尾形百之助、悲しいし残念だ この最近の展開、ファンが望んでるような絵がずっと続いて。鶴×尾、杉×尾、勇×尾、て。ヴァシリとも決着ついたっぽいし、アシリパさんにも射たせたし。 あらゆる秩序を否定してきて、自分も否定して
2022-03-24 02:45:11堕落しきって底についたのか。 メタに見れば、彼は罪科の懲罰を受けたのかもだけど、自分自身とのサバイバルに負けたというか、逆に勝ったというか
2022-03-24 02:49:29贔屓としては、彼が作品世界から排除されたことが悔しいよ。この世界に彼の存在は許されないのだと言われてしまった気がして。 誰が許さないのかといったら、作者氏ではあるんだけど、どうせ作品自体がそろそろ終わるのだしね
2022-03-24 06:31:41勇作さんだけが愛してくれた、と言うけど、母だって愛情はあったし、祖父母だってそう。鶴見の打算的な愛もあるし、アシリパさんだって顔を歪める程度には親愛を持ってた。ただそれらは尾形には届かない。勇作さんだけ。
2022-03-24 06:39:25この勇作さん、あくまで尾形の中で理想化、美化された勇作さんだからな…なんだか杉元に似てるのが気になるんだけど。菊田さんが替え玉にしようとするくらいには似てるのか。
2022-03-24 06:43:48悔しいし残念なんだけど、いちいち神に属するものを否定し殺してきた彼が、自分自身のすべてを、愛も、良心も、それを否定してきた自分も、なにもかも否定して終わるのが、やはり、「らしい」としか言えないんだよな
2022-03-24 06:48:098頁にも及ぶ独白はあくまで読者に向かってのもの。彼の死を納得させるため。おそらくは彼の結末は5巻で予測され、11巻で決定したのだろうな、て気はする。あるいは4話から。300話以上かけて、彼の末期が用意されたと。
2022-03-24 06:55:37鶴見との出会いや、祖父母の消息が謎のままなのは不満だ…単行本でも加筆されんだろうな…本篇終了後に番外篇が始まるのか…? 作者氏、あまりそこに興味なさそうだけど。
2022-03-24 06:59:35罪を悔いて贖罪するわけでもなく、読者以外の誰にも理解や許しや救済を請うわけでもなくて。すべてを否定しきって。勇作さんが大笑しながら連れ去るし、尾形本人も満ち足りた笑顔になってる、ていう。
2022-03-24 07:08:12「欠けた人間」と言うのは、「完璧な人間」の存在を大前提にしてるけど、そもそもそんな人間はどこにもいない、だから「欠けた人間」も存在しないのだけど、彼は自分をそう定義して、それらしい生き方をした、と。関谷にも近いな。
2022-03-24 07:32:20「ミザリー」。ミザリーというのはキャシー・ベイツが演じる熱狂的なファンではなく、作家である主人公が書いた小説のヒロインなのだ…人気が出過ぎてシリーズを無理やり続けさせられたので強引に殺したら、主人公が熱狂的なファンに監禁、拷問されて、ファンが望むような話を書けと強いられる
2022-03-24 07:50:43(ミザリー、映画だとそのへんどう描かれてたっけ、原作小説だと、作者である主人公は、熱狂的なファンよりも、ミザリーを恐れ、憎むんだよね…最後にはミザリーが勝っちゃうんだっけ。ミザリーが死ぬ本来の原稿が破棄されて。
2022-03-24 08:00:27とすると、本来の予定では、尾形はもっと早く、間宮海峡あたりで死ぬ予定だったのか…? 物語の構成からするとそんな気もするんだよね。間宮海峡以降、尾形の存在理由が希薄になってたもの。なぜそこにいるのか不明すぎて。終盤もまるで取って付けたようだし。
2022-03-24 08:06:50あーあのページ構成、ほんとっデジャヴがする… 回想の絵で独白する…大林版「時をかける少女」のエンディングもだけどさ、フィルムノワールかなんかでなかったっけか…ヴィンセント・ギャロあたりがやってそうな気がする…「ダンサー・イン・ザ・ダーク」の構成にも近いけど…
2022-03-24 08:12:54あの長い独白、回想シーンで描くしかないんだけどさ、時間としてはごく短いから。今回1ページから尾形のリタイアまで、1分か、それ以下だよね、アシリパさんがずっと矢を引き絞ったままだもの
2022-03-24 08:16:42細かいところ、彼が最後に使った銃、30年式じゃん。5巻で尾形が病院から脱走したときに持ち出して、鶴見の部下たち何人も仕留めて、10巻で杉元の38式と交換して、その後はずっと杉元が使ってたやつ
2022-03-24 08:26:50谷垣も三島も前山さんも撃たれた銃。偽アイヌたちも撃たれたし、しかし…杉元の手にある間は、人は誰も殺してないのか…? そして最後には尾形自身が自身を仕留める、ていう曰く付き。
2022-03-24 08:31:33勇作さんの愛だけが届いたのは、彼だけが無償の純愛だったからだろうか。なんの期待もなく、ただ肉親というだけで愛した。冷徹な兄を否定したゆえに愛情を呼び起こした。彼は愛に対する感受性が鈍いだけで受け取る心はあったのか。
2022-03-24 08:47:38「罪悪感とは愛に対する責任感」とも。尾形、愛への感受性が低いだけで、それを感じた相手には罪悪感を抱くんだな…愛とは相互の共感だろて。例えば杉元は動物たちに対しても共感するから屠ることに罪悪感を持つ、アシリパさんは動物には罪悪感がない。尾形は人間の中でも勇作さんと母だけ。
2022-03-24 12:01:27尾形の母がそれほどひどい毒母とか虐待親には思えんのだよね、ネグレクトってほどでもないし。あんこう鍋に椎茸入れない配慮はしてるし。 百ちゃんのほうが愛への感受性が低くかった。実際に百之助、母には罪悪感あったから、顔をなかなか思い出せなかったわけで
2022-03-24 12:10:42「アシリパが俺の光になる」ていうの、12巻の全裸バトルの回でなんとなくそう感じたんだけど。アシリパさんの松明で敵を仕留めるのが象徴的に。 103話や今回310話で百之助少年が見上げてるのは北極星にも思える。
2022-03-24 13:21:27アイヌ語で北斗七星は、柄の部分をクノチウ(弓の星)とアイノウチウ(矢の星)というらしい。天の弓矢が指すのが北極星ということ。 尾形が弓矢で射られるのも因果的だ…
2022-03-24 13:23:33やはり、12-13ページ目の勇作さんの禍々しさが引っかかるな。これはあくまで尾形の中のスーパーエゴとかトゥレンペみたいな存在だよね。本来の勇作さんは、杉元が記憶してるような、オバカで能天気な若者に思える
2022-03-24 22:59:47悪霊だよねえ、勇作さん 回想に現れるカメラ目線の尾形は彼のイド。今傷付いて血を流してるエゴ。尾形はむちゃくちゃエゴが強いから、普段はイドを隠してる。傷と毒でエゴが弱ってイドが主張し始めた
2022-03-24 23:08:59尾形はそもそも自分がおかしくない、マイノリティでないと思いたがってたんだよね、でも愛の不在ゆえにそれを疑ってた。罪悪感を感じることが出来れば自分は正常だと。勇作さんの姿をした罪悪感は美しい。しかしそれは本人に死を命じる。
2022-03-25 00:30:22twitter.com/faomao/status/… とするなら、尾形が勇作さんを殺した動機はなんだったのか? 「この世にいて良いはずがない」と全否定されたことによる怒り、拒絶てことか
2022-03-25 09:03:48尾形が悪霊と言いつのるわりには、勇作さん(の幻影)はあくまで優しく、兄様を気遣うのが。17巻見ると、勇作さんは左眼を撃ち抜かれてるのだね、だから尾形も自分の左眼を撃った。右眼はアシリパさんを追い詰めたことで失って
2022-03-25 09:38:29比して。救済を求めたのは月島で、どうやら鯉登グレートヒェンによって救われそうだしね。鯉登は、月島の言葉にすら背いて、彼を救おうとする。鯉登、月島も加担した陰謀によって鶴見の作った地獄に引きずり込まれたのに、それでも月島を救おうとする。
2022-03-25 10:39:17月島と鯉登の関係には祝福はなく救済。 勇作さん(の幻影)は尾形を救済することなく、死の暗闇へ引きずり込んでいくけど、尾形はそれに満足してる。自分は最初から祝福されていたと確信したから。
2022-03-25 10:41:41鯉登による月島の救済が、月島の鶴見への忠誠心の否定ではあるんだよね。鶴見への忠誠は全身全霊をかけるほどの価値はないと。鯉登は自分の正義を持ってるから、それを鶴見にも言える。
2022-03-25 10:43:52鶴見、そこで納得しちゃうんだよな。 で、月島や鯉登は鶴見を離れた生を選ぶ(今のところは) …でもねーもしこれから鶴見が本気で生命の危機に遭ったら、大義ではなく生身の鶴見自身の危機に遭いそうになっなら、月島も鯉登も、鶴見を救おうとしそうなんだよね。人間としての正義を全うするために。
2022-03-25 10:46:51彼らが対話を主にしてるのを見ると、ひたすら自分一人で葛藤し懊悩する尾形の、孤独よ…彼の独白は読者(と作者)しか知らない。 彼が対話出来たのは母親か勇作さんだけだった。
2022-03-25 10:52:11愛を確かめるために、て、母を殺す百之助少年は、やはり、普通じゃないわけで。罪悪感が母でなく勇作さんの姿をしてるのは、勇作さんは無償の愛を向けたけど、百ちゃんは母の愛は疑ってた、父の身代わりにされてるのだと思ってたからか。勇作さんは、尾形自身を見てた
2022-03-25 10:57:26尾形は対話しないから…戦場で抱き締められたときにぶん殴って兄弟喧嘩してれば、勇作さん死なないで済んだんだよね。 …いや、杉元も勇作さんぶん殴ってたけど、勇作さんは死んだな。勇作さん、旗手になった時点で、死んだようなものだから
2022-03-25 11:00:18ますます鶴見と尾形の出会いが気になるじゃん…それが語られないと、尾形の物語は完成しない… 毒で悶え苦しむ母の姿を見ても平然とするような孤独な少年に、鶴見はどう声を掛けたのか? 尾形家の祖父母はどうしたのか?
2022-03-25 11:07:53何故に罪悪感を覚えるかったら、人の、自己防衛と共感の本能から、同朋を自身の一部と見做して、自分のように守りたい救いたい、て思うから、同朋愛の倫理があるわけで。その倫理に背こうとすると、リミッターとして、罪悪感がある。
2022-03-25 11:11:32宇佐美が本気で罪悪感がないてのはそのリミッターがないわけで。 尾形はリミッターのスイッチを切ってた、それが、アシリパさんにスイッチを入れられた、と。リミッターの存在に気付かせたのは勇作さん。
2022-03-25 11:13:32これね、尾形がアシリパさんの弓矢で射られて、その毒の作用で、勇作さんて光を見てるのが、すごーく暗示的なん。でも尾形は、その光を拒絶して、永遠の闇に落ちてく。光に照らされると、自分のすべてが間違いになってしまうから。エゴを守るために、自己肯定=祝福して、死を選んだ、て、プライド。
2022-03-25 11:48:52そうか、間宮海峡のときには、こんなこと言ってたのに、尾形の死には、アシリパさんがガッチリ関わってる。尾形に罪悪感を気付かせ、毒矢で射って錯乱させた。 でも今回は杉元は見守るだけ。尾形の死に傷心するアシリパさんにかける言葉もない pic.twitter.com/tUJPlEMCDS
2022-03-25 13:15:10作者氏、「杉元は成長しない」とか言ってたけど、やはり成長してるんだな。最初は、アシリパさんを守らなきゃいけないアイドルとして見てたのに、傍で支える相棒と見るようになった。アシリパさんの成長もあるけど、杉元の成長もある。アシリパさんを同等の人間と見られるようになった。
2022-03-25 13:37:51