これは、創生師がまだ【カゲ】だった頃のお話――。 風見鶏静花、彼女は壱ノ笠に居を構える名家の一人娘で大切に育てられたが故に、外の世界にあこがれを抱いていた。 三条光弥、静花が外出した際に悪い奴に絡まれていた所を助け、何時しか静花へ恋心を抱いた青年だ。 創生師誕生と長い年月へと至る、始まりのお話である。 (※連載当時のまま掲載しているので、誤字脱字があります)
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三条光弥と別れを告げた風見鶏静花は「松家、居るのは解っているのですよ」と言えば、物陰から一人の男が現れる。 「静花お嬢様、一つお聞きしたい事があるのですが…」 「三条さんの事ですか?」 #風見鶏の暗影

2021-04-26 18:55:32
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自分から聞こうとした事を見透かされ、図星をくらう松家だったが「まぁ、そうですけども…」目が泳ぎ気味になりながらも返答する。 「彼は、私の心を……満たしてくれるお方ですわ」 「満たす、ですか?」 「そう、あのお方とは全く正反対の意で、私を満たしてくれるのです…」

2021-04-26 18:58:31
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その日の夜、静花は父親に呼ばれ大広間前の扉に建っていた。 ――一体、何用なのかしら? そんなことを思いつつ、静花はノックし大広間に入る。 「すまないな、静花」 「お父様、お話とは一体なんでしょうか」#風見鶏の暗影

2021-04-27 18:44:09
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「松家から聞いているのだが、最近は……一人でよく外を出歩くそうだな」 「それが何か問題でも?」 真っ直ぐに父親の眼を向ける静花に対し、父親は咳き込むも、話を続ける。 「いや外へ出る事自体が問題ではない、一人で出歩く事自体が不安なのだよ」 「どうしてなのです?」

2021-04-27 18:44:09
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「もし、静花の身に危険な事が起きたらどうするつもりだ?」 「起きた時は起きた時です、何時までも子供ではないのですから」 「確かにそうではあるが…」 「私だって、それ位の対処は出来ますから」 それ以上の言葉もなく、二人の間に静寂の時が訪れたのだった。

2021-04-27 18:44:09
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結局の所、静花と父親のだんまりによる平行的な時は壁掛け時計の鐘の音で終わりを告げる。 「兎も角だ静花、お前は許嫁が居る身でもあるのだから、何時までも子供じみた行動は控えるようにしてくれると助かる」 #風見鶏の暗影

2021-04-28 20:07:33
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父親の言い方に何処か棘を感じつつも「解りました、お休みなさい、お父様」と言い、静花は部屋を出て行ったのだった。

2021-04-28 20:07:33
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〇月*日(#) 天気:晴れ時々曇り こんなにも偶然が重なってもいいのだろうか? 風見鶏静花さんと偶然にも出会うこと、最早奇跡としか言いようがない程で、会う度に僕は緊張して、その時話していた会話などはろくに覚えちゃいない。 なんとも、実に情けない話だ。#風見鶏の暗影

2021-04-29 20:11:59
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しかし、彼女の表情は覚えている。 何処か嬉しそうだけれども、時折寂しそうに映るあの横顔を……。

2021-04-29 20:12:00
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かつて喰っていた女のことも、今現在喰っている男の記憶も残っている。 そんなカゲ、他に居るだろうか? おそらくだが、滅多には居ないだろうさ。 長と呼ばれている俺くらいしかいないだろう。 #風見鶏の暗影

2021-04-30 20:05:37
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そんなことを思いつつも、長髪の男は一度だけ瞼を開けるものの、再びその瞼を閉じ物思いにふけはじめるのだった。

2021-04-30 20:05:37
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風見鶏家のもとに、一人の男がやってきた。 時刻は夜五つ頃だというのに、呼び鈴を押すと正門の扉は開かれ風見鶏家の召使いたちらが一斉に出迎える。 男は目に入った一人の召使いに「静花さんはいるのかな?」と聞いた。 #風見鶏の暗影

2021-05-01 20:00:18
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「はい、アナタの事を心よりお待ちしております」 「そうか、ありがとう」 そう言うと、男は静花の居る部屋まで向かって行った。

2021-05-01 20:00:18
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夜五つ頃に風見鶏家に来訪した男に対し、静花の父親は動揺を隠しつつも「おや、このような時刻にいらっしゃるとは。一言、連絡を下さって頂ければ…」と言うが「こういう事は鮮度が命ですので」と男は返す。 #風見鶏の暗影

2021-05-02 18:55:26
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「鮮度、ですか…」 「えぇ、私はそう思っておりますので」 そう言いながら父親に対し頭を下げ、静花の居る部屋に向かい、静かにその扉をノックした。

2021-05-02 18:55:26
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ノックの音に気づいた静花は読んでいた本を閉じ「どちら様ですか?」と聞いた。 「私です」 小さな溜息をつきつつも、扉の前まで行くものの、一切開けるつもりもなく会話を続ける。 「今日は何の御用で来たのですか?」 「用も何も、私はただ貴女の顔を見たくなったのです」 #風見鶏の暗影

2021-05-03 19:04:00
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「突然来られても困りますわ」 「そう言われると思っていましたよ」 ドアノブが回り、扉が開きそうになる所を静花は開かぬようにするものの、向こうの方が力が強く、なんとか力で抑えつけているのがやっとだ。 「無駄な抵抗はよした方がいいですよ、私だって一人の男でありますからな」

2021-05-03 19:04:00
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「貴方の事は知っているのですよ、表向きは私の許嫁という口実で出入りしているけれど……本当は、お母様が貴方と居たいから来ているんだって事をね」 その言い分を聞いてか、向こうから開けようとした力が弱まった。

2021-05-03 19:04:00
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「やれやれ…、空想好きのお嬢様が許嫁とは……先が思いやられますなぁ」 「空想じゃあありませんわ、お父様は貴方に逆らえないから黙認しているようですけど、私は本当の事を知っているのだから」 「例え、その空想話に共感してくれる者など居やしない。何分、私も権力という力がありますからな」

2021-05-03 19:04:01
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「私は…、いいや、貴方の力に負けはしないわ」 「勝手に吠えていなさい、そして、力尽いた時には貴女は私の元にやって来る運命なのだから」 男はそう言い残して扉の前から去ってゆくが、当の静花は扉の前にへたり込み、静かにうずくまったのであった。

2021-05-03 19:04:01
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あの男は私を少しも愛してなどいない、あの男は私が欲しいのではなくて、風見鶏という財を成す存在が欲しいだけなのは、私やお父様……この家に関わる者なら誰だって解る事。 しかし、お母様はそれをわかってはいない。 #風見鶏の暗影

2021-05-04 20:02:03
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あの男の容姿と、口から発せられる甘く歯に浮くような言葉に惑わされている上に、向こうもそれなりの財を成し、お母様を誘惑している。 考えただけでも寒気がするし、自分の中にぽっかりと大きな穴が開くような感覚を覚えてしまう。

2021-05-04 20:02:03
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――許嫁なんて所詮は上辺の言葉…、私には通用しないし、お父様や皆だってわかっている筈なのに。どうしてお母様は……。 そんな事を思いつつ、静花はようやく立ち上がって電気を消し、ベットに横になった。

2021-05-04 20:02:03
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夜がさらに深まる頃、男は風見鶏家の裏口から振り返って屋敷を見て思う。 ――この家にカゲが落ち、全てを喰らい尽くすのも、時間の問題だな。 そんなことを思っていると足元の影が勝手に動き『なぁ、ニンゲンよ。俺は何時、アイツらを喰っていいんだ?』という声を発するようになる。 #風見鶏の暗影

2021-05-05 20:27:35
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「今はまだ、喰い時ではないさ」 『けぇっ、ニンゲンてのは勿体ぶるのがお好きなんだなぁ』 「例え、あの家の者達を喰らったしても、一つ問題がある」 『問題?』 「風見鶏静花の事さ、あのお嬢様の勘は妙に鋭い所があるからな、ヘマをすると後々が面倒な事は目に見えているからな」

2021-05-05 20:27:36
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『んまぁ、そのニンゲンに気を付ければ、後は俺らが喰っちまっていいんだろう?』 「あぁ、その通りだ」 『その時を楽しみにしてんぜ』 小さな笑い声を聞いたのを最後に影は一切動かなくなったのを見た男は、帰路についた。

2021-05-05 20:27:36
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この街の夜はだれのもの? 月か、星空か、街灯か、人間か、動物か――。 どれもそうだが、カゲもそのうちのひとつに入る。 闇夜を渡り歩く中で、ヒト……人間の中にある心のスキマに入り、人間を隅々まで喰らい尽くしたら最後、その人間に成りすましてしまう存在が棲んでいるのある。 #風見鶏の暗影

2021-05-06 20:20:11
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翌朝、風見鶏静花は何時ものように目を覚まして起き上がるものの、自分自身の身体が急に重くなったような感覚に襲われたのだ。 ――体調が悪いのかしら…。 『いいや、違うさ』#風見鶏の暗影

2021-05-07 20:04:41
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自分の口から発する声ではない、別の誰の声が聞こえ、静花は辺りを見渡すものの『ニンゲンってのは、やはり、勘がニブいなぁ?』続けざまに言葉を発する。 「アナタは一体、誰なのですか」 その疑問に答えるように、声の主は姿を現し、自らの存在を名乗ったのだ。

2021-05-07 20:04:41
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【カゲ】と名乗った者の姿は正に【影】と瓜二つだが、唯一違う所は「顔がない人間のような姿で、人の言葉を喋る」存在なのだ。 「アナタは、悪霊…なのですか?」 『悪霊?――少々似ている所はあるが、ニンゲンを呪う事は出来ないから、違うと答えておこうかねぇ』 #風見鶏の暗影

2021-05-08 19:23:02
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「じゃあ、アナタは一体…」 『さっきも言っただろう、俺は【カゲ】だと。ヒトのスキマに入り、お前を喰らい尽くして成り代わる存在だとな。最も、俺は既にお前のスキマに入っているから、こうして会話が出来る訳だがな』

2021-05-08 19:23:03
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「そ、そんな…」 『俺がお前のスキマに何時入ったか、教えてやろうか?』 静花は震えながらも「いやっ…、言わないで!」と返すと『お前が知りたくないと言うのならば、俺は言わんぜ』とカゲは返答する。 「…何故、私なのですか…」#風見鶏の暗影

2021-05-09 19:15:40
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『何故もへったくれもない、そこに俺が入れるスキマがあったからだ。それ以上に理由はない』 部屋の向こうからノックする音の後に、使用人の一人でもある松家が「お嬢様、大丈夫ですか?」と心配そうに問う声が聞こえるや、静花は「入って来ても大丈夫よ」と返す。

2021-05-09 19:15:41
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「しかし、お嬢様はまだ、その…」 「いいから来て!」 「は、はい!」 躊躇っている声を遮るように静花が言い叫ぶと、松家は慌てながらも「失礼します」と言いながら部屋の中に入ってきた。

2021-05-09 19:15:42
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「お嬢様、どうかなさいましたか?」 「アナタには、見えないの?」 「何がですか?」 「カゲよ、生きて動いて喋っている」 「いいえ…。しかし、影は見えますけども…」

2021-05-09 19:15:42
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松家は不思議に思いながら辺りを見渡しても、静花の言う【カゲ】とやらはの姿は一切見つからず仕舞い。 「兎も角、お嬢様、朝食の準備が出来ていますので。何時でも、お待ちしていますね」 そう言い残し、松家は部屋を出て行った。 #風見鶏の暗影

2021-05-10 19:07:21
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出て行ったのを見た静花は、深い溜息をつくと、再び物影から【カゲ】が現れて呟いた。 『やれやれだ、あやうく俺が居る事がバレちまう所だったじゃねぇか』 「今すぐにでも、私の中から出て行って」

2021-05-10 19:07:21
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『無理だな。お生憎様、俺達は一度ニンゲンのスキマの中に入ったら、こっちが喰らい尽くすか、お前の身が亡ぶかのどちらかにならんと、離れられないもんでな』 「そ、そんなことって…」 『もっと言えば、俺とお前が適合するならば、お前は普通のヒトよりも永く、生きられるけどなぁ?』

2021-05-10 19:07:22
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カゲが棲みついて数日経つものの、風見鶏静花やひと前に姿を現す事もないし、害をなす事もしなかった。 だが、当人にしてみれば『得体の知れない存在が自分の中に居る』という状況には変わりないのだから、それを思い出す度、静かは溜息をつくようになったある日の事だ。 #風見鶏の暗影

2021-05-11 20:20:29
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昼夜問わず、外にもろくに出してもらえずな風見鶏静花にとって、窓から映る外の景色を見る度に(外へ出たい)と思いを募らせるばかり。 裏口から外へ出ようと考えたりもしたが、以前よりも警備が厳しくなった上に、部屋を出ても松家をはじめとする他の使用人たちも見張っている。

2021-05-11 20:20:29
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益々と深い溜息をつく静花の様子を見た【カゲ】は、物影から人の形として現れ『お前、外に出たいのか?』と聞いて来たのだ。 「……何故、そう思ったの?」 『何故って、何時も何時も外ばかり見てるからな』

2021-05-11 20:20:29
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数日振りに話しかけられたにも関わらず、静花は当たり前のように会話を返す。 「アナタの言う通り、外には出たいわ。けど、出してもらうには許可をとらないといけないから」 『何故?許可をとる必要がある?』

2021-05-11 20:20:30
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「きっと、お父様とお母様は私を大切にするあまり、外の世界や空気に触れさせたくないからだと、私は考えているけども……そんなことさせても無駄な事なのに」

2021-05-11 20:20:30
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深い溜息をつく静花の姿を見た【カゲ】は、その手を引いたかと思えば、影の中に引き入れたのだ。 あまりにも突然すぎる行動に何が起こったのかよく解らず仕舞いな上に、視界は全くもっての暗闇なのだから、静花自身、前進しているのか後退しているのかもさえもわからない。 #風見鶏の暗影

2021-05-12 19:58:34
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次第にまぶしい光が見え、視界を遮った時、上げられたように思った途端、静花の目の前の景色は先程とは異なっていたのである。

2021-05-12 19:58:34
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【カゲ】が風見鶏静花を引き連れて辿り着いたのは、物影が多い路地裏だった。 しかし、静花にとっては家の外に出たという事が驚きがあったが、それと同時に嬉しい気持ちも込みあがったのもまた事実である。 #風見鶏の暗影

2021-05-13 19:04:00
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『影の中を渡り歩くのも【カゲ】だが、お生憎様、ニンゲンが喜ぶ所ってのまでは解らなかった』 【カゲ】の言い分に対し「いいの、どちらにしても、私は外に出たかったから…」と、静花は返す。 『…成程ねぇ』

2021-05-13 19:04:00
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――あの後ろ姿は…三条さんだわ! 静花の視界に三条光弥の姿を捉え、居る方に向かおうとした時だった。 日陰から日向に一歩出ただけで、身体に違和感を覚え、先に行きたいと思うのに、一歩も動けられないのだ。 ――一体、どうして…? #風見鶏の暗影

2021-05-14 18:57:39
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その様子を見た【カゲ】はクククと小さな笑い声を出しつつも、静花に向かって言い放つ。 『言い忘れていたんだがな、俺達カゲに喰われているニンゲンってのは光のある所に出ると動きが鈍くなるんだぜ』

2021-05-14 18:57:39
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まとめたひと
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

基本は自分が考えた創作ッ子達の事を呟いたり、絵を上げたり、お話も書いたりします。偶に違う話等もしておりますが……ようは気まぐれだが基本は創作用アカウントです。(※食べても美味しくない鶏野郎で無言フォローをしたり、時として話すとアツくもなりますがそれでもよろしければです)御用の方はDMまで。

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