役場に併設されている食堂のシェフこと、前沢慎太はかつて壱ノ笠にあった「料理座」というレストランに勤めていた時のお話である。 (※連載当時のまま掲載しているので、誤字脱字があります)
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伍条 月斗(創作アカ)⇒ネップリ登録中!! @5jyouTsukito

――今日は、ご飯と味噌汁…、それに、おかずを作ろうか…! レストランに併設されている寮というのもあってか、前沢が作ろうと思っていた品々や、使おうと思っていた道具や食器もあり、益々テンションが上がる中、前沢は真剣に朝食を作ってゆく。

2020-09-17 19:11:58
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お米を研ぎ、炊飯器で炊かれるのを待つ間に味噌汁とおかずを作る。 小さい時から、母親と一緒になって作っていたのもあってか、手際よく出来て行く中で、後に起きて来た他の料理人たちも前沢の料理の匂いに誘われたらしく、料理の作る手際を見ていた。

2020-09-17 19:16:11
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沢山の視線に気づいたのは「出来た!」と言って顔を上げた時で、前沢は少し遅れて「お、おはようございます?!」と、驚くように挨拶の声をかけた。 「よぉ、新人。朝から威勢がいいねぇ~」 「ってよりも、美味そうな匂いじゃねぇか。その味噌汁と、おかず」

2020-09-17 19:19:25
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「誰か、味、確かめてみっか?」 「やいや、新人のだぞー?」 色んな言葉が飛び交う中で、ご飯も炊けた合図が鳴り「失礼しますね」と言い、ご飯の調子を見ている時だった、誰かが味噌汁を小皿に一口分を注いでから飲むと「美味いな、この味噌汁よ!」と声高らかに言ったのだ。

2020-09-17 19:22:44
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「なんだ、どれどれ」「信じられん」「いやでも美味いぞこれ!」…などと言う声が耳に入り、隠しきれぬ前沢が振り向くと、既におかずも味噌汁も半分以上無くなっており、その様子を見て、改めて聞いた。 「良かったら、皆さんの分もお作りしましょうか?」

2020-09-17 19:26:46
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自分の作った料理で食べた人が笑顔になり、食べ切った食器を見ながらに洗う。 これが何よりの楽しみでもあり、喜びでもある。 ――それにしても、先輩たちの食べっぷり凄かったなぁ…。#料理座の怪人

2020-09-18 19:13:37
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あの後、足りない分のご飯を炊いたり、味噌汁やおかずを作り、ようやく自分も朝食にと思った時には「ごちそうさん!」「次も楽しみにしてるぜ」という声が聞こえ「はい!」と返し、少し急ぎながら食し、現在に至る。

2020-09-18 19:17:01
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――こんな形で先輩たちに俺の料理を食べさせることになるとは思わなかったけど…、遅かれ早かれこうなると考えたら、まぁ、良い風に考えておこうかな。 一通りの事を済ませた前沢は、台所を後にした。

2020-09-18 19:19:25
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調理場の裏庭で前沢や一ノ宮、そして他の料理人たちもランチタイムの下準備をしている中、ある話を耳にする。 「なぁ、知ってるか?ココのちょーっとコワーイ噂話」 「噂話?なにそれ?」 「なんか、出るらしいよ」 「なんかって何よ、具体的な事を言いなさいよね」#料理座の怪人

2020-09-19 19:14:05
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「んー、まだ詳しい話はちゃんと聞いてないからアレだけどね。…俺らの住んでる寮あるじゃない、そこに隠された開かず部屋ってのがあるらしいのよ、そこから人の声が聞こえるってさ」 「なにそれこっわー」

2020-09-19 19:17:39
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「でもさー、私らの住んでる寮って男女別だし、部屋一杯あるからね。そういう話の一つや二つはあっても不思議じゃないかもね」 「確かに…!」

2020-09-19 19:18:34
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その話を横耳で聞いた前沢は「今の話、どう思います?」と、一ノ宮に聞いてみるが、当の本人はその声に気づかぬまま下準備をしている姿を見た前沢は(俺も集中しなきゃ)と思い直し、手に持っていた人参の皮を剥き続けた。

2020-09-19 19:20:28
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ランチタイムの時間も終わった頃、少し早めの夕食という事で、前沢達新人の料理人が賄い飯を作る事になった。 「しかし、何を作ったものかね」 「お腹が減りすぎても駄目だし、重すぎても消化しづらいのもどうかと思うし…」#料理座の怪人

2020-09-20 19:51:17
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前沢は調理場の冷蔵庫や炊飯器の中身を見て「じゃあ、オムライスというのはどうでしょうか?」と提案する。 「オムライス?」 「そうです、ご飯やケチャップ、野菜に生卵もそれなりにあるみたいなので、どうかなぁと思いまして…」

2020-09-20 19:54:34
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その提案に対し、殆どの者が成程と納得し、早速調理にかかる中で、唯一、一ノ宮 雫は前沢の所まで行って聞いた。 「前沢くん、一つ…いいかしら?」 「なんでしょう?」 「オムライスって、どうやって作るのか…教えてもらっても、いいかしら…」

2020-09-20 19:57:25
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一ノ宮 雫がオムライスの作り方を知らなかった事に驚きを隠せなかった前沢慎太だったが、イチから教えると直ぐに要領を得る辺りは料理人だなぁと思う所。 先輩たちからも好評を得られ、自分達も後に続けと食べ始める中、雫は最後の一口分を食べ終えた後に呟く。#料理座の怪人

2020-09-21 18:53:14
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「この料理、今すぐにでも息子と夫にも作ってあげたいから……後で、イチから教えてもらってもいいかしら?」 「勿論ですとも!」 「ありがとう、前沢くん」

2020-09-21 18:55:01
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料理座に、一人の客人がやって来た。 「いらっしゃいませ、お客様。お名前を伺ってもよろしいでしょうか?」 しかし、ウェイターがそう聞いても、当の客人は声も発さず、ポケットから名刺を取り出し、証拠を見せるようにウェイターに差し出した。 #料理座の怪人

2020-09-22 19:00:06
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予約リストを指で追いながら確認するも、客人の名前はなく、益々と怪しい雰囲気になる所で、オーナー代理が二人の元へ駆け寄り「これはこれは、お待ちしておりました!」と、客人を店内へ招き入れたのだ。 その様子を見たウェイターは代理の腕を引き寄せ「よろしいのですか」と小声で聞く。

2020-09-22 19:03:01
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「このお方は、オーナーの大切なお客様でもあるのだ」 睨みつける表情で言い終えると、直ぐに笑みを浮かべ「さぁ、こちらです」と客人に言い、案内をする。

2020-09-22 19:05:18
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オーナーの大切なお客様は背はウェイターやオーナー代理よりも頭一つ程大きく、顔をは一切見えない格好をしているものだから、他のウェイターらは緊張した面持ちで対応したり、目に見えぬ所に行くと「あのお客様、なんだか不気味…」と小言を言われてしまう始末だ。#料理座の怪人

2020-09-23 20:09:06
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無論、その話は調理場の料理人たちにも入っており「あの客人、何を頼むつもりなんだ」と思いつつも、頼まれた料理を作っていた。

2020-09-23 20:10:56
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客人は渡されたメニュー表に目を通すものの、直ぐに閉じ、近くにいたウェイターに聞いた。 「和食で、なおかつ家庭的な料理が食したいと申したら、どうしますか?」 「和食で、家庭的な料理…ですか」 「えぇ、その通りです」#料理座の怪人

2020-09-24 19:12:58
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メニュー表にはないモノな上に、曖昧な事を注文されては、どう答えたものかと思いつつも「少々お待ち下さいませ」と言いながらウェイターは頭を下げ、部屋を出て厨房へ向かった。

2020-09-24 19:19:30
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---数分後--- ウェイターが厨房に入ってくると、近くにいた料理人の一人が「おい、大丈夫か。そんなに慌てて」「例の客人、何を頼んで来たんだ?」と声をかけられる中で、ウェイターは「家庭的な料理、それも和食です」と答えたのだった。

2020-09-24 19:22:00
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手の空いている料理人や料理長が腕を振るって「和風で家庭的な料理」作り、ウェイターが運んでゆく。 しかし、どの器も完食はするが、お客の満足するモノではないと言われ、調理場は益々と躍起になっていく中で、前沢は近くにいた雫に聞こえる程度に話かける。#料理座の怪人

2020-09-25 20:31:29
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「一ノ宮さんって、実家が小料理屋さん…なんですよね?」 「えぇ、そうだけども…」 「もしかしたら――」 前沢が話を続けようとした途端、調理場の扉が勢い良く開かれたかと思えば、料理座のオーナーが来たのだから、現場は一時的に静まり、そちらの方を見てしまう。

2020-09-25 20:38:08
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「一ノ宮 雫さん、いらっしゃいますか?」 名指しで呼ばれた雫は、丁度洗い終えた皿を置き「私、です」と返答する。 「アナタは確か、実家が小料理屋さんだったという事ですが……、今から、その腕をふるえる事は出来ますか?」

2020-09-25 20:42:46
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「私が…ですか?」 あまりに唐突の申し出に、戸惑いを隠せない雫は「でも、私の作る料理でお客様の要望に応えられるかは…」と、小さな声で呟くも「一ノ宮さん、ココはやってみましょうよ!」と、前沢が後押しの声をかける。 #料理座の怪人

2020-09-26 18:59:37
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「で、でも…」 すると、他の料理人たちから「一ノ宮さん!私達も強力するわよ!」「そうだ!俺達は料理長らからすればペーペーの料理人かもしれんが、一つに協力すれば出来るはずだぜ!」という声が上がる中、オーナーは真っ直ぐに向かい聞いた。 「改めて問いましょう、お願い、出来ますか?」

2020-09-26 19:03:14
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雫自身、何故周りの料理人たちが自分に対して協力的なのか…。 ――私は、ただのしがない料理人なのに…。 その疑問が頭の中で浮かびつつも、雫は食材の確認をし、各々の料理人たちに作ってもらうメニューを言い、調理に取り掛かろうとした時だ。 #料理座の怪人

2020-09-26 22:08:14
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ぐらっと、身体が揺れるような感覚に襲われ、その場に倒れそうになるものの、間一髪で近くにいた前沢が雫を支え「大丈夫…ですか?」と、心配そうに聞いた。 「…うん、大丈夫」 体勢を整え直した雫は言う。 「ここで私が倒れちゃあ、いけないわよね…。オーナー…、お客様に頼まれているのだから」

2020-09-26 22:12:26
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その言葉を受け止めつつも「でも、無理はしないで下さいよ」と前沢が言えば「うん、ありがとう」と返しつつ、雫は再び、調理の手を動かし始めた。

2020-09-26 22:19:49
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この場所は、私の場所だ。 長く居れば居る程、私の意のままに操る事が出来るけれども、その意にそぐわぬ者は少なからずいるが、時間の問題だろう。 現に、先程、私が指名した料理人を発した時、反対の声が上がっていたが、当人にはその声を遮らせ、私の声だけを聴かせてあげた。 #料理座の怪人

2020-09-27 19:59:13
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さて、私のお客にどんな料理を振舞うのか…今から楽しみにしているよ。

2020-09-27 20:02:58
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一通りの料理が完成し、あとはウェイターに運んでもらおうとカートの上に載せ、出入口の所で頼もうとした時。 オーナーが再び現れ「君一人で行きなさい」と、申したのだ。 「私だけで、ですか…?」#料理座の怪人

2020-09-28 20:19:25
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「作った人の反応込で料理を食す…という、少々変わった趣味を持っているからね」 「でも、私のような新人が作ったと知ったら、なんと申されるか…」 「料理を作る者に、新人も玄人も関係は無い。他所の事情はさておき、私がオーナーである限り、この場所はそう言う風に考えているからね」

2020-09-28 20:21:41
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オーナーの話を聞いた雫は、ゆっくりと「わかり、ました」と返し、調理場を出る所で振り返ると、他の料理人たちが期待と不安が入り混じった表情を浮かべる所を見ながらに言った。 「どんなことを言われたとしても、私は大丈夫ですから」

2020-09-28 20:24:33
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「失礼します」 緊張した面持ちで部屋に入る雫を、何処から見ているか分からない目から興味深そうに見つめる客人は「その料理は、全て君が作ったものかね?」と聞く。 「すべて、私が作ったわけではありません。他の料理人たちも協力して、作った料理になります」#料理座の怪人

2020-09-29 19:00:39
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テーブルの上に並べられたのは、白米・豆腐の味噌汁・白菜の浅漬け・卵焼き…と言った料理たち。 「――では、頂こうか」 そう言って、客人は箸をつかって一口食し、ゆっくりと噛みしめながらに味わう姿を、雫は固唾を飲むように見ていた時だ。 客人は食す手を止め、雫を見ながらに問う。

2020-09-29 19:07:35
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「成程、確かに私が求めていた料理の一つだが…、なぜこの料理達を選んだのか、という理由を聞いても?」 一息置いた雫は、客人の眼を見て返答する。

2020-09-29 19:18:01
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「多分、他の人から見ても一般的で、誰もが感が浮かぶ料理かもしれません。しかし、そういう料理だからこそ、より、各々の家庭がある…。今回は、私がよく食していた味付けなので、お客様の家庭の味とは異なるかもしれませんが…、皆で協力し、私なりの家庭的な料理を提供させて頂きました」

2020-09-29 19:19:37
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雫が調理場に戻ってくると、前沢ら他の料理人たちが一斉に駆け寄ってくる姿を見て、驚きを隠せなかった。 「どうだった?」「例のお客さん、なんか言ってた?!」「完食はしてる、のね…」等と言われる中「皆、落ち着いて下さい。私は、大丈夫でしたから」と、返す。#料理座の怪人

2020-09-30 19:51:41
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「本当、ですか…?」 前沢がそう聞くと、雫は黙ったまま頭を頷かせたのを見てか、皆一安心したらしく「よくやった!」「ご苦労様!」と声をかけられ、雫の顔は赤くなりながらも「ありがとう、ございます」と頭を下げた。

2020-09-30 19:54:43
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不思議な客人が来てから数日後、料理座は前よりも来る人が増えた。 誰が言ったか知らないが「あのお客様はきっと、福の神だったのよ!」というのを耳にして、大半の者はそれを聞いて納得する。#料理座の怪人

2020-10-01 20:03:28
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前沢慎太がその話を下準備中に喋ると、一ノ宮 雫は「そ、そうね…。お客様が来ることは、とても良い事よね」と焦ったような口ぶりで返答したのを聞いて、前沢は首を傾げるが、今は人参の皮をむくのに集中しようと思い、前沢は直ぐに視線をその方に向いた。

2020-10-01 20:08:48
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しかし、前と少し違うのは、料理座にやってくるお客が全て人間ではなく、明らかに人間ではない者達も来客するようになったが、大抵の者達は人間が食べるようなメニューを頼むので、料理人や料理長もなんら違和感を抱くことなく、頼まれた料理を作る。#料理座の怪人

2020-10-02 19:10:38
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営業時間も終わり、新人でもある前沢ら料理人たちは後片付けを済ますと「今日もお疲れさん」と言いながら、寮へ帰り、各々自分の部屋へ向かって行く。 ――あー、今日も料理作ったなぁ…と言っても、今日は主に副菜だったけど…。それでも、ココに来て作ったモノに変わりないからな!

2020-10-02 19:16:38
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自室に戻ろうとした時、前沢は少し離れている雫に声をかけたものの、向こうはその呼び声に気づかぬまま、キョロキョロと辺りを見渡したかと思えば、人通りの少ない廊下を走っていくのを見て、前沢はその後を追う。 #料理座の怪人

2020-10-03 19:07:01
伍条 月斗(創作アカ)⇒ネップリ登録中!! @5jyouTsukito

――何処へ行くのだろう、こんな遅い時間に…? そう思いながら行くと、雫は次の角を曲がったのを最後に、その姿を消してしまい、前沢は(何処へ行ったんだ?!)と辺りを見渡しても意味を為さなかった。

2020-10-03 19:09:35
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まとめたひと
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

基本は自分が考えた創作ッ子達の事を呟いたり、絵を上げたり、お話も書いたりします。偶に違う話等もしておりますが……ようは気まぐれだが基本は創作用アカウントです。(※食べても美味しくない鶏野郎で無言フォローをしたり、時として話すとアツくもなりますがそれでもよろしければです)御用の方はDMまで。

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