創作BL小話まとめ

りつ＠幼なじみ小話 @615_ritz

お題「新記録」大学の先輩×後輩。彼氏のバイト先に飲みにきたら新記録ペースで酒が進んでしまい、めちゃめちゃ説教されたあといちゃいちゃする小話です。 #創作BLワンライ・ワンドロ @BL_ONEhour #創作BL #キスの日 pic.twitter.com/hyABlNNky5

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お題「パスポート」大好きな幼馴染みと離れ離れになるのがイヤで、他校生でもいつでも会いに行ける年パスがほしい！と駄々をこねる甘えたDKの小話です。 #創作BLワンライ・ワンドロ！ #創作BL #創作小説 @BL_ONEhour pic.twitter.com/73x4i80glT

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狂犬と猛獣使い系幼なじみの距離感がバグっている小話書きました！俺様くんとしたたかしっかり者DKが付き合ってないけど共依存しています（SUKI） #創作BL #創作小説 pic.twitter.com/wGxSruBbse

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この和倉先輩と三島くんについてはマトモに付き合い始めるまでのお話が書きたいと思っており…そしてこれは付き合ったあとの二人の妄想…（段階がすっとんでる） pic.twitter.com/u2u4IxtsKK

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お題「階段」作家先生×大学生。ファンレターのやりとりから始まって同棲に至るまでの小話です。 @BL_ONEhour #創作BLワンライ・ワンドロ！ pic.twitter.com/90QQSjsV6N

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お題「花束」大学生（元）ドラマー←ボーカル。ボーカルくんに花束を持って僕のライブにきてほしいと言われてもう俺は音楽止めてるんですけど…と悩む元ドラマーくんの小話です。 @BL_ONEhour #創作BLワンライ・ワンドロ！ pic.twitter.com/RG6mUiuLNI

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お題「時差」大学生×大学生。一度は音楽をやめたドラマーとどうしても自分の横で叩かせたいボーカルの小話です。 #創作BLワンライ・ワンドロ #創作小説 #創作BL @BL_ONEhour pic.twitter.com/FEi4F4NQ4l

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#創作BLワンライ・ワンドロ！ 様【@BL_ONEhour】お題「手紙」に参加させて頂きます。 作家×大学生でラブレターにまつわる小話です。#創作小説 #創作BL #創作 pic.twitter.com/ko2XBbY4jm

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#2行で心を奪い取るシリーズ #twblnovel #創作BL pic.twitter.com/4WabWjAj7G

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きみをどうしようか決めてからいなくなりたい小話 #twblnovel pic.twitter.com/GOR7D5zgUl

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21.自分の性格を抽象的に表すと #twblnovel #創作BL pic.twitter.com/kQRXUga9JV

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#別れ終わり最後最期バイバイさよならを使わずに別れを表現する #創作BL #twblnovel 少しだけ喘いでいるのでご注意下さい pic.twitter.com/PDswltOABH

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#twblnovel 「茄子ってさ。へたの形のせいでさ」丁寧に研いだ包丁をつややかな皮に差し入れる。「人の頭を落としてる気分になるよな」君はうげえと舌を出す。「麻婆茄子の前に言う？」身震いしてみせながらも僕の前から逃げ出さない。（生マレテキタクナカッタトカを）君は知らない。知らなくていい。

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#twblnovel 郵便が届いたときは驚いた。何年も連絡していなかったのに。「優しいんだか、優しくないんだか」胸を刺す感情は曖昧にぼやけて、今はただはにかむ横顔が懐かしい。（例えば俺に無いものが）二人分の名前が並んだ封筒を、丁寧に破く。（いつまでもお前にあればいい）もう一度。もう一度。

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#twblnovel 最低ではないけど最高でもない。凡庸な僕の立ち位置はいつも半端で、いつか何かで一番になりたいというのが夢だった。「お前は俺の、一番」欲しかったんだろと君は嗤う。「俺のこと好きじゃなくていい。イチバンのためでいいから、一緒にいて」間違ってる、傷付ける、分かってる、だけど。

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#twblnovel 「ちょっと出てくるわ。留守番頼む」深夜だ。尋常ではない。「兄ちゃん、いつも友達のことばっか」こうなったら心配なんてする間もなく消えて後悔させてやりたい、とも思うのだけれど。「お前がしっかりしてるから」きっとできない。その程度の僕の存在、意気地のなさ、行き場のない執着。

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#twblnovel 「目を舐めないで」と君が言う。「目を舐めるなんて」僕の舌を避けようと、白い手足をうねらせた。あらわに向けられた喉は細かった。「だって」「だって？」手首を掴む。力任せに引く。覗き込んだ瞳は愉快そうに煌めいていた。「珍しいんだもの」硝子玉。飴玉。嘘みたいにつややかな黒。

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#twblnovel 今日のカレーは友達に教わったレシピ。無邪気に笑うから、美味しいけれどムカムカした。「皆にイイ顔しないでよ」気が多い君を見ていると、自分の立ち位置が分からなくなる。「は？」君はぴしゃりと箸を置く。「受け止め切れるの？」声は出なかった。ほら、ほらね。静かな自嘲が耳を刺す。

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#twblnovel 「暗い顔しないでよ。小さなことだよ」背中を叩いても、君は項垂れたままだった。「小さなこと？　そんなわけあるか」「ねえ」首を掴む。強引に顔を上げさせる。「ちゃんと僕だけ見てて」真っ赤な掌、濃い鉄の臭い。「そうしたら、どうにでもしてあげる」些末だ。君と比べたら何もかも。

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#twblnovel 多分その声は僕しか知らない。「完全に骨抜き」「うん」バカ真面目とか硬派とか噂される君の顔が緩む。「こんなのお前にしか言えないけど」お喋りは弾んで止まらない。（聞きたい）僕はにこにこする。（聞きたくない）「本当にいい子なんだ、彼女」最高に耳障りでとてつもなく可愛い。

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#twblnovel 「死なないで、って言って貰えるやつはスゲー徳があるのかな」「徳より運でしょ。人非人だってそれでもいいってヤツに巡り会うことはある――てなわけで」手首を掴まれる。「死なないで」瞬く間にキスをされていた。頭が真っ白になる。離れた唇がにんまりと笑い、お前運がいいね、と嘯いた。

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#twblnovel 潮風が強く吹いている。真っ青な空の下で君がきれいに目を細めた。「じゃあまた」僕もにっかと歯を見せて笑う。「向こうで」膝を曲げて身を低く、それからバネのように伸ばして高く、高く、高く跳ぶ。「あっはっはァ！」岩を越えたら海だった。コンクリートのように凪いで輝いていた。

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#twblnovel 「誰も気にしないって」たんぽぽみたいに笑うから、そんなものかと思えてきた。「ほら。いつも持ってて」筆箱のなか、消しゴム、鉛筆、定規に制服のボタンがひとつ混ぜられた。「じゃあ、僕のも」「……うん」「傍に置いて」春待ちの澄んだ空気を連れて、君は遠くへゆくのだという。

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#twblnovel 「し」の形に口をしたけれど声にはしなかった。「言いかけて止めんなよ」君は怪訝そうな顔をする。条件反射のようにせり上がってくる言葉を、他でもない君の前では控えるべきだと思ったのだ。「……イイアイ？」母音に変えて、へにゃりと笑った。「意味わかんね」そう、そう、それでいい。

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#twblnovel なりようがない、フェアな勝負になんて。「またアイツと帰んの」「家隣だもん」共有してきた時間が違う。（だけど深いとこまで落っこちたのは）密度は。負けてない。手段なんか選ばない。（俺のことスキになって）引っくり返せたらどんな心地がするだろう。（アイツどんな顔すンだろう）

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#twblnovel コンドームの端を結びながら出てけよ、と君が言う。「シャワー浴びたら遊び行くし」僕はその相手ではない。「ご利用アリガトウゴザイマシタ」定型文で締めようとしたら殴られた。構わず踵を返す。「なんか言えよ」「どうして？　お客さま」君の傷付いたような顔。可愛くってぞくぞくする。

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#twblnovel 君に触れないことに気が付いた。夏休みも始まったばかりの七月だった。「いつから」「終業式のあと」「バカか」へにゃりと眉が下がる。「やべ。戻れって」「どこに」「来年の今ごろ、また来るわ」いつもと同じに手を上げた、君が掻き消えた。あとには磯の匂いだけが残っていた。

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#twblnovel 「今日タチやりたい」「えっなんで僕ヘタクソだった？もしそうだったらめちゃショックなんだけどマジで」「それだよ」呆れたような慈しむような目が近付いてくる。唇を塞がれた。「俺がリードしたら、饒舌止まるのかなって」新しい顔引きずり出したい、新鮮な獰猛さで君が笑う。

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#twblnovel たくさんの、たくさんのたくさんの唾を吐きたくなるような事象の積み重ね。「僕のジンセイ」当たり前みたいに嘯くから嫌になる。「そこにオレは含まれてんの」「ううん」あどけなく目を丸くする。「含まない。君は神様」（これだから）入れろよと叫んだところできっと聞かない。

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#twblnovel 「オマエ空気読めないから先に言うけど」第一声がそれだった。「訊くな。動くな」否やもなく抱きつかれた。「何」答えはない。「あー。撫でたりとかは？」「だから空気読めないってゆーんだ」しろよ。呟いた声が震えていた。「了解」得意分野だ。撫でて、キスして、優しくする。

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#twblnovel 出てったほうがいいかと訊いたら殴られた。「オマエのことひとっつも好きじゃねえけど」転がり込んでずるずる一緒に暮らしてきた。「オレに決めさせようとするのが卑怯で腹立つから、オレは選ばない。消えるなら勝手に消えちまえ」切れない、切られたい。一生ものの傷を残して。

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#twblnovel アラート、アラート。赤ランプ。消エテナクナラナクチャっていう。我慢してるだけなんでしょう、要らなくなれば捨てるでしょう。「ナニその目」キミは吐き捨てる。「宝くじが当たったら」「は？」「どうなるかなって、考えてた」おさつのやまのてっぺんで倒れたら、そうしたら。

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#twblnovel 近くないそんなに近くない。だから肝心なことは口にしない。自転車好き肉食うの好きビートルズ好き、当たり障りのないスキを好きなだけ。「多すぎじゃね」暢気な笑顔。「増やしてんの。気ィ散らしてないとストレス溜まる」他でもない。言いたいのに、お前にだけは言えないから。

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#twblnovel どろどろが心臓の奥のとこに凝っている。でも俺の一部分はそれを俯瞰して「ああ情緒フアンテーだな」って考えてて目がいっぱいあるみたいだ。「フアンテーなの」「ウン」こっくり頷く。大きな手が頭を撫でてくれた。「どうしてほしい？」お前の、傾いだ首に噛みつきたいよ。

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#twblnovel 「もう無理死ぬ」「良いストレス発散ないのかよ」ストレスハッサン。一瞬意味が分からなかった。「アラブ人っぽい」「ふざけんな」（心配とか、してんの）「セックス」「……は」「って言ったらどうする」丸くなった目の端が赤く染まる。（何その反応）俄然気力が湧いてきた。

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#twblnovel 「春雨じゃ」「濡れていこう、って？ばかだねえ」「バカぁ？」顔を上げる。君は愉快げに笑っていた。「お願いしてみ。入れてーって」折り畳み傘をひらひら翳す。「まじか」万歳をして飛び付いた。「入ーれて！」「色気ねぇ」何とでも。夢だったんだ、相合傘。 #春雨のスキップ

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#315に見た景色 「最後の一枚、選んでくれ」いつも通りに開けた店に、君が訪ねてきた。正に自分の仕事だ。レコードを売っているのだから。「迷うね」「ゆっくりでいい」どれも思い入れのある、片想いの欠片。「もっと早く来てくれれば」手渡す想いを決めかねたまま、世界は終わりに向かってゆく。

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#twblnovel カップ麺を掻き込み、気休めのようにビタミン剤を呑む。そんな食事が続いている。君が知ったら怒るだろう。ふざけんじゃねえ、ちゃんとしたもん食え。怒声は想像に容易い。正義感溢れるみんなのヒーロー。（僕が呼んでも来てくれる？）「たすけて」と短い電話ができないでいる。

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#twblnovel 近くに行くから飯どう。誕生日に連絡が来た。じゃあうちで。作るから。答えて食材を揃えた。（覚えてなくていい）だらだらと終電まで。（一緒にいられるだけで）駅で見送ったあと、鞄を開けて驚いた。覚えのない、リボンのかかった包み。「男前め」諦めきれない、これだから。

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#twblnovel 浅い眠り、ぼんやりとした目覚め、そうなってくると夢か現実か判断がつかない。長い階段を上る。息苦しい。「ほら」目の前に日に焼けた手が現れた。「引っ張ってやる」「きみ」縋るように繋いだ。ひんやりと冷たい。（頭がおかしくなったんだなあ）もういない、もういないんだ。

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#twblnovel 遅延。今日も。帰りの電車。マスクの下、ぼんやり開けた唇のなかが乾く。（舌が欲しいな）たっぷりとした、唾液の絡んだ、君の舌。無理矢理絡めとると必死で逃げようとする。アイタイヨー。呟いたLINEは既読にならない。望みは淡く宙に浮く。ぼくはどんどん乾いてゆく。

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#twblnovel 当たり前に愛される。そういうやつは、実在する。「ねーごはん」どう振る舞っても許されることを自覚しているのだ。我慢なんかしない。「よそってくれなきゃ食べれない」「子どもか」にっこり笑うだけでひとの心を蕩けさせてしまう。「でも好きでしょう」ずるくって、残酷。

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#twblnovel 鋼鉄が白々と光っている。薄く鋭く磨かれた、最も身近な刃物だ。（包丁）想像する。それは僕のなかにひんやりと這入り込んでくる。血流を絶ち切って、肉を割り、骨にぶつかって止まる。「何してんの」「なんにも」見透かすような君の瞳。「ごはんにしよ」甘んじて受ける。

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#twblnovel 「手ぇつなご」歩道と車道の境で君がいう。明滅を繰り返す赤信号から視線を外し、小さな手のひらを見た。「甘えさせてくれんの？」「そう」すぐさま手を引かれた。君は跳び跳ねるように歩き出す。（よかった）下手くそな鼻唄。（飛び出しちまわなくて）仄かな温もりが、繋ぐ。

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#twblnovel モウダメダ、と、思ったとき、気が付くと君が傍にいる。「こっちみて」太陽みたいに笑う。小さな手で僕を抱き寄せる。「早く大人になりたい」心音にはひとつの嘘もない。「そしたらもっと楽させてあげられる」「いいんですよ、余計なこと考えないで」ただまっすぐ大きくなって。

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#twblnovel 「悪い。ライブだ」そう言われたクリスマスにヘッドホンを買った。耳がすっぽり収まって、低音が綺麗に響くやつだ。音量を上げる。上げる。上げる。ウチガワが振動で満ちる。（掻き消して）君に由来する寒々しさを。君のギターリフで。「音楽バカめ」そこか好き、だから悲しい。

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#twblnovel 「わざとっしょ」「何が」「アイツを孤立させてんの」世界から嫌われているけれどこの男だけは味方だ、と無垢に信じる少年がいる。「俺はさ」にんまりと笑った。「金が欲しくてホストやってる。あの子の手足をもいで閉じ込めときたいから」「それ、比喩？」男は黙して答えない。

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#twblnovel 三食暖かい食事がないと惨めになる。だから食べる。空腹のためではない。「幸福な食事の定義なんかないよ。僕はお腹が空いたら飲み散らかすばかりだけれど、惨めだなんて思わない」にんまり笑って、くちを、開く。「他ならぬ君がくれるゴハンだから」

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#twblnovel 愚痴を聞く。自慢を罵倒をニコニコ聞く。どうしてそんなに優しいの？　女の子達は首を傾げる。（簡単さ）畳に寝そべる彼の背中を、爪先で踏みつけた。「同僚が僕のこと天使だって」「ハ？」体重をかける。呻き声。受け止めてくれる君がいるから、僕は明日もソトではヤサシイ。

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#twblnovel 駅に降りたとき甘い香りを嗅いだ。「金木犀」「地下鉄で？」気が付かなかったらしい。俺の勘違いだろうか。爽やかな秋空の気配を感じたのに。不意に手を握られた。「いきなり消えたりしないでよ」思わず笑った。「そりゃラベンダー」置いていけるわけがない。こんな寂しがり。