結局チケットは見つからず、ご主人が問合せしてくれたところによると、再発行には$700ほどかかることが判明。「ううう…(滝涙)」背に腹はかえられぬ。さよならベンジャミン7…ほぼ覚悟を決めましたが、ご主人は「でも、すぐ帰るわけじゃないし」とちょっと待ってくれとおっしゃりました。(↓)
2021-03-12 07:44:40チケット取得に関しては、第一部(?)をご覧ください。その日の続きなのですが、実は帰りの道すがら、彼の車がエンストを起こしました。一時帰国だったのでレンタカーだったのですね。忘れもしない、イタリア車でした。イタリアァァァ…!!!
2021-03-12 07:50:40ホストファミリーは丘の上の田舎町にありました。車道の周囲で山羊が草を食んでいるようなところです。わたし達ふたりは、レンタカー会社が代車で乗り付けてくるまで車道で待っていました。この間じゅうずっと、彼の話によると(覚えてない…)わたしは機嫌よくコロコロ笑ってるだけだった、と。
2021-03-12 07:55:22多分、$700が浮いた上に素敵な年上男性に優しくしてもらって浮かれてたのでしょう…。イタリア車以上のポンコツジュールですが、まぁ…若かったのです…。まだまだ小娘でした。
2021-03-12 07:57:21でも、その時彼は「この子と結婚したいな」と思ったそうです。たとえMiddle of Nowhereで車が動かなくなっても、明るく笑ってるこの子と。ただ、それは後になって聞いた話です。この日は太陽の沈む頃、やっときた台車でホストファミリーまで送ってもらいました。とさ。(了)
2021-03-12 08:02:41第四部 パリ編。
ご要望をいただきまして、端折ってしまったところを少しだけお届けしようと思います! 第二部(?)の序盤、○○国某街に一週間滞在したときのお話です。 例によって例のごとくただの惚気話ですので「うっせー黙れ」という方におきましては、軽くスルーでシルブプレ☺️ twitter.com/umekiuri/statu…
2021-07-07 20:15:19こちら、もしかしたらダビンチ・コード好きなひとは地理的に面白い話かもしれません。なんかもう隠してる訳ではないので伏せ字を解きますが、○○国とはフランス、街はパリでございました。 某国某所で貧乏留学生をしていた若き日のジュールはホームステイ先のご主人の采配(?)によりパリへ一週間。
2021-07-07 20:18:49ご主人に仕組まれ彼のお家に転がり込むことになったジュール(前回までのお話)。 カレーのかほり漂うホテルを後にしたのち、申し訳なさにカメのようにビクビク首を引っ込めているも、気がつくと彼に連れられて花の都を楽しく観光して歩いておりました。
2021-07-07 20:22:15食事はおごり、移動は彼の車、メトロは一週間分の定期を買ってくれるというスパダリ仕様です。もともと素敵なひとだなと思っていたのもあり、ポンコツ小娘ジュールはそりゃまぁコロッと惚れてしまうわけです。
2021-07-07 20:25:00しかし彼は硬派でした。 時々、ひとが多い場所だとそっと腰に触れたり肩を抱いたりされます。でもドキドキするのはわたしひとり。いわゆるいい雰囲気になることなく、オトモダチとして最初の二日は過ぎて行きました。 まぁ、少なくとも当時のわたしはそう感じておりました。
2021-07-07 20:27:41コトが起きたのは三日目です。 この日、祝日も無事終わり、彼はお仕事でどうしても半時間ほどのミーティングに行かなければならなくなりました。 舞台はここです。ジャーン! pic.twitter.com/K6aiOb42z7
2021-07-07 20:30:00凱旋門です。 下の図の「出発点」あたりでミーティングがありました。 すぐそばには、かのシャンゼリゼ通りがあります。そんなわけで彼が仕事しているあいだ、泉野はシャンゼリゼでお買い物&観光をして回ろう、という予定になりました。 pic.twitter.com/iLLGT5alIm
2021-07-07 20:33:49時刻はちょうど正午あたりでした。 ミーティングはだいたい三十分あれば終わる、とのことで。 「シャンゼリゼ通りから入って、凱旋門のところで三時に」 待ち合わせしようという約束で落ち着きました。当時の携帯は今のようにWiFiに繋がらず、某国で契約してるわたしの携帯は使えませんでした。
2021-07-07 20:43:19「三時までかぁ。まだ時間あるなぁ」 ジュールは花のシャンゼリゼ通りを散策しておりました。 しかし、いかんせんシャンゼリゼ。 貧乏留学生が買い物できる場所など少なく、正直すぐ飽きてブラブラしておりました。 なんで三十分で終わるのに三時…? もしかしてジュールといるのに疲れたとか…
2021-07-07 20:47:15…などと不安はあったものの。 とりあえず当時そこにあった、でっかいカフェ併設のハーゲンダッツ店でお茶と冬アイスクリームをしばいたりしながら、三時が来るのを待っておりました。
2021-07-07 20:48:39さて、まぁなんとか心の中でオードリーヘップバーンごっこをしながらブランド店のウィンドウをのぞいたりて三時を迎えました。イヤッフゥ! ジュールは凱旋門にたどり着きました。 時刻は三時です。 いいですか、時刻は三時でした。
2021-07-07 20:51:29ここで説明いたしましょう。 わたしたち二人の間には、このような文化(?)と認識の溝があったのです。 中東某所で軍役していた男の「凱旋門を三時」(←左) 日本からやってきた小娘の「凱旋門を三時」(右→) pic.twitter.com/m6rZNWL9hX
2021-07-07 20:54:41泉野は三時きっかりに(日本人ですから!)凱旋門のど真ん中にたどり着きました。 しかし…彼は…なんと…一時間以上前から「シャンゼリゼ通りから入って凱旋門を中心に三時”方向”」にいらっしゃったと……………
2021-07-07 20:57:44観光名所ですから、年末とはいえ観光客がたくさんいました。凱旋門、当然ですけど で か い ですし… なんだってよりによってこんな待ち合わせしにくい所に…? いや、もしかしたらここはパリの渋谷ハチ公…? 凱旋門の見事な彫刻を見上げながら悶々と思い悩んでおりました。
2021-07-07 21:16:20結論から言うと、人が多いからわざわざ中央を避けて「三時」となったのですが、英語だと「三時(時間)」も「三時(方向)」もスリーオクロックなのですね…。 もっと言葉が達者だったらニュアンスで理解できたかもですが、当時はふたりともまだ互いの接し方をよく分かってなかったのだと思います。
2021-07-07 21:19:09さて。 アイスクリーム食ってオードリーごっこして凱旋門に見惚れている泉野はまだいいのです。 かわいそうなのは彼でした。 親友から預かった小娘がシャンゼリゼ通りで行方不明ですよ…。今も昔もパリの観光地は犯罪が多いのです。
2021-07-07 21:21:25凱旋門中央の彫刻を見終わったジュールは、なかなか彼が現れないので周りをくるくる回りはじめました。 それでやっと、歩き回っているジュールを目撃した彼は、凱旋門に突進してきました。 といっても、あそこ徒歩では渡れないんですね。 長い長いトンネルがあります。 そこを爆走したと…
2021-07-07 21:26:22ここは神聖なるツイッターランドですので、大人なムフフはぼやかします。 とにかく、この夜がふたりの最初になりました。 そんなお話でございます。 フィ…フィクションでございますから…!!?!?(某ハーレクイン漫画風)
2021-07-07 21:37:44