2023年3月27日に延伸開業した福岡市営地下鉄 七隈線における唯一の新駅である櫛田神社前駅(福岡市博多区)のレポート。
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タケ @take_all_a

2023年3月27日に開業した福岡市営地下鉄 #七隈線 の延伸区間の話。今回は天神南~博多の中間に設置された唯一の新駅である櫛田神社前駅(福岡市博多区)について。 pic.twitter.com/hfmc4hNEZ2

2023-04-12 23:51:19
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もっとも、櫛田神社 “前” 駅といいつつ、駅と神社との位置関係を考えると実際は櫛田神社 “裏” 駅だけどね。 pic.twitter.com/smUm25hxQu

2023-04-12 23:53:33
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駅構内(改札外コンコース)に博多の歴史や伝統行事、工芸品に関連する展示を施すなど、観光スポットを強く意識したデザインが櫛田神社前駅の特徴だ。それらを見ていこう。 pic.twitter.com/QawFpE6UK5

2023-04-12 23:56:39
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まずは博多祇園山笠の壁画。電線への接触防止から、現代の博多祇園山笠は背の高い飾り山と背の低い舁き山のふたつを作り、街を駆け抜けるのは後者の方なのだが、この壁画では昔のように背の高い山笠を舁く様子をあえて描いている。 pic.twitter.com/i6sa2Ntzy8

2023-04-12 23:58:47
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舁き手が着用する水法被や山笠の至る所に QR コードが仕込んであって、スマホで読み取ると博多祇園山笠を解説するウェブサイトのページが表示される。 pic.twitter.com/wrwRbtAr29

2023-04-13 00:01:25
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次は3番出入り口の通路の壁画。博多の歴史が絵巻物風に描かれている。 pic.twitter.com/14asVpSIY1

2023-04-13 00:16:04
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1枚目:おそらく遣唐使。那の津(博多)は航海の寄港地だった。 2枚目:元寇。 3~4枚目:日宋貿易で栄えた中世の博多。 pic.twitter.com/sepkLEJQjd

2023-04-13 00:17:44
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1枚目:おそらく豊臣秀吉が指示して博多を区画整理した「太閤町割り」の描写。 2枚目:太閤町割りによって「流(ながれ)」という博多祇園山笠のグループ単位が成立する。 pic.twitter.com/MPgucfYZom

2023-04-13 00:19:25
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1枚目:近代化が始まり鉄道が開通。駅舎は初代博多駅だろう。 2枚目:太平洋戦争の空襲。 3枚目:戦後、朝鮮半島や大陸から人々が博多港に引き揚げた。 4枚目:発展する現代の福岡市。クルーズ船や新幹線でインバウンドを含む観光客が訪れるようになった。 pic.twitter.com/8x22TWqX5d

2023-04-13 00:21:20
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櫛田神社前駅のレポートの続きを少しだけ。これは博多塀を再現した壁面装飾と駅名標。博多塀とは、豊臣秀吉による博多の再整備事業「太閤町割り」の際、戦乱で生じた瓦礫を埋め込んで再利用した塀をいう。 ※ 瓦礫を塀の建材に再利用した事例は他の地方でも見られる。 pic.twitter.com/E54lIKny0y

2023-04-13 13:15:19
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ただし、博多塀に関するキャプションは無い。郷土史に興味が無ければ地元民でも知らないかも。 pic.twitter.com/qmLP0s1NWo

2023-04-13 13:16:09
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なお、福岡市営地下鉄における博多塀の再現展示は中洲川端駅に前例がある(存在に気付いている人がどれだけいるだろうか)。博多リバレインモール地下2階の連絡通路に設置されており、厳密には地下鉄工事とは別。 pic.twitter.com/yJGk4Ui08z

2023-04-13 13:17:22
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福岡市営地下鉄の各駅にはシンボルマークがある。初期に開業した空港線と箱崎線は福岡市出身のグラフィックデザイナー故 西島伊三雄氏が手掛け(写真は博多織をモチーフにした博多駅のマーク)、七隈線の先行開業区間は伊三雄氏の素案を元にご子息の雅幸氏がデザインした。 pic.twitter.com/Jbiq9WZaf0

2023-04-13 13:24:49
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前述したように櫛田神社前駅は今回の延伸開業区間における唯一の新駅で、シンボルマークも新たに制定された。デザイナーはもちろん西島雅幸氏。 pic.twitter.com/Pj1nLA7lUd

2023-04-13 13:25:14
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博多塀に掲出された絵は西島伊三雄氏の作。彼は童画作品も数多く描かれていて、その中から櫛田神社前駅のシンボルマーク「銀杏」の葉に因んでこの絵が選ばれたようだ。博多塀や伊三雄氏の説明文が現地にないのは、地元民がヨソのお客さんを案内した際に説明してね、という意図かしら。 pic.twitter.com/Ljn2UYWIzn

2023-04-13 13:29:01
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福岡市営地下鉄 七隈線の新駅、櫛田神社前駅のレポートを1週間ぶりに再開。前述した博多塀とは別にこのような壁面もあるのだが、これの参照元が分からない。 pic.twitter.com/jezoI35RAh

2023-04-19 23:48:57
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旧博多部の寺社かどこかにこういうデザインの塀があったかなあ? 聖福寺の裏の小径は違うし。 pic.twitter.com/jgk48eq9UT

2023-04-19 23:50:00
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博多祇園山笠において山の舁き手が着用する水法被(みずはっぴ)は、柄を見ればどこの所属かわかるよう町や流れごとにデザインが異なる。その全種類(たぶん)を描いたきり絵をプリントした旗がコンコースに掲げられている。 pic.twitter.com/nvHkL4igrn

2023-04-19 23:55:04
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博多を題材にしたきり絵で知られる故 小西一珠喜さんの作品だ。 pic.twitter.com/DLwKYe747h

2023-04-19 23:56:30
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また、改札の内外を仕切るガラス製腰壁の一部にも、小西さんによる博多の街並みを描いたきり絵が飾られている。 pic.twitter.com/zGekwiHJus

2023-04-20 00:02:45
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さらに、博多人形をはじめとする博多の伝統工芸品の展示コーナーが設置された。櫛田神社前駅の最大の目玉といっていいだろう。これについては別スレッドにて紹介したい。 pic.twitter.com/AwxUenaALV

2023-04-20 00:03:49
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櫛田神社前駅の改札、改札内コンコース、トイレの出入り口とピクトグラム。 pic.twitter.com/0gAmij0x04

2023-04-20 00:13:23
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櫛田神社前駅のホーム。コンコースの天井もそうだが、木目調の天井ルーバーは櫛田神社の銀杏のイメージとのこと。床の木目調タイルもたぶん同じ理由で、グレーの部分は境内の石畳参道をイメージしたものらしい。 pic.twitter.com/lomNp7ykZY

2023-04-20 00:22:59
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櫛田神社前駅のホームと列車。 pic.twitter.com/yekhcGXG3f

2023-04-20 00:26:08
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櫛田神社前駅の駅名標。 pic.twitter.com/b8B1GjK2qe

2023-04-20 00:26:47
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ついでに、櫛田神社前駅の開業に合わせて2023年4月にオープンした「西鉄ホテル クルーム 博多祇園 櫛田神社前」。設計者未確認。クルームブランドとしては3軒目となる。 pic.twitter.com/B53w8vDQz8

2023-04-20 00:39:03
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まとめたひと
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福岡県を中心に、建築・団地・土木・産業遺産などについて、ツイッターにつぶやいたことをまとめています。個人サイトの方は放置中。