詩人・作家の貴方がある日、19歳の妻に「君も何か書いてみなよ」とけしかけたら、その妻が古典的名作を書いてしまい、貴方はその夫として記憶されてしまう…。というシェリー夫妻と「フランケンシュタイン」による「作家の悪夢」すげえ痛快だし、いつ読んでもこれを10代で書けるの?って驚く。
2020-01-13 21:43:05メアリー・シェリーの「フランケンシュタイン」と「最後の人間」は明確にSF的で、その意味でも驚くべきものだと思うんだよね。19歳。母親は「女性の権利の擁護」を書いた初期フェミニスト、メアリ・ウルストンクラフト。娘は「女は男に劣らない」を作品で示した。
2020-01-13 21:51:58男と女、夫と妻について、「妻が夫より優れていることは悪夢である」というのが当然な時代に19歳のメアリーは小説を書き、以後の200年間も男性側からの「作家の悪夢」という笑い話になりながら評価されている。
2020-01-13 22:12:52女権活動家だった母は娘を産んで11日で死んだから、会話はしていない。でもメアリーは母の著作をひたすらに読んだ。「男女は同じ原理に基づいて行動しなければならない」という母の書いた本を読んだ少女は、例え200年前でも「フランケンシュタイン」を書き、それは古典になった。
2020-01-13 22:30:19「メアリー・シェリーは、母のメアリ・ウルストンクラフトの初期フェミニズム著作を読まずして『フランケンシュタイン』を書けたのか?書こうとしたのか?」という問いは何より雄弁に女性の教育やフェミニズムというものの価値を示しているように思う。
2020-01-14 08:26:24念のためぶら下げておきますが、夫パーシーは歴史に名を残す作家です。この「作家の悪夢」はメアリーの影響下でロボットSFを書き続けた、アイザック・アシモフの見方なのです。アシモフにとり、メアリーは自らの一大テーマの創始者でした。
2020-01-14 18:00:26ラスト付近のビクターナンバーすげえよかった…。これは中川さん版も見てみたいわ(憎悪剥き出しの中川さんって何気に見たことないんだよな)
2020-01-21 19:21:09鈴木壮麻さんの、あんなにふつうのおじさん感ある役も初めてみたなww衣装はマックス(サンセット大通り)に似てるのにw しかしルンゲはどうしてあんなにビクターに肩入れしたのかしらん。
2020-01-21 19:29:16今日は本来一人二役の主役がビクター柿澤ジャック中川に分かれてるスペシャルデーだったのですが、これ普段の日だと怪物にとって自分を虐めぬいた男と面差しが似てる奴が創造主なのか。地獄じゃん。
2020-01-21 21:09:42しかし全体を通してみると何がしたかったのかはよくわからんというのが本音だな…。まさか「人間が生命を創るのよくない!」とか「死人を生き返らせると酷いことになるぞ!」とかをテーマにして21世紀の韓国が作品つくると思いたくないし(それが日本でウケてるとも思いたくないし)
2020-01-21 21:15:59通して主張されてるのは「人間はクソ」なんだよね。ビクターは人間に絶望してるし、希望を持っていた(それゆえに研究をやめた)アンリも怪物になって絶望する。
2020-01-21 21:17:40大前提「人間はクソ」 小前提①「人間は神の被造物」 結論①「神はクソ」 小前提②「人間を含む生物は偶然生じたもの」 結論②「人間よりよい生物が生じるorつくれる可能性あり?」 うーん、②がうまくいかんな。小前提はどっちも劇中で語られてるんだけど ※三段論法になってないのは見逃してくれ
2020-01-21 21:22:06意図があって一人二役構成にしてるんだと思うんだけど、あんまり明確に呼応してないから読みづらいんだよな! ガチ勢の先行研究見たほうが早そう
2020-01-21 21:23:15それはそれとして、IDではなく進化論を受け入れると「人間がここにいる意味」が100%偶然になってしまうから辛かったんだなって、神父と頭蓋骨が突然リフレインした。 (そこから未来に矢印を向けたテイヤールはやはり化け物よ)
2020-01-21 21:24:35あっ!そうそう怪物役はすっっっごい肉体的に辛そう。「比較的身体は真っ直ぐにしてられるけど、手足の関節外されたりするカジモド」といえば伝わる人には伝わるだろう。
2020-01-21 21:28:38うん。ざっと感想洗ったけどやっぱり脚本と構成はガバガバだわ。 構成厨は役者を観にくるつもりならドゾってかんじかなー。正直ナンバーも一部を除いてそんなに…
2020-01-21 21:32:08私やっぱり韓国ミュージカル苦手なんだろうなー。歌詞の情報量が少なすぎて逆に疲れる。 「〜してしまーったーんーだー」とかでふつうにワンフレーズ使われると、実質その部分の歌詞情報ゼロじゃん?こういうのが多い。
2020-01-21 21:33:43それにしても、アンリ/怪物を分けるバージョンのスペシャルデーもあったらしいけどさ…… 設定崩壊してない? 電気ショックで人相まで変わったの?骨格から?なにそれ受けたい。
2020-01-21 21:36:06ジュリアの死については「ちゃんと怪物の話聞かないから!テキスト読み飛ばしばっかりしてるから選択肢間違えるんだぞ!」って思ってしまった。
2020-01-21 21:38:39思い出した。訳詞の問題か原歌詞からなのかわからないけど、カトリーヌと怪物のデュエット、語彙が固すぎる。カトリーヌ、たぶん設定的にまともな教育受けてないでしょ。束縛とかは違和感ある。
2020-01-21 22:41:09これは120000%私の偏った趣味なのですが、フランケンシュタインあの流れならオチは怪物がビクターへの復讐意欲を失って北極に旅立とうとしたところをビクターに殺される方が好きですね。創造主の手を完全に離れて去ろうとする被造物を殺す。
2020-01-21 22:46:44フランケンシュタインの感想追ってると、ミュージカル好きにも①感情を歌う歌がたくさんあると嬉しい人と②感情吐露ナンバーは最小限で全然OKな人と2パターンいるな。私は②のかなり極端な奴なので…(お前があいつを好きなのは直前の芝居見りゃわかるから新情報をよこせと思ってしまう)
2020-01-22 08:09:45描こうとしてる内容に対してガワの世界観のスケールがデカすぎるのか…?ビクターとアンリの関係性&人間性とは何か(怪物であるとは何か)あたりが中核だと思うんだけど、この二つがうまく絡んでないから話がとっ散らかってる感。
2020-01-22 08:19:05生命創造はドリーとかデザインドチルドレンとかの隣接で、死者蘇生はAI美空ひばりだから…。共通点は生命への支配欲なんだけど、そこを丸々否定すると野生動物の家畜化とかまで否定することになり豚肉が食えなくなる。
2020-01-22 08:28:17ビクターと怪物が一度もまともに生命創造(死者蘇生)について対話するシーンがなかったのが致命的な気がする。怪物から言いたいことたくさんあったと思うんだよ…。「人間がクソだって知ってるのにどうしてもう一匹増やそうとした?」とか「友人を二度も怪物だらけの世界に落としたかったのか?」とか
2020-01-22 08:33:02アンリ&怪物の哲学はわりと明瞭なんだけど、ビクターの哲学がぶれまくる上にブレの過程が見えないから混乱する。少なくともアンリが賭けるに足るだけの強度がありそうにない。いま話題の塩か(それは罵倒では)
2020-01-22 08:37:36怪物が消えてからの3年間、ビクターは研究続けてたんだろうか。はっきりとは描写されてなかったけど(しろよと思う)研究してなさそうなんだよな…。それってアンリ=怪物でも≠怪物でもアンリの友情と献身への裏切りに他ならないんですが。アンリが望んだのは研究の完成であり自分の蘇生ではない。
2020-01-22 08:45:52