1955(昭和30) 自民党結党~1956 (昭和31)予算大綱~1957(昭和32) 食糧管理制度~1959 (昭和34) 農林漁業基本政策調査会~ 1961 (昭和36) 農業基本法~池田隼人首相の演説~ 1986 (昭和43) 総合農政調査会~ 1970 (昭和45) 晦日の銭湯 ~1971(昭和46) 農林族~1972(昭和47) 宮脇朝雄全中会長~ 1973(昭和48) 桧垣徳太郎~1974 (昭和49) 安倍晋太郎と中川一郎~1975 (昭和50) 湊哲郎~1976 (昭和51) 二重米価~1977 (昭和52) 3ちゃん艦隊と青嵐
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遠田大亮 @DaisukeEnta

1955年(昭和30年)自由民主党が結党された。56年の経済白書に「もはや戦後ではない」と記され我が国は既に敗戦のショックを乗り越え独り立ちを始めていた。また53年にNHKが開設や農業団体が整備され今日のJA全国農協中央会や全国農業会議所が整備された。自民党は自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/ABsYb8NAdi

2022-04-24 10:35:45
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遠田大亮 @DaisukeEnta

予算は言うまでもなく政策の集合的表現であり1956年度の予算は新たに結成された自由民主党の価値や性格を決定するものであり、それだけにその編成の過程においては政府よりも与党の間において極めて真剣に論争や討議が繰り返されたのである。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/yYw6RTA6PE

2022-04-25 07:21:20
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遠田大亮 @DaisukeEnta

予算案決定の意義として、予算編成についての与党の主導的立場が強く打ち出され政党政治の基礎が強化された事がある。制度上の予算の編成権はもちろん政府にあるが予算が政策実現の最大の手段である以上、与党の政策に則って編成されなければならない事は議会政治の当然の理である。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/6s4Q4RyPIP

2022-04-26 07:16:40
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遠田大亮 @DaisukeEnta

この当然の理(与党政策に則る予算編成)が従来は尊重されなかった事実は否定できない。複雑難解な我国の予算の仕組みが大蔵官僚の長い伝統と相まってその独善に任せられていた事は争われない事実であり毎年度予算編成で大蔵当局と与党の間に摩擦が起こるのもここに原因が胚胎する。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/FPOxnD2W4W

2022-04-27 07:14:11
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遠田大亮 @DaisukeEnta

56年度政府予算編成を前に食管制度改正につき周東は次の様に述べている「現在は食糧管理制度がしかれているにも関わらずヤミ米が公然の秘密になって食管制度は破壊されている形だ。これを改正する。消費者、生産者双方の問題を考え、間接統制と言う形で解決しなければならない。」自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/P6UphokNbM

2022-04-28 07:58:56
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遠田大亮 @DaisukeEnta

当時は米の統制がまだ残り55年産米から供出割当制を廃止し事前売渡申込制へと切換えたものの配給は引続き行われていた。だが一方でヤミ米が横行しこれを蔑ろにする風潮が高まっていた。ヤミ米取締りよりむしろ時代に合わない米の統制を撤廃すべきとの国民世論が多くなっていたのだ。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/Gp60m2QGeC

2022-04-29 07:16:39
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遠田大亮 @DaisukeEnta

食管法のあり方の議論は12月18日の政策審議会でも結論は得られず翌年(56年)に議論を先送りした。また、54年に全国農業会議所やJA全中、県中が新設されたが、農業団体のさらなる再編について河野農林水産大臣が時代の要請にかなう農業団体のあり方について議論を起こしたのだった。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/F8LTkkwwVB

2022-04-30 13:17:12
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遠田大亮 @DaisukeEnta

河野大臣は「新しい農林行政は①食糧増産一本槍ではなく各農村単位に適応した個別農政にすべきであり②官僚的な天下り農村を民主的で下から盛上げる農政にしたい。従来の食糧自給と言う国家的要請ではなく経済採算に乗る農民の農政のため農業団体の再編成を意図している」と述べた。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/fBnjxb2UNv

2022-05-01 07:27:12
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遠田大亮 @DaisukeEnta

1959年(昭和34年)党内に農林漁業政策審議会が発足し会長には周東が就任した。政府においてもいわゆる東畑調査会で議論を開始した。周東調査会では農政の長期展望が必要との認識にたって現状の農政の問題点を次の通りまとめた。(続く)自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/hkl7sw4s52

2022-05-02 07:29:31
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遠田大亮 @DaisukeEnta

(続き)①経済の拡大により他産業の所得は拡大するが総国民所得に占める農業所得の割合は減少する傾向にある②農業に対しては相当の保護助成を考えなければならない③食糧の需要が変化したため米のみに過度に重点を置いた農業から有畜農業に転換する。(続く)自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/yrRWWPOuom

2022-05-03 07:38:41
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遠田大亮 @DaisukeEnta

(続き)今後の農政の重点課題として①農業人口を増やさずにむしろ開拓、干拓や他産業に転換させ農地を拡大して農業規模を大きくし自作農の強化を図る②農作物輸入を減らし自給性を高める③畜産を重視する④農林業の生産額を56年度1兆4600億円から約5倍の7兆4600億に高めるとした。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/8o2XsgOxaq

2022-05-04 07:41:40
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遠田大亮 @DaisukeEnta

東畑調査会は議論を重ね政府に答申した。答申は①総括②所得政策③生産政策④構造政策からなり農業の基本問題の解明と対策の基本的な方向を明らかにした。自民党の周東委員会の内容とも整合性が図られており政府はこの答申を受け正式に「農業基本法」の制定の姿勢を明らかにした。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/XS0IqKJgbn

2022-05-05 09:21:23
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遠田大亮 @DaisukeEnta

東畑調査会の答申のポイントは次の通り①総括農業の基本問題には零細農耕と言う戦前からの特質が横たわる。農業政策の方針付けには所得の均衡、生産性の向上、構造の改善と言う3つの側面がある。所得格差は社会的に是認されないし単なる増産でなく生産性の向上が必要である(続く)自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/WY2Uxb16ZG

2022-05-06 07:22:19
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遠田大亮 @DaisukeEnta

(続き)それゆえ長期的政策としては構造政策が不可欠の要素である。そのため行政の投融資が重要な役割を果たす。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/j70b3rNaG2

2022-05-07 07:02:45
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遠田大亮 @DaisukeEnta

②所得政策 今後の政策の目標として農業の所得目標を考える事が適当。農業部門としては自立経営をとるべきでそれ以外は兼業所得を含めた農家所得によって自立経営と比較すべき。国民所得に占める農業所得の割合を検討するため農業全般の目標を必要としその判断は比較生産性をとる。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/LJ3Yuk5vqd

2022-05-08 07:20:29
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遠田大亮 @DaisukeEnta

②所得政策の続き 農業所得の成長率を5%と見込む。農産物の価格水準は需給の安定的な均衡の下で実現される水準を著しく逸脱するものであってはならないが構造政策の進捗を考慮し経過的には当分の間支持価格的要素が加わることもやむを得ない場合がある。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/hPhusl0aV2

2022-05-09 08:22:27
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遠田大亮 @DaisukeEnta

③生産対策 生産対策が需給見通しを勘案し貿易自由化の傾向に対処し重点的に生産性の向上を図りつつ行われるならばそれは支持されるべき生産政策、即ち合理的生産主義又は選択的拡大と言うべきである。今後10年の農業生産の成長率は3%と見込むが必要な施策が伴わなくてはならない。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/09XJPdhQo3

2022-05-10 06:58:17
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遠田大亮 @DaisukeEnta

③生産対策の続き 資本装備率の向上、さらに価格政策、流通対策が重要な役割を果たす。生産性の向上を意図する生産政策は貿易自由化に対する一つの対策でもある。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/MCZO3YSzux

2022-05-11 06:55:46
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遠田大亮 @DaisukeEnta

④構造政策 今後10年間の農業就業人口は2%強の年率で減少するものと予想される。構造政策は所得の均衡や生産性の向上と言う観点から言えば能動的な役割を果すべきものである。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/N96eFI1mHl

2022-05-12 07:09:32
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遠田大亮 @DaisukeEnta

構造政策の続き 我が国の農業の場合、家族経営が絶対的な比重を占めており少なくとも10〜20年前後で家族経営以外の経営形態が相当の比重を占める事は考えにくい。目標とすべき家族経営とは社会的な妥当な生活を享受しうる農業所得の確保が可能な近代的な家族関係を持つものである。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/FscuH6StSd

2022-05-13 07:09:59
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遠田大亮 @DaisukeEnta

④構造政策続き 自立経営であっても経営規模の拡大が必用だから協業組織や協業経営の推進が必用。構造改善の諸施策としては農用地集団化、農業の機械化、研究普及の推進等が必用であるし農地制度については所有が経営に従属するという長期的方向にそって考えなくてはならない。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/OTmxbh15s2

2022-05-14 07:11:49
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遠田大亮 @DaisukeEnta

1961(昭和36)年は農政史にとって記念すべき年となった。戦後農政の大本となった農業基本法が制定されたのである。この基本法には社会党が「小農切り捨て」として徹底して反対した。国会では収拾がつかないため自民党が民社党の協力を得て強行採決して、同法案を可決、成立させた。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/5DlEjP2Wcx

2022-05-15 07:20:00
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遠田大亮 @DaisukeEnta

政府・与党は農業基本法を「農業生産の選択的拡大を促すため必用不可欠」として一歩も譲らなかった。自社対決の55年体制の構図が日米安保条約とは別に農政でも表れたのだった。基本法制定のために池田勇人内閣は総力を挙げた。このため党では超ベテラン福田赳夫が陣頭指揮を取った。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/dQea9dnJBl

2022-05-16 06:59:56
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遠田大亮 @DaisukeEnta

池田首相は基本法制定のため全国運動を展開し最初の訪問地に茨城県水戸市を選んだ。水戸徳川家が毎食事時に「お百姓さんありがとう、いただきます」を言っていたが池田首相はそこに国家の尊厳を見出したという。その池田首相の「農業は民族の苗代」発言が米価に大きな影響を与えた。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/dyUrDgo0ou

2022-05-17 07:33:05
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遠田大亮 @DaisukeEnta

7月の池田改造内閣には再び河野一郎が農相に就任。河野カラーを遺憾無く発揮した。河野大臣はコメ問題が財政的に逼迫してきている事に鑑みて食管制度の改善を決意した。河野大臣は食管制度の根幹は守りつつ政府買入とは別に米の自由販売を合法化する所謂、河野構想を打ち出した。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/9cwGCr9b8Z

2022-05-18 07:03:48
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遠田大亮 @DaisukeEnta

河野構想には農業団体がこぞって反対した。農業団体は農業基本法の目指す理念の農業よりも現実のコメに依存する生活を必死に守ろうと河野構想には徹底して反対した。国会では社会主義路線を走る社会党がそれに加勢して政府自民党と張合う様になった。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/2X4BPz67DJ

2022-05-19 07:48:06
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遠田大亮 @DaisukeEnta

党の農業基本法推進本部は昭和39年2月に発足し3月から茨城県県水戸市などで基本法の早期成立を訴える演説会を開催した。池田首相も出席した。3月19日水戸市第2中学校体育館で行われた演説会で池田首相は次の様に訴えた。「池田勇人でございます。〜(続く)自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/kT4E5VTm6s

2022-05-20 07:25:00
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遠田大亮 @DaisukeEnta

池田首相演説続き〜ただ今国会で議論の中心になっている農業基本法は日本の新しい国造りをするものででざいます。従いましてこの大事な法案につきまして全国民、特に農民各位のご協力を得たく第一声を上げる事にしました。私は小学校の時、水戸藩主斉昭公の農人形の話を聞きました。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/y8szYzTWt2

2022-05-21 07:26:58
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遠田大亮 @DaisukeEnta

水戸斉昭公の農人形の話。「めぐまぬ民にめぐまるる身は。」食事をするたびに忘れてはいけない。恵まれていない農民によっては、恵まれている生活を殿様はしていると言う意味。 pic.twitter.com/xFHNAHUb8F

2022-05-21 07:33:54
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遠田大亮 @DaisukeEnta

池田首相演説続き〜斉昭公は毎朝、農人形を食前におき一飯を捧げてから後に食事をしました。「朝な夕な、飯食うごとに忘れじな。めぐまぬ民に、めぐまるる身は。」と言うあの歌。皆さんご存知のあの考え方が水戸学の中心になったと私は感じます。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/yoMC6qQdwh

2022-05-22 08:01:35
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遠田大亮 @DaisukeEnta

池田首相演説続き〜水戸学は国体論や武士道のみでなくこの斉昭公の気持ちが荒廃する農村を復興させたのです。水戸の先人である小宮山楓軒先生は郡奉行としてやせた貧農を建て直した農政の先駆者です。これを思い農政問題はまず第一に水戸でやるべきだと私は考えたのであります。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/kLiPYoUZJB

2022-05-23 07:03:58
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遠田大亮 @DaisukeEnta

池田首相演説続き〜私は1949年に代議士になって以来、日本の財政建直しに犬馬の労を取って来ました。あの敗戦後において我々のみならず世界各国で多くの餓死者が出るかもしれなかったのです。しかし農民各位のおかげにより餓死者もなく今日の奇跡的復興を見たのであります。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/2cOVlvbtLC

2022-05-24 07:17:02
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遠田大亮 @DaisukeEnta

池田首相演説続き〜もちろん農地改革のおかげではありますが農民の力によって我々同胞は生きながらえました。その農民が今の状態はどうでしょう。他の産業に比べてその所得は一人当たり2分の1とか3分の1の状態でございます。皆さん、これをこのまま放って置くことが政治でしょうか。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/RN213C3hgE

2022-05-25 06:54:55
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遠田大亮 @DaisukeEnta

農業以外の産業は敗戦後5倍になりました。10年前に比べても3倍以上ですが、農業は倍どころか5割増で、しかも農業人口がそのまま居座れば他産業との格差が多くなるばかりでしょう。こうゆう商工業者より少なく今後5分の1にもなろうと言う農民をそのままにしていいのでしょうか。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/focMWu62ut

2022-05-26 06:45:54
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遠田大亮 @DaisukeEnta

私は農業に対し立派な施策をやるべき時に来たと信じます。国会で農業問題を解決せざれば日本民族は伸びていかない、滅亡とは言わないが、廃頽の道をたどるであろう事をはっきり申し上げた。農民に対して他産業に劣らない立派な生活をしてもらう事が政治の根本でありますまいか。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/xtY2YLnw8y

2022-05-27 07:19:41
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遠田大亮 @DaisukeEnta

1haあたりの日本の農民の生産高はイギリスの4倍、ドイツの2倍半です。あなた方の汗水によって倍の生産をしているにも関わらず農民1人あたりの所得はイギリスの12分の1、ドイツの3分の1じゃありませんか。生産効率があがっても人口が多いために1人あたりが非常に少なくなる。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/l70zMZ7aSE

2022-05-28 07:27:13
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遠田大亮 @DaisukeEnta

商工業がどんどん伸びていかに合理化しても労働力が非常に不足だという今の現実と有り余る農民が小さい土地で合理化もせずに営々としてやっても生産性が上がらない。この2つの事実をみた時、農業を合理化し商工業にその労働力を振り向けるのが政治の道ではありますまいか。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/YcGVEzheAT

2022-05-29 07:00:47
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遠田大亮 @DaisukeEnta

池田首相の演説続き〜かつて私は「所得の少ない人は麦飯で我慢して下さい」と言って通産大臣を首になったのですが、日本の経済が伸びて今では麦は食わない状態になったのは国民各位、農民の方々の努力の賜物でございます。私はこの気持ちで立派な農業を作り上げようとしています。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/nP7nktbVgd

2022-05-30 06:50:36
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遠田大亮 @DaisukeEnta

池田首相演説続き〜昔から言われる様に農業は民族の苗代です。立派な民族の指導者を出すのは農家からです。質実剛健で勤勉な血を受ける農民の子供が民族の先達に立つ事は歴史が示す処です。単に経済や所得の話でなく民族の将来を考え立派な農業が成立つ様にしようではありませんか。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/Mi48DGDgho

2022-05-31 06:18:43
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遠田大亮 @DaisukeEnta

池田首相演説続き〜日本の農業は他の先進国に比べて本当に劣っておりましょうか。絶対にそうじゃございません。ヨーロッパ諸国に比べて太陽の当たりは日本が多い。温度もよい。温度と太陽と水と世界一勤勉な、世界一流の頭を持った農民ならば鬼に金棒と私は考える。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/VoIyzoznrH

2022-06-01 06:55:07
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遠田大亮 @DaisukeEnta

池田首相演説続き〜ただ足りないのは先祖伝来の殻に閉じこもって本当に世界の大勢と日本の将来を思い切って変えていこうという頭の切換えが農民の方にはないのではないかと思います。あらゆる産業に日進月歩の進捗が行われるときに茨城県のあの土地、あぜ道は徳川時代そのままです。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/hGbL3wwPKJ

2022-06-02 06:26:47
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遠田大亮 @DaisukeEnta

池田首相演説続き〜私は4Hクラブで17歳の女性の講演を聞きました。農村の17〜8歳の農家師弟の研究会では自分らはやろうと言ってもお父さんなんかが古くて、なかなか新しい方法は取らないと言っていました。出来ないではなく出来るように立派な農業を打ち立てるのが私の念願です。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/OaVVOLJLV2

2022-06-03 07:18:30
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遠田大亮 @DaisukeEnta

1968年(昭和43年)米の作付面積が最高となった反面、米の政府在庫も744万トンに膨れあがった。このため財政当局はもとより経済界、消費者団体からも生産者米価の抑制が求められた。これまで増産基調の一辺倒だった米政策の大転換を図り米の生産調整を導入するようになった。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/26oDJoMQUD

2022-06-04 07:20:17
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遠田大亮 @DaisukeEnta

米の生産調整は12月末の1969年度予算編成時に措置された。これを機に政府与党内は基本法農政から衣を替えて総合農政の目標の下に農政の再構築を図る事とし総合農政調査会を発足。会長は大平正芳。若手の中川一郎、渡辺美智雄、湊徹郎の“3ちゃん艦隊“が推進の立役者として活躍した。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/EEvdXSDn69

2022-06-05 07:31:20
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遠田大亮 @DaisukeEnta

晦日の銭湯〜昭和45年、減反面積の都道府県別配分をどうするかで全国から主要な知事を党本部に招き総合農政調査会でヒアリングが行われた。ところが呉越同舟のようなもので米どころの東北・北海道地方の知事は「農業は適地適作であり東北や北陸で米を生産することが何よりも基本だ」自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/WBCwNXmjTr

2022-06-06 07:02:43
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遠田大亮 @DaisukeEnta

晦日の銭湯続き〜東北の知事が「米農業の依存度の低い九州地域でこそ減反を受け持つべきだ」と言うと、九州の知事は「九州でこそ複合農業が定着している。米+畜産+園芸の組合せこそが総合農政の基本だ」と語り返す刀で「北海道の米は美味しくないと消費者から敬遠されているから〜自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/0MnG4rhLi5

2022-06-06 12:21:55
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遠田大亮 @DaisukeEnta

晦日の銭湯続き〜北海道こそ米以外の酪農や畑作物で十分に生きられるはずだ」とふると、北海道知事(町村金五)は「北海道の農業は規模も大きく生産性も高くコストも低い。消費者や総合農政の目指す方向と合致している。北海道に減反を強いるのは絶対に反対だ」と一歩も譲らなかった。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/SE3lhMokBC

2022-06-06 12:30:35
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遠田大亮 @DaisukeEnta

晦日の銭湯続き〜後日、丹羽兵助は知事達のやり取りは“晦日の銭湯”みたいなものだと評した。なぜなら晦日(12月30日)の銭湯は年の瀬でお客が混合い湯舟に入ったとしても容易に首まで浸かれない。誰かが立上がろうものなら我先に浸かり立上ろうとしない。その様子によく似ている。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/cr6aaXWOyV

2022-06-07 06:59:57
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遠田大亮 @DaisukeEnta

晦日の銭湯続き〜これが生産調整の配分の難しさを例えて“晦日の銭湯”だと農林族幹部間で語り継がれる事になったのである。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/T4FjbqKFsx

2022-06-07 07:02:57
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遠田大亮 @DaisukeEnta

農林族〜昔から政治家が勝ち残るための3大要素は“地盤、看板、カバン”と言われるが、農産物の輸入自由化問題ては農村を地盤とする農林議員が死にものぐるいの活躍をみせる。誤った選択をしようものなら自分の選挙にもろに跳ね返ってくるからである。自民党農政史吉田修 pic.twitter.com/Zoz069Jqar

2022-06-08 06:46:51
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まとめたひと
遠田大亮 @DaisukeEnta

農業、農政、農協等“農”に関してのツィートが多いです。 (個人的には)GHQの占領政策や押し付けられた憲法を金科玉条としたままでは、日本農業はもっと衰退すると考えています。 山形県農協中央会勤務。農協監査士。明治大学法学部卒。山形県酒田市出身。 過去のツィートは、以下↓のまとめサイト(min.t)からどうぞ。