金神23巻、このコマが追加されてて、納得した。 いくつかの本で、「北海道アイヌは人や動物の似姿を刻まない」てあったから、この煙草入れは謎だった。 単に私が読んだ本の記述が間違ってるか、ごく局所的な伝統でしかないのかもだし。 pic.twitter.com/iMQtCiPEQf
2020-09-20 01:27:48アイヌ、統一国家があったわけでなく、人口密度も低いから、地方ごとの違いが結構あるようだ… 「人や動物の姿を彫らない」のは北海道だけで、樺太では彫ると。千島は知らん。
2020-09-20 01:31:14あの平太の煙草入れ、二風谷博物館の収蔵品がモデルでしたか…つまり実例がある。 由来を知らないのだけど。北海道で彫られたのか、20世紀以降の割と新しいものなのか、樺太から来たのか、などと。
2020-09-20 01:37:03宇佐美の鶴見への感情には、互恵性や献身、共感てものがなくて、それを愛と言って良いのか迷うけど、それも一種の愛なんだろう… 宇佐美も鶴見も(尾形も)このへんの情動に欠けた人間だから…
2020-09-20 14:31:41鶴見はおそらく幼少期は健全な家庭に育ってて、愛されること、は知ってるんだよね。それは宇佐美もそう。 だけど、生まれつきの特質で共感性に欠けるから、彼にとって「愛」は他人を騙したり誑し込んだりするための道具でしかない…それがマキャベリストたる所以だ
2020-09-20 14:34:40サイコパスな尾形、ナルシシストな宇佐美、マキャベリストな鶴見、て、このダークトライアド、現実、身近にいて欲しくはないけど、自分がそうであるならずいぶんと気楽であろうよ。
2020-09-20 14:36:59宇佐美が真に愛してるのは、鶴見本人じゃなくて、鶴見と相思相愛の自分自身、なんだろな。だから、それを否定されるとキレるし、鶴見自身に不利なこともしかねない。思い込み激しい…
2020-09-20 14:39:19もちろん、鶴見のためなら自分の身を捨てるのも厭わないだろうけど。 よく彼が言う「中尉殿を困らせようとする」って、彼自身の密かな感情の投影だ…
2020-09-20 14:44:00鯉登との違い。鯉登は自身の正義があるし、鶴見が正義かどうかは自分が判断する。 宇佐美は自分の中の鶴見が絶対であり正義なので。 もし鶴見が突然「やめた」とか言い出したら、鯉登は喜ぶかもだが、宇佐美は裏切られた!て鶴見を殺しそうだ。
2020-09-20 14:51:1823巻P105の黒背景の鶴見、単行本で追加されたコマだけど、巧いんだよな…特に深く思いもせずに引っ掛けた子供の本性に気付いて、人誑しの本領発揮する。 次ページのやはり単行本で追加された宇佐美のコマがちょうど対になってる。宇佐美は鶴見の深淵を覗き込んだ…二人揃って地獄に堕ちると。
2020-09-20 14:58:52金神、こういう、割とサブカルで類型的なキャラを、きっちり、その由来や本性を書こうとしてて、大好き。安易な、トラウマだのなんだのを理由にしない。
2020-09-20 15:00:58安易な作劇だと「幼少期のトラウマで人格障害になった」てしちゃうけど、作者氏は、生来的な因子も否定しないから…宇佐美と尾形、生育環境まるで違うのに同じようなナチュラルボーンキラーなのが良いよな
2020-09-20 15:07:27鶴見の「愛」の理論と、直後の杉元のウパシちゃんの話は対になってるんだな、と、単行本で気付いた。 軽薄に「愛」という鶴見は、心底では愛を信じてない。 一方で杉元は親友やかつての恋人やウパシちゃんへのアイヌに縛られてるけど、彼は「愛」の言葉を口にしない。
2020-09-20 15:45:03アシリパさんは、理性の人だから、あらかじめ子熊と距離を置いて、愛情を移さないようにするけど、杉元は思慮が足りないので、迂闊にウパシちゃんに感情移入して、泣きながら殺すことになる、ていう。この話、ブラックユーモアとして描いてるのがね。いや好きだけどさ。杉元の愛すべき愚かしさ。
2020-09-20 15:47:58