277機関とは「どの自創作作品」や「どの時代」にも属さず、罪を犯した者に罰や猶予を与えたりする存在【機関者】と呼ばれている者達が所属している場所である。 その機関者でもある灰田は、ある日を境に「チームを結成する」と上司たちに宣言し、一人で行動し始め、様々な部署から機関者に声をかけて行動に入り始めた。 ――自身に罪悪感がある者程に効く誘惑能力を持つ機関者・ミヨシノが灰田チームに入るまでのお話を収録。
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伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

俺らの姿は限りなく人間に近いが、中身自体は人間にやや遠い存在だ。 しかし、その中でも人間みたいに振舞う機関者も居るのだから、まぁ、時が流れれば的な感じなんだろうなとは思う所。 特にそれが色濃く出ているのが、ミヨシノという機関者だと俺は思う。 #Rhapsody277 twitter.com/5jyouTsukito/s…

2020-01-16 19:04:34
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

彼女の能力としては「相手を惑わす」もので、罪悪感などに覚えがあればあるほどに嵌りやすい上に、その能力は目に見えないと来たのだから、他の機関者も彼女の能力を頼っているなんていう話も聞いている。 なお、この能力は一般的に機関者達に効力がないものとなっている、一部の機関者を除いては…。

2020-01-16 19:10:20
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

最近、灰田チームの部署にあるソファには高確率で追跡者が横たわっており、窓から見える外の景色をぼーーっと見つめている様子が見受けられる。 仕事はちゃんとこなすものの、無い時とくればいつもこんなばかりなので、他の機関者も話かけづらいような環境が出来てしまっている。 #Rhapsody277

2020-01-17 18:57:24
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

原因はなんとなくわかっている、けど、それを本人に聞こうか正直迷っている所が、何時までもこんな状況ではラチが明かない。 灰田は決心し、ソファを占領している追跡者に何気ないように話しかけ始める。 「チェイス、元気か?」 「……あぁ、それなりにな」

2020-01-17 19:01:08
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

――それなりって…、それ本当に元気なのかよ? と、灰田は思いつつ「最近、仕事はどうなんだ?」と聞く。 「いつも通りにやってるぜ、俺が標的をしつこく追いかけてる」 なんて返すが、その声は何処となく元気はないというか、何時もの追跡者らしからぬ雰囲気だ。 #Rhapsody277

2020-01-18 20:49:31
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

ハァ…と、ひとつ溜息ついた灰田は辺りを数度ほど見渡してから、追跡者に聞こえる程度の小声で言ったのだ。 「ミヨシノさんが居なくて、だろ?」 それを聞いた追跡者は一瞬だけ瞼をカッと上げてコチラを見るが、直ぐに「んなぁワケねーだろう」と言い返す。

2020-01-18 20:53:24
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「そっか、わりぃな」 「んー…」 ふと、灰田は壁にかかっている時計の時刻を見て次の仕事があると言い、部署を出た後に思った。 ――こりゃあ、一体、どーしたもんかなァ?

2020-01-18 20:55:49
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

灰田は元「Pursuit」でギター担当のブライトンとドラム担当のロディが居る部署へ行き、追跡者の事について相談し始める。 「あー…、やっぱあの女が絡むとロクな事ねーなぁ」 「ロディさん、その言い方はないと思いますけど…」 「あの女って事は、やはり」 「ミヨシノだ」#Rhapsody277

2020-01-19 18:50:00
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

ですよねー、と頭を掻きながら言い返す灰田を目に「灰田、お前まさかチェイスの気を取り戻す為にあの女をチームに引き入れるつもりか?」と、ロディが問う。 「いや、そういう訳じゃ…」 「彼女は中々に強い所がありますし、そう簡単にはいかないと思いますよ」

2020-01-19 18:54:02
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

正直に言おう、ロディさんがそう言わなければ思いつかなった選択肢の一つだ。最も、こんなことを本人に言ったら苦い顔しそうな予感もするので、俺は最近覚えた愛想笑いというものを浮かべながら「では、これで失礼します」と言って二人の元を去って行った。

2020-01-19 18:56:30
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「いつもすまないね、ミヨシノ」 黒のショートヘアーに、ミヨシノよりも10cm高い身長の機関者が礼を言う。 「いいえ、私の能力がアナタのお役に立てるならば、私はいくらでも協力致しますわ」 「それにしても、良かったのかい?」 「良かった、というのは…?」 #Rhapsody277

2020-01-20 18:51:59
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

その機関者はミヨシノの視線から若干逸らしながら「以前の君ならば、他の機関者と共に行動するだなんて、とてもじゃないが…」と喋っていた時だ、ミヨシノの方から近づかれ「とても、じゃないが――次の言葉はなんでして?」と、上目遣いで聞くのだから、ズルいなと思ってしまう訳だ。

2020-01-20 18:56:08
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「私の知る限り以前の君ならば、考えられない、なと思って…」 そう言う事ですの、と思いつつクスリと笑いながらミヨシノは距離を離し「私だって、色んな者と関われば変わりますわ」と言い返したのである。

2020-01-20 18:58:34
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

ミヨシノという機関者とは既に何度か会っている灰田ではあるが、正直言って向こうがそんなことを覚えているかは分からない。 そもそも、機関者という存在自体が「他者に関心を持たない」というのが基礎と言われているからこそ、罪を犯した者の有無を問わず罰する事が可能なのだから。#Rhapsody277

2020-01-21 20:04:16
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

しかし、灰田らはどうだろう? 人間のという存在に近いからなのか、人間みたいな振る舞いや仕草等をしたりする。他の機関者は「真似事をしていたら、そのうち真事になるぞ」なんて言ったする者も居るが、それはそれで結構だと言い飛ばしているのもまた、彼らの存在理由でもあるのだ。

2020-01-21 20:07:31
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

――さてはて、ミヨシノさんは何処に居たもんかな…。 277機関は広いようで狭い場所だ、その癖に機関者の数だけは妙に多く、特定の機関者を見つけ探すのにも一苦労だ。 広間に出ると、最近導入されたと言われている検索機が置かれているのに気づき、近くの機関者に使えるかどうかを聞く。 #Rhapsody277

2020-01-22 18:50:50
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「使えますよ」と言われ、灰田は基本的な使い方も教わった。 なお、この検索機で解る事は何処の部署に機関者が配属されているか、そして、標的を追っているかの事が解る、とのことだ。 ――えぇっと、ミヨシノさんは……と、あったあった。どうやら、外には出てないのか…。

2020-01-22 18:54:38
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

ならば、話は早いな――そう思った灰田は、検索機の電源を省エネモードにし、ミヨシノが居るであろう部署へ一人向かうのであった。

2020-01-22 18:58:45
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

部署によって部屋の仕様は其々だ、基本的にはさっぱりとシンプルになっている所が多いものの、集められた機関者によっては派手になってたりおどろおどろしくなっていたりと、実に様々な中で、ミヨシノが居る部署は近づくと鼻につきそうなニオイが漂い始めてゆく。 #Rhapsody277

2020-01-23 18:50:56
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

扉も他の部署とは異なり、何処か花々しくも見えるなとは思いつつ、灰田はノックすると「どちら様で?」と、扉の向こうから聞き慣れない声が響く。 「灰田です」 「あぁ、灰田君か。いま開けるよ」

2020-01-23 18:53:46
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

案の定、とも言うべきだろうか? ミヨシノが…というよりも、性別が女の機関者達が居る部署と言うのは、灰田から見れば天と地の違いがありすぎるものだと感じつつ、灰田は「ミヨシノさんは居ますか?」と聞く。#Rhapsody277

2020-01-24 19:54:02
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「ミヨっちゃんなら、ついさっきどっか行ったけど~」 デスクに座りながら、手鏡で化粧込む機関者が言うのを聞き、灰田は「何処に行ったか、解ります、かね?」更に問うと、今度は扉を開けた機関者が答える。 「彼女は気紛れだからね、仕事が無い時は何時も何処かに行ってしまうんだ、何も言わずにね」

2020-01-24 19:57:22
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

灰田の探し者になっている事も知らず、ミヨシノは壱ノ笠にあるダンスフロアに向かっていた。 外は太陽が昇るお昼時だが、その場所は地下にあり、薄暗い場所になっているし、各々が好きなようにして過ごしている為、人目もあまり気にならない所でもあるのだ。#Rhapsody277

2020-01-25 19:52:18
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

だが、ミヨシノはダンスフロアに来たからと言って踊りに来たわけではなく、飲み物を頼むと壁にもたれつつその様子をただ見ているだけだが、ミヨシノの姿を見るなり、ひとりの男がコチラに寄ってくる気配に気づく。

2020-01-25 19:57:00
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

その男は「いかにも俺はすげぇヤツで、女なんてイチコロだ」とでも言いたそうな雰囲気を醸し出している。 「よぉ、色っぺぇネーちゃん」 「そう見えまして?」 「あぁ、俺にはそう見えるぜ」 「それは……有難きお言葉として、受け止めてよろしいのかしら?」 #Rhapsody277

2020-01-26 20:08:34
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「想像に任せるぜ色っぽくて、やや時代遅れな格好してるネーちゃん」 ミヨシノの服装としては、数十年前に流行った色が派手な上に肩パットが入ったジャケットに、中は柄付きワンピース……髪型も仕事とは異なるスタイルにしている為、時代遅れでしたかと思いつつ、身なりを改めようとした。

2020-01-26 20:14:13
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

が、向こうは「まぁ、ネーちゃんが好んでその格好してんだから、俺は気にしねぇけどよ」と言うのだから、ミヨシノ自身も気にしない事にしたのである。

2020-01-26 20:15:22
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

――ヒトの男とは、こんなにもあっけない。 私が何時も思う事の一つだけれど、そんなことを忘れさせてくれたのが、あのお方だ。 大概のヒトはほっとけば自然と手を出してくるけれど、あのお方は私を前にするとどうしたらいいのか解らなくて、滅多に見せない困った表情を浮かべるのが癖だ。#Rhapsody277

2020-01-27 18:35:05
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

それを見るのが楽しくて、ちょっかいのつもりで近づいていたのに、いつの間にか私が意識し始めた頃からだろう、あのお方は私の感覚に気づいたのか、少しずつ距離を取り始めていったのを機に、私は自ら距離を置き、離れて行った現在があるのである。

2020-01-27 18:38:48
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

私で満たそうとする者は居ても、私を満たしてくれる者はあの方以外にいない......なんて、あの方はなんて言うだろう。 いいや、きっと笑い飛ばしてから一言二言申す姿が目に浮かんでしまいそうだ。#Rhapsody277

2020-01-28 16:10:14
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「ネーちゃん、アンタ...何者なんだよ?」 私を軽口で誘ったあの男は、喧騒の中で踊りながら聞いて来たのだから、私はいつもの様に答えてあげた。 「何処の時にも属さない者、ですわ」

2020-01-28 16:23:05
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

あの機関者は、俺の事を何もかも受け止めようとしていた。 ある時には鬱陶しく思わないと言ったら嘘になるが、その受け止め方に何度かは助けられた事もあった。 #Rhapsody277

2020-01-29 16:40:00
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

しかし、あの機関者に何時までも寄っかかる訳にもいかんし、俺やあの機関者も少しずつ人間に似たような事をし始めた時、俺は、あの機関者との関係を冷まそうとした結果、俺は何かが足りない日々が過ぎてゆくのであった。

2020-01-29 16:45:44
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「行って、しまわれますのね」 「あぁ、約束しちまったからなァ」 互いの別れ言葉を発した時の事を思い出し、あれ以降会っていないなと考えていた追跡者は黙ったままそソファの上で横になったまま。 「あのぉ...、追跡者さん」 #Rhapsody277

2020-01-30 07:03:42
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

追野の呼び声に気付いた追跡者は、スロウ気味に体を起こし「なんだ?」と聞きながら、ろくに梳かしていない頭を掻きむしる。 「そろそろ、お仕事のお時間、です...」 まだ慣れてない上に最近の態度も相まってか、追野は緊張気味な声で話しかけてくる。

2020-01-30 07:08:26
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「そうか、わかった」 よっこいせ、と言いながらソファから立ち上がって辺りを見渡すと、灰田の姿が見当たらず「アイツは仕事か?」と追野に聞く。 「私用で外にと言ったまま、ですね。灰田さんも次があるんですけれども...」 「ホー、そりゃあ大したもんで」

2020-01-30 07:12:18
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

結局、この日にミヨシノを見つけられなかった灰田は自身の部署へ帰ると、丁度部署から出る追跡者と会う。 「チェイス、仕事か?」 「あぁ......。灰田も、だろ」 「あれ、俺も仕事あったけかなぁ?」 #Rhapsody277

2020-01-31 20:15:53
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

頭を掻きつつ部署に入った途端「灰田さぁーーーん!!次のお仕事がぁ!」焦りながらやってくる追野が目の前に飛び込んで来たのだ。 「おかしいな、今日は確かそんなに入ってなかった気がしたんだが...」 と、言いながら灰田は部署内にあるホワイトボードを見ると「あっちゃまー」と小さな声を漏らす。

2020-01-31 20:22:36
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

自身のデスクに向かい、仕事道具でもあるオモチャな鎌と星型の絆創膏が入っているケースを上着にポケットに仕舞い「そんじゃあ、行ってくるわ」と急ぎ気味に部署を出ていった。

2020-01-31 20:27:21
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

277機関もとい、機関者達はどの時代にも属さない事は当たり前、けれど、四季の感覚というものはあるし、その季節に合った行事もちゃっかり意識する機関者もチラホラといる次第。 因みに言うと、この季節と言えば節分……もあるが、そちらよりもバレンタインの方が若干目立っている模様。 #Rhapsody277

2020-02-01 20:26:38
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

既に機関内にある購買部にも、色とりどりのラッピングに包まれた甘い匂いのする菓子をチラホラと見かけたりするので、そこで季節を感じ取ったりする者も居たり居ないだりという話も聞いている。

2020-02-01 20:29:22
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

仕事を終えた灰田は何時ものように購買部へ行き、予め注文していた星型絆創膏を受け取りに行き、他の機関者がいないのをいいことにレジ担当の機関者と他愛のない会話をする。 「今年はやけに張り切ってねぇか?」 「それだけ、ココにも文化が浸透してるっていうモンだな」

2020-02-01 20:31:56
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「文化ねぇ…」 「まぁ、一般的には女性が好意を寄せる男性にチョコを渡すらしいが。中には男の機関者も買って行ったりしてるぜ」 「なんでまた?」 「自分用…的なアレなんじゃねぇーの」

2020-02-01 20:35:28
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

もらえないから予め自分で買っているんじゃ?――と言おうとした所に、見覚えのある橙色のボサ髪機関者が購買部に入ってくる。 「チェイス、仕事終わったのか」 「あぁ、そんな所だな」 「お疲れ様ッス」 「オイ待て、俺にはその言葉言ってなくねか?」 「灰田は俺と同期だからな、割愛だ」

2020-02-01 20:37:27
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

何が割愛だ、とツッコミを入れるものの、追跡者は二人の様子を黙って見たまま、チラホラと商品が並んでいる棚を見るが、特に買う訳でもなく、そのまま購買部を後にする。 「…なんか、チェイスさん、元気ないよな?」 「お前もそう思うか?」

2020-02-01 20:40:31
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「あぁ、何時もだったら買うにせよ買わないにせよ、俺らに一言二言声をかけるんだけどな」 「そうか…」

2020-02-01 20:41:21
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

購買部を後にした追跡者は、部屋に戻る道すがらだった。 「あら、お久しぶりですわね。チェイス」 ミヨシノが声をかけて駆け寄る姿を見た追跡者は「おう、そうだな」と返すと、彼女の隣に居たもう一人の機関者は「貴方が追跡者さん、ですか?」と聞いてきた。#Rhapsody277

2020-02-02 19:30:44
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「あぁ、そうだな」 ミヨシノよりも少し高く、しかし自分よりは少々低めの機関者だなと思いながら見ていると「彼女は椎名さんと言いますのよ、私よりも三つ後にこの場所入った機関者ですわ」と紹介をする。 「椎名です、追跡者さんの事はミヨシノさんから聞いております」 「そうかい」

2020-02-02 19:33:08
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

静寂の時が少し流れてから、追跡者は小さな声で話かけようとした途端「それでは、私は仕事がありますので、失礼いたしますわ」と、ミヨシノは頭を下げて二人はその場を後にする姿を見た追跡者は、何かを思うものの、それが何なのかが解らずに、その場に佇んでいるしかなかった。

2020-02-02 19:36:10
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「貴女の力は人間にとって、強すぎる、と言ったはずですが?」 「あら、そうでしたか」 目の前に居る罪人は、先程まで怒鳴り散らすような声を上げて自分は無実であると言っていたものの、今ではヘラヘラと鼻の下を伸ばし、ミヨシノ達らの前で罪を供述している。#Rhapsody277

2020-02-03 18:57:51
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まとめたひと
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

基本は自分が考えた創作ッ子達の事を呟いたり、絵を上げたり、お話も書いたりします。偶に違う話等もしておりますが……ようは気まぐれだが基本は創作用アカウントです。(※食べても美味しくない鶏野郎で無言フォローをしたり、時として話すとアツくもなりますがそれでもよろしければです)御用の方はDMまで。