メリーさん🐏 妄ツイ
@Merry_sheep0714
Part52 いつものシューズ いつものプレイリスト いつものランニングコース そして、いつもになりかけのそれ。
2020-04-15 23:58:29
メリーさん🐏 妄ツイ
@Merry_sheep0714
Part53 ？？：ストーカーなん…？ 俺：違うわ！！ ？？：関わるなって言ったやん。 俺：いきなりそんなこと言われたら気になるでしょ 俺：それに俺のランニングコースだし。
2020-04-15 23:59:01
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Part54 って、全く聞いてねえ。 俺：ねえ、君の名前は？ ずっと『あの』『ねえ』って呼んでるからそろそろ名前を… ？？：だから、前も言ったけど
2020-04-15 23:59:52
メリーさん🐏 妄ツイ
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Part56 ？？：なに？ 俺：友達になりたい ？？：無理。嫌だ。キモイ。帰れ。消えて。 俺：暴言のビンゴしたけど ？？：これはあくまであんたの為やから。
2020-04-16 00:00:39
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Part59 それには答えなかった。 俺：知らない？ ？？：知らん。 俺：そっか。 俺：じゃあ他の人にも聞くかぁ…
2020-04-16 00:02:49
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Part60 ーーーー なんなんこの人…。 ココ最近会うけど…。 なんか仲良くなろうとしてくるし 変な人やし。
2020-04-16 00:04:06
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Part61 でもこの人には助けられてる。 変だけど、悪い人には見えない。 さすがにこの人まで巻き込むのは悪い。
2020-04-16 00:04:39
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Part63 俺：ごめん、また今度ね 小坂：待ってや 俺：なに？ 小坂：菜緒は…うちや。 俺：え！ほんと？
2020-04-16 23:53:31
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Part64 小坂：アホらしい。わかってたくせに。見え見えの演技なんかいらん。それでうちになんの用？ 俺：だから、友達になりたい。 俺は〇〇。よろしく……
2020-04-16 23:54:42
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Part66 小坂：話聞いてたん？ 小坂：あんたとは友達になんてなれん。 お願いやからもう帰ってや。 俺：そうだね、小坂さんも気をつけてね。じゃあまた！
2020-04-16 23:56:04
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Part68 ーーーー それからまた何日も何日も、彼は現れた。 なんなんほんま。 今までに無かったタイプの人間。 頭おかしいんか……。
2020-04-16 23:57:16
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Part69 そして今日もまた……。 俺：どうも 小坂：もう来ないでって言うたやん。 俺：でも来ないとは言ってない 小坂：……もうええわ。 小坂：なんでいなかったのに急に？ いつも1人の時間だったのに……
2020-04-16 23:58:33
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Part70 俺：俺はいつもこの時間に走ってる。 小坂：時間被らせないで 俺：いや、時間変えたのはそっちでしょ 小坂：確かにそうやけど… 俺：ほら、俺のせいじゃない
2020-04-16 23:59:13
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Part71 小坂：なんで私に関わろうとするん 俺：なんで俺を遠ざけようとするの なんだか、こいつと話すと調子狂う… 小坂：もういい。
2020-04-16 23:59:49
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Part72 ーー やばい、なにか話題を…… 俺：ねえ、小坂さん 小坂：………… 俺：小坂さんその服好きなの？ 小坂：は？ 俺：よく着てる気がするから
2020-04-17 00:00:35
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Part73 小坂：うるさい！あんたには関係無い！ 俺の一言が逆鱗に触れたのだろうか… それを聞いた途端に小坂さんは感情を爆発させたように怒り出した。 でも…初めて感情を出したような気がした。
2020-04-17 00:01:36
メリーさん🐏 妄ツイ
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Part76 ーーーー 翌日。 俺：はぁ…… 美月：どうしたの？元気ないけど 俺：ある人の機嫌を損ねちゃって… 美月：なに、女？ 俺：いや別に……
2020-04-17 00:06:41
メリーさん🐏 妄ツイ
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Part77 美月：ええ！女なの！？〇〇に！？ 俺：ばっか…そんなんじゃねえって 美月：わかった、小坂さんだ 俺：は！何言ってんだし！ ち、ちげぇよ！
2020-04-17 00:07:30
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Part78 美月：うわぁ、カマかけただけなのに。本当だったの？マンガみたいな焦り方して笑 俺：謀りやがったな。 美月：それで？なに 俺：いや…そういえばさ、 この前の話なんだったんだ？
2020-04-17 00:08:38
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@Merry_sheep0714
Part79 美月：ん？ 俺：小坂さんの名前を出さない方がいい理由ってやつ。 美月：ああ……それね。 美月：私も友達から聞いた話でね。 小坂さんと中学が同じ子なんだけど。
2020-04-17 00:09:15
メリーさん🐏 妄ツイ
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Part80 ーーー 小坂さんは両親がいない。 祖母宅で暮らしていたのだが、やはりそれは周りの小学生にとっては特別だった。
2020-04-17 00:11:11
メリーさん🐏 妄ツイ
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Part81 そこからだった。そんな多少の違いから、子供とは恐ろしいもので。 どこから情報が出たのか、 『お前親に捨てられたんだろ』 とさえ言われるようになった。
2020-04-17 00:13:39
メリーさん🐏 妄ツイ
@Merry_sheep0714
Part82 保護者や周りの目からもあった。 『ほらあの子よ、両親が蒸発しちゃった子』 周りからの異質なものを見るような目は小学生の女子に取って、とても辛いものだった。
2020-04-17 00:15:16
メリーさん🐏 妄ツイ
@Merry_sheep0714
Part84 ーーー 彼女自体、そもそもあまり人と話すようなタイプじゃなくて、1人でいるような子だった。 それが余計に事態を悪化させていたのかもしれない。
2020-04-17 00:16:42
メリーさん🐏 妄ツイ
@Merry_sheep0714
Part85 集団というものに敏感になり始める中学生達には、やはりそれはあまり宜しくない存在だった。 同じ小学校から多くがそのまま進学する公立校で、小坂さんはそのまま標的になっていた。
2020-04-17 00:17:33
メリーさん🐏 妄ツイ
@Merry_sheep0714
Part87 他人と浮いてる、というだけで偏見の対象になる。それだけで収まればよかったものの。 それで収まらないのが人間である。
2020-04-17 00:18:45
メリーさん🐏 妄ツイ
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Part89 そして、運悪く重なったのが、 1人しかいない家族の祖母の他界。 イジメで崩れる寸前まで壊れた心の最後の支えであった、祖母。 それが無くなった途端に、 彼女の心は一気に崩れ去った。
2020-04-17 00:20:12
メリーさん🐏 妄ツイ
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Part90 それからというもの感情すらも失ったかのように、ただ時間を過ごしていた。 そして中学1年の、夏休み明け。
2020-04-17 00:20:55
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Part92 ーーーー 美月：でも実際小坂さんがどんな子なのかは皆も知らないし、気づいたらいなくなってた。 俺：それでなんでこの学校で話すのがダメなんだよ。 美月：それは…
2020-04-18 07:39:36
メリーさん🐏 妄ツイ
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Part93 先生：おい〇〇！ちょっと頼む！ 俺：はぁ！？マジかよ！ 先生：すまんこの進路の資料を職員室まで運んでくれ。 俺：なんで俺が…
2020-04-18 07:40:17
メリーさん🐏 妄ツイ
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Part94 先生：暇そうだったから、あとそういう係だろ 俺：くっ…否定できん…… 先生：じゃあよろしくな。置く場所は行けばわかるから
2020-04-18 07:40:31
メリーさん🐏 妄ツイ
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Part95 ーーー 俺：なんで俺がこんなぁ しかもちょっと重いし。 と文句を垂らしながら廊下を歩く。 その時だった。
2020-04-18 07:40:49
メリーさん🐏 妄ツイ
@Merry_sheep0714
Part99 俺：ちょっ…！！ 俺も咄嗟に追いかけた。 が、荷物が軽くなることはなく。 【ﾄﾞｻｯ!!】 派手に転びぶちまけた。
2020-04-18 07:48:39