鏡よ鏡……。

ぽんぽこタヌキ玉 @tanukidego

#金カ夢　#ogt 一卵性双生児の妹を持つ夢主。同じ顔なのに、明るく愛嬌のある妹の輝きに負けて、大人しい夢主はその影に小さくなって生きていた。両親から愛情を受けなかったわけでもなかったが、どちらかと言えば妹寄りで、双子にも関わらず「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」と、

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言われて育つ。成人する頃、妹の影のような立ち位置にうんざりした夢主は、一念発起して家族の反対を押し切って地元を飛び出した。運良く都内での就職が決まり、同僚のogtとは恋人同士になってそろそろ2年。双子の片割れもとい、妹のおまけという立場から解放され、夢主は幸せだった。

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コンプレックスからぎくしゃくしていた姉妹仲も、距離を取った事で改善され、良いことづくめ。妹が上京して遊びに来ると、住んでいるアパートに泊めたりもしていた。二人とも、出会うと恋人との惚気話に興じる。おそらく、互いに結婚も間近と思われたそのとき、幸せは突然消え去った。

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恋人のogtが、何も言わずに姿を消した。会社も辞め、全ての連絡先を断ち切って。泣きながら探したが、誰も彼の行方を知らなかった。住んでいた所も引き払われていた。半年後、妹の結婚式から戻った夢主は、1枚のハガキが郵便受けに届いているのを見つけた。愕然とした。

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ogtと、見知らぬ女性との「結婚しました」という、写真付きのそれ。悪夢を見ている気持ちだった。彼の、新しいものと思われる、携帯の電話番号が印刷されていた。震える指先でTel番を打ち込む。「そろそろ着く頃だと思ってたよ」あの、飄々とした話し方で彼は言った。「そちらも、そろそろ新彼と

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結婚した頃じゃないのか？」からかうような口調。「俺は、二股をかけられて平気な男じゃなかったんでね」「二股なんかしてない」「そうかい」彼は嘲笑った。ある日、不意打ちで夢主のアパートに訪ねに行くと、男と手を繋いでドアから出てきた夢主を見たという。満面の笑顔、あんな顔、俺の前では

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見せたことなかったのに。そこで、寝盗られ男は潔く退場したわけさ、と電話先の声は冷たかった。が、夢主の心臓もショックで凍りついていた。妹が、夢主の元へ彼をその後婚約した彼を連れて、遊びにきた日のできごと。もちろん、宿泊先は別に取って…。「後を尾けたら、ホテルに入っていくもんだから

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笑った。浮気も周到じゃないか。いや、あちらが本命だったか。ああ、安心しろ。嫁さんはお前よりずっといい女だから、俺のことは心配しなくてい――」「いもうと」「あ？」「双子の、妹。婚約者連れて、遊びに来てた」「嘘も休み休み……」夢主は電話を切った。何もかもが嫌になるには十分な理由だった。

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今度は彼が切られる番だった。夢主は姿を消した。かつてのogtと同じように。その後、真偽が分かってogtが探し回るけど見つからない。転職先の上司の娘と結婚したけど、動機が動機なのでもちろん上手くいってない。旦那が元カノを探してるのに激怒してるが、世間体を気にして離婚に応じてくれない。

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夢主は、違う街で、二度目の仕切り直しをしている。密かに結婚資金として貯めていたお金で、違う顔に整形もしてる。妹が事の有様に嘆いて、ogtと接触しようとして余計ややこしくなる話となるところで、ここまで読んでくれた人の想像に丸投げしたいと思います（おい）orz

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どう考えてもBADEND…。