2019.10.20 CBS Sunday Morning, ""The Irishman": Scorsese, Pacino and De Niro together, finally"
司会「アイリッシュマンを観た人々に心に留めてほしいものは?」 パチーノ「観て感じたものだね。」 スコセッシ「いい質問だ。」 パチーノ「無常のように感じられるんだ、それが何か言うのは難しいが。」 デ・ニーロ「老いることについての映画だ。人生はそんなものだと。」 youtu.be/kMIIATkeDr0
2019-12-30 13:04:25司会「シーランの告白は信じますか?」 デ・ニーロ「信じるよ。」 パチーノ「僕もだ。彼はあまりにも多くのことを語っている。かなり精密な情報だ。例えば僕の今日一日だが、バスに乗ってどの道を通って、タクシーを見つけて…誰も知りえない多くの情報だ。そこがリアルだ」 スコセッシ「そうそう」
2019-12-30 13:05:34パチーノ「ホッファには楽しませてもらったよ、彼に狂ってはいなかったけど」 司会「(演技は)熱狂させるものでした?」 スコセッシ「ホッファの演説を撮影した時がね。ホッファ、ホッファとエキストラが叫ぶ中、君が自作のスピーチを演説した時だ。」
2019-12-30 13:07:07スコセッシ「『君が持ってる鉛筆も、椅子も、工業製品も全てトラックが君に運んだ。大企業と政府が手を組んで、組合を引き裂こうとしている』」 パチーノ「Beautiful reading!」 ス「ありがと。でも私はそこで止めたかった!カット、カット!と叫んだのに続けるから、人に止めさせた!」 パ「(笑)」
2019-12-30 13:07:36パチーノ「この男に(即興で)何か言ってみろ、何とでも返すんだ」 司会「本当ですか?」 デ・ニーロ「ああ。一度マーロン・ブランドと『スコア』で共演した時、彼は脚本を読んでたかどうか、即興ばかりやるからそれに対応しなきゃいけなかった。彼(パチーノ)が即興をするなら僕も応えるさ。」
2019-12-30 13:07:57司会「アイリッシュマンは、あなた方の仕事の中でもベストに入るものですか?」 デ・ニーロ「僕は常に、どんな反応が起ころうと、これが特別な物だと知っていた。僕ら皆が一緒になってつくりあげたものだ。誰も貶めることのできない特別な物だ。良い反応が得られたらそれで―」 スコセッシ「十分だ。」
2019-12-30 13:08:382019.11.02 Corriere della sera, "Intervista a Martin Scorsese:«5 anni per girare The Irishman, Al Pacino temeva di morire prima della fine...»"
Corriere della seraでのスコセッシのインタビュー。 Scorsese: «5 anni per girare “The Irishman”, Al Pacino temeva di morire prima della fine...» corriere.it/spettacoli/19_…
2019-12-22 21:57:37映画には車中の魚の悪臭について議論する面白いシーンがありました。まるでタランティーノのシーンだと評する人もいました。 「あれは実際の話だ。効果的な物ではなく、技術的な句読点でもない。笑える物であっても、実際の物だ。タランティーノより前の私の映画にもユーモアのある会話はあった。」
2019-12-22 21:58:34アイリッシュマンにおいて登場人物は死にあらがわず、死と同居しています。死が本当の主人公のようです。 「ボブと私がこの物語を撮ろうと決めた時、私達の世代―二人とも76歳だが―でさえ何か学ぶことができると考えた。死を受け入れ、その自覚とともに生きることを学ぶということ。」
2019-12-22 21:59:23「私は彼にそれをはっきり言ったよ。彼は同意してくれた。ある時アル・パチーノが、彼は私達より2歳年上なんだが、私にこう言ったんだ。『映画が完成するまで長生きできたらいいけど。』若返りのデジタル技術を発展させるのに、5年の長い年月が必要だった。しかし完成したよ。神に感謝だ。」
2019-12-22 22:00:33日常生活の中の悲劇についての映画でした。 「私はアルコールによって荒廃した地区で育った。家屋に爆弾が仕掛けられ、人々が路上で死んでいたような場所だった。毎日悲劇が起こり、人々は生きるのに必死だった。衝撃的な事は、このような悲劇が私達の人生の一部を成すという事だ。」
2019-12-22 22:01:19「フランクが起こした殺人に劇的なものはない。そして彼が戦争に行った事を忘れないでほしい。故郷に帰った時、彼は何者だっただろう?今日アフガニスタンから帰った兵士の多くが自殺したことを、私達は思い起こすだろう。フランクがしたことを正当化しているのではなく、理解しようとしているんだ。」
2019-12-22 22:02:08「アイリッシュマンの照明はバロック、カラヴァッジョ風と定めたい。ロドリゴ・プリエトにそのように頼んだよ。その場の照明がまさにそのようで、レストランの別室や赤い革のソファがより暗く見えたからだ。神秘的な魅力があった。この時代のニューヨークはあまり明るくなく、私は暗がりで育ったよ。」
2019-12-22 22:02:55照明でカラヴァッジョを意識しているとのこと、わかりみ哲也でしかない pic.twitter.com/Qv1F9BCgDL
2019-12-22 22:13:262019.11.18 Jimmy Kimmel Live, "Marvel Meets The Irishman"
スコセッシゲスト回でマーベル風アイリッシュマンCMなんか流しちゃうジミー・キンメルショーめちゃめちゃ尖ってる 変身アイテム(指輪)託すジョー・ペシに声出して笑ってしまった Marvel Meets The Irishman youtu.be/p-u0NmSAoLs
2019-11-19 19:43:46キンメル「今日はアメリカの偉大な映画監督、マーティン・スコセッシをお迎えします。彼の素晴らしい新作『アイリッシュマン』のプロモートの為にいらっしゃいました。周知のとおりスコセッシはマーベル映画が映画では無いとコメントし、人々を動揺させたことでも注目されています。これは留意事項ですが、知っての通り私は人を動揺させることは嫌いです。ここでマーベルとマーティン・スコセッシの最初のコラボレーションのワールド・プレミア・トレーラーを皆さんに提供できることを嬉しく思います。」
2019.12.12 GQ, "How The Irishman’s Costume Designers Created the Year’s Most Tender Pajama Moment"
「マーティが私達に最初にいったことは、これはグッドフェローズでもカジノでもない、ということだった。」アイリッシュマンの衣装デザイナーであるサンディ・パウエルは語る。「これらに同じ種類の男性はいない。それぞれ異なった違いを持っている。」 gq.com/story/irishman…
2019-12-17 20:53:53衣装がその違いを強調しているシーンは、パチーノ演じるホッファがデ・ニーロ演じるシーランに、ペンシルヴァニアの支部長への立候補を持ち掛けるシーンだ。そこで彼らは濃い青色と格子縞のパジャマを着ており、ツインベッドで就寝する前に中年夫婦のように親しげに、軽く不正行為について話している。
2019-12-17 20:54:29「明らかにそのシーンは脚本の中で彼らがパジャマでいることが指定されていて、とても可笑しかった。ただ彼らが心地よく、よく見えるパジャマを見つけるまで、さまざまなパジャマを試着しなければいけなかったことが問題だった。」
2019-12-17 20:55:07彼らは、ついには「長袖、長ズボンのパジャマ」という脚本の指定に従って、シンプルな、「伝統的な」スタイルのパジャマをつくったのであった。「もちろん人々はまだパジャマを着ている」パターソンは語る。「しかし男性が着るパジャマは、周知のとおり、見つけるのが難しい。」
2019-12-17 20:55:39映画を通して、ペシ演じるブッファリーノはレトロすぎず、コンサバすぎない大きな黒縁眼鏡をかけている。「インスタグラムでそのメーカーについて問う、どんなに多くのメッセージをもらったことか。」「小道具部門とジョー・ペシとのコラボレーションだった。」「俳優は常に眼鏡を選ぶことに慎重だ。」
2019-12-17 21:02:32ホッファは良いスーツを着ているが、ラッセル等のギャングと同種の物ではない。彼はもっと実際的な男だ。襟付きのレザージャケットと身に着けていた、赤い帽子だけが例外である。それはデザイナーが見た映像でホッファが被っており、明らかに変だったが「マーティがそれを再現するように欲していた。」
2019-12-17 21:05:35ボビー・カナヴェイル演じるスキニー・レーザーはおそらくギャングの中で最も華美なスタイルを持つ人物だ。特にワイルドな装飾のネクタイを着けているときがそうだといえる。パウエルは、それらはどこにでもあるものだが、「実際のいくつかはスコセッシ自身のものだった」と語る。
2019-12-17 21:06:21パターソンはデ・ニーロとスコセッシがどのように70年代の古着をロサンゼルスで買いつけたか語ってくれたことを回想する。彼はネクタイのアーカイブをもっており、それらをパウエルとパターソンに送った。「私達はそれらをボビー・カナヴェイルに着けることを決めた。」とパウエルは語る。
2019-12-17 21:07:00衣装デザイナーのパウエルさんもパターソンさんもパジャマの指定には動揺して「ピロートークを想像してしまった」とどこかで語られてた。やっぱりフランクとジミーは中年夫婦っぽいものを想定されているのを感じる
2019-12-17 21:01:39こちらの記事でした: 2019.11.11 IndieWire, "Dressing ‘The Irishman’: How Sandy Powell Created a Gangster Epic Without Mob Movie Costumes"
Dressing De Niro, Pacino, and Pesci across five decades was a sprawling challenge for #TheIrishman's costume designers. They explain how they pulled it off: bit.ly/33D8t1T pic.twitter.com/Qis7fQqfeD
2019-11-12 12:30:00"Peterson even fantasized about doing a “Pillow Talk” moment with one wearing the top and the other wearing the bottom." pic.twitter.com/ibqPLg7O1K
2019-11-12 20:06:46パターソンは一方がトップスを着て、もう片方がボトムスを履いた「ピロートーク」の瞬間さえ夢想してしまった。
2019.12.18 Variety, "Guillermo del Toro Pens Sweeping Tribute to Martin Scorsese’s ‘The Irishman,’ ‘The Work of a Master’"
スコセッシのアイリッシュマンは禁欲的だ―十年間に渡る精査、彼の世俗性と精神性の両方の探求の結果―彼の映画のオーケストラ化は今や率直さにおいて驚くほど精密だ。これは巨匠が彼のテーマを繰り返し完成させただけでなく、補完した作品であり、三部作の帰結である。 variety.com/2019/film/awar…
2019-12-20 21:55:34有り余るエネルギーやスペクタクルが今日の映画に見出せる。しかし英知は?時代精神を伴う技術や経験を注げる映画製作者は今や珍しい。遡ればルノアール、黒澤等が想起される。しかし現在のアメリカ映画に達した時、そのリストは貧弱になる。マーベル的なものへの偏向が、賢人を委縮させているからだ。
2019-12-20 21:56:22グッドフェローズとカジノはヴァニタス(失墜する栄華)、アイリッシュマンはメメント・モリである。死こそが人生の終着点と覚えておくべきだ。アイリッシュマンは、歴史の潮流で失われ、魂を服従に委ねた男の為に建てられた墓標である。どの人物も墓碑銘を持っている。「これもまた過ぎ去るだろう」。
2019-12-20 21:56:56神話や栄光とは程遠い。誘惑や報酬は今やとるに足らないものに見える。スコセッシはよく家庭の俗悪さと客観的な暴力の瞬間を並列させていたが、アイリッシュマンではそれらの過剰さは剥ぎ取られていた。
2019-12-20 21:57:27忘れることは偉大な赦しであること、そして最も冷酷な刑罰であること。アイリッシュマンの中でスコセッシはその両方を示している。そして次第に無意味になっていく語り手の逍遥を映し出す。記憶はもはや神殿ではい。誰も生きていない、迷宮なのだ。
2019-12-20 21:58:51(訂正)記憶はもはや神殿ではない。誰も抜け出せない迷宮なのだ。
アイリッシュマンは何よりも喪失に関する叙事詩だ。その規模は膨大なエキストラやスペクタクルを必要としない。私達は忘却の縁に独りで立つ男の最後―それは時代全体を象徴している―を追うだけで充分だ。死は彼の敵であり、彼らが居た場所である。継承や勝利の月桂冠を得る理由は失くなった。
2019-12-20 22:00:44彼は後悔で消耗され、理解も洞察も得られず、最後の沈黙に制圧され、そこで彼の亡霊とともに、時間の遅さの中に立つ。歴史によって迂回され、全てによって忘れられ、放棄される。彼の陰でさえもだ。
2019-12-20 22:01:39デルトロ先生のアイリッシュマン評文学的ですね (超訳がうまくいってるのか分からんが)一人の男、一つの時代の墓廟と喩えているあたりが…グッドフェローズ・カジノ・アイリッシュマンが三部作として、「忘却は頂点に君臨する(Oblivion reigns supreme)」がその帰着点になるってことかな。
2019-12-20 22:10:262019.12.23 The Hollywood Reporter, "Martin Scorsese's Ten Year Journey to Get 'The Irishman' Financed"
スコセッシ「(アイリッシュマンは)交換条件が配信だった。映画館でも公開するよう言ったが、1、2週間しか公開できなかった私の映画はいくつもある。キング・オブ・コメディもだ。1週間と半週で終了した」 フィリップス「ええ、私の好きな映画だ(嬉しそう)」 youtu.be/d61r-_2DIr0
2019-12-28 01:15:19