
 ̄ 『足を掴んで邪魔をする者がいる。どこからとも無く伸びてヌルリと絡み付くのは、蔦のようなヘドロのような感触だ。ーーやっと富も名声も人脈も手に入れようとしているのに!邪魔をするな!、そう思って目を向けた足元には在りし日の自分の姿があった。』 #140字SS #140字小説 #創作
2023-01-28 19:39:49
 ̄ 『ーーだから僕は同じ場所で、同じモノで勝負を仕掛けたのです。視線をそらして見ないふりをしようとした、あいつの視界に入り込みました。一番簡単で、一番残酷な方法で、現実を知らしめたのです。』 #140字SS #140字小説 #創作
2023-01-31 19:46:15
 ̄ 『ほんの少し知っているだけ。それだけで彼の全てを知ったかの様に、彼の全てを信じてしまったのです。彼の言葉を鵜呑みにして、彼を疑うことをせず、彼の不利益になる害悪を殲滅する事こそが己の使命と思いました。僕は何も知らなかったのです。彼は大嘘吐きの極悪人でした。』 #140字SS #創作
2023-02-17 18:23:37