花結び本丸の徒然

まぬるねこ/花結び @C2cSv

極カンスト後も高難易度周回引率とかで清光はずっと現役だけど、以前より出陣頻度は下がってる。 でも自分が出陣しない日もきちっとその日の出陣部隊の見送りを必ずするので、みんな清光に行ってきますって言ってから出陣して行く。 それを眺めているのがとても好きです。

まぬるねこ/花結び @C2cSv

私から見たら決して小さくはないけれど、短刀や脇差以外の子達から見ればやっぱり小柄な清光。 それでも「小さなその背中が大きく頼もしく見えた」ことが、うちの子達なら誰にだってある。 特に新刃くんの初陣には、必ず同伴して貰うから。 だからみんな清光大好きなんだよね、うちの子達。

まぬるねこ/花結び @C2cSv

今日もみんなを送り出して、急に寒くなったねと清光が笑う。 そうだね、でも帰ってきたらみんなぬくぬくだよ。 心配性でよく気が利くあなたが、一週間前にはいつだって使えるように各部屋の暖房器具の調整を済ませてくれていたし、昔ながらの火鉢が好きな子達の為の燃料だってたっぷりある。

まぬるねこ/花結び @C2cSv

早朝の稽古の後で出してくれた甘酒がとても美味しかった、さすが歌仙だよねとわざわざお礼を言いに来てくれた。 そうこっそり教えてくれた歌仙は随分嬉しそうで。 まとめ役が甘え上手なのは狡いことだと、清光から任されていた仕事の報告に来た長義くんと則宗さんの口元だって、やっぱり笑っていた。

まぬるねこ/花結び @C2cSv

助かった、ありがとう。 清光がそう笑うと、みんな嬉しいんだ。 「いや、持ち上げすぎ。俺、あんたが言うほど万能じゃないからね？」 と、清光はやれやれと片眉だけ下げて口角を上げる。 でもね、清光。 清光に頼られたなら張り切っちゃおうって、そう思わせられるのは最強の「有能」じゃない？

まぬるねこ/花結び @C2cSv

万能ではないかも知れないけれど、間違いなくとても有能な私の初期刀で、清光がいるからここは私達の本丸なんだと思うんだ。 清光が初期刀でよかったなあ。 そう言うと「はいはい、ありがと」とすっかり慣れた流し方をして、いいから仕事を進めろと視線で促すあなたが、今日も今日とて大好きです。

まぬるねこ/花結び @C2cSv

だって知ってるもん。 急に冷えると咳が止まらなくなる私のために、寒い朝は業務開始前に必ず執務室の加湿器を入れておいてくれること。 みんなの練度上昇や誉の数をチェックしながら誇らしげに目を細めてる横顔を、仕事の合間につい見ちゃうのは許してください。 その顔が、素敵なのが悪い。

まぬるねこ/花結び @C2cSv

という諸々の思いを込めて出てくる言葉は 「清光、今日も顔がいいーーー！！」 である。 🐺「知ってるー」 淡々と言うな、肥前くんがお茶噴きそうになっちゃったでしょうが。 うちの肥前くん割と笑いのツボ浅いんだから、やめて差し上げろ？

まぬるねこ/花結び @C2cSv

あ、弊本丸の話をしますと、うちの清光はシャツガーター愛用してまして。 起点はちょぎくんだよ！ お風呂のタイミングがたまたま一緒になった時、清光に「それ使い勝手どう？あんたの着姿、綺麗だよね」って聞かれた長義くんが「おすすめだよ。予備があるから、ひとつ進呈しようか」ってくれた。

まぬるねこ/花結び @C2cSv

「使ってみたらガチで良かったんだよね、あれ。あるのとないのじゃ大違い。俺も長義もタイトなインナーベスト着るでしょ。シャツガーターあると、お腹のとこに変な皺溜まんないからスッキリ着られて着崩れない。さすが長船って思ったよね」 って清光ちょっと感動して、茉莉花と花一華にも布教してたw

まぬるねこ/花結び @C2cSv

弊本丸、長義くん、則宗さん、肥前くんは元政府勤務の経歴活かして書類仕事とかチェックとか結構手伝ってくれる。 カンストしちゃって極まだだから、出陣頻度少なめだしね。 「長義は気持ちいい仕事するよ。過不足なく丁寧で、痒いところに手が届く。則宗の爺さんはそつがない、肥前は律儀で真面目」

まぬるねこ/花結び @C2cSv

ちょぎくんがこの本丸に来て間もない頃、清光の爪を褒めてくれたことがあったんですよ。 「ああ、とてもいいね。果敢な君らしい」 と、目を細めて。 「お、ありがと。その褒め方は初めてだけど、上手いなー」 って清光も笑った。 果敢、という言葉選びがとても好きで、私も長義くんに興味が湧いた。

まぬるねこ/花結び @C2cSv

私もその褒めかた好きだなあ、長義くんには赤い爪は果敢に見える？ そう聞いてみた。 「いや、色そのものではなく、戦場に向かうために自らを最も美しく整える心映えをそう思うよ。色の選び方も、自分をよく解っている男ならではだ」 丁寧な答えに、決して慇懃無礼な子ではないのだなと思った。

まぬるねこ/花結び @C2cSv

そうでしょ、清光かっこいいでしょ！ よくぞ言ってくれました、と嬉しくて前のめりになった私を「主、ステイ」と清光が嗜めて、長義くんが少し目を丸くした後、小さく噴き出した。 「いや、構わないよ。初期刀との仲が良好なのは良いことだ。統計的にも、初期刀と審神者の絆が強い本丸は戦績もいい」

まぬるねこ/花結び @C2cSv

この本丸にも色んな子がいるけど、戦だからこそ」って身嗜みを整える子は私も好きだよ。戦国武将の派手な前立や鮮やかな縅の鎧とか、どうしてこのモチーフや色を選んだのかなってワクワクするもん。 それに私も、気合入れたい時には自分なりに普段よりおしゃれするし。 そんなことを、言ったと思う。

まぬるねこ/花結び @C2cSv

「なるほど。確かに女性のお洒落も武装なのだろうね。これは失礼、それなら君も果敢な審神者だと言い直すべきかな？」 刀剣男士の身嗜みは武将の具足と同じだろうと私が言えば、果敢なのは清光だけではなかったかと、たまたま明るい空色のマニキュアをしていた私の爪を見て、長義くんが悠然と笑った。

まぬるねこ/花結び @C2cSv

嬉しさと照れが同時に来て、いや今日はたまたまで、私はいつもズボラな審神者ですと慌てて言うと 「それなら、俺はたまたま果敢な君を見た、ということになるのかな？」 と長義くんは小さく喉を鳴らした。 たまたま果敢、て何かいいな。 すごくいいな。 この子と仲良くやれたらいいな。 そう思った。

まぬるねこ/花結び @C2cSv

そんな、うちの長義くんのお話。

まぬるねこ/花結び @C2cSv

うちの子の話をするのはいつだって楽しい！ うちのちょぎくんは、にゃんせんと仲良しです。 あの二人が「化け物切」「猫殺しくん」て言いたいこと遠慮なく言いあってるのがとても好き。 にゃんもいい男よね。 おまえそーゆーとこだぞって長義くんに言えど、そこを否定はしないもんね。 いいコンビだ。

まぬるねこ/花結び @C2cSv

則宗さんと清光は、実は割とちゃんと(？)飲み仲間してる。 「すまないな主、今夜は坊主を借りられるか？」 って楽しそうに私に聞いてくるので 「えー。ちゃんと返してね！」 って言ってますね、則宗さんに。

まぬるねこ/花結び @C2cSv

則宗さんとどんな話するの？と清光に聞いてみたとき、清光は「何も」と笑った。 「あの爺さんが最初に重傷になった時に背負って帰ってきたのも俺だし、手合わせでボッコボコに叩きのめしてやったのも俺でしょ？　だから、ああやって甘えてんだよ。解り難いけどね」

まぬるねこ/花結び @C2cSv

「何て言うか……一文字の連中があの爺さんの守りたい、守るべきもので、実家とか家族みたいなもんだとするならさ。「俺」は……俺ら新選組は多分、憧憬だったんだと思う。だから、遠慮なくぶちのめしてやったの。勝手にそんな御大層な役割押し付けて、外野の立ち位置で満足すんじゃねーよって」

まぬるねこ/花結び @C2cSv

「泣いて喚いて、僕だって失いたくはなかったって言えなかったのは、まあ立場ってもんがあるよねって俺だって思うけど。うちに来たからにはもう関係ないし、あの爺さん俺の後輩なんで。だから、いい風だなあとか、今日の酒は当たりだねとか、初霜はいつ降りるだろうとか、ぽつぽつそんな事ばっか話す」

まぬるねこ/花結び @C2cSv

「そんなことで、いいんだよ。何にも中身なんかなくていい。あの人達が、故郷でそうしてたみたいに。いつまでも俺や安定を、新選組の奴らを、水に映った月にしとかなくたっていいんだ。そこんとこ解ってて甘えにくるから、強かな爺さんだなとは思うけどねー。そういう強かさは、俺嫌いじゃないから」

まぬるねこ/花結び @C2cSv

そんな風に清光に言われちゃったら、やだ貸さないって言えないじゃんか。 だから則宗さんはライバルですね。 大好きだけど！！！ 悔しいっっ！！！ 「いやあ、うちの坊主は稀に見るいい男だなぁ主」 それなーーーー！！！？(固い握手)

まぬるねこ/花結び @C2cSv

🌙「浮気者め、俺と言う爺がありながら…！」 🐺「知らないよw」 🌙「大侵寇でも迎えに来てくれたではないか、加州……」 🐺「それはまだ許してねーから」

まぬるねこ/花結び @C2cSv

去年の春頃の話。桜も終わりかけの時期に、坪庭に面した渡り廊下で則宗さんを見かけた。 「おお、いいところへ来たな。僕に一献付き合ってくれないか、主」 にぃ、と口角を上げた悪戯っ子のような笑顔で、則宗さんは私を手招いた。 今年の桜の仕舞いを愛でる宴会の声が、遠くから聞こえる夜だった。

まぬるねこ/花結び @C2cSv

宴会なら、庭の桜が望める広間で開催中なのにと私は笑った。 物好きだね、ここには桜もないのに、と。 「いや、お誂え向きの花があるさ」 そう言って目を細めた彼の視線の先には、メダカが泳ぐ睡蓮鉢があった。 風で運ばれてきた桜の花弁が数枚、春霞の朧月を映した水面にゆらゆらと浮かんでいた。

まぬるねこ/花結び @C2cSv

これはまた粋なお花見だねえ、と思わず感心してしまう。 でも、彼の傍らの朱塗り盆には冷酒のお銚子とお猪口がふたつ。 誰かと約束だったのでは？と尋ねると、愛用の扇子でとんと一度、そこで弾ませるように首筋を叩いて、則宗さんは上機嫌に笑った。

まぬるねこ/花結び @C2cSv

「よくぞ聞いてくれた。元からここを通りかかった奴を巻き込むつもりで待ち構えていたのさ。そんな縁で酒を飲み交わすのも悪くないだろう？」 その誘い文句、断れる子はこの本丸には居ないだろうなあ。 いっそ癪なくらい素敵じゃないかと降参のつもりで、彼の勧めるまま隣に腰を下ろした。

まぬるねこ/花結び @C2cSv

春の夜風が時折運んでくる賑やかな声が心地よく、睡蓮鉢の桜の花弁は目を向けるたび模様を変えて、隣には金糸の髪の美丈夫。何とも贅沢な花見酒だ。 桜と菊を同時に愛でられるとはまたとない僥倖ですな、とわざと芝居がかった言い方で戯けて見せると、そりゃあいいと膝を打って則宗さんが大笑いした。

まぬるねこ/花結び @C2cSv

則宗さんが用意したお酒はとても美味しくて、これ高いでしょうと敢えて無粋なことを問う。 「なぁに、この酔狂に付き合ってくれる友に捧ぐのを惜しむ値でもないさ」 ああもう、いちいち切り返しが上手いなー。この人たらしめ。 「刀に人誑しとは、おまえさんもなかなかに洒落が通じるじゃないか」

まぬるねこ/花結び @C2cSv

その応酬が楽しくなって、お酒が進んだ。気兼ねない言葉遊びが、その夜の私達には何よりの肴だった。 こういうのだよねえ、きっと。 春宵一刻、直千金。 「……花に清香有り、月に陰有り、かい？」 ちょうど半分ほど雲に隠れた月を見上げて漢詩の続きを誦じた彼の声が、なぜかひどく優しかった。

まぬるねこ/花結び @C2cSv

そう。大好きなんだよね、この詩。 そう言った私のお猪口を美酒で満たし直しながら、やたらといい声で則宗さんが続けた。 「歌管楼台、声細細。鞦韆院落、夜沈沈。……坊主も同じことを言っていたぞ。よく知っているなと褒めたんだが、なるほど、おまえさんが教えたのか」 心臓が、止まるかと思った

まぬるねこ/花結び @C2cSv

無駄にいい声でそういうこと言わない！ 自棄になって、盃を煽る。 こんな雑な飲み方をしていいお酒じゃないはずなのに、ごめんなさい。 心の中でそう詫びた。 抱えていてはいけない。 願ってはいけない。 そんな浅ましい下心を大事なあの子に抱えているのだと、彼に見透かされたようで怖かった。

まぬるねこ/花結び @C2cSv

ふふん、としたり顔になった付喪神は、朧月の光を惜しげもなくその金色の髪で弾き返しながら私に言った。 「それはまあ、僕の声も値千金ではあると思うが。おまえさんが思う春の宵にその価値があるのと同じでな。誰かから教わった詩を特別なんだと覚えているだけの価値は、坊主が決めるのさ」

まぬるねこ/花結び @C2cSv

値千金の春の夜なんて、清光にあったのかな。 思わず呟いてしまってから、慌てて則宗さんの空のお猪口に御返盃を注ぐ。 せっかくの花見酒だし、やめようね、こういうの！ 「桜と菊が共咲きする夜だろう、夢も現も飲み干してしまいなさい。まあ、平たく言えば無礼講だな。愚痴に酔狂、大いに結構」

まぬるねこ/花結び @C2cSv

手首のスナップだけで扇子を開くその熟れた仕草が堂に入りすぎていて、何だかもう文句を言うのさえ野暮だとただ視線で彼の手元の動きを追った。 ひらりと舞い込んだ桜のひとひらが、扇子が起こした風に導かれ、私のお猪口に浮かんで揺れた。 「おお、上手く行ったぞ主！」 則宗さんが、笑った。

まぬるねこ/花結び @C2cSv

えっ、すごい！？ 狙ってやったの、今の！？ 「そうだとも。どうだ、僕もなかなかやるだろう？」 夜風に舞う桜を仰いで、盃へ。 何とも風流な宴会芸だし、思わず他のことがすっ飛ぶくらいには感動したけれど、もしかしてこれが披露したくて今夜の粋な飲み会は設定されたのだろうか。

まぬるねこ/花結び @C2cSv

思わずそう邪推したくなるほど則宗さんは得意気で、でもきっとそうではないんだと感謝させてくれる程度には、余計な言葉を選ばなかった。 桜酒、ありがたく頂きます。 もう一度お互いにお猪口を掲げて、味わったお酒はやっぱりとても美味しかった。 どんな言葉より、あの時の私に優しかった。

まぬるねこ/花結び @C2cSv

そんな、則宗さんとのサシ飲みの話！ まさかあのとき、清光に告白しようって思うとも、それが菊の節句(9月9日)になるとも考えもしませんでしたけどね！！！！ なんか癪だな！！？ 則宗さんはライバルです、たまになら清光貸し出しますけど早めに返却してくださいね。

まぬるねこ/花結び @C2cSv

「うちも大概、他所様のことは言えねえと思うんだがなぁ」 久しぶりに晩酌に付き合って貰っていた兼さんが、小憎らしいくらいに整った顔をニヤりと悪戯に歪めて笑う。 いきなり何の話？ そう問い返すと、彼は傍に置いてあった私の通信端末を指先で軽くつついて見せた。

まぬるねこ/花結び @C2cSv

「さっき楽しそうにしてたじゃねえか。盗み見するつもりはなかったんだが、見えちまってよ。男が好いた女に甘ぇのなんざ、古今東西似たり寄ったりだと思うぜ？」 お猪口の中の日本酒をゆっくり慈しむように舐める様がちっとも意地汚くは見えないから、兼さんは狡い。 その話？と、私も笑った。

まぬるねこ/花結び @C2cSv

私、清光が私に甘くないなんて一言も言ってないよ。むしろ、清光は私に甘すぎだなぁって思ってる。 だけど、それをされたら後から絶対自分のこと嫌いになるなあって甘やかし方は絶対しないから。 どんなにしんどくて泣いてても、そういう時は「あとちょっと頑張りな」って言ってくれるから、好き。

まぬるねこ/花結び @C2cSv

兼さんの大きな手が伸びてきて、わしわしと頭を撫でてくれる。 私に実兄はいないけれど、こんな兄だったら世界中に自慢して歩いてしまうなと思うくらいには、うちの和泉守兼定は兄貴肌で面倒見がいいのだ。 さほど強くはないお酒でも、呑兵衛の私にこうして付き合ってくれるくらいなのだから。

まぬるねこ/花結び @C2cSv

兼さんお兄ちゃんも大好きだよ、と本心から言ったのに、「取ってつけたみてえに言うんじゃねえよ」と兼さんは眉間に皺を寄せて、それから、やっぱり明るく笑った。 入室伹清風。 部屋に入って来ると清々しい風が吹いたかと思うような男だった、と評された元主に、きっとよく似ているんだろうと思う。

まぬるねこ/花結び @C2cSv

兼さんも清光も、そういうとこあるよね。 私はすぐ楽な方へ逃げるクズで、そのくせ後からこんな自分嫌だって後悔ばっかりするからさ。 蹴っ飛ばして、叱って、泣かせてだって軌道修正してくれるところを尊敬してるし大好きなの。 私は欲張りなので、飴も鞭も両方欲しいんですよ。

まぬるねこ/花結び @C2cSv

こんな与太話を聞いてくれる兼さんには、用意したおつまみの最後のひとつだってあげてしまおう。 友人のご家族お手製だという美味しいねぎ味噌を、パリパリに焼いたお揚げに塗った酒の肴は香ばしくて、ぬる燗にした日本酒に最高に合う。 どうぞと皿ごと押しやると、兼さんはにんまりと笑みを深めた。

まぬるねこ/花結び @C2cSv

「おう、ご馳走さん」 その一言に込められた揶揄に気付かないほど、私だって鈍くない。 えー、こんなの全然惚気にもなんないですし。清光がいい男だっていうのは、ただの事実なので。 そう言いながら、ほら注いでよと空になった自分のお猪口を兼さんに差し出した。こんな無礼を許す彼も、私に甘い。

まぬるねこ/花結び @C2cSv

ふわりと馥郁たる香りがして、寒い夜にはやっぱり、兼さんとぬる燗が飲みたくなるんだよなと思う。 これを粋と言わずに何と言えばいいんだろうかと唸りたくなるくらい兼さんのお銚子の扱いは様になっていて、名人の寄席でも見ている気分だ。 だから上機嫌ついでにもうひとつ、兄に甘えてしまおうか。