来世の記憶があるシスターエマちゃん? 何度も夢に見る、白い髪の男の子に、黒髪のつっけんどんなタイプの優しい男の子。 母親じゃないようだけど。たくさんの愛情を注いでくれるママ。 金髪ツインテールの女の子との別れから、スノーノイズがかかり記憶が全てあやふやになる。
2019-11-10 13:07:06そんなシスターエマの時間は、夢で見た少年と出会うことから動き出す。 教会の敷地にある木から少年が降ってきた。 なれない木登りをして足を滑らせたという。 ひょろりとした手足を見てこれは木登りに苦戦するなとエマは納得する。 太い眉をへにゃりとさげながら話す少年はノーマンと名乗った。
2019-11-10 13:41:52中々尻もちをついたまま起き上がれないノーマンにエマは手を差し出す。 「それにしても初めて見た!巣から落ちた雛!」 「へえ、そうなんだ」 差し出された掌に自分のものを重ねる。
2019-11-10 18:38:34「怪我をしていなかったからね。手当する必要なかったんだ」 ぐ、っと力いっぱい引き上げられるが。 見た目より少年の体は軽く、勢い余ってガバリと抱きつくような形で初接触する二人。
2019-11-10 20:14:57少年は慌てて距離を取る。心なしか顔が赤い。 「あ、あの!シスターさん!」 「はい?」 「ま、また逢いに来ていいですか?」
2019-11-10 20:17:10「勿論。日曜に待っているね」 そうじゃない、そうじゃないんだよエマ、とノーマンは出かかった言葉を飲み込んで。 「わかった。じゃあまたね」と別れの言葉を告げてエマに背を向けた。
2019-11-10 20:31:10教会の敷地から離れたところで、キョロキョロとあたりを見渡して虚空に向かって話しかける。 「いいよ、レイ」 ホログラム映像で浮かび上がる青年。 目の下に薄っすらと隈を作り、不機嫌を隠す気がないようだ。 「なに運命の再会っぽく演出しようとして失敗してんだよバカ」
2019-11-10 20:59:51「失敗?」 「分かってんのにわざわざ聞きてえの?」 レイと呼ばれた青年の不機嫌に拍車がかかる。 「木から落ちた雛、あの高さ、クッションになるものがなくて怪我なし。無理がある。そもそも。あの木、今まで巣を作った鳥なんて今までいない。エマ滅茶苦茶お前のこと不審がってたぞ」
2019-11-10 21:20:37エマちゃんから引き離された世界のノーマンとレイくんが。 自分たちの匂いがしない世界のエマちゃんをアブダクションしようと画策してる、っていう無茶苦茶な設定です。
2019-11-10 21:34:33「そんな情報、僕初めて聞いたよ?」 「お前を待ってる間ここらのデータ集めで眺めてたんだよ。ざっと15年分」 お陰で寝てねえんだよ俺。 「わー、すごい。さすが歩くデータベース」 「お前の計算に必要だから集めてんだろーが」
2019-11-10 21:41:55シスターエマちゃんは男性免疫ないやろな、てことで本来の年齢より、ちょい下の少年として彼女の前に現れるノーマンね。 天使みたいな見た目の少年&小鳥な雛&気から落ちたのがファーストコンタクト!!ってベタベタすぎるけど。絵になるから。絵になるから…めっちゃ見たい。
2019-11-10 22:05:13