抜粋『キレる私をやめたい』田房永子、竹書房2016.7.7

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抜粋『キレる私をやめたい』田房永子、竹書房2016.7.7 ■女の男への暴力が社会的に問題視されていないことの気付き ■母親による子どもへの暴力がゆるやかに許されていることの実感 ■キレるメカニズムをゲシュタルトセラピーから考える pic.twitter.com/YpdLcJvVZM

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「おわりに」(pp.134-5)から。 男性から女性へのドメスティックバイオレンス(DV)に関する本は無数に発売されているけれど、夫の肩をパンチしたり、裸足で外に飛び出してしまう女の人に向けた本はありませんでした。

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「キレる女」に関して困っている人たちがいるのに、本当に治したいと思った時に治すための情報がすぐに見つからない、わからないというのは、世の中から「深刻に考えるべき問題ではない」と言われているような気がしました。放って置かれてる、と感じたのです。

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女の暴力は社会的に問題視されていないんだと気付きました。 　著者の場合は、子どもが生まれてからやっと深刻な問題になりました。実際、子育てを始めてみると、「母親が子どもに暴力を振るう」ことは、ゆるやかに許されているということを肌で実感するようになりました。 pic.twitter.com/G1PyM1LP8D

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虐待防止センターに相談しても、提示されたのは「通報」か「様子を見る」の二択だけでした。具体的な対処法ではなく「そのくらい大丈夫」「子どもだってわかってくれる」という曖昧なフレーズで母親による子どもへの暴力を見逃すというのは、いまの育児の現実の一つであると断言していいと思います。 pic.twitter.com/7LHeul8Zyl

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著者はキレる度、夫に暴力をふるう度、とても傷ついていました。でも「暴力行為」と「傷つき」を結びつけていいとは思っていませんでした。 pic.twitter.com/eIhANIgfCs

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「状況」へアクセスされると「心」がパニックを起こしてキレちゃうということ。 pic.twitter.com/niRKAIEW2u

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子どもの「心」に注目するって、自分の「心」に注目できてないととても難しい。伝えたいことが相手に伝わった実感が少なく、「心」では自分をどうしようもないと思っていて、相手の意見が相手のものと思えず、意識のピントが「状況」に合ってるから「心」に気づかず、キレる度に体は落ち着く。 pic.twitter.com/d0cmcAKVSQ

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「休む」「ほめる」「今ここにいる」を習慣化する。 pic.twitter.com/5kZKrnY3lO

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もともと傷だらけだから、少しの刺激に過敏に反応して、暴れて他人を傷つけ、そんな自分の行動にさらに傷つく、他人に対して理不尽にキレる、暴力をふるうのは、自分の一番大事にしなきゃいけない部分を自分で破壊する行為だと思います。(p.135)

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「キレるをやめたい」あなたへ　(pp.126-131) (岡田法悦さん )　キレるというのは、本能的に身の危険を感じて自分を守るために正当にキレるのと、自分の過去の体験に照らし合わせてキレるという２つがあります。

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(田房) 「お前が悪い」と相手に対して怒っているのに、同時進行で頭の中では「自分のほうがもっと悪い」と責めている感じ。 (岡田) 自分の中から勝手に湧いてくる怒りは「わがままなものだ」とか「良くないものだ」という風に教わっていることが多いですからね。

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だから湧いてくるものを頭で抑えちゃう。ゲシュタルトセラピーの理論の中に📌『トップドッグ』と📌『アンダードッグ』という言葉があります。子どもが、自分が身を置いている環境に適応しようとすると、「どうしたら親が喜んでくれるのか」とか「叱られないですむか」とか、自分なりに工夫しますよね。

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その中で「本当はやりたいけどやっちゃだめ」みたいに、自分に指示を出すような、ある心の部分がだんだんと育っていく。「～すべき」というつぶやきがいっぱい詰まっている心の部分を“トップドッグ”と呼ぶ。

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トップドッグに対して、自動的に同じ強さで「でも」という気持ちが湧いてくる。これが“アンダードッグ”です。「でも」とか「やだなー」とか「逃げたい」とか「反抗する」とか、そういう気持ちが詰まっている心の部分をアンダードッグと呼ぶんですけれど、

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トップドッグが生まれれば、アンダードッグが自動的に同じ強さで生まれるんです。トップドッグは、ある意味正しいことを言っているので、アンダードッグの声を押しつぶそうとします。ところがトップドッグは、親からこうしなさいと言われたことで、自分の中からもともと湧いてきている声ではない。

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だから力の強さ、エネルギーの量で言ったらアンダードッグの方が大きいんですよ。 (田房) だから私も抑えきれずに爆発してたんだ。 (岡田) 子どもの頃には役に立ったかもしれないけど、大人になったら、「もうそれ、あってもなくてもいいよね」みたいなものが、トップドッグの中身という場合もある。

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いつでもにこにこしてるとお母さんが喜んでくれる、とかね。大人になってもそのクセが残っていると、自分がどんな気持ちであっても、にこにこしてた方がいいんだと思うようになって、自分の本当の気持ちが湧いてきてもそれを止めてしまう。これは体に悪いですよ。

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(田房) 無意識にやってしまうことだから、まずはそういう自分に気づくことが必要ですね、 (岡田) どうやったら気づけるかというと、それは「体に聞く」ということだと思います。頭の中でこうしたい、とか、これはしたくないとか思った時に、体の中に緊張感や違和感があるとかね、

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そういう変な感じがした場合は、ひょっとしたらそれは体がOKしてないのかもしれない。 (田房) 体に聞くのが一番、答えに近いってことですね。 (岡田) カーとなっている時は、そういう余裕はないと思うので、後で、それを思い出して、体の中にどんな感覚を感じるかなーということでもいいと思います。

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その時に「こうしなくちゃいけない」「あれやっちゃいけない」というセリフで自分に何か指示を出していたとしたら、これはトップドッグの声だと思っていいと思います。そうすると、それに対して「でもね」と言ってる声が、必ず出て来てるはずなんですよね。

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それに伴って、体の中で変な違和感を感じることがあると思います。 (田房) キレる時って、同時に「キレちゃいけない」というトップドッグがある。 (岡田) しかしそこで「でも、キレていいじゃん」というところに直結すると、なんの解決にもならない。 (田房) 夫が悪いんだからキレてもいい、みたいな。

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(岡田) 「でも」となった時に相手のどんなところがスイッチになって自分がキレたのかをちょっと探してみる。漫画の中だと、「自分にダメ出しされてるように感じたところ」って描いてありましたよね。そこがスイッチな訳ですよね。

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そのスイッチが見つかったら、これってよくあることかどうか、って自分に聞いてみる。「ひょっとして、この人じゃなくてもそれがあるの?」と聞いてみる。誰との関係でも、そうされるとムカッと来るとかが、たいがい共通している。

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そこをずっと辿っていって、ここが最初だ、と見つかると、🔪誰のことを投影してるかが見えてくる。(p.129)

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「今ここにいる」エクササイズができるようになったら、今度は「自分の体の中で何を感じているか」っていう方へシフトしていく。例えば、今自分が「なんか居心地が悪いぞ」と感じたら、ぐるっと見回してみて、何が自分を居心地悪くさせているか、気づいてみる。

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今ここで感じてることがどこにつながっているんだろうと過去も見ている。父親に似た人が電車の中に乗っているのが見えて、嫌な気持ちになっているとしたら、今ここでも自分の心の中に、父親が住んでるみたいなものですよね。

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過去にインプットしたものだけど、未だに自分の中で騒いでいる何かってたくさんあると思うんですね。そういうものが自分の目の前を覆うフィルターを作ってしまう。目の前で起きてることによって、過去から引きずってる感情が、勝手に動き出してしまう。それがキレるという形になって出て来てるのかも。 pic.twitter.com/IkKhdjRj6L

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ゲシュタルトの祈り(Gestalt Prayer) ドイツ語 Ich lebe mein Leben und du lebst dein Leben. Ich bin nicht auf dieser Welt, um meinen Erwartungen zu entsprechen. und du bist nicht auf diser Welt, um mein Erwartungen zu entsprechen. pic.twitter.com/3DLuNoODE0

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ICH BIN ich und DU BIST du - und wenn wir uns zufalling treffen und finden, dann ist das schön, wenn nicht, dann ist auch das gut so.

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英語 I do my thing, and you do your thing. I am not in this world to live up to your expectations, And you are not in this world to live up to mine. You are you, and I am I, and if by the chance we find each other, it’s beautiful. If not, it can’t be helped.