ああそうか、「死神の名付け親」か。 尾形、月島、鯉登、宇佐美、それぞれ、鶴見の前で下の名前が披露されるんだよな。 まるで鶴見が名付け親みたいだ。 (ここでゴッドファーザー愛のテーマ)
2020-12-26 08:09:48明治の末、すでに圓朝だっけ、の「死神」は広く知られてたと聞いたけど、もしかして、鶴見はドイツに留学してグリム童話から直に「死神の名付け親」を読んだのかも知れない、て気もする。
2020-12-26 08:12:51「死神」て考えはすごーく西洋的だと思う…抽象的な現象を擬人化というか、一つのキャラクタとして見る… 死神、英語ではまんま、death。「神」とはつかない。現象をそのままキャラ化してる。死をもたらす存在ではなく、訪れる死そのもの。
2020-12-26 08:16:37死をもたらす存在としては、angel of deathてのが別にあって、とは言え、このangelは人を殺すのではなく、人に、死の訪れを告げる。ここでは「死」はキャラではなくただの現象。人の生死は、唯一神にしか決められない、angelが人を殺すことは出来ない、て考え。
2020-12-26 08:19:21金神の土方って、まるで、angel of deathのようなんだよね。いや何人も直に殺してるけど。犬童や用一郎、関谷については、彼らに死すべき時を告げるように振る舞う。だから彼らは自分を殺す土方を恨まずに死んでいく
2020-12-26 08:21:47犬童の、土方への執着も興味深いな。その執着がなければ、金神の話自体、黄金争奪戦も起きなかった。ウイルクの仕掛けた黄金争奪戦は、土方、て、強力な統率者がいてやっと成り立つ。もしのっぺら坊が土方と出会ってなければ、のっぺら坊はどうしてたのだろうと。
2020-12-26 08:26:40顔を完全に失ったのっぺら坊が「神」、黄金の神だとすると、半分だけ顔のない鶴見はデミゴッドなのだ…真の神に嫉妬する半神… 神が地上に放った「黄金」て世俗の至宝を、半神と死の天使と、救世主が争う話なのだ…>黄金神威
2020-12-26 08:37:5521巻の追加ページで鶴見がアシリパさんに見せた怒りがちょっと謎だったけど、ウイルクへの怒り、鬱屈がずっとあって、娘にその面影を見つけて感情を抑えられなかった、オーバーヒートしたのだと
2020-12-26 08:50:11205話のカラー扉の、赤鶴見が彼の悲劇を象徴してるわけで… 強力な防御兵器であるはずの重機関銃で、家族を守れなかった時点で、彼の中のなにかは死んだ…後は腐乱死体のような抜け殻が残る…
2020-12-26 09:18:12宗教画の形式で、故人の無惨な様を描くジャンルを、トランジという…見た人が故人を憐れんで祈ることで、故人の煉獄での贖罪がやわらぎ、救済される、ていう…(この考えが「生者が死者の代わりに罪を贖える」→「死者のために免罪符を買おう」て商売に発展したので、カソリ以外では悪評高い考え…
2020-12-26 09:23:48日本でも九相図なんてジャンルあるから、腐乱死体、みんな描きたがるのか。美人限定で。 九相図は仏教由来のはずだけど、日本神話では、イザナギは死んだ妻のゾンビ見て逃げ出してるんだよな(だいぶ端折った) あれが腐乱死体でないきれいなゾンビだったら、イザナギは逃げなかったのか…?
2020-12-26 09:30:57そもそも神だから、人間と同様に「死ぬ」わけでなく、ただ黄泉の国へ行って、姿形が変わっただけか…イザナギのルッキズムか。奥さんが醜女になったので愛想尽かした、て、ヒドい話だ
2020-12-26 09:36:07(高村薫の「照柿」で、主人公の合田、ある女性に想いを寄せて、そのためにやらかして懲戒処分まで喰らうのに、彼女が顔に大怪我負ったらさっさと見捨てる、て、展開が謎だったけど、イザナギと同じ心情なのか、あれは。
2020-12-26 09:41:26イザナミが死んだ、黄泉に行ったのは、ヒノカグツチて、火の神を生んだせい…イサナギ、妻を殺されたんで怒って生まれたばかりの子供殺しちゃうのに。でも結局、その奥さんも、醜くなったので捨てる、ていう
2020-12-26 09:45:59