死に戻り
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かせいさん @kasei_san

#私の代わりに読んでおいてほしい本 に以下が追加されました 「漂流の島: 江戸時代の鳥島漂流民たちを追う」 amazon.co.jp/%E6%BC%82%E6%B…

2020-01-22 08:48:54
お望月さん @ubmzh

「漂流の島」 プロローグの厚い鉄の扉を押し開いて出てくるゴムを何層も重ねたような肉の厚い男、荒俣宏の登場シーンがもはや餓狼伝シリーズ。

2020-01-30 23:27:59
お望月さん @ubmzh

コンテナ物語が終わったので、次はこれに行きます。 廃ジェネレータに手紙とか素材が置いてあるのはフロストパンクみがある。

2020-02-03 13:03:11
お望月さん @ubmzh

次からは「漂流の島:江戸時代の鳥島漂流民たちを追う」編 twitter.com/kasei_san/stat… twitter.com/kasei_san/stat…

2020-02-03 13:18:48
お望月さん @ubmzh

序章 重い鉄扉を押し開き見上げるような大男が姿を現した。巨魁荒俣宏、現代最強のインタビュアーである。 俺はチリでロビンソンクルーソーの居住地跡を発見した「冒険」を熱弁した。語り終えると荒俣宏は眼鏡を外し「それで、日本でリスペクトはされているのですか?」 俺は言葉に詰まった。

2020-02-05 12:01:37
お望月さん @ubmzh

「小笠原諸島……」 インタビューの最後に言い残して荒俣宏は去った。 小笠原? たしか鳥島には漂流者が多数いた。帰還者のエピソードは江戸時代から文楽にされ吉村昭らが小説にしている。 そして彼らが漂流していた時期はロビンソンクルーソーと一致する。 あらたな冒険が幕を開けた。

2020-02-05 12:01:38
お望月さん @ubmzh

鳥島帰りの鳥類学者と研究室でくさやをつつきながら酒を酌み交わす。 「ほらあな?みたことないね」 鳥島は明治以降2度の噴火で地形が変わっているという。遺跡発見の可能性はないだろうという。 だが、鳥類学者は入島許可が得られか掛け合うように都の担当者を紹介してくれた。

2020-02-05 12:06:10
お望月さん @ubmzh

東京都からの入島許可は得られなかった。意義がないと断じられたため、公文書館へ通い詰め古文書を引くことにする。 明治期の入植者の日記が目を引いた。洞穴の数や漂流里(里と呼んで差し支えない環境である) 水不足に備えた貯水井は防水加工されており優れた石工がいたことが分かる。

2020-02-05 12:06:10
お望月さん @ubmzh

明治期の入植者が漂流里に救われたケースがある。 暴風雨で補給船が接岸できなず渇水した。漂流者が残した板書きに従い土を掘ると真水が出たという。 だが、この入植者玉置半右衛門。 ただものではない。

2020-02-05 12:06:10
お望月さん @ubmzh

玉置は牧畜開拓許可を国へ申請して許可を待たずに上陸。アホウドリを撲殺して羽毛を国へ送った。 アホウドリは無限に金を生む素材であり開拓は方便。労働者への拷問、業者への未支払い、豪腕労働者ここに極まるパイオニアであったのだ。

2020-02-05 12:51:27
お望月さん @ubmzh

明治鳥島噴火!住民全滅! 玉置はさっそく義捐金窓口を自社にして焼け太りして最短で鳥島へ向かいアホウドリを絶滅させた。ここまでやらかしても英雄視された時代とはどういう時代だったのだろうか。 答えは明治期の欧米列強に対する南進意識にある。南方開拓は多少のモラルに目を瞑る価値があった。

2020-02-05 12:51:27
お望月さん @ubmzh

ところで、この本はやや読みにくい。 季節の挨拶に加えて心情や絶望が事細かく描かれており、誰とメールした。どこであった。こんな話をした。冗長記述が繰り返されるためだ。 だが、いよいよ上陸許可が出ると臨場感に変わってくる。ついに漂流民の気持ちになる時が来た。

2020-02-05 12:51:27
お望月さん @ubmzh

上陸までの苦労が語られているが割愛。 参加者はアホウドリ保護のための鳥類学者と土木建築家、元傭兵の隊長、そして漂流者の痕跡を探しに来た変人にテレビクルーとお笑いタレント。この本がBMネクタールではないことを祈ろう。 島では酒を酌み交わさない。極限状態での「貸し借り」は死に直結する。

2020-02-05 20:05:47
お望月さん @ubmzh

かつて滞在した観測隊は苦労したという。 過去の住人がアホウドリを絶滅させたため、滞在するだけで環境保護棒で殴りかかる人が絶えなかったそうだ。 玉置を除く漂流者はアホウドリに敬意をもって対応していたそうだ。蔑称ではなく「大鳥」などと呼び殺さない漂流者もいたという。

2020-02-05 20:05:47
お望月さん @ubmzh

筆者はあくまでも助手として鳥島へ潜り込んでいるので自由に探索はできない。地熱を測り土木工事をして少しずつ漂流里の痕跡を手繰り寄せていく。 噴火に巻き込まれた土地に洞窟を見つけた。丁寧にくり抜かれた洞窟は「防空壕」とされているらしい。果たしてそうだろうか。妄想はどこまでも広がる。

2020-02-05 20:22:34
お望月さん @ubmzh

島を右往左往する。天然記念物が相手だ。石を一つ動かすことすらできない。 地熱は正気にてはならず。地熱が低いと落ち込み高いと興奮する。沸けよマグマ。 鳥島には、それを狂人だなと見つめる発掘狂人の姿がある。 今日も迎えの船が来ない。はからずも漂流を追体験することになった。

2020-02-05 20:22:35
お望月さん @ubmzh

島から帰る。再上陸は不許可。目の前が真っ暗になりました。尖閣諸島に中国船、都知事の上陸許可にハッとさせられました。NHKの企画を都が却下して言葉を失いました。紡がれる言葉は恨み言ばかり。つらい。

2020-02-05 23:05:53
お望月さん @ubmzh

最後に見かけた「防空壕」は長平や万次郎の洞窟だったかもしれない。地理学者のお墨付きもある。だが、二度と手が届かない。 鳥島フォーエバー。 『漂流の島』おわり。

2020-02-05 23:05:54
お望月さん @ubmzh

『漂流の島』総評 内容はともかく文章がウェットにすぎ筆者の怒気を感じる。あまり気持ちの良い読後感でなはい。(後半は流してしまった) サバイバル生活や残されたアイテムの活用についてはあまり多くは割かれておらず肩透かしだった。 洞窟についての真相は藪の中。 ファンなら。

2020-02-05 23:21:44
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まとめたひと
お望月さん @ubmzh

“Yoko’s Tale: The Unbelievable Truth”