2. ??:きゃーー!! 僕が高校に通学していると女の子の声が聞こえた。 その声の感じから嫌な予感がする。 僕は声がした方に走った。 そこは建物と建物の隙間で、 成人男性2人がギリギリ並んで通れる位狭かった。
2022-01-29 02:06:283. そこで制服を着た3人の男性に囲まれていた1人の女の子が居た。 さっき聞こえた声は彼女の声だと認識するのに時間は掛からなかった。 〇〇:おい!嫌がってるだろ! 男1:あぁ?誰だよお前は。
2022-01-29 02:06:314. 1人の男がこっちを向く。 その時までは囲まれていて見えなかった彼女の姿を初めて見た。 彼女は制服を着ていて、それは僕と同じものだった。 〇〇:こっちのセリフだよ。 僕と男1の距離が縮まる。
2022-01-29 02:06:335. 僕はその時合気道をしていた。 相手は3人。 でも今は1対1。 負けるはずがない。 男1:お前は痛い目にあいたいらしいな。 男1は僕の胸ぐらを掴む。 もうこっちの土俵だ。 殴るかと思ったら膝蹴りのモーションに入る。
2022-01-29 02:06:366. 素人の膝蹴り。 当たるはずがない。 僕は胸ぐらを掴んでいる男1の手を掴み外側に体重を移動させ男1を転倒させる。 素人が咄嗟に受け身を取れるはずもなく、 男1は悶える。 僕に恐れた他の2人と男1はあわてて逃げていった。
2022-01-29 02:06:407. 〇〇:ふぅ...もう大丈夫だよ。 ??:あ、ありがとうございます。ペコリ その後2人で学校に行く。 〇〇:名前なんて言うの? さきな:さきなって言います。 〇〇:わかった。さきなは1年生だよね?僕もだから敬語じゃなくていいよ。
2022-01-29 02:06:439. こうして僕達は出会い、恋に落ち、付き合う。 付き合ってからは毎日が楽しかった。 君に出会うまでは僕に生きる理由はなく、薄っぺらい人間だったのが、 君と出会う事で生きる理由ができ、 守りたい人ができる事で 強くなった。
2022-01-29 02:06:5211. 休日の昼間、 僕は妹達と家にいた。 次のデートはどこに行こうかな。 なんて考えていた。 すると、 友達1L:おい!さきなが家で急に倒れただってよ! 〇〇:!?
2022-01-29 02:07:0112. その後、友達1からさきなが居る病院を聞き出し家を飛び出る。 頭の中が君で埋め尽くされた。 疲れを忘れて僕は走った。 やっとの思いで病院につき、 廊下を走り君の病室に向かう。 pic.twitter.com/qlMPC8IYEG
2022-01-29 02:07:3714. するとそこには白い服を着た医者と、 ベットで眠っているさきなが居た。 その瞬間最悪の事が頭をよぎった。 〇〇:これは...どういう事ですか? 僕は我をうしなった。 〇〇:ただ眠っているだけですよね!?
2022-01-29 02:07:4715. 医者:... 医者は何も言わない。 〇〇:なんとか言ってください!! 僕は今までで1番なんじゃないかと思われるくらいの大声で医者にいった。 君はまだ表情1つ変えずに眠っている。
2022-01-29 02:07:5017. その瞬間、 僕の中の何かがちぎれた。 僕は無表情のままきみの手を握る。 まだ少し、温かかったのを覚えている。
2022-01-29 02:07:5618. 僕はその出来事があった瞬間から全てのモチベーションが崩れ落ちた。 笑顔が無くなり、 愛情が無くなり、 やる気が無くなった。
2022-01-29 02:07:5919. 僕にはもう生きる理由が存在しない。 心にはぽっかり穴が空いている。 生きてても楽しい事なんて無い。 ただ辛いだけ。 そう思うようになった。
2022-01-29 02:08:0222. 僕は家を出る前に自室の引き出しから写真立てに入っている君と僕の最後のツーショットを取り出す。 僕は写真立てから出そうとすると中には写真と折り畳まれた紙が入っていた。
2022-01-29 02:08:11