今週の金神、やっぱり、鯉登の表情に注目してしまう。 ああいう表現目にすると、なんかもードタバタ転げ回わりたくわる… なんであんなドラマ描けるんだよ…すごい… twitter.com/faomao/status/…
2020-11-20 07:38:45鯉登、そうか、聯隊旗手、意識してる、て、ん、まだ任命されてないの? 新任少尉がやるんだよね。 そうか、鯉登は童貞か。まあそうだろな、て気もする。
2020-11-20 07:41:08今週の鯉登、鶴見に普通に喋れるようになったことを、喜ぶのでなく、むしろ背徳とか、羞恥心すら覚えてる、そう書いちゃうのがすごくて。 まるでロストバージンを親から隠そうとしてるティーンエージャーそのものじゃん 親の庇護から抜け出したこと、親を裏切ってること、ある種の親殺しを果たしたこと
2020-11-20 07:45:44もはや鯉登にとって、鶴見はただの上官でしかなくて。それまで、鶴見が絶対的な支配者であり庇護者であり、要は神だったのが。 心の中で、鶴見の神性は殺された。 鯉登には鯉登の正義がある。
2020-11-20 07:48:24しかし、ハナから秩序や正義など歯牙にも掛けない尾形と違って、鯉登は、鶴見から離れることはできない。自分の正義の道程に鶴見がいると信じてるから。騙されてる、んじゃなくて、賭けてるんだよね。それが覚悟。
2020-11-20 07:51:57鶴見は、軍組織って権威ではなく、個人的なカリスマで部下たちを惹き付けている…おそらくモブの兵士たち一人一人に、なんらかのドラマがあって、鶴見を愛するように仕向けられてるのだろうな 例えば、鶴見が杉元を口説いたときや、アシリパと対面したときも
2020-11-20 10:46:26(今週の金神260話) 鯉登のびみょーな、気まずい表情が、まるでロストバージンを親に知られまいとするティーンエージャーみたいでつい笑っちゃう、 つまりは親(=鶴見)の庇護下を脱した、象徴的な意味での親殺しを果たした、てことなんだろうけど、
2020-11-21 21:59:46そのきっかけて、そういや、尾形だった… 彼が鯉登に「ボンボン」て(ロシア語で)言って、鶴見の陰謀を匂わせたことなわけで、尾形がしばしばサタンに擬えられてること見ると、ロストバージンてより、パラダイスロストじゃん…
2020-11-21 22:01:45無思考に鶴見に隷属していれば、鯉登は愚者の楽園にいられたのに、尾形(=サタン)の言葉で、新たな知恵を得て、自分がいるのが楽園ではないことに気付いてしまった…
2020-11-21 22:03:34知恵を持つことと自由であることは同義だけど、同時にそれは楽園を失うことでもある、と 神に隷属することを拒否したサタンは、しかし、神に復讐するために、知恵を与えて楽園を失わせる
2020-11-21 22:25:04ファンブックのコメントも併せると。先生は、もしかして、尾形を、徹底して、サタン、善や秩序への敵として描きたいのかも知れない… 彼がもし菊田と同じに中央の手先だったとしても、いずれ中央をも裏切るかもね?
2020-11-21 22:32:29鯉登が失ったものは、バージンでありパラダイスなんだ…親の庇護であり支配であり、他の法、秩序を知らないという無垢性。 そうか、音ちゃん、8年間も父ちゃんにほっておかれたので、社会性が身に付いてないんだ。 その点では尾形も同じ。 象徴的には、父親は、社会の秩序を意味するから。
2020-11-22 00:13:12鯉登は、谷垣を助けたときに、罪悪を知った=知恵の実を食べたともいえる。でもホントは、もっと前から疑ってたのか。尾形に唆されたときに。 今まで鯉登が殺してきたのは皆犯罪者だった、だからそこに罪悪感は生じない。
2020-11-22 00:17:53でも、谷垣一家は、モッキングバードみたいなもので、彼らを殺すことは、言い繕いようのない罪悪だと。 鶴見の命令の他に、正義や法や秩序がある、て、ハッキリと認識したし、それを、月島にも伝えた
2020-11-22 00:19:09「木に巻きついた蛇」の図像は、旧約聖書ではサタンと知恵の実の木なんだけど、ギリシア神話では、蛇=不老不死=医神の象徴であり、アスクレピオスの杖の図像になる…
2020-11-22 00:24:31アスクレピオスは、名医であり、とうとう死者まで生き返らせてしまったので、神々の怒りを買って殺される。死という神々のルールに叛いた。古代においては、知恵=医学だもんな。蛇は脱皮して生まれ変わって不老不死であると信じられてたので、医学・医術の象徴なんだ…
2020-11-22 00:29:38蛇=サタンが、人を誘惑し神に背かせる悪魔であると同時に、知恵を与え人を救う、て、オモシロイ。 本人はその気がないにしても、尾形がその役を負ってるのは、業が深いな
2020-11-22 00:33:23尾形の不穏な過去からして、彼はどうやら本格的なサイコパスとして設定されたっぽい… サイコパス、と言って良いのかどうか、ともかく、かなりエキセントリックな人格パターンだと。
2020-11-22 01:40:47ワタシ的には、そういう彼(のようなキャラ)が、滅ぼされるべき悪役だとは思いたくないのだ…そんな安い公平性しか書けない作家さんだとは思いたくない、と。
2020-11-22 01:41:55カント オロワ ヤク サク ノ アランケプ シネプ カ イサム を、「天から与えられた役目を果たすべき」みたいな定命論のようには取りたくないというか。 「どのように生きて死のうとそれが結果的にあなたの役目だった」て、不可知論的に取りたい…
2020-11-22 01:46:26おそらく作者氏は、不可知論だし実存主義を採るだろうから… 「観察が大事」って仰るし。「手癖で描いちゃダメ」て、実存主義的スタンスだよねえ
2020-11-22 01:50:05(だからさ、観察眼を鍛えるトレーニングが、デッサンなんだよな… これ漫画サークルでたいてい、論争になったものだけど。アマチュアで経験の長いベテランさんは、往々にして、「デッサンなんか必要ない」って言っちゃうんだけど…
2020-11-22 01:54:04尾形は、冷酷で、誰も愛さないし、他者への共感性も、秩序への従順さも持たない…彼は、神(=秩序)も愛も曖昧だという。存在すること、他人は信じてるらしいけど、自分には実在を感じられないと。 凡百な娯楽作品だと、そういう人物は滅ぼされるべき悪人にされるけど、…そもそも、善悪ってなに、て
2020-11-22 02:06:30現実世界に、全てを超越した善悪の基準はない… 物語世界に道徳の教科書みたいな善悪を持ち込もうとするのは、いかにも「安い」娯楽作品でしかない。 そんな作品には辟易してる。 その道徳、ことわりを疑うのが、哲学であり、純文学や、芸術なんだよな…
2020-11-22 02:10:16私はオカルトを信じてないので、愛や倫理も、脳の中の生理現象だと思うのね。生まれつきの遺伝子や発達段階なんかの諸条件で、感受性に個人差があると。 だから尾形のようなキャラとか、サイコパス(の定義はまた面倒いけど)もまた個性だし、他人が一方的に断罪出来ようはずがないと。
2020-11-22 09:41:19あー260話、焦ってる鯉登を見た鶴見、鯉登の変節に気付かないはずもなく… それを裏切りと見るか、成長と言祝ぐのか… そして月島もまた試される…鯉登のお目付役でもあるのだし、二人揃ってなにやってんだと
2020-11-22 09:44:35父親、王、神、は、どれも、法や秩序、(外挿的な)正義や道徳の象徴なわけで。 それらを殺すことが、金神のキャラの多くで語られてて。 そこからさらに自分なりの正義を見出して自我の確立をすることが、王道的なヒーローなんだろうけど。殺しっぱなしの尾形、最後まで親殺ししなかった宇佐美
2020-11-22 10:02:48宇佐美が「トップクラスに危険な男」てコメには笑ったw 自分の倫理を持たない、鶴見に同一化してて、だけど肉体としては独立した個人だから、肉体からくる衝動や感覚は独自にあって。彼の価値観は自らの身体感覚とは切り離されている…
2020-11-22 10:07:37