西鉄グランドホテル(浦辺鎮太郎、1969・昭和44年、福岡市中央区大名)の建築デザインについて。
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タケ @take_all_a

#西鉄グランドホテル (福岡市中央区大名)で開催された「ONE KYUSHU ミュージアム 2021」という企画展を見たついでに、ホテル自体も軽く見学した。イベントといった機会を利用しないと、西鉄グランドホテルにはなかなか入らないからねえ。 pic.twitter.com/7JagPcbxm3

2021-10-20 22:09:51
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「ONE KYUSHU ミュージアム 2021」については前回・前々回のモーメントを参照されたい。 twitter.com/i/events/14497… twitter.com/i/events/14504…

2021-10-20 22:10:15
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西鉄グランドホテルは福岡市で最初の本格的なホテルとして1969・S44に竣工・開業した。鉄骨鉄筋コンクリート造、地下1階 地上14階建て。写真は特記無き限り2021年10月の撮影。 pic.twitter.com/O7rpQIY3Nt

2021-10-20 22:13:16
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隣に建設中の西鉄も参加する再開発ビルには、福岡市初のラグジュアリーホテルとなるリッツ カールトンが進出する予定だ。完成すれば福岡市にとってエポックメイキングな2つのホテルが並ぶことになる。 pic.twitter.com/h5IBfOw6Dp

2021-10-20 22:14:49
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西鉄グランドホテルは福岡市に本社を置く西日本鉄道系のホテルで、西鉄ホテルグループの最上位に位置する。敷地は西鉄本社の跡地。設計は岡山県倉敷市を拠点とした建築家 浦辺鎮太郎氏が手掛けた。 pic.twitter.com/2Wlgh4lKBK

2021-10-20 22:17:22
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もっとも、浦辺さんの初期の建築に見られる地域性や後期のポストモダンと比べると、西鉄グランドホテルのデザインは抑制的だ。プレキャストコンクリートパネルの外壁に施されたモールドも、遠目にはさほど目立たない。 pic.twitter.com/QUZE2S6ZRe

2021-10-20 22:23:21
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それでもその辺のビジネスホテルとは明らかに異なる気品が感じられるのは、計算されたプロポーションや装飾が効いているからだろうか。 pic.twitter.com/AyCRlo8IaU

2021-10-20 22:26:17
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メインエントランスのアルミキャストスクリーン。浦辺鎮太郎建築展の図録『建築家 浦辺鎮太郎の仕事』(学芸出版社)によると、江戸時代の画家 尾形光琳の波模様を再現したとのこと。 pic.twitter.com/IqbuypkD7l

2021-10-20 22:27:22
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エントランス庇の柱のレリーフ。 pic.twitter.com/aFOWI9AEae

2021-10-20 22:28:32
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メインエントランスに掲げられた西鉄グランドホテルのシンボルマーク。デザインは福岡を代表するグラフィックデザイナー 西島伊三雄氏による。図案がライオンなのは、ホテル開業当時の西鉄がプロ野球球団「西鉄ライオンズ」(現 西武ライオンズ)を所有していたから。 pic.twitter.com/VS2gZM1JQo

2021-10-20 22:30:50
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天神西通り側の低層部の立面。ここは主に店舗とバンケットルーム(宴会場)だ。 pic.twitter.com/6YDShClQ7e

2021-10-20 22:34:31
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低層部の上に増築しているのは一目で読み取れるが、実は道路沿いは全て増築部である。竣工当時は壁面を道路境界からセットバックさせて駐車場を設けていた。その後退部分を増築で潰したようだ。 pic.twitter.com/k1pwhYkghl

2021-10-20 22:37:24
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西通り側立面に付いているシンボルマーク。 pic.twitter.com/y2WuYV2aKD

2021-10-20 22:39:04
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西通り側のエントランスと、その上のパネルに施されたシンボルマークのシルエット。 pic.twitter.com/KkHf39MeVE

2021-10-20 22:42:17
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そしてこんなバルコニーが付いていたのね。初めて気が付いた。結婚式などのセレモニーで鐘を鳴らす想定なのだろうか。しかしそういう場面に遭遇したことはない。 pic.twitter.com/Tqw0aR1jmp

2021-10-20 22:44:40
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1階ロビー。高級ホテルの内部でバシャバシャ撮りまくると顰蹙やトラブルを招くので、「ONE KYUSHU ミュージアム」の展示物を撮るついでに少し撮影するにとどめた。前掲書に載った竣工時の写真と比較すると、床・壁の木仕上げやシャンデリアは後年の改装と分かる。 pic.twitter.com/HGLH2qeMlb

2021-10-20 22:49:02
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1階奥の壁仕上げも改装。ただし、ニッチ自体は竣工時からあるし、タペストリーも当時から変わっていないそうだ。 pic.twitter.com/A8cwfilZNz

2021-10-20 22:52:49
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西鉄グランドホテルの開業時からずっと飾られている西陣織のタペストリー。京都国立博物館の六双屏風を元に制作したもので、同じ物を織れる技術者はいないとのこと。 pic.twitter.com/f2sNkN0pvt

2021-10-20 22:54:20
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原図となった屏風はこれ↓ 。正式な作品名は《舞踊図》という。 京都国立博物館 > これまでの展示 > 京のにぎわい(「京へのいざない」第1期展示) kyohaku.go.jp/jp/theme/floor…

2021-10-20 22:55:15
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屏風に並んだ舞を踊る6人の女性像のうち、タペストリーには左右両端の絵が選ばれている。 pic.twitter.com/xVlxPBiKXl

2021-10-20 22:56:49
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ロビーの1〜2階を結ぶ階段とエスカレーター。 pic.twitter.com/hDC3IqNaa0

2021-10-20 22:58:59
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2階ロビー。オリジナルの内装がどの程度残っているかは分からない。2枚目の色かぶりが酷いのはご容赦を。 pic.twitter.com/4N0TNq2fq8

2021-10-20 23:02:07
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2階の吹き抜け部分の手すりは、エントランスのスクリーンと同じデザインだ。 pic.twitter.com/5S5NMsCto0

2021-10-20 23:04:59
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吹き抜け上部のステンドグラス。詳細は未確認。 pic.twitter.com/7UjKjxmsII

2021-10-20 23:06:04
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2階ロビーの窓から庭園を見下ろす。小庇のデザインが浦辺さんらしいかな。庭の向こう側は旧大名小学校跡地が広がる。木々の隙間に見え隠れする建物は再開発工事の現場事務所。 pic.twitter.com/aBRUIoeP1w

2021-10-20 23:09:07
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庭園の滝は竣工当時からある。 pic.twitter.com/0fcQNF2xPf

2021-10-20 23:10:50
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この階段室も竣工当時とおおむね変わらないと思う。 pic.twitter.com/5f2HJDmE4F

2021-10-20 23:13:30
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西鉄グランドホテルのライトアップ。撮影 2019年10月。 pic.twitter.com/6hadL0YbHH

2021-10-20 23:16:26
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西鉄グランドホテルの模型。倉敷アイビースクエア(岡山県倉敷市)で2019年に開催された「浦辺鎮太郎建築展」から。もちろん1969・S44の竣工当時の姿である。製作は神戸大学槻橋研究室の学生さん。 pic.twitter.com/0A98Vqscan

2021-10-20 23:20:49
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天神西通り側。どこが増築されてどう変わったのかが分かって興味深い。 pic.twitter.com/AwYtNsOA5V

2021-10-20 23:23:51
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この壁面装飾は面白いね。高層の客室棟と対比する意図だろうか。増築部に継承しなかったのは主にコストの問題だろうけど、増築の結果、西通りから高層棟があまり見えなくなり、壁面装飾の意義が薄れたせいもあるのかも。 pic.twitter.com/X8XKt7Afg9

2021-10-20 23:28:51
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外部の曲線は前述した庭園の滝を表す。1階の庭園に面する部分はもともとピロティだったのね。 pic.twitter.com/ddqgy1JtQn

2021-10-20 23:30:41
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参考記事: 1) にしてつWebミュージアム > にしてつ画像ライブラリー > 西鉄グランドホテルの工事・竣工(1968―69年) nishitetsu.co.jp/museum/library… 2) 天神サイト > 伝統を守り続ける老舗ホテル。歴史的トリビアと新展開に興味津々! tenjinsite.jp/topics/topics/…

2021-10-20 23:34:21
タケ @take_all_a

参考記事: 3) 西日本新聞 > グランドホテルに漂う王者ライオンの誇り 偉人別宅、西鉄本社を経て nishinippon.co.jp/item/n/774626

2021-10-20 23:34:39
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まとめたひと
タケ @take_all_a

福岡県を中心に、建築・団地・土木・産業遺産などについて、ツイッターにつぶやいたことをまとめています。個人サイトの方は放置中。