一つの出来事がそれぞれの視点で事実とされる感じがどれも本当だしどれも本当じゃないっていう うまく言えないけどうまくいう必要は無かった 好きです
2021-09-22 22:57:43いやこういうテンションで感想語る雰囲気の物語ではないのだとは思うのですが……いやでも超面白い話だと私は思いました 1話目と2話目で島に伝わる民話怖い……からの3話目で客観的(?)事実が明かされる 物語を取り巻く構成が冴えわたってますそして文章も美しい
2021-09-22 22:35:05ここではてなを付けたのは王立編纂室ということなので、そういう……よく考えたら客観的という言葉は正しくないか……ともかくいわゆる正規とされた事実が明かされるのが読んでて面白いなー!と思いました
2021-09-22 22:40:53rtこちらのお話、とても面白かった…。諸島の中のとある島にまつわる3編。一つの島についてそれぞれ異なる視点と語り口から見ていくんだけど、同じ島の、同じ島に起こったことなのに、全部のお話が全然違うものになっているのが面白かったです。
2021-09-23 22:45:141のお話は人、2は神、3は過去を探る時の未来、の目から見たものだったのかな…。特に1の話の、水のけものの顎が島を呑み込む描写の表現がもう、圧巻でした…すごかった…。
2021-09-23 22:52:29災害はいずれ物語になる、という言葉を私が知ったのは911の後。今は日本でも災害を語り継ぐ活動があるけどそういう被害を忘れないためのものではなく、人々の中から自然に生まれてくる物語として。 それがふんわり頭にある人間(私)が読んだこのお話は、語られる内容の怖ろしさが生々しくて、
2021-09-23 23:01:35ここであったことは五百年千年の昔のものではないんだというところにリアルさを感じた…。一話目の語り手である漁師も祖父から聞いた話らしいし、三話目の国の大陸史でも辿ろうと思えば辿れなくはない(細かなものは取り零す)年月の規模で、生々しさの塩梅がお見事でした。
2021-09-23 23:05:22一話目が聴き取り資料、三話目が史実である中で、二話目が神託というのも、全部読み終わってからそうきたかと静かに興奮しました。出来事(それが真実・事実とは限らない)を見つめる視点の立ち位置は全て異なっているのに、その角度が絶妙に全て重なっている…!面白…!
2021-09-23 23:10:25そして「狼」、「浪」、見方によっては「娘」もここに入れていいかと思うんですが、作中に出てくるこれらの字を並べてみて、作者様の尋常でないほどの字へのこだわりを感じました。これはまさしく島の話、「海」で起こったお話…。
2021-09-23 23:16:25いやまあ…自分はトンチンカンなことを言って苦笑されるタイプの人間なので…私の感想は本当に私の感想でしかないので真実は君の目で確かめてくださいそれしか信用できない…と思いながら日々言葉を散らしていますが…
2021-09-23 23:19:03獣が水になり女になり それらは確かに「良」きものであったんですよね ちなみに海の旧字は「海」です 凄い もう凄いしか言えない このお話はなるべくしてこのお話になったのだ… すごい…という気持ちでぼうっとしているので三点リーダー多めでお送りしています…
2021-09-23 23:23:532話で出てきた漂着した女が刺繍に興味を持ったのは、海の中には衣服を着る文化がない、糸や織物というものが存在しないからなのかな…。あとこのお話はその要素を演じながらもあくまで民話ではなく小説だと思ったので、そこも作者様のこだわりを両方向に感じられてとても…よかったです…。
2021-09-23 23:29:54「欠けた彼女の鼻先に唇でそっと触れました。」ここの場面。海の具現、海そのもののような高位存在が島主がわたしに還ることを許したんだと思って…。水平線の絶望も晴朗な鬱屈も、海の向こうへのあるかなきかの憧れも、傍らでからころ笑う声のあるささやかな歓びも、赦されて、海へ迎え入れられた。
2021-09-23 23:38:01あとこれは本当に個人的な読書体験だったんだけど、2話で漂着した謎の美しい女が島主の御殿に連れて行かれて、あー妾になるんだなと思っていたら、ならない。その理由もわかるからおお…と思いながら読んだんだけど、読んだ後に貝楼諸島は女系社会だったからだろうかとか思ったりして、
2021-09-23 23:43:32女が生きるために自我を圧殺されなかった、ということに心情として安堵した。どうしようもなく泣きたいほどに。そういう社会の仕組みに生まれてきた時から均されて沈黙させられてきた自分の意識に。これからこの世界に生まれてくる物語達はこういうところでこんなふうであることを願ってやまない…。
2021-09-23 23:47:57とてもいいものを読ませていただいた…。作者様はこれから一週間ぐらい脱稿を祝して、おいしいものを食べてあったかいお布団で日付が変わる前に眠り目が覚めたら陽の光を浴び珈琲を飲み汗ばむ程度の運動をしのんびりお風呂に入りストレッチし日付が変わる前に眠る生活を一週間ぐらいでいいからしてほし
2021-09-23 23:51:42一週間でいいから完全な休養と称してお試しの気軽さで健全な時間帯で生活してほしい…創作活動はネタメモぐらいに留めて…一週間でいいから…いのちだいじにしてほしい…
2021-09-23 23:54:08海や島への造詣が深くないので、うまく情景を想像できないのもまた一興だなと思ってる。私が私だから。それはなにも悪いことではないので。でもなぜか南の方のキラキラした海と島で脳内再生される。島を棲息地にする狼が結びつかないのはこの南の海のイメージのせいか
2021-09-24 00:00:41何が確かなもので正解なのか、客観は誰かの主観、ということを思ったなあ…。史実として物事の前提を担当するもののあやふやなこと。この世に倫理はあれど正解はない、正解がないことの自由さ、それならばどちらを選ぼうね
2021-09-24 00:06:52