
将来のパンデミックでは感染拡大をゼロにする「排除」が重要だと専門家が医学誌ランセットで提唱 share.smartnews.com/sMdDG
2023-02-01 09:10:01
コロナ禍はまだ完全な終息を迎えているわけではないのだが(第八波の終息は九波の発生を否定しないので)、仮にコロナ禍が終息できたとしても今次の世界的経験は今後同様の(コロナ以外の)感染症流行に世界(国家を越えた横断的な国際社会、国、地域、自治体、共同体、個人)がどう対応すべきか、
2023-02-01 09:10:02
について、大きな課題を投げかけたと思う。 今回はmRNAワクチンの超高速対応という人類にとって稀に見る幸運が、迅速に間に合った。 が、「体内に吸い込むことで感染する」と分かり切っているのに、正常化バイアスによって行動を拒否する共同体の敵が多く発生した。
2023-02-01 09:10:02
この「共同体の敵」は、多くは門外漢であり、恐慌状態が続くことで利益を得る個人、企業や事業者だったのではと思う。そして、そうした共同体の敵に感化されて「善意と正義と利己的な利益(抜け駆け)から、公衆衛生に刃向かう共同体の敵になってしまう者」が多く見受けられた。
2023-02-01 09:10:03
暗中模索の段階で勝手な行動を取らないこと、というのは、パニックホラーなどでも定番の負けフラグのはずで、教育だけでなくエンタメなどからも学ぶ機会が多かったはずと思ってきたけど、いざとなってみると「無知なのに不勉強で、不勉強なまま猜疑心を膨らませ、善意と正義感で公共の敵になる」
2023-02-01 09:10:04
という者が一定数いた。 また、「皆がそうだから」という同調圧力への恭順が真逆に働いた者が、公共の敵の中に多く見受けられた。 彼らはそれらの反発(公衆衛生が提唱する対策の否定)で個人的な不利益を【まだ負っていない】ので、破滅を個人として体験するまでは今後も公共の敵であり続ける。
2023-02-01 09:10:04
例えばエボラ出血熱が広域に拡大しないで終息するのは、エボラ出血熱の潜伏期間が短すぎ、発症するとそこから動けなくなり、発症してからウイルスが出るため、感染者が発症後に移動しないため(発症者は高確率で死ぬ)。
2023-02-01 09:10:05
新型コロナウイルスは当初はエボラ同様「発症後のウイルス放出」だったが、変異の過程で「症状が出る前、元気に移動できるうちにウイルス放出を始める」ような変異を獲得して感染力を高めたものが優勢になって、宿主に移動しながらウイルス放出を強いるようになった。も
2023-02-01 09:10:05
しエボラが同様の変異を獲得したら、感染範囲は劇的に拡大して封じ込めなくなる。 ないとは言えないIFだが、今後そうした未知の感染症が現れる可能性は「いつになるか」が分からないだけで「いつかは必ずくる」と考えて備えなければならない。
2023-02-01 09:10:06
そうなると、 1)薬理的予防法(ワクチンなど) 2)薬理的治療法(症状緩和及び原因排除の特効薬) が開発され、量産され、全人類に配給されるまでの【時間稼ぎ】をしなければならない。
2023-02-01 09:15:34
それは、 3)感染予防(鼻腔/口腔からの吸入感染の遮断、口腔から消化器を経由する経口感染の遮断、体液・粘膜の接触を経由する感染の遮断、輸血血液などを経由する感染の遮断) 4)感染者の早期発見と隔離 5)その他 ってなる訳で、そのまま今回コロナ禍で全人類が経験したことは次回の疫病禍対策になる
2023-02-01 09:15:34
となると、やはり、 「公衆衛生を妨害する【公共の敵】を如何に封じ込めるか」 「公共の敵が発生するプロセスと、彼らが自身の行動を正当化した上で、公衆衛生を妨害することを正義と考えてしまう仕組み、思考」 の解明と対策は必要になるとは思う。
2023-02-01 09:15:35
公共の敵の主張は、 a)個人の自由の尊重(の要求) b)利己的な利益の主張(公共の福祉の軽視、蔑視、或いは敵視) c)自身の個人的な体験を成功体験として過大視(何も対策しなかったが何も起きなかったから、何もしないのが最高の対策、とか) e)その他 が観察し得た。
2023-02-01 09:28:13
対策(予防手段と治療手段)が薬理的にも社会的にも確立できていないのに、疫病禍=【伝染し感染し罹患者が拡大再生産を繰り返す疫病の流行】の最中にその影響を過少視する、「火事のリスクが及ばない対岸(安全圏)にいる与太者=公共の敵」は、悪意ではなく善意と正義感と自身の体験に根ざしていた
2023-02-01 09:28:14
彼ら「公共の敵」の振る舞いは、今次の公衆衛生対策に対して、「ワクチン接種の遅れ(接種しない正当に見えるもっともらしい理由の伝播拡大)」「マスク装着の緩和(ガードを下げることを正当化しようとする)」「死ぬ自由、愚行権の主張」などが見受けられた。
2023-02-01 09:28:14
結果、「全体(公共)のリスクを引き上げた」。 この振る舞いは、恐らく【解決、解消できない】ので、次に例えば新型エボラ出血熱が感染拡大するようなことが起きたときにも、同様に「公衆衛生対策として提案されるであろう、個人の行動をある程度制限するような協力要請」に対しても、
2023-02-01 09:28:14
公共の敵は野放図な批判と反発を重ねて、「死人が何人出ようと、自分にはまだ不利益が起きていない」ことを理由に協力を拒む(行政提案の方法への拒否)と思う。 このとき、行政が「個人の権利を制限する」ことを強制することを事前に許しておくのか、そうなってから特別措置として追認するのか。
2023-02-01 09:28:15
または、「行政は要請以上のことはしないが、公衆衛生に協力的ではない個人・公共の敵を、【その他の個人が強制して権利制限する】ことを行政は黙認する」のか、「個人の判断に委ねて最低限のことしかしない」のか、そういう制度設計を考えておく必要があるような気がする。
2023-02-01 09:28:15
もちろん、「個人の判断に委ねて最低限のことしかしない」「死にたがりは死なせてやれ」「自分に絶対の自信があるヤツが勝手に死ぬのは仕方がない」「死ぬときは皆死ぬのだから、自分だけが生きのびようとするなど浅ましい」みたいな意見に委ねるという人も一定数いるとは思う。
2023-02-01 09:32:06
そういう諦観的自死論者も、公共の敵の中に一定数含まれているとは思っていて、「死因の上位に自殺が多い日本」の国民性の表れかもしれない。 あと、「誰かが抜け駆けで得をするくらいなら、自分が損をしてでも他人に得をさせたくない心理」がオーバーキル気味に働いている、という側面も。
2023-02-01 09:32:06
ともあれ、コロナ禍すらまだ終わってないけど、「次のコロナ」「次の感染症禍」は十分起き得るし、次の感染症禍が今次の新型コロナのときのように「迅速なワクチン作成」で間に合うとも限らない。ワクチンができても、今次のように「無見識な人々や公共の敵にまで接種させられない」状態は起き得る。
2023-02-01 09:39:03
公衆衛生は「堤の蟻の穴を如何に減らすか」など、人の行動や公共の敵の心理を読んだ対策も求められると思う。 そして、往々にして公衆衛生は「個人に愚行権の行使を含む野放図な振るまいを許す自由な民主主義」と相性が悪い。
2023-02-01 09:39:04
アメリカは大統領選挙で各地で暴動めいた選挙集会やデモが頻発する中で感染が拡大し、欧州は政府の言うことなんか聞きゃしねえ個人主義が感染を広げ、中国は政府のゼロコロナ政策が民衆に押し切られて緩和した途端ああなったのを見れば、「公衆衛生と自由な民主主義」の相性の悪さは一目瞭然ではある。
2023-02-01 09:39:05
かといって、民主主義は「蒙昧な有象無象の有権者に決定権を委ねるなど最悪の政治体制だが、それでも過去に存在した全ての政治体制と比較するなら、一番マシな統治手段であり群盲の意志決定手段である」という点は動かないとは思うので……。
2023-02-01 09:41:46
新型コロナ禍の反省(重ねて言うが、まだ終わってないがな!)を踏まえて、「次の感染症禍で公衆衛生を阻害しようとする【公共の敵】を抑え込む方法」を確立していかなきゃいかん気はした。
2023-02-01 09:41:46