WJ編集部による『アクタージュ』連載終了対応・個人まとめ

tricken（手術後復帰チャレンジ中） @tricken

友達が将来鬼滅やチェンソーマンのような傑作連載を面白いよと言った時、その子だけは漫画関係者の強制わいせつの記憶がフラッシュバックして吐いてしまうかもしれない。ジャンプ漫画（あるいは漫画全般）と性的被害とを結びつける呪いにかけられたかもしれない。そういう帰結があることを重く見ないと

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元新聞社員（女性）の方の、甲子園球児ほかから受けた性的被害の記憶が、高校野球にタグづけされた事象全てを忌まわしいものに変容させてしまう効果を持ったという話も、併せて読まれたい。何度読んでも事実として重たい。>甲子園がつらいという話 – ウネリウネラ uneriunera.com/2020/06/18/kou…

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『アクタージュ』連載終了の告知がジャンプ編集部から出た。即座に連載終了となった点、作画担当者の方のキャリアについて支援が為される点は支持できる。ただし、（つづく）

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（承前）既に批判が出ているように、ジャンプ編集部がプレスリリースの中で被害者向けのコメントを出さない点はセカンドレイプを止める社会的道義的責任が感じられず、島袋・和月・マツキと未成年女子の人権に対して侵襲的な案件が続く中で、編集部から提示するものとしては不十分だと思われる。

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ジャンプ編集部の中で内部調整がまだ終わっていないのかもしれないが、(1) 起訴事実が固まる前に可能な声明 (2) 起訴事実が固まった後に出せる声明 の両方で、未成年婦女への暴行を決して許さない態度を明らかにできないのでは、「自社の利益のために女性を踏みつけにし続ける編集部」の誹りを免れない

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この所作がなぜ必要かと言えば、それをすることで、「SNS等で止まらない“作品が読みたいばかりで、被害者への配慮に頭が至らない層が無自覚に行うセカンドレイプ”を、編集部側から防ぐ（編集部側の態度が模範となる）ことができる」ため。

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究極的には、編集部は漫画家の性教育にまでいちいちオムツの世話をするように責任を持つ必要はない（契約書にそういう決まりが書いていない限り）。損切りすればよい。しかし、作家を抜きにして「作品の継続」と「犯罪被害者」とを天秤に掛け、後者を選ぶような声明を心がけるべきではあると思う。

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現状は、本件について 【心配している】：「作品」「作画担当」 【心配していない】：「原作者」「被害者」 だからよくないんですよ。 【心配している】：「被害者」「作品」「作画担当」 【心配していない（司法に委ねるしかない）】：「原作者」 という配分になっているプレスリリースを書いてほしい

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自分は「企業に責任はある」とまで倫理的義務の履行を強要することはできないかも。ただ、「そんなことばっかりやってるとあなたたち、少年男女の夢で食ってる企業として長期的に大損するよ」っていうことを言いたいですね。生命科学・AI企業におけるELSI対応の出版版みたいな。

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要するに、企業コンプライアンスは（守備的にも攻撃的にも）カネになる、企業コンプライアンスしなければ長期的にはカネを失う、という話の最新の状況がジャンプで起きている……といえば、功利主義的に（義務論を廃した形で）この状況を眺めてようとしている方には伝わるでしょうか。

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マツイさんのようになる前に「自分はセックス依存症かもしれない」と認知できる知識が必要ですね。マンガ『セックス依存症になりました。』は症例のある男女ともにお薦めです（今回の文脈では、痴漢逮捕歴のある男性の治療現場が中盤に出てきます）。grandjump.shueisha.co.jp/manga/sexizon.…

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なるほど、「作品が終わるの残念」層のごく一部が、「プレスリリースに被害者の件が言挙げされる」と、「被害者のせいかー！」と発想してサイバーカスケード（って最近言わないのか）になる、ということを想定しているかも、と……。懸念はわかるけど、そういう事例が多くない限りは棄却されそう。

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先日、とある小さな会社の取引先で、パワハラモラハラセクハラをやらかした人がいた。会社はその取引先企業と即刻契約解除しました。そのやらかした人は、外部からみれば会社の社長の弟子筋のようなものだった。それでも社長さんは断固として契約解除した。そして「もうその人とは関わらない」と言った

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それに対して、「あんなに師弟関係のようなものだったのに、仕事の面倒をみないんですか？」と社長さんは大勢に尋ねられた。それに社長さんはこう応えた: 「セクハラを構造問題と捉えるのは誤魔化しだ。目の前の善悪をみてその都度厳しく処断するしかセクハラパワハラをなくす手段はない」

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社長さん（厳密にはもと社長だが）はこうも言った: 「私が拘らなくても、本当に才能が惜しいというひとは、彼を盛り立て、仕事を与えてやればいい。ただし私は厳しく対処する結果として、金輪際仕事上の関わりを断つと決めただけだ。救えるひとは常に外部にいる。惜しいなら救って見せろ」

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この出来事は2020年07月末のことですが、某漫画原作者に関する同情的発言に関して、かなり示唆的で先駆的な決断を、この元社長さんは下していると思います。つまり、「セクハラ・性犯罪を容認してまでする取引などない、と一企業が断固として示すこと」、かつ「それでも拾う人はいるだろう」と言うこと

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ただ、セクハラをした人、性犯罪をした人を、拾った人も含めて、見られています。その間にも、「セクハラや性犯罪に関わらず、その道で懸命に働いてきた真っ白なひと」ら次々世に出てきます。そんな情勢の中で、それでも「惜しまれる」ひとは、犯罪歴まっさらに人にどう映るでしょうか。感嘆か、嫌悪か

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s/拘らなくても/かかわらなくても

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週刊少年ジャンプ編集部にも、このような先例は参考になるかと思います。

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「あのひとはこの業界・界隈では優秀だし、貢献があるから……」と周囲が問題行動を許しているうちに、近くの弱者がどんどんと見殺しにされる日本社会の描写については、（いろいろ細部に問題がありはしますが）ビデオゲーム『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』がかなりいい線行ってると思います。

宇佐崎しろ @uszksr

アクタージュ読者の皆様へ pic.twitter.com/ewuOZR2ALB

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完璧。完璧だが、これが最初のジャンプ編集部の文章であって欲しかった。

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「謝罪しなくても被害者に寄り添う文章は書ける」ほんそれ。

少年ジャンプ編集部 @jump_henshubu

編集部より twitter.com/uszksr/status/… pic.twitter.com/Sp2KxewYSO

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加害事件の周辺被害者である作画担当の方を矢面に立たせ、編集部は「この人の言う通りですね」と付け加えるだけでは、集英社のコンプライアンスの水準が世界最低水準だと言われても仕方ありません。「サポートする」は作画担当者に謝罪させて組織は楽をすることだったのですか。 twitter.com/jump_henshubu/…

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「サポートしていきます」のジャンプ編集部の言葉がこれならまったくおかしい話だ、というのは本当にそう。

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@Takamin53929606 それは確かにそうでした。「謝罪せずとも被害者の気持ちに寄り添うことはできる」の好例を示した、と言い直させてもらいます。それと同じことを第一、第二のジャンプ編集部が行わなかったのは、（なんらかの意図や広報戦略があるのかは知りませんが、）私は残念に感じています。

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調整したとしても、フロントマンがジャンプ編集部でなく著者だと言うのはよくないですよ。 twitter.com/kk_info2/statu…

F.Takahashi @kk_info2

ジャンプ編集部が「宇佐崎さんのコメントにフリーライドしている」は的外れでしょう。作家と編集で意見調整してなければ同じ時間帯に公開できない

2020-08-24 12:55:42

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1. 編集部と調整は当然してるだろう 2. 文面も法律技能の高い、謝罪せずとも完璧に被害者に寄り添う文章である 3. それでもなぜ作画担当者を主に書かせたのか（なぜ編集部主体ではないのか）が問題である なのに、「1を見逃してるのはバカ」的な反論をしている人がそこそこいて不毛。3の話こそ大事。

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打算主義、商業主義に徹したとしても、庇う余地はゼロと言わないまでも、とても少ないと思いますよ。