焚き火の動画を観ているノルディカハッセ 一方ねんへし長男(後方向かって右)と三男(同左)はある疑念を抱いていた ノルディカハッセが滞在中、なぜか次男が姿を消すのだ ノルディカハッセの正体は そして次男はどこへ―― pic.twitter.com/VR34Dh50oM
2020-11-22 14:26:35動画を見終わったノルディカハッセを長男と三男は呼び止めた。 長男「聞きたいことがある。お前は何者なんだ。」 ノルディカハッセ「何者って…デンマークから来た幸運の使い、ノルディカハッセだ。」 三男「ウソつけ。めっちゃ日本語喋ってるじゃあないか。」 pic.twitter.com/1agcQbZkKV
2020-11-22 14:41:24ノルディカハッセ「勿論デンマーク語だって話せるぞ。ヒュッゲ。」 三男「お前それ、広島が本社のパン屋のスローガンじゃないか。(※ちゃんとデンマーク語です)デンマークから来たなんて嘘だろう。」 長男「そしてお前が居る間次男が姿を消す。お前、まさか―。」 pic.twitter.com/pTzqAfkXYl
2020-11-22 14:47:53長男「次男なんじゃあないのか!?」 三男「次男を乗っ取ったんじゃあないのか!?」 ノルディカハッセはゆらりと動き長男と三男に向き直った。 「ふふ…ふふふふ…」 pic.twitter.com/15N6lZtPgf
2020-11-22 15:00:36「教えないよー。はっはっは。次男は健やかに幸せに暮らしてるから安心せい。」 ノルディカハッセはガバガバな口調でそう言うと、くるりと背を向け寝室に帰っていった。 長男「あっ」 三男「こんにゃろー」 pic.twitter.com/OpFlG5qMLU
2020-11-22 15:14:59三男「どう思う?」 長男「あれは次男だな。どうもあの帽子に秘密がありそうだ。」 果たして長男と三男はノルディカハッセの秘密に辿り着けるのか―? 〈続かない〉 pic.twitter.com/ZyuuUcQl6u
2020-11-22 15:30:53<ちょっと続いた> 【前回までのあらすじ】 ノルディカハッセの正体を暴こうとするねんへし長男と三男。 果たしてノルディカハッセは次男なのか、そうでなければ次男はどこへ行ったのか―。
2020-12-02 17:57:19ここは寝室。 ノルディカハッセの秘密が帽子にあると見た長男と三男は、眠っているノルディカハッセの枕元に立っていた。 pic.twitter.com/zSc2259QWt
2020-12-02 17:59:55三男がそっと帽子を取り上げようとしたその時! バシッ! ノルディカハッセがすかさず帽子を手で押さえていた。 三男「何いー!?」 長男「ばかな!」 pic.twitter.com/ssUBelXhH5
2020-12-02 18:03:42(撮影の都合により場所転換) ノルディカハッセはシュバッと布団から飛び出してふんわりと長男と三男の前に降り立った。 ノルディカハッセ「ふふふ…。おれの正体を暴こうとしても、そうは万屋の卸売業者がおろさないぞ。」 三男「くそう…」 長男「まどろっこしい言い方しおって…!」 pic.twitter.com/3xSjFUVxfT
2020-12-02 18:10:12ノルディカハッセ「おれの帽子は外せない!」 そう言うとノルディカハッセは帽子の先をひゅんひゅんと振り回した。 その動きはだんだんと加速していき、帽子の先はやがてプロペラのように高速回転しだした。 pic.twitter.com/lFxnsvzH5W
2020-12-08 22:20:40ノルディカハッセはそのまま空に浮かび上がるとどこかへ飛んでいってしまった。 長男「飛びやがった!」 三男「逃がさん!」 長男と三男はノルディカハッセを追いかけていった。 pic.twitter.com/ZYNP4WBdY7
2020-12-08 22:23:23ノルディカハッセが降り立ったのは棚の崖の先だった。 三男「ほんとうのことを教えてくれよぅ。」 三男は某映画の福○○治みたいな口調でノルディカハッセに詰め寄った。 pic.twitter.com/PTtK9jDWNd
2020-12-08 22:35:04ノルディカハッセは静かに語りだした。 「おれはデンマークにあるノルディカハッセ委員会の一員としてふんわり暮らしていた。そして去年のことだった。おれは委員長に呼ばれ、サンタ帽が顕現し且つねんへしがいる本丸へクリスマスシーズンに派遣されることになった。それがお前たちの本丸だ。」 pic.twitter.com/pHyLwBp2vc
2020-12-13 20:22:34長男「ノルディカハッセ委員会」 三男「ノルディカハッセは、サンタ帽を持つねんへしがいる本丸へ現れるのか…。」 長男「それで、次男はどこだ!?」 ノルディカハッセ「次男はおれと入れ替わりにデンマークに滞在し、ヒュッゲな暮らしを送っている。」 三男「うらやまC」 pic.twitter.com/joaR3TfZvP
2020-12-13 20:29:451年前のことだった。 ねんへし次男がほっきょくぐまと本丸内をぶらぶらしていると、小さなサンタ帽を見つけた。 好奇心極な次男はその帽子を被ってみた。 「うん。おれにぴったり。あるじがおれのために買ってきてくれたんだな。」 pic.twitter.com/RgfQYAtUpK
2020-12-16 12:29:53すると突然目の前にサンタ帽を被ったねんへし(向かって左)が現れた。 「Hej!Jeg hedder Nordica Hasse.(こんにちは!おれはノルディカハッセという。)」 「えっ!?えっ!?」 「あー…えへん。おれはノルディカハッセ。デンマークから来た幸運の使いねんへしだ。」 「で、デンマークう!?」 pic.twitter.com/gmnP2Fb4jo
2020-12-18 20:39:13「そう。デンマーク育ちのねんへしだ。でも外国にいるねんへしは母国を忘れないように日本語も話せるんだ。」 「へー。それで突然何の用なんだ?」 「ノルディカハッセはねんへしとねんへしにぴったりなサンタ帽がある本丸に現れる。クリスマス時期にその本丸に滞在し幸運を運ぶんだ。」 pic.twitter.com/3thss6d1Cv
2020-12-20 14:33:26「クリスマスの間お前にはおれと入れ違いでデンマークで過ごしてもらうことになる」 「えっ何でだよやだよ」 「ねんへしのキャストが足りないからだ」 「メタ発言」 「デンマークのクリスマスは良いぞ。ヒュッゲな暮らしを送れる。」 「何ヒュッゲって。パン屋のスローガン?」 pic.twitter.com/b91nkArhJq
2020-12-20 14:46:42「簡単に言うと丁寧な暮らしってとこだ。デンマークにふた冬滞在しノルディカハッセ専門学校に通うことでお前もノルディカハッセになれるぞ。」 「何でいきなり留学せにゃならんのだ。」 「資格は多い方がつぶしがきくぞ。へしーむは浮草商売なんだから、備えあればうれしいな、だ。」 pic.twitter.com/dRaARdvW8b
2020-12-20 15:19:22「憂いなしだろ!いきなり現れて勝手なことばかり言いおって、許さん!」 次男は怒りのあまり帽子をぴんと立たせた。 それを見てノルディカハッセはにっこり笑った。 サンタ帽の形状を自由に操れるのは、ノルディカハッセの素質がある証拠だからだ。 pic.twitter.com/C5PzY21ABc
2020-12-20 16:03:37次男はノルディカハッセに飛びかかった。 しかし相手はベテランノルディカハッセなので敵う訳もなく、ノルディカハッセの帽子に軽くいなされ次男はばたりと倒れた。 pic.twitter.com/H8sGujUvS5
2020-12-20 16:23:35「ノルディカハッセの素質があるねんへしはそうはいない。デンマークで過ごしてノルディカハッセになり強みを生かすといいよ。」 「くっそー。見ておれ。ノルディカハッセ極になって目にもの見せてくれるわ!」 次男はぷりぷり怒りながらデンマークへの門、通称ノルディカゲートへ向かって行った。 pic.twitter.com/dThqeLCeDs
2020-12-20 16:36:16「…というわけ。」 ノルディカハッセは次男との入れ替りの経緯を語った。 長男「途中が気になるけど、まあ自分の意志でデンマークに行ったんなら良かった」 三男「てことは、今年の次男はノルディカハッセになって帰って来るの?」 pic.twitter.com/gpo3LWZHAl
2020-12-20 18:36:11ノルディカハッセ「そうだよ。来年からのクリスマスはますます楽しく幸運に恵まれるだろうよ。」 長男と三男は喜んだ。 「ノルディカハッセは、いまぁす!」 ノルディカハッセは崖の上から海に向かって叫んだ。 長男「うん」 三男「ソウダネ」 pic.twitter.com/sn2W9CahiW
2020-12-20 18:56:38そうしてノルディカハッセとねんへし兄弟は帰宅の途についた。 クリスマスにノルディカハッセになって帰ってくる次男に会えるのを楽しみにしながら。 おわり pic.twitter.com/u6te7eJOPH
2020-12-20 18:58:58エンディングテーマ「神父たちのララバイ」を歌うこえへし こ~の~~まちは~~~せんじょお~~~だから pic.twitter.com/KODjiLg4vR
2020-12-20 19:09:07