Broken Gears(仮)

あそん @Ason_Yamato

とある街・カートライト。古い町並みと工場が共存するその街は、産業革命の直後からその恩恵を受け始めた。 しかしほぼ同時期に奇妙な現象が起こるようになる。今まで行き場を失い彷徨っていた悪質な霊魂が、屑鉄に宿り人の形を成し始めたのである。#創作

あそん @Ason_Yamato

@Ason_Yamatoそれらは「ジャンク」と呼ばれる。体は主に屑鉄で密に構成され、非常に硬く重い。知能を持たない低級種と知能を持つ上級種が確認され、どちらも人を襲うことが多い。上級種は自らを「かつて人間だった者」と言い、人より上位であるかのように振る舞う。#創作

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@Ason_Yamatoまもなく近隣地域でもジャンクの発生が確認されるようになり、人への被害が広がった。そこで街は対ジャンク専用の治安部隊「スクラッパー」を結成、ジャンク掃討へと乗り出したのである。#創作

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@Ason_Yamatoそして現在。多くの街でジャンクの発生は抑えられスクラッパーは解体、以後新しい職業として個人・民間請負へ移行した。上位種の中には街でくらす個体も出てきたほどである。しかし対応が遅れたために全滅してしまった街もあり、スクラッパーの手は休めるにはまだ早い。#創作

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ジャンク補足 人の形をとるが頭は人ではなく金庫や電子機器など、所謂異形頭。肉はほとんど肌だけで中身は屑鉄。上位種は服を着ていることが多い。ただし服も肉のつき方も個体差あり。

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@Ason_Yamato ジャンクの頭となるものはすべて何らかの「形あるモノ」であり、非固形物は頭とならない。上級種の頭は構造が比較的複雑で人の頭程度の大きさのもので、低級種は単純な形のものが多い。また上級種は必ず首で繋がっている。

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スクラッパー補足 「解体屋」とも呼ばれる。銃や爆発物、鈍器などを用いてジャンクを掃討する。ただし個人請負が出てきてから戦い方は多様化した。現在では人に協力的なジャンク上位種のスクラッパーも少数存在する。

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解体屋(スクラッパー) ジャンク掃討を生業とする。元々は街によって結成されたが、現在では民営化され、街ごとにギルドを形成し仕事を請け負っている。個人・少数で活動する者や、それに協力するジャンク上位種も存在する。 pic.twitter.com/uWZeCUo4ef

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@Ason_Yamato 強くて名の知られるようになった上級種ジャンクには街から賞金が懸けられる。それで生計を立てる所謂「賞金稼ぎ」もいる。

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@Ason_Yamato ジャンクの精神を構成するのは悪質な魂、つまり元は人なわけである。その魂のうちの人間への恨みが濃縮されてジャンクに宿る。そのためジャンクは生前の記憶が薄い・・・と考えられている。 だがもちろん例外もある。

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@Ason_Yamato ジャンク上級種の体の大きさ、心は死んだ当時のものと言われている。 そのため子供姿のジャンクは少ない。 またジャンクの体はほとんど成長しない。が、頭は劣化していくらしく、メンテナンスが必要であるようだ。

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上級種、下級種の区分けはその思念の強さで、取り分け憎悪・悔恨といった負の念が強い魂が上級種になりやすい が、もちろんその限りじゃない

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すなわち上級種の原動力は現世への限りない執着と未練 文字通り「死んでも死に切れなかった」魂 蘇ったあとの行動はジャンクによって異なるが、概ね生きている人間に害をもたらすため排除対象となる

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ただ、低級種も人よりかは強いので、一般人からすれば充分危険です ヒグマより2段階ぐらい格下の強さ

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ジャンク 低級種と上級種 低級ジャンクは獰猛だが体が不完全で、その形を長く保っていられない。 上級ジャンクは形は完全で知能を持っているが、その分人に対して冷酷である。　英語は適当 pic.twitter.com/nLVtKh2nT0

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昼間に作った見づらい図 ジャンクジャンク言ってるのはこやつらです pic.twitter.com/m0h5t8yWzk

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「――ジャンクには低級種と上級種の2種類がいる。その違いは、知能の有無・ 個体の独立だ。知能の有無では厳密には区別できないことがわかってきて、最近では個体の独立で分類することが多い」

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@Ason_Yamato 「低級種は概ね凶暴で、見境なく人を襲うため目立ってしまい駆逐されやすい。一方上級種は、知能とともにプライドもあるのか、人を襲う奴は自分のルールを設けていることが多い。目立たず事を運ぶのを心得ているのもいて、被害は出る一方で個体を特定しにくいのが現状だ。」

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@Ason_Yamato 「個体の独立ってのは、そいつの姿形をしたのがそいつしかいないってことだ。低級種は同じ姿の奴が多数存在するんだ。だが上級種はそいつしかいない。だから一度わかっちまえば識別は簡単なわけだ。そこが唯一の救いかね」

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「他のヤツも同じだと思うんだが、オレ達にも自分の名前かな？ってもんがある。どこかから名前を呼ばれるんだ。そしてハッと目覚めて自分のジャンクとしての存在に気付く・・・。まあその時しか呼ばれねーし、確かめよーもねーから、それが自分の名前と思うかどうかは勝手だがな」　―ある上級種の話

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@Ason_Yamato 「僕たちのようなジャンクは珍しいかもね。ほとんどは人を襲うし。そもそも悪霊にも近い魂が屑鉄に宿ったのがジャンクらしいから、それも当然かもだけどね。・・・ヤツらは特に夜に現れる。夜道には気を付けるんだぞぉ？( *´艸｀)」　―ある上級種の弟の話

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「ジャンクを倒すとどうなるかって？そりゃ死ぬ・・・いや死ぬとは少し感じが違うな。奴らは魂の宿った屑鉄だってのは知ってるな？倒すとまさに魂が抜けたように、体が突然崩れるんだ。頭だけ残してな」

あそん @Ason_Yamato

@Ason_Yamato 「天国地獄に行ったかは知ンねーが、その魂が新たなジャンクになってたら俺たちの仕事は生涯保証されたも同然だな、くそったれ」　――あるスクラッパーの話

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「スクラッパーの仕事は単純だ。ジャンクを倒す。わかりやすいだろ？ ジャンクが発生し始めた当時に、上の命でジャンク討伐隊が組織されたんだ。これが最初のスクラッパー達。その活躍でジャンクの動きも収まって、討伐隊は解体された」

あそん @Ason_Yamato

@Ason_Yamato 「だがその後ジャンクどもが活動を再開したんだ。上も一々組織するのは効率が悪いと思ったのか、その仕事を民間に頼んだ。そんなわけで今は俺らがジャンク討伐を担ってるんよ。まだ手が休まる暇がなくて嬉しいねほんと・・・ハァ」

あそん @Ason_Yamato

「民間とは言ったが、何も組織同士が仕事を取り合ってるわけじゃない。おおよそ街ごとにギルドができるんだ。ギルドに属している解体屋たちが要請に応えて出動するって仕組みだ。敵の習性上、ほとんど夜になるけどな」

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@Ason_Yamato 「他にも特に力のある連中には、個人から数名でジャンク討伐を請け負うのもいる。名のあるジャンクには街に懸賞金が掛けられてたりするからな、所謂"賞金稼ぎ"だ。物好きなもんだぜ」――あるスクラッパーの話

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「昔はジャンクといえば押しなべて人を襲うのしかいなかったけど、ここ何年かで人に友好的なのも出てきたんだ。彼らの中じゃ異端だろうけどね。中にはジャンク討伐に協力してくれるのもいるんだ。すごく助かってるよ」

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@Ason_Yamato 「同族で争うのをどう思ってるかはわからないけどね。そもそも同族だと思ってるのかな？まあ、人間だって争うから人のこと言えないけどね、ははっ」 ――あるギルド幹部の話

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@Ason_Yamato 補足② 今まではジャンクは自然発生のみであったが、人為的にジャンクを作り出し悪用しようとする人間も出てきた。そのような人間たちを集合的に「ワークショップ」「工房」と呼ぶ。特に分業せずすべてを一人でやる個人は「クラフタ―」と呼ばれる。

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@Ason_Yamato 【設定】『工房(ワークショップ)』 本来自然発生する「ジャンク」を人工的に作る組織群。成員は人間とみられているが全容は未だわかっていない。 一時は収まったジャンクによる被害が再度増加し始めたのは工房の影響によるものとみられる。

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@Ason_Yamato 【設定】『職人(クラフター)』 ジャンクをただ一人で作り上げる個人。その技術が静かに伝播していき、工房が生まれたと考えられている。だがどうやって最初にその技術を得たのかは不明。

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@Ason_Yamato 【設定】『人工ジャンク』 工房や職人によって人工的に作られたジャンク。低級種と上級種の中間のような存在で、体は完全だが個人の強い意志はない。工房やその他使役する者の指示・命令で動く。 ジャンク上級種の中にはその存在を毛嫌いする者もいる。

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「――ジャンクの活動が一度収まったのは知ってるな？その後活動を再開したのも。だが活動の再開はあまりに突然で、しかも勢いが以前より増していたと言ったら、妙な話だとは思わないか？」

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@Ason_Yamato 「これには"工房"と呼ばれる集団が関わっていると見て間違いない。ジャンクは自然発生するのが普通だ。だがそいつらは人為的にジャンクを作り出す。つまり人工ジャンクだ。上級種も低級種も確認されているが、"本能"や"意思"は無く、命令に縛られているように見える」

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「現在判明しているのは、工房内では分業がなされ効率よくジャンクが作られていること、ジャンク製造のノウハウが我々の目の届かぬところで広がっているということだ。工房ごとの実情はわからんが、我々のようにギルドを組み強大化されては困る。君も何か情報を得たら伝えてくれ」

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「――もう少し若かった頃、私は見せたいものがある、と友人の家に招かれた。驚いたね。今まさに討伐隊が倒そうとしているジャンクってのを彼が作っていたんだから」

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@Ason_Yamato 「私は彼にジャンクはすべて君の仕業なのかと訊いたが、そうではないらしい。ある日出遭った知的なジャンクに作り方を教えてもらったのだそうだ。そして幼い孫娘のために作っているのだという」

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@Ason_Yamato 「なぜそんなことを、と思わず口にしそうになったが、私は聞かなかった。そのとき彼はとても輝いていた。悪意がないのは明らかだったからね。後日完成の知らせが届いたあと、彼はまもなく亡くなってしまった」

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@Ason_Yamato 「最後に会ったあの日の別れ際、彼はある材料が手に入らないと言っていた。今思うと、それを手に入れるために少ない体力を使い果たしてしまったのかもしれないねぇ。 今じゃ孫娘もそのジャンクと活動しているそうじゃないか。彼は今、喜んでると思うよ」 ――ある老人の話

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@Ason_Yamato 【設定】『あの街』 クラムズウェルと呼ばれていた海辺の街。数名のジャンク上級種の襲撃で人間は排撃され、現在はそのジャンクが支配者となっている。

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以前ジャンク低級種は出現後どこへともなく移動し人を襲っていたが、ある上級種があの街を支配してからは、出現後人を襲いながらもそこへ向かうように移動するようになった。そのためあの街へ向かう道にはジャンクの頭が多く転がっている。

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「あんた、この先へ行くのかい？ならやめた方がいい。この先は人っ子一人いねぇ、ジャンクだけの街だ。昔は工業で栄えたいい街だったがよ、皮肉にもそのせいでジャンクが大量発生しちまってな、一人残らず殺されたり追い出されちまった。今も有力な上級種が支配してるって噂だぜ？」——ある住人の話

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@Ason_Yamato 街はほとんど襲撃時のままぼろぼろだが、ジャンクが発生する温床であると言える。 住民はすべてジャンク。現在では多くの上級種が住処としている。なぜかいつも周辺は暗く、昼間でもジャンクが活動できる。 オズワルドをトップとする治安維持組織が目を光らせている。

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「あ、ダメ...首はダメ...」 ※基本頑丈なジャンクですが首は弱いです pic.twitter.com/XcBKhGbPZH

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アンバー・Ｌ・ハミルトン(Amber Lee Hamilton) 小規模なスクラッパー組織に属する女性。地元名家の出自。祖父がただ一体だけ遺したジャンク・ギルバートと行動を共にする。能力はあるが他人とはあまり協調的ではない。が、2人でいるときはギルバートに甘えがちである。

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@Ason_Yamato ギルバートの仕える「お嬢様」、アンバー・リー・ハミルトンは喫茶店経営兼ジャンクに関する何でも屋。信号機兄弟とトニの三人組がいつも店に入り浸っている。

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@Ason_Yamato 1. ギルバート・ハミルトン アンバー・L・ハミルトンの執事。「職人」のはしりである彼女の祖父に作られた人工ジャンク。他人に対して誠実な男で温厚な性格。人でもジャンクでもない半端な立場をもどかしく思っている pic.twitter.com/NsG5pWYsuu

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ギルバート・ハミルトン(Gilbert Hamilton) アンバーに仕えるジャンク。「クラフタ―」の走りである彼女の祖父によって、幼かった彼女を護るために作られた。当初姓は与えられなかったが、彼に懐いたアンバーによって与えられた。以来彼女に仕え、支えている。

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@Ason_Yamato 人に対して誠実な男。厳しい時もあるが温厚な性格で人をとても好いている。アンバーに対しては執事、親、もしくは兄のような態度で接する。人を愛している一方で作られたジャンクであるため、完全な人でもなくジャンクでもない半端な立場にあることをもどかしく思っている。