お題「打ち上げる」「葉」「欺瞞」
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今村スイ@140字小説 @tsuduru_0716

三尺玉を打ち上げる。夜空に菊の花が咲き、ゆっくり落ちて枝葉となる。一年をかけて作った花火はすべて三十分で塵となる。虚しい仕事だと思う自分と、喜ぶ人の顔があればそれでいいと思う自分が居る。これが自己欺瞞かと考えると口の端が緩むが、すぐ正す。花火大会の間、俺たちに休む暇は一秒もない。

2022-08-27 22:00:54
緋勇紫乃 @suppa_umeume

@140onewrite 初参加でございます。 お題: ①打ち上げる ②葉(は、よう) ③欺瞞(ぎまん) 時間制限の中、ない脳味噌を雑巾絞りギュッギュした結果がこれです。 #深夜の真剣140字60分一本勝負 pic.twitter.com/gIEfsDPrJT

2022-08-27 22:03:41
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らん @amagi_ran

人生は、勝つか負けるか、生きるか死ぬかそれしかない。配られたカードがブタならそれまでだ。運が悪かったと泣いて諦めることだ。#twnovel フン、誰がそんなこと易々と受け入れられるものか。俺は泥水をすすってもイカサマをしても、アイツの分まで勝ってやる! この世は輝く欺瞞で出来ている。

2022-08-27 22:06:18
新宿エイリ庵 @AnnShinjuku

参加させていただきます!今回のお題は意味が色々広くて考え甲斐がありました!ありがとうございます✨ お題は「打ち上げる、葉、欺瞞」でした! 打ち上げるものの中からロケットをチョイス。ゆるいSFになりました🚀 #深夜の真剣140字60分一本勝負 @140onewrite pic.twitter.com/oXbiEs1sci

2022-08-27 22:07:02
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ケンタシノリ@童話&小説書き屋さん @kentasinori

捜査二課の主任・坂井加奈警部補は、部下を連れて詐欺グループの本拠へ逮捕状を持って足を踏み入れた。高配当を謳い文句に、欺瞞に満ちた手口で顧客から金品を騙し取った組織犯罪処罰法に違反しているためである。 その後、詐欺容疑で逮捕された主犯グループ3人が坂井警部補らに連れられて出てきた。

2022-08-27 22:13:17
Z.P.M @ArcOkimuy

打ち上げパーティーの夜に出会ったあの人が「阿蘭陀のダイヤモンドをあげようか」と巫山戯た。ギヤマンとは金剛石だけど硝子玉も指すなんて欺瞞もいいところだ。「ついでに送ってくよ。家どこ?」と訊くから「近場」と答えた。そうは言っても千葉だけど。結局「通勤圏だわ」とマスオさんに収まった。

2022-08-27 22:29:49
太陽や月など @as1mind1soul

ロケット花火を打ち上げる際の注意事項です。一、屋外の広い場所で飛ばすこと。二、類焼防止のためゴミや落ち葉などの可燃物を撤去すること。三、人には向けないこと。え?当然すぎて却って欺瞞を感じる、ですって?念には念を、です。それではご自身で身体に適量を装着して衛星軌道を目指しましょう。

2022-08-27 22:30:57
RAY/※※※ @growler_ray

思いっきり打ち上げることが出来れば、たったのそれだけで無数の喝采がそこかしこから送られてくる。目の前がぱっと明るくなる感覚、響く音がたまらなくて、もう何度やり遂げたかわからないくらい 「今日も景気よくやっちゃってください!」 「もちろん!」 さあ、この花火を空の彼方に打ち上げよう

2022-08-27 22:33:19
くーか @kuhkatzen

17年前、うちに猫が来てから花火が嫌いになった。 猫が打ち上げる音に驚いて隠れてしまうから。 今日、久々に花火大会がある。 猫も気にならなくなったのか耳すら動かさない。 外に出て、葉の茂る街路樹を通して花火を眺める。 夏を送り出すあの花火を。 #深夜の真剣140字60分一本勝負 @140onewrite

2022-08-27 22:36:48
碧乃 そら @hane_ao22

#深夜の真剣140字60分一本勝負 (@140onewrite ) 初めて参加させていただきます。 お題② 葉 を使用しました。 pic.twitter.com/BWKsKQXt8W

2022-08-27 22:37:56
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てい @orztee

神に捧げられる巫女は、十五歳の夏に命を落とす。しかし、もしその夏を生き延びられたなら解放される。彼女を想う少年は神々を宴に招待した。特別な花火を打ち上げて、木々の葉の色を暗く茶色に照らした。神々は秋が来たと信じたが、自由の身となった巫女は自ら生贄の道を選んだ。少年の夏は終わった。 pic.twitter.com/kKx0KUUxwg

2022-08-27 22:38:14
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秋月蓮華 @akirenge

夜空に花火師が打ち上げる火の花。 葉月の夜。 「見に来て正解だったでしょう」 彼女が笑う。沢山の花火が打ち上げられている。世界は明るくまばゆい。 両親の言いなりで勉強ばかりしていた私を連れだしてくれた貴方。両親は其れを欺瞞と言うだろうけれども。 「正解だった」 私にとっては正しいこと。

2022-08-27 22:47:35
石森みさお@140字小説 @330_ishimori

新たに打ち上げる探査船の名は白鳩と言った。その前は希望で、もうひとつ前は未来。ノアが放った鳩のように、せめて一葉、人が住める星の痕跡が見つかりますようにと名付けられた。本当はもう誰もが無駄な足掻きと知っているのに。欺瞞の鳩が帰るべき大地は、膨れた太陽に飲み込まれて間もなく消える。

2022-08-27 22:59:54