277機関とは「どの自創作作品」や「どの時代」にも属さず、罪を犯した者に罰や猶予を与えたりする存在【機関者】と呼ばれている者達が所属している場所である。その機関者でもある灰田は、ある日を境に「チームを結成する」と上司たちに宣言し、一人で行動し始め、様々な部署から機関者に声をかけて行動に入り始めた。 ――灰田と同期で、ホレてしまったが緊張しいで本人には中々告れない機関者・追野のお話である。 (※連載当時のまま掲載しているので、誤字脱字があります)
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伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

――兎も角、俺はチームを作るんだ…! そう思いながらガッツポーズをした灰田だったが、ふと自分を見ているような視線を感じ、後ろを振り返ってみても誰もおらず、首を傾げてしまう灰田であった。

2019-10-14 18:43:52
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

〇月×◇日(×)【天気:くもり】 灰田さんは確かに凄い機関者なのは、機関者中の誰もが知っている事だ。 しかし、灰田さん自身も元を辿れば私らと同じ機関者で、罪を犯した者に対して何の感情も起こさず速やかに罰を下す存在なのは変わりない。#Rhapsody277

2019-10-15 20:08:58
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

しかし、灰田さんと他の機関者とでは明らかに違う所があるのも確かな事だけれど、それが私にはまだよく解らない事柄なのもまた事実…。 そこを含め、私の仕事をしつつも灰田さんの迷惑にならぬよう観察し、このメモ帳に記す次第である。

2019-10-15 20:11:30
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

〇月□▽日(⇔)【天気:晴れ】#Rhapsody277 灰田さんの右目に星型の絆創膏が貼られている時はとても穏やかだ、けれど、一旦仕事モードになると右目が反応して徐々に朽ちて剥がれ落ちて行く様子も見られる上に、罰する際に使用する鎌の刃も鋭利な物へと変わってゆく…。

2019-10-16 18:57:13
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

そうなった時の灰田さんは通常よりも声は低くなるし、誰よりも仕事に取り組む姿勢が見られる事この上ない。 このようなものを「ギャップ」というべきだろうか…? いずれにせよ、灰田さんは他の機関者よりも強い何かを持っているのは確かである。

2019-10-16 19:00:18
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

〇月Δ*日(〒)【天気:晴れのち雨】#Rhapsody277 私にとって灰田さんは「機関者として立派な方でもあり、知りたいけど、近づき難い。先日の事は仕方ないにせよ、あれ以上関わるような出来事は起きらないでほしい」という風に思っている。

2019-10-17 19:14:27
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

勿論、前半部分は灰田さん本人の印象で、私なりに言える良い意味が込められている。が、後半部分は私自身が思っている事のマイナス面ともいうべきか…、いずれにせよ、私は灰田さんの事を考える度に頭の中がボーっとしてしまう事が最近になって増えたような気がしてならないのだ。

2019-10-17 19:16:09
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「いけない、いけない!」と、私自身に発破をかけて与えられた仕事はこなすものの、それ以外の事をすると灰田さんの事を頭の隅っこで考えてしまうようになった。 これではいけない、本当にいけない。 私は追野、277機関の機関者で、他の者たちより耳がいいだけの機関者――。

2019-10-17 19:19:46
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

仕事帰りの廊下で偶然にも、誰かが落としたメモ帳を拾ってしまった灰田だが、持ち主の名前が書かれていないかと思って表紙の隅々まで見ても見つからず「スマン」と言いながらメモ帳を開くと、そこには文字がびっしりと書かれていたのだ。#Rhapsody277

2019-10-18 18:54:04
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

眼を凝らして読んでみると、幾度も俺の名前があり、書いた本人が見れる限りで見た俺の事が事細かに記してあったのだから、驚きを隠せなかったのが本音と言えよう。 ――しかし、一体誰がコレを書いたんだって…。 ページをパラパラと開き、ようやく持ち主らしき名前が書かれている項を見つけ出した。

2019-10-18 18:59:23
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「成程なぁ、こりゃあかえって好都合な機会を頂いたもんだぜ」 そんな独り言を呟いた灰田は、メモ帳を閉じ、書いた本人が居るであろう部署へ一人向かうのであった。 twitter.com/5jyouTsukito/s…

2019-10-18 19:00:55
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「あっれー、灰田くんじゃないのぉー。元気してるぅ?」 追野が居る部署へ行って一発目に声をかけられたのは、喋り方がかなり特徴的で灰田や追野と同期でもある鈴ヶ谷という機関者だ。 「あぁ、俺は相変わらずだぜ」 「私達同期なのにねぇ、部署違うでしょぉー。中々会えないもんねぇ」 #Rhapsody277

2019-10-19 20:02:17
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「まぁ、そこは仕方がないんじゃないのかねぇ」 「しょうがないよねぇ…」 灰田は辺りを見渡すものの、肝心の探し人が居ない事に気づく。 「そう言えば鈴ヶ谷、追野は知らないか?」 「追野ちゃん?……そう言えば、さっき用足しに行くとか言ってたけど」 「用足し、か…」

2019-10-19 20:04:47
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「灰田くん、追野ちゃんに何か用でもあるの?」 ゴソゴソとポケットから先ほど拾ったメモ帳を取り出し「あぁ、このノートを拾ったんでな、届けに来たんだ」と返す。 「あぁ、もしかしてだけど用足しってそれかもしれないねぇ」 「そうなのか?」

2019-10-19 20:06:39
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「うん、だって追野ちゃん、そのメモ帳に機関者の事とか色々と書いてるからねぇ。追野ちゃんにとって、そのメモ帳はとても大切なものだと思うよぉ…」 鈴ヶ谷の言うように、このメモ帳は最初のページからびっしりと機関者について基本的な事が書かれていた。

2019-10-19 20:10:07
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

――特に、俺の事に関しては凄く書かれてたな。それに、回を増すごとに語彙力が低下している節もあったしな…。 「よかったら、そのメモ帳、私が後で追野ちゃんに渡しておくよ」 「いいや、これは俺が彼女に直接渡しておくよ。本人とは話しておきたい事もあるしな」

2019-10-19 20:12:21
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「了解だぁよ」 灰田は部署の去り際「そうだ、追野がどっちに行ったか解るか?」と鈴ヶ谷に聞けば「うーんとねぇ、あっちだね」と指を左にさしたのを見て「分かった、サンキュな」と言い、部署を後にした。

2019-10-19 20:14:20
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

誰かの足音がこっちにやってくる、歩き方からして男の方だ。 けれど、それが誰かはまだ把握できてないから、私は声を掛けられるまで落としてしまったあのメモ帳を探していたのだ。 「追野、だよな?」 その人の声と顔を直視した私は、何時も以上に裏返った声で「は、はい」と返事をした。#Rhapsody277

2019-10-20 20:10:38
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「これ、追野のだよな?」 そう言って渡して来たのは探し物のメモ帳で、私は何度も何度も頭を下げてお礼を伝えると「誰のモノか解らなくて、ちょっと中身を確認したんだが…、スゴい書き込みようで、驚いちまったよ」と言われてしまう。

2019-10-20 20:16:07
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「私、灰田さんや他の機関者さん達みたいにスゴい能力を持ってる訳でもないし、そういう事くらいしか出来ないので…」 「資料は見させてもらったが、他の機関者よりも聴力がズバ抜けてると書いてたが、本当か?」

2019-10-20 20:19:54
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「でも私、それしか、無いんです。それに、力が良すぎてダメなんです。周りに聞こえる音も拾っちゃいますから…、だから、私は外よりも中の仕事の方が好きなんです」 何時もよりも声が震えている、なんでどうして? そんな事を思いながら、私は目の前に居る灰田さんに聞かれた事を答えている。

2019-10-20 20:22:04
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「俺は事務仕事は苦手だな、外勤して標的見つけて~の方が好きだけどな」 「灰田さん、らしいです」 そう、この機関者はまさしくその通りだ。ジーっとしているよりも、外で思いっきり動く、その方が良いのは本人が一番解っているだろう。

2019-10-20 20:23:57
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「でもよ、追野の力は確かにスゴいモノだぜ。他人からすれば地味に見えるかもしれんが……その力はいつか必ず、役立つ時が来る。俺が保証するぜ、追野」 そう言いながら、灰田さんは私に向けてニカっと笑った表情でこちらを見る。まるで、少年のような機関者だ。

2019-10-20 20:25:36
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

そんなことを思っていると、灰田さんは改まった顔になって言った。 「改めて話がある、追野、俺の作るチームに入らないか?」

2019-10-20 20:26:46
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「俺の作るチームに入らないか?」 まさか、そう言われるなんて私だって予想出来なかったし、何よりも突然すぎて、どう答えたらいいのか分からない。 でも、直ぐに頭を縦には振らず、オロオロとした気持ちが強まる中で、私はようやく声を出した。#Rhapsody277

2019-10-21 21:08:16
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「お、お気持ちだけ、頂きます…」 「追野…」 「嬉しいのは本当なんです、灰田さんとこうしてお話が出来る事すら、私にとって奇跡に近い出来事です。けれど、私と灰田さんじゃあ月とスッポン…、朝と夜程に違いがありすぎます、から――」

2019-10-21 21:11:08
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

そう言って、私は灰田さんから離れようとした時「待ってくれ」と言いながら、灰田さんは私の手首を掴み「今すぐにとは言わない、返事は何時でも待ってるから」と言った。

2019-10-21 21:14:57
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

でも、私は「これ以上、気恥ずかしい自分を見せたくない」という事だけで頭が一杯だったから、その時の顔を見ないまま、私は灰田さんの手を振り解き、その場を走り去って行ってしまった――。

2019-10-21 21:16:30
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

灰田から話を受けて数日が経ってしまい、廊下や機関内で見たりすれ違ったりすることがあっても、直ぐに物影に隠れたり、目を逸らしたりするの連続だ。 一人で悶々と悩んでいると、同じ部署の機関者でもある鈴ヶ谷に「どうしたのー?」と声をかけられてようやく声に出して相談する #Rhapsody277

2019-10-22 20:01:37
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「灰田君のお誘いを受けたのぉ?!」 「は、はい…。なんでも、チームを作るという話らしいです」 「灰田君って私達と同じ時期に入ったのに、ぐんぐんと業績伸ばして行ったもんねぇ。今じゃ雲の上の機関者ァ、って感じするもーん」 「ですよね…」

2019-10-22 20:04:09
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「それで追野ちゃん、どうするの?」 「お誘いを受けたからには、受けたいとは思っているんです」 「なら、今すぐにオーケーだって言いに行こうよ!」 そう言いながら、鈴ヶ谷は追野の手を引っ張って行こうとするものの、当の本人は頑なにその場から動こうとはしない。

2019-10-22 20:07:11
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「でも、私、自信がないんです。ただでさえ、私、道に迷うし、他の機関者さんみたいにスゴい能力とか武器もないし……」 「追野ちゃん!!」と、大きな声で呼ぶものだから、追野は思わず「は、はい!!」と驚いたような声で反応してしまう。

2019-10-22 20:08:54
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「私が聞いた言葉にこんなのがあったよ「失敗は成功のもと」ってね!」 にぃっと笑う鈴ヶ谷の顔を見た追野は、静かに「そ、そうですよね…。初めてする事でいきなり成功するわけじゃないし、失敗する可能性だってあるんですから…当たり前、ですよね」

2019-10-22 20:14:35
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「うんうん」 それまで、顔を下に向いたままで居た追野は顔を上げて言った。 「……私、行ってきます!」 「ファイトだぁよ、追野ちゃん!」 「ありがとうございます、鈴ヶ谷さん!」 「なんもなんも~」

2019-10-22 20:16:04
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

――あーあ、見事に剥がれちまったなぁ…。 灰田の手には右目に貼ってある星型の絆創膏だが、先ほどまで仕事モードだったが故に、今にも風がふいたら飛ばされそうな程に朽ち剥がれ落ちた残骸と化している。 ――まぁ、その為に補充はしてあるんだがな…って、あれ? #Rhapsody277

2019-10-23 19:54:58
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

上着やズボンのポケットに両手を突っ込んだり、上着を脱いでほろうように探し始めるものの、いくら探しても見つからず仕舞い。 ――参ったなぁ、こりゃ、後で買いに行かねばなるまい。

2019-10-23 19:58:01
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

そう思い、灰田は仕事終わりの脚で機関内にある購買部へ向かうものの、購買に居る機関者に訪ねてみたものの「アレ、さっき、買われちゃったから今はないんだよね」と言われる始末。 「ちょっと待てよ、俺以外に誰がアレを買うって言うんだ?」 「んー、それは流石に言えないな」

2019-10-23 20:00:03
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「ケチくせぇ!」と声には出さず、顔で訴えた灰田は「次に俺が来るまでに、入荷しとけよな」と低い声で言い捨て、購買部を後にした。

2019-10-23 20:02:13
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

ふてくされた顔を浮かべつつ、自分の持ち場へ戻っている時だった。 見覚えのある者の姿が目に入り、灰田は急いで向かうと、向こうは段々と慌てた様子になり、その場から離れようとしたのを見た灰田が「待てよ!」と大きな声で呼び止める。 #Rhapsody277

2019-10-24 18:46:12
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「追野」 「は、灰田さん…。お仕事、お疲れ様です」 「あぁ、ありがとさん」 それ以上の会話が特に続くわけでもなく、二人の間には静寂の時が流れてゆくものの、灰田は頭を掻きながら「よかったら、お茶でも飲んでくか?」と追野を誘う。

2019-10-24 18:49:42
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「い、いいんですか?」 「あぁ、お茶出すくらいはせんとな。なんせ、追野は俺のチームメイトになるかもしれないんだからな」

2019-10-24 18:50:45
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

仕事部屋へ灰田が追野を招き入れようとした所、追野の口から「こ、ここで……大丈夫、です」と小さな声が発せられる。 「追野?」 「今日は、お話があってここに来たんです」 「どんな話だ?」 「灰田さんのチームに入るかどうか、という件、です」 #Rhapsody277

2019-10-25 18:46:19
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「あの件、考えてくれていたのか」 「は、はい…」 どちらの結果であれ、答えは本人の口からちゃんと聞きたい――。 灰田はそう思いながら、固唾を飲み込みつつ、追野の顔を見る。

2019-10-25 18:49:14
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

灰田の表情はとても真剣さと、真っ直ぐさがあり、ありもしない物の音が今にも聞こえそうな程に緊張してしまう追野だったが、両手で握りこぶしを作り、灰田の目を見て言ったのだ。 「わっ、わたし……で、よろしけりぇばです!」 #Rhapsody277

2019-10-26 18:32:17
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

余りにも大きな声で言い終えた直後に赤面状態の追野の姿に、灰田は少々驚くような顔を見せるものの「追野」と灰田は優しい声でかけながら、右手を差し出しながらに言う。 「ありがとう、そして、これからもよろしくな」

2019-10-26 18:36:31
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

何度か灰田の手と顔を見つつ、追野はゆっくりと左手を出し「は、はい…!」と言い、握手を交わしたのであった。

2019-10-26 18:38:38
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

次の日、灰田が事前に用意しておいた異動書に必要事項を書いている追野。その姿を見た鈴ヶ谷は「よかったねぇ~、追野ちゃん」と声をかけるが、当の本人はその声に気づかぬ程に集中して書いている。 鈴ヶ谷はそっと給湯室へ向かい、二人分のお茶を淹れ、再び追野法へ向かい行く。#Rhapsody277

2019-10-27 19:05:07
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

ふーっ、と深い息をつき、改めて自身の手で書いた書類に目を通し始めた頃「追野ちゃん、お疲れ様ァ~」と言いながら鈴ヶ谷がお茶を淹れた湯呑を渡すと「ありがとうございます」と礼を言い、追野は一口飲んだ。 「灰田君凄いね~、正に用意周到っていう感じだね」 「えぇ、灰田さんは本当に凄い方です」

2019-10-27 19:08:08
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「そう言えば、チームって灰田君や追野ちゃん以外の機関者って誰か居るの?」 「灰田さんの話では、私の他にも声をかける予定だとは言っていましたが、まだ、これからだそうです」 「そぉなんだ」 「でも、私、この選択に自信を持ちたいんです。今までの私を一歩進めたような気がします」

2019-10-27 19:12:39
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

――今まで見てきた面持ちとは、何処か違う。けれど、彼女らしさがあるような…。 そんなことを思いながら、鈴ヶ谷は追野の目を見て言ったのだ。 「きっとそれは、周りからすれば小さな一歩かもしれないけど、追野ちゃんにとっては大きな一歩だよ」 「鈴ヶ谷さん…」

2019-10-27 19:15:35
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まとめたひと
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

基本は自分が考えた創作ッ子達の事を呟いたり、絵を上げたり、お話も書いたりします。偶に違う話等もしておりますが……ようは気まぐれだが基本は創作用アカウントです。(※食べても美味しくない鶏野郎で無言フォローをしたり、時として話すとアツくもなりますがそれでもよろしければです)御用の方はDMまで。