夢にかたちのないことの 償い重ねて疾うの海 羽音でわらう鳥たちに 風切羽の制裁を 色の無いよに世のいろは 透いて吹く風 絡ませて 踵を鳴らせ 手をかざせ 願えば敵うとさんざめく 白むそらの切れ端に 凍った息を添え歩く 短夜の裡 春未だ眠る #短詩の風 #無窮への御詠歌
2016-02-20 22:49:19もうずっと 夢見は悪いものだけど わたしは狂人のうちだけど 苦しいものは苦しい どんどん境い目が消えていく どっちがリアルかわからない この2日前まで当たり前おもってた事が夢だと 妄想と 気づいた わたしにわたしを わたしにわたしを わたしにわたしを #無窮への御詠歌
2016-04-09 07:33:04両手のばして請う夜の幾つ 花眠る空の藍色深く 水底揺蕩う骸や七つ ちりちりちりり鈴鳴くコークス 夢や夢だにかなうや降るや 詠吟とかして飾るや柘榴 昔やいまし今いまし 閉じよ眸の裏のうら ひとよ一生の夢なれば 疾うにはるけき現の忌まし #無窮への御詠歌
2017-09-22 01:05:56かなし そらは しろのすそ みをこふ かいな そむゆうべ さざれた ほねの なく ひろば くらし いろの とおのゆめ いとひく しずく つづれふる もゆ もゆ あおの ちのほしよ いづれか たたく はだに しむ さざれた ほねの なく いまし ここに ござい と くも わらふ #無窮への御詠歌
2018-09-02 22:16:28結末如何にせんとても その声音に響く琴の線 唱えよ朗せよ瑕の美しく 晦冥がごと夜の這うばかり 掌中に踊れる粉塵を 弑し給えや火の一線 #無窮への御詠歌
2019-01-26 00:21:53一ツ二ツと波こえて 三つ四つと詣ります 兎もあそぶ竜宮の 姫や大君 七つ珠 明かるし深し青のいろ 浮きゆく屍に添う雪と つれ舞うゆらぎの天の昏 いつぞ果たすや開けぬ匣 萬寿泣く泣く鶴が如 先世 かくり世 うつし世と はためく血潮の玉成るまでの 北星君の盃玄し #無窮への御詠歌
2019-09-28 12:31:41仕舞え終えと鳴く鳥の さざめく聲を綾なす指の とおきは此方の花の如 ちかきは彼方の空の如 まほろし朧のかぎらう様に てんで舞い跳ぶ春の寝子 眩り昏りと足どり鳥の 咲む花の月に六つ花の かえす手のうえ釈迦ならで 終せよ鬼のひとあそび #無窮への御詠歌
2020-03-01 02:34:57