元のツリーと大体同じ設定だけど高卒でカフェアルバイトしている善♀(記憶あり)とご長男(記憶なし)の話 脚が不随(今のとこ神経系の不随か片足が生まれつきないかで模索)。今回桑島家は遠縁の凄腕装具士の家系(模索) その縁で引き取られた
2021-12-08 19:02:47かいがくくんの修行のモニターとしてよくいろんな装具を試されているけどなかなか合わなくて、歩くのは人よりもよくするけど傷口から血が出ていることが多々ある それもあって常連でないお客さんの前にはめったに出ない
2021-12-08 19:02:48「竈門君は…これからかなあ。成長期だとさあ、骨が先に伸びるのよ。足の皮膚突き破ったり装具と擦れたりしてさあ。俺それが顕著でね。そのたびに手術が必要で。切開して骨削るのな。そのせいでだんだん足が短くなってくんだわ。女だからこれ以上はあんま伸びないとは思うけどね」
2021-12-08 19:02:49前世の記憶も手伝い、あとはやっぱり神経系がちょっと麻痺してるのと痛みが日常茶飯事過ぎて割と感覚が麻痺してる 血が出てるのとか言われて気づく
2021-12-08 19:02:50ちょっとしたパニック障害的なものも抱えてるんだけど、前世がどうとか立ち居振る舞いのどっか浮世離れした感じとかで、中二病か精神系の疾患があるって思われやすい 心無い一見さんには「糖質」…って言われることもある それにも気遣って基本的には裏方
2021-12-08 19:02:50ねずこちゃんとの外出中に「すごくいい匂いがする…」って思ってフラフラ初めてのカフェに入る長男 普段はそんなことめったにしないのに その時は常連さんばっかりだったためちょっとだけカウンターに出ていた善♀を見てねずこちゃん(記憶あり)が泣いた
2021-12-08 19:02:51「ぜんいつさん…!!」「あれっねずこちゃ…いらっしゃいませ。こんにちは」泣きたいくらい懐かしい音がすると思ったら君たちだったんだねえ。相変わらずきれいな音 思いっきり懐にとびかかられてばったーんと倒れる(踏ん張れない) 「知り合いか…?」って長男がぱちぱちした
2021-12-08 19:02:51この善♀は前世でいったんは竈門家に間借りしたもののある日書置きを残して去った(死期を悟った猫)のでめちゃくちゃ泣かれたしデコピンされた こちらへの好意が駄々洩れすぎてねずこちゃんかわいいの権化と思ってる(暢気)
2021-12-08 19:02:52定期的にリンパ辺りをほぐさなければならない(むくみやすいのとリハビリ的な)善♀ 意中の女の子が鼠径部さすさすしてるだけでも思春期の長男にはつらいのに伊之助(記憶あり)が「やってやろうか?」って言って(前世の善と蝶屋敷で培ったマッサージ技術)
2021-12-08 19:02:52※前世の別可能性(※原作コミックス読破してない) 母の腕に抱かれたような心地だった。 ふ、と軽く息をついた後にげほ、と咳込む音がした。 あたたかい何かがぼたぼたと顔に落ちて、 腕はあたたかい何かを貫き通すように突き破っていた。
2021-12-20 19:26:28鼈甲を抱いた琥珀の焦点が一瞬だけぶれた後、呆然とした俺の顔を見て淡く微笑みをこぼした。 また、けふけふ小さく血をこぼして咳込む。 ほんの少しだけ、俺たちを抱き込む腕に力がこもった。 「カナヲちゃ、ん、ありがと」細い声。 いつの間にか俺の傍に立っていたカナヲが、痛ましく眉を詰めていた。
2021-12-20 19:26:29金の人は、とめどなく涙を溢れさせる妹の頬に添えるように掌を伸ばし、しかし、その白い肌に赤い色を付けるのをためらったかのように、寸前で浮かせた。
2021-12-20 19:26:29困ったように妹を見やり、もう一度深く、慈しみ深く微笑んで、彼の人は。 「幸せに、なってね、」 いつかの炎柱のように、胴に穴をあけた、その人は。 俺の腕が貫いたその人は。
2021-12-20 19:26:30「――お世話になりました」 「こちらこそ。たまにはこちらにも顔を出してくださいね」 「ええ」 「しばらく親分をお借りします」 「一生差し上げますよ、どうか返さないでください」 「またまた」 「こいつらの診察の時はねず公乗せて走ってくらあ」 「人にはぶつからないでくださいね、くれぐれも」
2021-12-20 19:26:31つんとしたアオイさんの表情はどこか作り物じみていたが、俺の顔も相当だったと思う。 隣でカナヲが、俺たちを見て困ったように淡く笑っていた。 「行くぜ」重い荷物を一手に引き受けた伊之助が一番に背を向ける。
2021-12-20 19:26:31仕方がない。俺たち兄妹の背は、それぞれ少しばかり軽い白い箱を背負うだけでいっぱいだ。 「――後で、少しだけ私にも持たせてね、お兄ちゃん」桑島殿の遺骨を背負ったねずこが言った。
2021-12-20 19:26:32「――いいのか」自ら桑島殿の遺骨を背負うと云った妹に、俺は出立前に問うた。 「――お兄ちゃん」妹は少しだけ笑った。 少しだけ、覚えているの。
2021-12-20 19:26:33「あの時ね――善逸さんが初めて私を守ってくれた、初めて会ったあの時ね。私、きっと初めて、お兄ちゃんの大事なものだからって、誰かの大事なものだからって、たったそれだけのことで守られたのよ。憐れまれもせず、そして何の期待もなしに。打算もなしに。きっと、きっと、初めてね」
2021-12-20 19:26:33だから、善逸さんの大事なものだから、このご遺骨は私が背負うの。 その言葉に、俺は――俺たち兄妹は、本当に何重にも救われていたことを、俺は、改めて脱力するほど知らしめられた気がしたのだ。
2021-12-20 19:26:34「――善逸は、本当にすごい」 「ああ?あいつはただの死にたがりだぜ」 「否定はしない――ああ、でも、ああ――」 なんだか、張り合いがちょっと抜けたような。 「善逸の血筋は残らないんだなあ…」 互いにずっと、傍にいるものだと思っていたのに。
2021-12-20 19:26:34「お兄ちゃん。義務よ。私は私の義務を果たすわ」 私は血を残すわ。お兄ちゃんはいいけど、その代わり、ちゃんと神楽は私の子供に継がせてね。 「それでいいのか、ねずこ」 「きっと、それでいいと思う」 「そうか――」 「二人で分け合ってきたでしょう?これも二人で分けましょう」
2021-12-20 19:26:35雷の呼吸は、煉獄家と同様に心得として書面につまびらかに遺してあった。 桑島殿は、雷の呼吸を二人の弟子それぞれに分けて継がせると決めた時点で、それを成していたらしい。 善逸の荷物には、漆の型らしき走り書きが残されていたので、それも付け加えておいた。
2021-12-20 19:26:35本当は、それだけは彼だけのものとして、遺さないほうがよかったのかもしれないが。ああでも、『善逸伝』などという空想小説を書きたいなどと言っていたこともあったから、割と喜ぶのかもしれない。その型がお目見えした場面を知らぬ俺にはわからない。
2021-12-20 19:26:36ただ、『火雷神』という技名は似合いだと思う。 善逸は、父のように俺を叱咤し、兄のように俺を守り、母のように、俺たち兄妹を慈しんだ。 「生きろよお、」と宇随さんは言った。「あいつが守った鬼のような人間二人だ。派手に生きて派手に残し、派手に栄えて派手に死ね」
2021-12-20 19:26:36結局は、それが報いだと思う。 彼が『人』と定めた鬼二人だ。流れて据わってとどまり栄えて、 そしていつか、生まれ変わりでも何でもいいから、会えたらいい。
2021-12-20 19:26:37その時のために俺たちは残す。 新しく整えられた竈門家の床の間。 そこには、何時までも二つの白い箱が、幸いを見守るように鎮座していた。
2021-12-20 19:26:37「おいこら善逸!俺らが売ってるのは油じゃねえんだぞ菓子と紅茶とコーヒーとその他もろもろ!」 「イヤ油売ってますよね?丁子油(刀剣油)も打ち粉も売ってるって知ってんだよこの刀剣馬鹿の溜まり場め!」(※刀鍛冶の里の人達が入り浸ってる)
2021-12-21 19:41:07「ハーン誰がお前に居合刀の手入れ道具安く融通してると思ってんだまっとうな値段で給料から天引きするぞこら!」 「ごめんなさい!」
2021-12-21 19:41:08「大体茶に興味持ったきっかけからして気に入らねえんだよ!どっかの喫茶店の茶ぁ飲んで感動したんならまだしもコンビニのちょっと気合入れたアールグレイのペットボトルに魂売りやがって舐めてんのか!」 「だって美味しいじゃん!明らかに当時俺が淹れてた何かのお湯よりおいしかった!」
2021-12-21 19:41:08「桑島殿が褒めてた茶ぁが当人にとってその評価ってのがもう心の底から気に入らねえ!その何かの湯を錬成してたお前に喫茶のイロハを教えてやった俺らに感謝して馬車馬のように働けおら!あと傷口は塞げ!」 「ごめんなさいったら!戻ります!」
2021-12-21 19:41:09原作イフルート、なんかねずこちゃんが選んでたんじろうがにおいをスン、と嗅いで太鼓判押した花で二人で「結婚してください!」って申し込む竈門兄妹→→→善♀も読みてえな 家族になってください!
2021-12-22 12:08:35「う、嬉しいけどむりだよお!」「いい加減観念しろ紋逸!こいつら百年待ったからにはめんどくせえぞ!」「無理だって言ってんだろ伊之助!俺はペドじゃないし親戚だぞ!血はつながってないけど遠縁だし養子だけど!もう竈門の一族には入ってんだよ!」ってなるショタロリ竈門兄妹→→→(略)→←善
2021-12-22 12:08:35大事なこと:転生後善の記憶は「たんじろとねずこちゃんが人間に戻った」よかったなあってところぐらいで終わってる つまり?:ポンコツ
2021-12-22 12:08:36「私たちの存在を、心を、ありのままに認めたのは、そこに存在していていいのだと全身で肯定したのは、善逸さんが初めてだったんじゃないかしら」
2021-12-22 18:58:35「私に、『いいお兄ちゃんだね』と言ってくれたのは。私たちをただの兄妹みたいにそのまま大事にしてくれたのは。まるで人間みたいに、素直に互いをただただ家族と思っていいって、受け入れてくれたのは。憐れみもなく、打算もなく、条件もなく。私たちの存在をただただ誇ってくれたのは――」
2021-12-22 19:17:59