「Mr.インクレディブル」
「Mr.インクレディブル」ピクサーの最高傑作すぎる。社会のどうしようもない部分とか家族ひとりひとりの欠点を描きながら、その凸凹な家族4人(5人)のピースが凸凹のままはまっていく様子が心情面からではなく、戦闘アクションとして外面から視覚的に描かれるのでおもしろい。
2020-02-13 21:10:19ボブは保険会社勤務の時は家事や子供達の問題に何一つ取り組まないのに、ヒーロー業に戻れた途端に急に子供達の面倒を見始める、という自己中心的で決して褒められない人物像。疲れきっていて人の話も聞かないし怒って物に当たる。綺麗事で片付けられないものがある、でも人ってそういうものだから。
2020-02-13 21:10:19これは欠点を治そうとかそういう話でもない。ボブのありきたりな反省シーンが途中で遮られるのもそういうこと。「家族」というスケールの小さい話をスーパーヒーローの物語に上手く落とし込んでいる(逆も然り)素晴らしさ。この作品は驚くほど共感性が高いのに派手で最高に楽しい。
2020-02-13 21:10:19「インクレディブル・ファミリー」
「インクレディブル・ファミリー」初鑑賞。ボブの自己中心的性格が健在していてよかった。「外で働くのは辛い」「子育ては簡単だ」「俺みたいにはできないだろうけど」のなかなかきつい3コンボ。それを聞いたヘレンは渋っていたヒーロー活動にOKを出す。ボブはもちろんヘレンも負けず嫌いである。
2020-02-16 02:09:54逆にボブはヘレンの「やっぱり任せるんじゃなかった」の言葉を聞いて家事は全て順調だと嘘をつく。法改正計画のためにはヘレンが成功しなくてはいけないのに、その成功を最も悔しがっているのがボブで笑える。それが功を奏してボブも努力し、いつの間にか「妻は家事で夫は仕事」の考えから脱している。
2020-02-16 02:09:56そこから「最高のパパよ」と言われるまでに。そしてボブは自然とヒーロー活動と子育てに何も差がないことに気づく。ラストの船上でイブリンが逃げた時に、ボブがヘレンに「追えよ、君の任務だろ」と言ったことから、ヒーロー活動が自分にしかできないという考えを完全に捨て去っていることが分かる。
2020-02-16 02:09:56さりげなくボブの変化を描いているところが好き。家事や子育て中に何か大きな変化(出来事)があるわけではないのだけど、文句を言いながら様々な経験を通して自然にボブは変化してゆく。アクションももちろん良かった。どうでもいいけど私はルシアスがいちばん好きです、最高にCOOLだよね。
2020-02-16 02:09:56