1 日本で開かれたワールドカップバレー。出場12ヶ国の頂点を目指す日本。チームのエースはアタッカーの〇〇。日本は2戦を残し、8勝1敗と強さを見せていた。
2019-11-07 21:33:042 10試合目は強豪ブラジル。 1セット目を22-25で落とす苦しい立ち上がりとなった。 〇〇「1本1本しっかり決めていこう。中途半端に打たない!OK?」 チーム「おう!」
2019-11-07 21:33:223 2セット目以降は〇〇にボールを集める日本。 〇〇「🏐✋!よし!」 スパイク成功率も上がってきた。順調にポイントを取っていく日本。2セット目のセットポイント。 〇〇「🏐✋!よっしゃー!」 〇〇の強烈なスパイクで25点目を取りセットカウントを五分に戻した。
2019-11-07 21:34:104 その後、一進一退の攻防が続き、日本がなんとかこぎつけたマッチポイント。サーブは〇〇だ。 実況「さぁ、ここで世界屈指のサーバー〇〇。1発で決められるのか?」 〇〇「🏐✋!!」 数秒後には会場が大歓声に包まれた。
2019-11-07 21:34:285 実況「それではインタビューです。スペシャルサポーターの若月さん、お願いします。」 女優で大のバレー好きである若月佑美がインタビュアーとなっている。 若月「はい。本日大活躍の〇〇選手に来ていただきました。お疲れ様でした。」
2019-11-07 21:34:516 〇〇「ありがとうございます。」 若月「本日のご自身のプレーはいかがでしたか?」 〇〇「そうですね。1セット目は少し苦戦したんですけどなんとか2セット目以降しっかりポイントが取れてよかったかなと思います。」 若月「最後のサービスエース、かっこよかったですよ。」
2019-11-07 21:35:097 〇〇「ありがとうございます。😊自分の1点でしっかり勝ててよかったです。」 若月「明日はロシア戦です。優勝が見える位置ですがどうお考えですか?」 〇〇「そうですね。ロシアは高さがあってブロックも強いのでうまく乗り越えていけたらいいかなと思います。」
2019-11-07 21:35:408 若月「ありがとうございます。お疲れ様でした。」 インタビューが終わりマイクを切ると…。 若月「お疲れ様。」 〇〇「おう。なんか毎回毎回こういうの照れるな。」 若月「しょうがないじゃん。こっちは仕事なんだし。」
2019-11-07 21:36:069 そう、実はこの2人、付き合っているのだ。しかしこの関係が報道されたことはない。 〇〇「まぁ明日も頑張るわ。」 若月「うん。また連絡する。」 〇〇「明日も佑美にインタビューされるように頑張るよ。」
2019-11-07 21:37:2510 翌日のロシア戦。 ロシアは〇〇を徹底マークした。 〇〇「あー、くっそ!」 西田「落ち着けって。」 チームメイトの西田がなだめる。 西田「こんなマーク何回もくぐり抜けてきただろ。お前なら大丈夫だ!」
2019-11-07 21:37:5211 日本はいろんな選手にボールを振り分けながらポイントを重ねていった。そして〇〇も。 〇〇「🏐✋!よし!」 少しずつ状態が上がってきた。 そして迎えたマッチポイント。西田の強烈なサーブが入った。
2019-11-07 21:38:0912 ロシアは対応しきれずゆるいボールが日本コートに返ってくる。 〇〇「🏐✋!!」 そのボールを〇〇は容赦なく打ち落とした。日本が勝利し、ワールドカップバレー悲願の初優勝を遂げた。 インタビューはロシア戦最多得点の西田と大会を通じて活躍した〇〇の2人が呼ばれた。
2019-11-07 21:38:4913 西田のインタビュー後。 若月「そして〇〇選手。優勝ですね。」 〇〇「はい。率直に嬉しいですね。」 若月「今大会を振り返ってください。」
2019-11-07 21:39:0914 〇〇「そうですね。優勝は目標でしたけど、しっかり目の前の1戦1戦に向き合って勝利を積み上げられたことが良かったかなと思います。」 若月「ご自身のプレーは総括してどうでしょう?」 〇〇「まぁ世界に対して自信になった部分とまだ不完全な部分とあるのでどちらもしっかり磨きたいです。」
2019-11-07 21:39:4615 若月「ありがとうございました。そして本当におめでとうございます。西田選手、〇〇選手でした。」 〇〇の活躍もあり日本は優勝することができた。
2019-11-07 21:39:5716 数日後、〇〇は高層ビルの最上階にあるレストランに若月を呼び出し食事をしていた。 若月「珍しいじゃん。〇〇から誘うなんて。」 〇〇「たまにはいいだろ。」 若月「にしてもよく頑張ったね。優勝するなんて。」
2019-11-07 21:40:1017 〇〇「まあみんなのおかげだよ。」 若月「とか言ってMVPじゃん。」 〇〇「まぁ優勝に比べればおまけみたいなものだよ。日本が勝てて何より。」 若月「でも、日本のエースの彼女か。なんか自慢できるなー。」
2019-11-07 21:40:4018 〇〇「あのさ、佑美。」 若月「ん?どうしたの?」 〇〇「もう佑美が彼女なのは嫌なんだ。」 若月「えっ…?」 〇〇「ワールドカップ終わったら伝えようと思ってたんだけど…。」
2019-11-07 21:41:0520 若月「……。」 〇〇「な、なんとか言えよ…。」 若月「フフ。😊いいに決まってるじゃん。よろしくね?」 〇〇「ありがとう。よかった。」 若月「てか、私のこと振るのかと思ったんですけど!彼女じゃ嫌とか。😡」
2019-11-07 21:41:3221 〇〇「あっ、それはごめん。😅」 若月「全くもう…。まあプロポーズだったからいいけどさ。」 〇〇「これから幸せにするからな。」 若月「うん。」
2019-11-07 21:41:4322 "〇〇と若月佑美、電撃W杯婚!!" "若月・〇〇が結婚!年内挙式へ!" 翌日には多くの見出しが日本中を駆け巡った。ワールドカップ優勝直後ともありかなり注目された。
2019-11-07 21:41:5923 若月「ねぇ、〇〇。」 〇〇「どうした?」 若月「デキたみたい。」 〇〇「え?」 若月「私たちの子。」 〇〇「えーー!!」
2019-11-07 21:42:1224 翌年、2人の間に新たな生命が宿った。 〇〇「よかった!!」 若月「うん。これからも頑張ろうね。」 〇〇「もちろん。この子も、もちろん佑美もオレが絶対守るからな。」
2019-11-07 21:42:2725 若月「うん!」 その後第1子は無事に産まれた。 〇〇たちはその後も末永く幸せに暮らしました。 〜fin〜
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