世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産、遠賀川水源地ポンプ室(福岡県中間市)の資料館であるインフォメーションセンターについて。
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タケ @take_all_a

「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録5周年を記念した企画展「三池港と洞海湾」展。その第2会場(2021/2/6まで)である中間市地域交流センター(福岡県中間市)を訪れた話を先日述べた。第2会場は、中間市歴史民俗資料館の展示スペースを間借りする形で設営された。 pic.twitter.com/veStm9Nk45

2021-02-08 21:22:41
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中間市地域交流センターには、遠賀川水源地ポンプ室インフォメーションセンターと中間市歴史民俗資料館が置かれている。両者は地域交流センター内の一室をふたつに間仕切りしただけで、実質的には両者合わせて中間市の産業遺産資料館みたいな感じである。 pic.twitter.com/E1abcH4vXW

2021-02-08 21:23:52
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遠賀川水源地ポンプ室とは、官営八幡製鐵所の時代に遠賀川沿いに建設された工業用水の取水施設で、1910・M43に完成した。製鉄所の名称が組織変更を経て日本製鉄九州製鉄所八幡地区となった現在も現役で稼働している。ポンプ室は「明治日本の産業革命遺産」の構成資産のひとつ。 pic.twitter.com/xvwA1rEBLV

2021-02-08 21:25:28
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世界遺産の構成資産は、その近隣に資料館の類いを設けることになっている。中間市歴史民俗資料館が遠賀川水源地ポンプ室から近かったため、その部屋を分割してインフォメーションセンターができたのだろう。

2021-02-08 21:25:59
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遠賀川水源地ポンプ室インフォメーションセンターは以前に見学済みだったが、「三池港と洞海湾」展第2会場と同じ部屋なので再見したところ、内容が多少更新されていた。同センターはツイッターでほとんど紹介されていないので、展示物を少し上げておきたい。 pic.twitter.com/t3y1myimN2

2021-02-08 21:27:13
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まずは遠賀川水源地ポンプ室の竣工当時の模型(S=1/100)。建屋の外にある煙突などの設備は現存しない。注:インフォメーションセンターの展示物は基本的に撮影可。不可の物は個別に禁止マークを掲示。 pic.twitter.com/HatDPvL1EB

2021-02-08 21:29:02
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煙突などがあった側面が、現地の展望所から見える立面にあたる。 pic.twitter.com/R80pVYNt8T

2021-02-08 21:30:47
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建屋の構造はレンガ造(組積造)。赤レンガを基調としつつ部分的に鉱滓レンガを使い、赤と白のコントラストによって意匠的な特徴を出している。 pic.twitter.com/LSAylrMEEm

2021-02-08 21:31:34
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これがその遠賀川水源地ポンプ室。日本製鉄が所有する現役施設につき敷地内は立入禁止。見学用に整備された展望所からは、ほぼ西立面しか見えない。撮影 2017・H29。 Googleマップ goo.gl/maps/uCZexQ3yz… pic.twitter.com/92OtKG5kQH

2021-02-08 21:33:38
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敷地沿いの道路は高いフェンスが巡っていて見学しにくい上、目視可能な範囲は午後に逆光気味なのもツラい。この写真はフェンスの網目にコンデジのレンズを突っ込んで撮影した。建屋は後年に開口部が塞がれたり壁面が塗装されている。 pic.twitter.com/OuwGsOFtA4

2021-02-08 21:36:24
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ポンプ室内部の絵葉書。ポンプの数から1915・T4以前の写真とのこと。 pic.twitter.com/VcHpjH15Yq

2021-02-08 21:39:04
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現在のポンプ室内部。設備は更新されている。小屋組のトラスは建設当時のまま。 pic.twitter.com/OjPT8zAjSV

2021-02-08 21:40:24
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ところで、中間市は遠賀川水源地ポンプ室フォトキャンペーンを実施中だ。2021/1/16〜2/14の期間中、ポンプ室の写真をInstagramにハッシュタグ付きでアップすると、入選者に賞品が送られる。詳細は下記リンク先を参照。 nakamap.kir.jp/topics/photo/

2021-02-08 21:43:17
タケ @take_all_a

撮影時期の規定は特になかったので、私も過去に撮った写真をインスタにアップしてみた。 instagram.com/p/CLBs7hJAHGg/…

2021-02-08 21:44:02
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遠賀川水源地ポンプ室の続き。送水の仕組みの模式図。遠賀川から取り込んだ水をポンプで高い位置にある貯水池に圧送し、自然流下で製鉄所に送る。 pic.twitter.com/0kr3cI6Kj5

2021-02-08 22:57:24
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そして、取水量の増加を図るため、1930・S5年、ポンプ室近くの遠賀川に新たな取水堰が建設された。写真は完成直後の取水堰と取水塔。背後にポンプ室がある。この取水堰は2019・H31年に完成した新しい堰に更新されて現存しない。 pic.twitter.com/wU0YKRYv1C

2021-02-08 23:00:07
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インフォメーションセンターに前回(2019年)訪れた時と比べると、解体された取水堰に関する展示が増えていた。これは堰戸の一部を復元したもの。 pic.twitter.com/TMdWyIziJ6

2021-02-08 23:01:15
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板を鋳鉄製の軸で支えるというシンプルな仕組み。 pic.twitter.com/EibdCbDEyO

2021-02-08 23:01:58
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取水塔に付いていた銘板。左上の「H.NUMATA」は、八幡製鐵所の土木技師として河内貯水池をはじめ製鉄所の土木施設群を設計した沼田尚徳(ひさのり)のことだ。 pic.twitter.com/zODn1yo0QU

2021-02-08 23:03:36
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新しい取水堰の建設中に撮影した新旧取水堰とポンプ室(左)。2017・H29年。 pic.twitter.com/n9U4vKo3bm

2021-02-08 23:11:54
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新しい取水堰(部分)と昔の取水塔(現存せず)。工事完了後はまだ見に行っていない。 pic.twitter.com/XGBwVDypVa

2021-02-08 23:13:30
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取水塔。黄緑色は後年の塗装。製鉄所の施設担当者は、景観に馴染むと考えてこの色にしたのだろうけどさ… pic.twitter.com/lzOhhAWNPW

2021-02-08 23:16:56
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まとめたひと
タケ @take_all_a

福岡県を中心に、建築・団地・土木・産業遺産などについて、ツイッターにつぶやいたことをまとめています。個人サイトの方は放置中。