月監督「君の声が聞こえる」 台詞回しが丁寧。lifepathがそこにある、という生活の描写、主人公の見ている世界の表現、穏やかな文体など、オムニバス映画の導入として触れやすい作品。観月くんが五月女さんと互いの作った映画を観せ合って笑うところとかみてみたかった。
2020-10-18 20:07:41森永監督「夢を見させてくれた人」 俺ここから逃げられないのよ、の吉田の顔がとても好き。身体が街を出る手立てはいくらでもあってもそんなことで自由になれるなら世話はないし、夢ひとつで誰かのために生きられるほど強くもなれない「この子」を救えない雪吹の無力さと夢。
2020-10-18 20:08:04イミクス監督「薔薇と庭師」 衣服は信頼を紡いだ糸で織られている、と信じていた存在しない『庭師』とそれが命を懸けて美しく送り出した『薔薇』の話。映画を観る人間とつくる人間の視点に根ざした一貫したテーマがとても気持ちよかった。『真実』のほうもぜひ観たい。
2020-10-18 20:08:28巡宙艦ポンタ監督「さっきまでの話」 最初のページと最後のページの対比、小気味よい台詞回し、映画はいつから始まる?というシンプルな問いすべてが良い。オムニバス映画の上映中トイレに立った人間がいた場合、いちばんもったいなかった離席のタイミングはおそらくここ。
2020-10-18 20:08:39碧馬あき監督「透明劇場」 心が苦みでくすぶっているという意味さ、のひとことで憂サがだいすきになってしまうやつ。映画のなかにも人生はあるし、映画館の外に明日はあるのだと思った。見えるものが居ないと透明になるしかないが、二人にはお互いが見えているってところが良い。
2020-10-18 20:08:53宮元監督「角女」 アンソロ発行前に「アンソロの趣旨が分からなかった」とのツイートを拝見していたので気になっていた作品。単語の選び方が秀逸だと思う。角女のデザインが美しいので「何が彼女をそうさせたのか」みたいに字幕と映像が交互に出るサイレントで観たい。
2020-10-18 20:09:03野村於冬監督「彼岸の選択」 死後の世界を描いたファンタジーかと思いきやlifepathのギミックを組み込んでドライな後味に仕上げている読みやすい作品。lifepathで体験する死を取り上げた作品が自分の作品以外にもあって、いち参加監督としてとてもホッとしました。死はエンタメ。
2020-10-18 20:09:23バスコ監督「何が狼を殺したのか」 少しずつ殺されていく羊の絶望が、羊に唐突に虐殺される狼の絶望ごときで精算できるものなのか、という疑問は残るものの、最初の現実とlifepathでの経験と現実を浸食するラストまで全部繋がっていて良かった。駅に辿り着けないのが演出として好きです。
2020-10-18 20:09:37まろにえ監督「掴む/溺れる」 ええ…?面白…映画として完成されている…最高…二つの人生と状況の対比が楽しいし、△と▲のさりげない誘導も利いてるし、ヘイSiriこのモデルになった喫茶店をグーグルで検索して。もういっかい観たい映画。 初対面のふたりの会話が良いですよね。
2020-10-18 20:10:14青ヰ監督「群青のように」 設定が良い。君はどこかで死んでおけば善かったのだろう、の「よ」を「良」ではなく「善」として浴びることがこの作品の本質なのかなと思いました、上手く言えないんですが。あと文体がとても好きです。134頁のあたりとか。教授は再演を望むんだろうか。
2020-10-18 20:11:08子守監督「please marry me.」 (漫画の)構図が巧い……新聞社の慌ただしさに対して花屋の空気が穏やかなのがウォルターのナンシーに惹かれる理由をのぞかせて良いなあと思いました。うつくしい映画。 こういう無駄なコマがひとつもない、隙のない映画はだいすきです。
2020-10-18 20:11:48赤湖藻塩監督「ステラの墓標」 複数の家族の因縁と複数の人間の人生が複数の鑑賞者の視線で語られる歴史映画。構造が面白い。エンドロールが終わっても彼らの人生は続くので、映画館を出た彼らがこれまでとこれからをどう選んでいくのかとても気になる。
2020-10-18 20:12:07kabao監督「マイ・ラスト・マエストロ」 音楽と人生への礼賛がぎゅっと詰まった眩い映画。老いたニーノ・アバーテの固く乾いた諦観を、ロウタの枯れることのなかった音楽への瑞々しい愛がよみがえらせるクライマックスは素晴らしいの一言でした。個人的にはあの映画の曲が出てきたのも嬉しかった。
2020-10-18 20:12:18楠海監督「別れのための旅路」 旅の情景の描写が丁寧で、どこの景色にも匂い立つ温度があって、だからこそ208頁の虚構の風景に入り混じる『本物ではない』感がざらっとするくらい出ているのが巧いなあと思いました。読む映画ならではの体験でした。井灘くんの物言いがすきです。
2020-10-18 20:12:30済藤鉄腸監督「マルヴィナ・ブレオテア」 真っ赤なタクシーを走らせるとうの立ち始めた女性、という絵面がまずめっちゃめちゃ好きなのですが、作品全体に迸る予感めいた何かに終始どきどきしてしまって楽しかったです。映画を通して独りで幸福でいるか、二人で永遠を得るか。すごい問いだと思う。
2020-10-18 20:12:40インドネシア音楽監督「BAIONETTE」 ヘレンの表情ひとつひとつが魅力的で、だからこそすべての人に忘れられてしまった彼女の寂寥が迫る映画。遺されたものは目の前の日々を積み重ねて往くしかない。 個人的に「それ受け止めて、お気にのやつだから」のところがすきです。
2020-10-18 20:13:46ガンジュー監督「フラッシュバック」 lifepathの功罪、自分と他人、人生と映画についての話。監督さんの意図したところではないと思うのですが、ここまで観てきた各映画に通じるモチーフを所々に見出しながら観ることができたので楽しかったです。アーカイブス6がめちゃ好き。
2020-10-18 20:14:01にゃおぽぬ監督「処方箋」 見開きのコマ割りと台詞の配置が最高なのですが「お前が見る物にお前の事を知る者は居ない。お前を思う者は居ない。お前の為の物語ではない」に震えが奔ってしまいましたね……映画で埋まる孤独はないけど私の孤独は映画を知ってて良かったと思いました。
2020-10-18 20:14:14連投失礼しました。まだ観ていない(お手元にこの映画を置いていない)映画好きさんはぜひこちらから通販をご利用ください。電子版もあります。よろしくお願いします。 Lifepath with Cinema | 岩重書房 enemiti.booth.pm/items/2381686 #booth_pm
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