約束のネバーランド考察のようなもの「約束の『ごほうび』は約束によって叶えた世界を維持するリスクヘッジ」仮説ーーエマの約束の「ごほうび」はやはりノーマン？

しば漬けとは月光に照らされし塵芥の名 @yakishioyou

女王が「約束」を破ったペナルティが「王朝の崩壊」だという解釈はそのとおりだと思うんだけど、その視点で解釈すると「ごほうび」とは何なのかという位置付けが見える気がする。 「約束」によって叶えた世界を維持するためのリスクヘッジが「ごほうび」なのでは。

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つまりね、「約束」によってかつて鬼の王とその子の女王が何を得たかを考えると、 強大な権力を寡占的に得られる統治システムを得たということになるんだよ。 で、このシステムのリスクは何かというと、支配する人間側による叛乱なんだよね。

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鬼達が支配搾取するのは、独立完結した知能を持つ人間で、この意味において人間は鬼に優っている。鬼は人間喰わなきゃ知能を保てないから。 だから、あのお方が「いちばんいい肉」を取り上げることは、叛乱を起こすリスクのある高知能の人間を取り上げることになる。そういう予防になってたのでは？

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つまり女王は、この統治システムを維持するための予防策になっていた「いちばんいい肉を捧げる」の約束を破ってしまったため、王朝が崩壊したと言えるんだよ。 超自然的な「ペナルティ」であり、同時に、予防策を無視したゆえの当然の帰結とも言える。

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さて、今度はユリウスの側から。「ごほうび」は「約束」によって叶えた世界の維持のためのリスクヘッジであるという仮説にしたがうと次のように整理できる。 ユリウスの願いは「二世界の平和」、リスクは優位の鬼側による人間界への侵攻。

しば漬けとは月光に照らされし塵芥の名 @yakishioyou

そこであのお方が言う。鬼側による人間界への侵攻を防ぐには調停役が必要、その「もんばん」は「にんげんがやらなくちゃあんしんできないでしょ？」

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さて、同様に「『ごほうび』は約束によって叶えた世界を維持するためのリスクヘッジ」仮説に則ってエマの約束を検討する。 リスクはΛの研究データ。このデータはエマが叶えた世界を台無しにする。人間界に渡った後、二度と行き来できなくなった鬼世界側でΛ技術によって人間が生産されては意味がない。

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こう考えると、Λ研究データの破壊がエマの「ごほうび」ということになる。 で、このΛの研究データが何か、ということなんですけど。 昨日フォロワさんと盛り上がっていたのが、Λの研究データとは情報じゃなく、生体で、実験の成功例そのもので、それがノーマンだとしたら……

しば漬けとは月光に照らされし塵芥の名 @yakishioyou

ノーマンをどうにかすることが……エマの要求された「ごほうび」ということになる。 エマはあのお方の前で「ノーマンをどこにも行かせない」と願って約束を結んだ。 「たいせつなもの」としてノーマンを取り上げられてもおかしくない。 ノーマンこそが、約束によって叶える未来のリスクになるから。

しば漬けとは月光に照らされし塵芥の名 @yakishioyou

もしそうだったら救いようがない絶望だよねって、妄想でした 終わり。