夢へ向けて: 高校2年生編第３話

ゆうと @geoff_nogireika

３ー１ 〇〇) え…マジ！！！ 健二) そうなんだよ 〇〇) もう決まったこと？ 健二) うん。何の問題も無くあっさりしてたよ 朝からニュースが自分の耳に入ってきた 松) なになに？どうしたん朝から？ 〇〇) いや…実は七瀬のことなんだけど 松) なーちゃんがどうしたん？ pic.twitter.com/x3Fb8ckzHX

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３ー２ 〇〇) 実は今日から… 「サッカー部のマネージャーになるみたいだよ」 松) え〜！なーちゃんが！！！ 俺より大きな声で反応する松村 〇〇) ビックリした 松) ごめんごめん🙇‍♀️ 健二) 〇〇より反応してるし…笑 松) 聞いたらそりゃ驚くやん… 健二) まあそうかも知れないけどさ

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３ー３ 松) なぜマネージャーなる事になったん？しかもなんか突然な気がするけど 健二) 実はもともとサッカー部はマネージャーを募集してて… 松) そうやったんや 健二) サッカー部にいたマネージャーが転校したらしくて、誰か2年生から入ってくれる人を探してたんだ

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３ー４ そこで2年生の部員全員に聞いたところ、満場一致で七瀬を希望したらしい 松) なーちゃんそんなに人気やったんや 健二) 去年の事件から全員ずっと七瀬を気にかけてたからね 松) へ〜めっちゃ優しいやん 健二) それだけの事件だったからさ、サッカー部の連中の意識の中にあるんだ

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３ー５ 松) でもなーちゃんは大丈夫なん？マネージャーってそんな簡単ちゃうイメージあるんやけど、特にサッカー部ってなったら尚更… 〇〇) そこは健二もいるし大丈夫だと思うよ 松) まあ…確かに… 〇〇) だから俺も心配はしてないから 健二) それで言うとそっちはどうなった？

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３ー６ 〇〇) こっち…ってあれ？ドラムの話？ 健二) そう 松) あ…それまちゅも気になる。誰かええ人見つかったん？ 〇〇) それがさ… 七瀬がサッカー部のマネージャーになった一方で… 〇〇達のバンドはまだドラムを弾ける人が見つかっていない 全員何かしらの理由で参加出来ずにいた

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３ー７ 健二) そうなんだ 〇〇) いい加減1人くらい居てもいいと思うんだけど、上手く行かないんだ 松) そうやったんや。知らんかった 健二) そのうち誰か現れるんじゃない？ 〇〇) そうだといいんだけど、そんな暢気にしていられないと思うんだ 健二) どうして？

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３ー８ 〇〇) だってそうでもしないと俺たちが部活動として活動が出来ないだろ 健二) それだけドラムは大事なんだ 〇〇) もちろん。だってドラムは曲全体のリズムを決める役割があるからね。彩も深川も重要視してるから同じことを言ってたよ 彩) 私がなに？ 松) あ…彩ちゃ〜ん👋 pic.twitter.com/M2Tk70dqZz

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３ー９ 3人で話していたらそこに彩が通りかかった 彩) どうしたん？ここに集まって 松) ちょうどバンドのことを聞いててん 彩) バンドってうちらの話？ 〇〇) ほら…ドラムのこと 彩) あ…なるほど 松) なんか大変って〇〇から聞いたんやけど…

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３ー１０ 彩) そうやねん。聞いてさゆりん… 松村と彩が仲良く喋り始めた途端、健二が俺の方を向いた 健二) 〇〇はドラムのことでどうするつもり？ 〇〇) ドラム？ 健二) 前から探してるって言ってたけど、まだ見つからないならどうする？ 〇〇) まぁ…諦めずに探すしかないんだろうな

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３ー１１ 彩) あ…そういえば〇〇… 〇〇) どうした？ 松村と喋ってた彩がこっちへ振り向いた 彩) 先生が私たちを呼んでたよ。直ぐに音楽気集まってくれってさ 〇〇) まじ？それは俺らが何かしたの？ 彩) それは分からん。先生がとりあえず集まってくれとしか言われなかったから

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３ー１２ 〇〇) 分かった。直ぐ行く 彩) 私はまいまいを呼びに行くから先に行ってて 〇〇) うん 健二) それとさ…〇〇 彩が深川の元へ行き、自分も歩き出そうとしたら健二が俺に一言… 〇〇) どうした？ 健二) 今のうちにお前に言うべきことがある

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３ー１３ 〇〇) 何？俺なんかしたか？ 健二) 悪いことじゃない…って言っても解釈の仕方で見方が変わるかもだけど… 何か真剣な表情になった健二だったが、それが何なのか読めなかった 健二) 実はさ 〇〇) ？？ 健二) 昨日サッカー部の先輩にこの間呼び出されたんだ。その時…

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３ー１４ ーーーーーーーーーー (ある日のサッカー部にて) 先輩) 齋藤ってさ、お前確かあのめちゃくちゃ可愛い子と同じクラスだったよな？ 健二) 可愛いとは誰の事ですか？ 先輩) 名前思い出せないんだけど、ほら、あのめちゃくちゃ可愛くて、軽音部のバンドでボーカルやってるさ…

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３ー１５ 健二) (多分…山本彩か…) 山本彩ですか？ 先輩) そう彩ちゃん…その子めちゃくちゃ可愛いよな 健二) は…はい 先輩) あの関西弁がいいんだよ。あんな子と付き合いたいわ 健二) そう…ですか 先輩) それでなんだけど、齋藤にお願いがあってさ… 健二) はい、なんでしょうか？

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３ー１６ 先輩) あの山本彩ちゃんをさ、俺に紹介しくれない？ 健二) え…先輩にですか？ 先輩) だってあんな子と仲良くなりたいだろう。今のうちに仲良くなって、距離を縮めたいんだ 健二) は…はぁ 先輩) 直ぐにとは言わないけど、タイミングよくサッカー部の練習につれてきてくれない？

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３ー１７ 先輩) これは齋藤にしか頼めないことなんだ。だからお願い🙏頼む！ 健二) は…はいっ！ ーーーーーーーーー 健二) ってなことがあったんだ 〇〇) そう言うことか… サッカー部の先輩に彩を狙っている人がいるとのことで、その人が彩を紹介してほしいと頼まれたらしい

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３ー１８ 健二) 普段はなんとも思わない先輩なんだけど、彩ちゃんのことだけはめちゃくちゃ質問攻めされるんだ 〇〇) それはつまり… 健二) 俺がこれ以上言わなくても分かるだろ？ 〇〇) それをなぜ俺に？ 健二) だって〇〇は… 耳打ちする距離で話し続ける 健二) 好きなんだろ、彩ちゃんのこと

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３ー１９ 〇〇) そりゃ好きだけど 健二) そうだろう。なら尚更しっかりしろよ〇〇 〇〇) 分かってるけどさ… 健二) 彩ちゃんは何かと先輩達の間でも有名なんだ。だから油断してたらあっという間に先を越されるかもしれないから、早めに動いてた方がいいぞ 健二に知らされて俺は少し焦りはじめた

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３ー２０ たとえ彩が俺のことをどう思ってても、好きの気持ちを伝えなければならない だけどそれが出来ずに数ヶ月も先延ばしにしてきた そろそろいい加減に言わないといけないのかな？ 健二、七瀬、松村、深川、衛藤先生 全員に押され続けたら、俺だってそろそろ勇気を振り絞るときなのかな？

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３ー２１ そんな入り混じった感情を持ちながら、彩のことばかり考える日々を過ごすことになった 彩) いつになったら歌えるん？ 〇〇) どうだろう？完全にドラムが見つかり次第だよな 彩) それは分かってるんやけど、それでも早く歌いたいやん 彩も俺も早く演奏したい

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３ー２２ でもドラム奏者がいなければ何も始まらない 昨年同様、今年も１学期の終わりにライブが行われることになったことを理由に 彩と僕は喜んでいたが、まずがドラム奏者探しに注力しないといけない 〇〇) 今日からだっけ？ 彩) 何が？ 〇〇) ほら…一年生も本格的に練習始めるの？

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３ー２３ 彩) 確かそう先生が言ってたね 〇〇) … 彩) 私たちはまだ先か… 〇〇) そう遠くないよ…必ず見つかるから 彩) そうやな、信じ続けよう 先生) 3人とも集まったね 到着すると先生は淡々と話し始めた 先生) まず皆んなに聞きたいのだけど、ドラムに関しては進捗はどうなってる？

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３ー２４ 〇〇) ドラムですか？ 先生) まあ…先生が3人に丸投げしたから、責任もつ必要があるからね 〇〇) …いえそんなことは…それでは今日はなんの話を？ 先生) まあ…そのことなんだけど… 先生は突然重苦しい雰囲気へと変わると、背筋も正した 〇〇) (なんだ突然？)

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３ー２５ 先生) 今日3人に集まってくれたのにはとある重要なお知らせがあります 〇〇) (なんだ？) 彩) (ドラムのことかな？) 深) (突然何かな？) 先生) 単刀直入に言うと…皆んなには… … 先生) 全国高校軽音部大会へ出場してもらいます

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３ー２６ 〇〇) え？ 彩) 私たちですか？ 深) それは…どう言うことですか？ 先生) そのままの意味だよ。3人にはFusingとして我が高校を代表して出場してほしいと思っています 全国高校軽音部大会はナンバー1の高校生バンドを決める全国大会

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３ー２７ 複数の予選が行われ 選ばれた数少ないバンドが東京で開催される決勝の舞台で優勝が決められる 先生より説明された収容の流れは次の通り： （詳細は画像参照） pic.twitter.com/In3sOr0YSs

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３ー２８ 先生) 毎年この高校から誰か出場させてるけど、今年はFusingに出場をさせたいと思ってます 〇〇)ですが先生、なぜ俺らなのですか？ 先生) 1年間君たちを見てきたけど、実力は説明するほどでもない。だからこそそれを発揮してほしい 彩) その大会はいつ始まるのですか？

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３ー２９ 先生) 一次予選は来月より始まる日程になってる 深) ですが先生、私たちはまだドラムがいません、それでも出場をするべきなのですが 先生)もちろんそれは承知しているよ、だからこそ無理に出ろとは言わない。君たちで決めて良い 深) 分かりました

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３ー３０ 先生) 大会の日程は決まってるから、返事は来週までにはほしいのそれだけは理解してくれ 3人) はい 先生) それじゃ一年生の様子を見てくるから、あとは任せたよ そのまま立ち去った 残された3人ですぐに話し合いを始めた 深) どうする？ 会話の合図をしたのは深川だった

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３ー３１ 彩) う〜ん…ええ話やと思うよ。こんな大会に出られる機会なんてあらへんし、でもさ… 深) ドラムでしょう？ 彩) そうそう。ドラムがいない時点で「出場する」って言いにくいというかさ… 深) それは分かるよ 彩) 今の私たちでは出たくても出れる状態じゃないやん 深) そうだね

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３ー３２ 2人の気持ちは良くわかる 何故なら俺も同じ考えだからだ 深) 〇〇は？ 〇〇) 俺も彩と同じかな 深) そう… 〇〇) とても興味深い話だと思うし、それだけ先生は評価してくれてる証拠だからね 彩) うん 〇〇) だけど、今はどう考えてもやらなきゃいけないことがあるでしょ

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３ー３３ 彩) それは同感やな 〇〇) でも出たいって気持ちが深川と彩にもあるなら、先にそれだけ先生に伝えても良いのかな？って思ってる 先生から聞いた大会出場への話はとても興味深いものだった 軽音部はスポーツ系の部活とは違い、カレンダーの中に大会などは存在しない

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３ー３４ だからこそたとえもし上手くいかなかったとしても思い出として残るはず 3人の意識は同じ方向へ向いていた 〇〇) だから俺が言いたいことは…「大会に出てみたい」 自分の気持ちは伝えた あとは2人の考えを確認するだけだった 〇〇) 2人はさ…どうかな？ 話を彩と深川にふる

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３ー３５ その瞬間に2人はお互いの方へと向くとそのまま一瞬の静寂とともに目線が合う それを見た〇〇は待っていた…2人の反応を 答えはすぐにわかった 彩) せやな…出てみたいか否かって聞かれると「出たい」かな。まいまいは？

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３ー３６ 深) そうね…私は… 考えを整理する深川 深) 出ない理由は…ないかな 〇〇) そうか… 深) でも１つ約束したいことがある… 彩) なに？ 深) もし出場するなら、私は生半可な気持ちで出たくない。中途半端に思い出作りのためじゃなくて、真剣に一番を目指す。優勝を目指したい

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３ー３７ 深川の言葉を聞いて〇〇と彩は覚悟を決めていた 〇〇) 分かった 彩) まいまい…ありがとう 深) これは出場するでいい？ 〇〇) うん 彩) もちろん👍 深) それじゃ…皆んなで頑張ろう これで3人の意思は揃った 大会に出場することを決意した

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３ー３８ そして音楽室の外では… 飛) 大会？…なんだろう？ 微かな扉の隙間から聞こえてくる〇〇と先輩2人の会話 何か大会とか言ってはいるけど、その詳細までは理解できなかった この学校に入学してからまだまだちゃんと話せるのは〇〇だけだ 優しそうな先輩と〇〇のその輪に入りたい pic.twitter.com/pkXsjTqEJI

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３ー３９ でも邪魔する訳にはいかないし ある事を言いたいのに恥ずかしくて言えない秘密事が行動へ移せなかった そんな時… ？？）飛鳥？ 飛) わっ！ 急に背後から聞こえた自分の名前に驚いてしまった 七瀬) こんなところで何してるん？ 飛) びっくりした pic.twitter.com/mq8puRY73U

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３ー４０ 突然背後から現れた七瀬に変な声を出してしまった 飛鳥) 七瀬ちゃんか… 七瀬) 扉の前で何を…ってここは音楽室？ 飛鳥) うん 七瀬) 誰かを待ってるん？ 飛鳥) いや…待ってるていうか…違うっていうか 七瀬は不思議そうな顔をしながら部屋の中を覗き込む 七瀬) お兄ちゃん？

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３ー４１ 飛鳥) まあ… 七瀬) お兄ちゃんがどうしたん？ 飛鳥) あ…いや…なんでもない 七瀬) そう？この雰囲気やとすぐ終わると思うから待ってたら？ 飛鳥) そんな大した事じゃないから 知った仲の七瀬ちゃんなのになぜか緊張してる飛鳥 pic.twitter.com/eSxYSMrfLe

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３ー４２ 七瀬) ほんま？ 飛鳥) うん。また今夜にでも電話するから 七瀬) そう…七もお兄ちゃん探しにきたから一緒に帰らへん？ 飛鳥) 本当に大丈夫…また明日ね 七瀬) 飛鳥…？ そのまま立ち去ってしまった 取り残された七瀬の頭の中がハテナマークで埋まっていた

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３ー４３ 飛鳥がこの学校にきてまだ時間が経っていない だけどそれとは裏腹に秘めてる思いを持っていた それは音楽室に連日きては〇〇達を遠くから見ては引き下がり 全員いなくなればこっそり1人で入る 飛鳥の思いとその正体とは？ その事実と理由を知ることになるのは直ぐ近くまで迫っていた pic.twitter.com/Ta34OSG44q

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３ー４４ 〇〇) ただいま〜 母) おかえり、晩ご飯できてるよ 〇〇) ありがとう母さん 母) だから手を洗うついでに七瀬も呼んできて 〇〇) 分かった 荷物を自分の部屋に置いて七瀬を呼んできた 七) どうしたん？ 〇〇) お母さんが晩ご飯出来たって言ってたよ 七) 分かった。すぐ行く pic.twitter.com/hCOGB7Dbb8

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３ー４５ お母さんのご飯を食べながら、お父さん以外の3人で食べていた その場で七瀬とお母さんに軽音部の大会に出る事を伝えた 七瀬) え…軽音部の大会？ 〇〇) そうなんだよ。先生が突然「出てもらうから…」って言わてたんだよ 七瀬) それは決定ってことなん？ 〇〇) 先生にはそう言われた

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３ー４６ 大会が行われること同時に、彩と深川は出場する意欲があることも伝えた 七瀬は案の定驚いていた 七瀬) だけど…お兄ちゃんのバンドはドラム居ないんやろ、それでも出れるん？ 〇〇) さあ…どうだろう？出れるのかな？ 七瀬) バンドって必ずドラムおるイメージやけど

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３ー４７ 〇〇) 確かにいる。ドラムが居ないと成り立たないし 七瀬) それやったら　ドラムが居ないままやったら結局出れなくなるとちゃうん？ 〇〇) そう…なるだろうね 七瀬) それやったらどうするん？ 〇〇) どうだろう…そろそろ見つけないといけないと思うよ 七瀬) 何か七に出来ることある？

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３ー４８ 〇〇) それは大丈夫。俺らで何とかするから 七瀬) 分かった。でもいつでも言ってや 〇〇) ありがとう そろそろドラム探しの期限が迫っているのは分かっていた だからこそ早く見つけて、大会出場への準備も始めなければならなかった 七瀬) そういえばお兄ちゃん 〇〇) ん？どうした？

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３ー４９ 七瀬) 今日な、お兄ちゃんが居る音楽室に七が行ったやん 〇〇) うん 七瀬) その部屋の扉の前で飛鳥が居たの知ってる？ 〇〇) え…飛鳥が来てたの？ 七瀬) うん。何でか分からんけど廊下側から部屋をずっと覗いてて… 飛鳥が音楽室の前にいた事を聞いた 〇〇) それで七瀬はどうしたの？

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３ー５０ 七瀬) 飛鳥に「どうしたん？」って話しかけてみたら、突然逃げ出してしまったんよ。喋る余裕もなくて逃げられてしまった 〇〇) それって…どういう事だろう？ 七瀬) 分からん。飛鳥はずっと入りたそうな感じやったのは確かやで 〇〇) そうなんだ。あの飛鳥が音楽室に… 七瀬) う〜ん