日本マイクロソフト社代表の成毛氏の考え方は科学的に未来を予想し、なるほどと思わせられます。でも人口肉や昆虫食は不安です。
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遠田大亮 @DaisukeEnta

日本の人口は減少していくが世界規模では人口増加が続き1950年に26億だった人口は2020年には78億人になった。2040年には90億人に達するシナリオもある。そこで問題となるのが食料だ。途上国が経済成長すると食生活はどう変わるか。それは肉を食べるようになることだ。2040成毛眞 pic.twitter.com/01yciymvgC

2022-02-15 07:30:10
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遠田大亮 @DaisukeEnta

世界の食肉の消費量は2000〜2030年の間にそれまでの約70%、2030年〜2050年にさらに約20%拡大すると予測されている。しかし農地や畜産等食料生産に使える土地は限られている。牛肉1kgの生産に必要な穀物は8kg程度だ。氷に覆われていない地球の土地の4分の1は既に家畜用の牧草地だと言う。2040成毛眞 pic.twitter.com/Wp9mwsu6KN

2022-02-16 06:57:30
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遠田大亮 @DaisukeEnta

おまけに子牛から育てて食肉にするには2〜3年かかり供給増にも限界がある。そういった中、環境や動物愛護の観点から欧米諸国で開発が進むのが代替肉だ。植物性の大豆等を原料のしたものでベジミート大豆ミート等の名称で日本のスーパーでも代替肉のハンバーグやソーセージが売られている。2040成毛眞 pic.twitter.com/TGhzSYlBTJ

2022-02-17 08:17:55
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遠田大亮 @DaisukeEnta

代替肉の市場は2018年で46億米ドル、2023年には64億米ドルに達すると推定される。アメリカでは代替肉専用業者が既に台頭し始めビヨンドミートは代替肉企業として初めて2019年に株式上場した。同社は2009に設立されマイクロソフト社のビル・ゲイツ氏や俳優ディカプリオ等著名人が出資している2040成毛眞 pic.twitter.com/aWl7KP0Bkr

2022-02-18 07:31:44
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遠田大亮 @DaisukeEnta

2019年にアメリカの調査会社が6000業者のメニューを調査したところ米飲食店の15%が人工肉バーガーを提供していた。欧米人ほど肉を食べない日本人には想像しづらいが彼らの間では肉を食べることは地球環境や人の健康に悪影響を与えることに直結していると思っている。2040成毛眞 pic.twitter.com/j1FrddmrL5

2022-02-19 07:36:37
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遠田大亮 @DaisukeEnta

こうした罪悪感を抱かせないのが植物でできた代替肉だ。低コレストロール等、健康にも良い。皆さんは代替肉を食べた事があるだろうか?もしかして、そんなに美味しくないと感じたかもしれない。しかし現在、肉の分子構造を分析しより肉に近くしようと開発が進んでいる。2040成毛眞 pic.twitter.com/kpJuF56oVE

2022-02-20 10:20:21
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遠田大亮 @DaisukeEnta

植物性プロテインやデンプンその他の材料を操作することで肉の食感を徹底的に再現しようとし食感のみならず焼いた時の音や焼色まで本物の肉に近づけている。これら食品をテクノロジーで開発する分野はフードテックと呼ばれる。現実を考えれば食文化は科学技術で下支えしなければならない。2040成毛眞 pic.twitter.com/UkA1koeCP2

2022-02-21 07:01:10
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遠田大亮 @DaisukeEnta

とは言え結局は本物の肉でないと満足出来ないとの声はある。そこで「培養肉」がある。その名の通り肉の細胞を培養したもので動物の筋肉の幹細胞を取り出し増殖させる。細胞をほんの少し採取するだけでよく動物を大量に飼育する必要がない。原理的には1年間で数十トンの量産が可能となる。2040成毛眞 pic.twitter.com/0hn97bzmif

2022-02-22 07:07:32
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遠田大亮 @DaisukeEnta

培養肉が広く知られるようになったのは2013年オランダのマルクポスト生理学教授が開いた培養肉バーガーの試食会だ。ちなみにこのバーガー1つの培養肉140㌘作るのに33万ドル(3000万円以上)かかっていた。培養肉はまだ実証段階でまだ店頭に並んでいないが確実に未来に大きな利益を生む。2040成毛眞 pic.twitter.com/iesmpfaPCX

2022-02-23 08:47:56
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遠田大亮 @DaisukeEnta

だから世界中の企業が製造コストの削減を急いでいる。2020年代前半には培養した牛肉バーガーを1000円台半ばで市場への提供開始できるとも報じられている。日本でも東京大学が日清食品、科学技術振興機構と共同で牛から採取した細胞を培養してステーキ肉を作る研究を進めている。2040成毛眞 pic.twitter.com/R9WCQ8Jh1n

2022-02-24 07:35:08
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遠田大亮 @DaisukeEnta

牛から採取した筋肉の細胞をコラーゲンを混ぜた液の中で培養し長さ1cm程度のサイコロステーキ状の筋組織を作ることに成功した。もちろんステーキ肉は筋肉や脂肪、血管等多くの組織により出来ている。今は脂肪も一緒に培養して大きくする技術等を開発し本来の肉に近づける方針だ。2040成毛眞 pic.twitter.com/vmu19JZYbF

2022-02-25 07:14:07
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遠田大亮 @DaisukeEnta

2040年世界の食肉市場は1兆8千億$うち培養肉が35%になると見通される。培養肉が定着するかは何と行ってもコスト低減だ。たくさん作れるかが鍵となる。そのためには現状からもう一段の技術開発が必要だ。しかしながら一番のハードルは消費者が培養肉に対して「不自然さ」を抱くことだろう。2040成毛眞 pic.twitter.com/vo0WluSd9U

2022-02-26 07:42:26
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遠田大亮 @DaisukeEnta

商品化しても不安を抱かれれば買って貰えない。培養肉に対する大規模意識調査の結果によると培養肉を試しに食べてみたいとの回答は27%に留まっている。ただ培養肉が環境負荷の軽減や食糧危機解決に貢献する可能性があるとの情報を提供するとその割合は50%まで増えた。2040成毛眞 pic.twitter.com/ekLwrGBWKk

2022-02-27 07:39:43
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遠田大亮 @DaisukeEnta

現時点では多くの人にとって地球規模の食糧問題や温暖化問題は遠い世界の出来事に思えるかもしれない。しかし全世界の人口増加は確実に訪れる未来だ。世界を取り巻く状況を考えればテクノロジーによる新しい取り組みが普及するはずだ。2040成毛眞 pic.twitter.com/suALtxNr17

2022-02-27 21:23:20
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遠田大亮 @DaisukeEnta

肉と並んで重要な食品といえば魚だ。鮪や鮭、海老等で培養肉の開発が進んでいるが現時点で牛肉に比べ完成度が劣る。シンガポールで開かれた海老の培養肉の試食会ではほとんどの人が味の完成度が低く食べられなかった。もともと肉は飼料に莫大な環境負荷がかかるが魚肉はそれほどでもない。2040成毛眞 pic.twitter.com/NwHokZon2z

2022-02-28 07:19:44
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遠田大亮 @DaisukeEnta

魚の分野で期待が高まるのはゲノム編集、つまり遺伝子組換技術だ。ゲノム編集は特定の遺伝子を組換え、その機能を変える技術だ。医療分野のみならず穀物や野菜、魚等の食料を改良する技術としても世界的に関心が高まっている。しかも、ちょっとした機能をピンポイントで素早く変えられる。2040成毛眞 pic.twitter.com/oQb8OF80UO

2022-03-01 07:14:49
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遠田大亮 @DaisukeEnta

例えば魚の遺伝子のある部分をピンポイントで変えることで一匹あたりの肉の量や栄養を高められる。気候変動にも魚の育成が左右されなくなる。例えば京都大学では筋肉の量を抑える機能を壊し肉の量を多くした真鯛や短期間で肉厚に成長する虎河豚等の開発が進められている。2040成毛眞 pic.twitter.com/G73sFuCgvz

2022-03-02 07:16:10
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遠田大亮 @DaisukeEnta

さてあなたは「遺伝子組換でない」と言う表示を見て食品を買ったことがあるだろうか。世界中の期待を集めるゲノム編集農水産物だが広く普及するには培養肉と同じ課題がある。もちろん消費者の理解だ。規制については世界各国で議論されているが遺伝子組換食品への抵抗はもともと強い。2040成毛眞 pic.twitter.com/apvNEzbp6q

2022-03-03 07:04:20
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遠田大亮 @DaisukeEnta

遺伝子組換についてのアンケートで農作業や家畜へのゲノム編集に関する意識調査によると「ゲノム編集された食品を食べたくない」と回答した人の割合は4割だった。魚や家畜ならば尚更だろう。既に2019年からゲノム編集で開発した食品の販売や流通に関する届出が始まっているが反応は鈍い。2040成毛眞 pic.twitter.com/6FglZ9hHTW

2022-03-04 07:13:14
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遠田大亮 @DaisukeEnta

遺伝子組み換え食品について本当に正しい理解は、「短期間で起こした変異だから、いいかもしれないし、悪いかもしれないし、わからない」である。遺伝子の変異は自然界でも長い時間をかけて起こっているものだ。ゲノム編集は同じ事を短期間でおこしているに過ぎないという発想も出来る。2040成毛眞 pic.twitter.com/sDHuiI5L2B

2022-03-05 10:02:14
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遠田大亮 @DaisukeEnta

昆虫食もこれから普及するだろう。昆虫食は欧米を中心に販売が始まっているがコオロギやミルワーム(甲虫の幼虫)の見た目や独特の風味のため敬遠する人が多い。そうした意見を踏まえ、旨味のあるカイコのサナギをフリーズドライ製法で粉末にしスープ等のする開発も進んでいる。2040成毛眞 pic.twitter.com/fMv8cXaMNh

2022-03-06 07:30:47
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遠田大亮 @DaisukeEnta

世界の肉の60%が動物本来の肉ではなく培養肉や植物から作られた人工肉に変わる。動物由来でも遺伝子操作による可能性も大きくなる。不自然に見えるかもしれないが、おそらくそれは時間が解決する。2020年時点の畜産や魚の養殖も100年前から見れば不自然かもしれない事を忘れてはならない。2040成毛眞 pic.twitter.com/arHGnCIoWb

2022-03-07 07:35:25
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遠田大亮 @DaisukeEnta

西洋人が肉を食うのは小麦を作ったから。つまり、西欧では最良の穀物である米が気候的に作れず残念ながら小麦しか作れない。小麦は毎年栽培すると土地が痛むので休耕を2年に1回する。そのとき豆類を植える。すると牧草が余る。牧草を家畜に食わせる。結果、家畜が増え肉食が増えた。堀江・成毛より pic.twitter.com/sB8EYeANbS

2021-07-05 06:01:11
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遠田大亮 @DaisukeEnta

これから絶対に問題視されていくのは貧困層がファストフード中心の不健康な食生活になること。要は脂肪と炭水化物の取りすぎ。絶対に社会問題化する。タンパク質を安価に大量供給する仕組み(遺伝子組換技術、塩水栽培、漁業資源の養殖等)が必要になる。堀江・成毛 儲けたいなら科学なんじゃないのより pic.twitter.com/SQBa14sFCW

2021-07-06 06:23:58
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遠田大亮 @DaisukeEnta

無知な消費者に対しては教育的マーケティングやブランドイメージ、すなわち妄想上だけの差別化が有効である。ビタミン剤の人間に対する健康増進効果は実証されていない。これは米国の2000年代の裁判資料で専門家も製造企業自身も認めている事実である。イノベーターのジレンマの経済学的解明より pic.twitter.com/s8b83T2RSN

2021-07-21 06:16:28
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まとめたひと
遠田大亮 @DaisukeEnta

農業、農政、農協等“農”に関してのツィートが多いです。 (個人的には)GHQの占領政策や押し付けられた憲法を金科玉条としたままでは、日本農業はもっと衰退すると考えています。 山形県農協中央会勤務。農協監査士。明治大学法学部卒。山形県酒田市出身。 過去のツィートは、以下↓のまとめサイト(min.t)からどうぞ。