「僕を守ってくれる2人」１５話

ゆうと@妄ツイ @geoff_nogireika

15 - 1 この日、僕はいつも通り喫茶店でバイトしていた もちろんあの2人もお店に客として来てくれていた 白) ななみんはどっちが良いと思う？ 橋) う〜ん…どうだろう 白) 左はパンツがカッコいい感じで、右の方はスカート可愛いよね 橋) 確かにそうだね 白) でもこっちの方がさ… pic.twitter.com/nN1cJfPTU2

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15 - 2 2人は真剣に話し合っていた それを聞いてた〇〇とマスターは会話に入る事はせずにただ見てるだけだった マ) 〇〇くん 〇〇) はい？ マ) あの2人はなんの話をしてるのかね？ 〇〇) あ〜多分ファッションの話かと思います マ) ファッション？ 〇〇) はい

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15 - 3 マ) まあ麻衣ちゃんはモデルさんだしね 〇〇) それもありますけど、実は雑誌の連載が決まったらしいです マ) 雑誌の連載？ 〇〇) そうなんです。あの超有名ファッション誌での連載みたいです マ) へ〜凄いね。連載ってことは麻衣ちゃんが自分で何かを書くページのこと？

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15 - 4 〇〇) そうらしいですよ。ファッションを中心に自分で企画して自分で決めた内容がそのまま掲載されるみたいです マ) 凄いね麻衣ちゃん 〇〇) そうなんですよね 麻衣は着実に活動の場が増えている 本業のモデルとして活躍しながらブランドのプロデュースや商品の販売・PR活動

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15 - 5 それに女優として映画や舞台に引っ張り凧の状態 それに伴いSNSのフォロワー数も急上昇しているためPR案件も途絶えてないらしい 〇〇) (まじで忙しそうだな。奈々未と何か麻衣のために計画しようかな) マ) 麻衣ちゃんの活躍がまだまだ見れておじさんも嬉しいよ 〇〇) ですね

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15 - 6 マ) よし、これで完成。〇〇くん、2人の飲み物運んでくれる 〇〇) はい そのまま2人の座るカウンター席へ向かった 〇〇) お待たせしました 白) ありがとう〇〇 橋) ありがとう 2人は楽しそうに女子トークしていたと思ったら… 白) ね〇〇 〇〇) ん？何？ 白) １つ相談があって…大丈夫

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15 - 7 〇〇) いいけど、どうしたの？ 麻衣の目の前に立つ 白) 〇〇は私がファッション誌で連載が始まるの知ってるよね？ 〇〇) うん、昨日教えてくれたね 白) それに関してちょっと〇〇に相談があるんだけど、大丈夫かな？ 〇〇) 俺に？何か出来ることがあるなら全然いいけど pic.twitter.com/8M1vNAYUuq

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15 - 8 白) ありがとう すると麻衣は雑誌の資料を取り出した 白) 実は第一回のテーマが「休日もオシャレに」で私は決めようと思ってて 〇〇) あ…もう決まってるんだ 白) ただお洋服をオシャレにするだけじゃなくて、優雅な過ごし方を提案したいなと持ってるの 〇〇) なんか凄いねそれ pic.twitter.com/zyUyl2baCt

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15 - 9 白) 誰でも可能なオシャレな休日の過ごし方をテーマにしたいなと思ってて 〇〇) 麻衣らしくていいと思うよ 白) そこで相談なんだけど、ななみんと話し合ってそのテーマにピッタリなこのカフェを紹介したいと思ってるの 〇〇) このカフェを撮影で使って、掲載されるってこと？ pic.twitter.com/mSSr0jVx63

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15- 10 白) うん。落ち着いた内装と美味しいメニューがテーマに一致するから、是非使わせて欲しいな…って 〇〇) なるほどね、確かに合うかも 白) どう…かな？ 麻衣は心配そうな表情でこっちを見る姿が可愛すぎるからやめて欲しい 2人に何かお願いされればもちろん断らないのが

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15 - 11 〇〇) 俺は別にいいんだけど、だったらマスターに聞いた方が… マ) 全然いいよ麻衣ちゃん 奥のキッチンよりマスターの声が聞こえてきた 白) 本当ですか？ マ) もちろん。麻衣ちゃんのためならこれくらい当たり前よ 白) それじゃ早速、雑誌の編集者に連絡してもいいですか？

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15 - 12 マ) ああ…もちろんだよ 白) ありがとうございます。早速連絡してきます 麻衣は電話を握りながら静かな店の奥へ移動した その場に〇〇と奈々未が残った 自分の脳裏にあったのはこの前、奈々未と優しく包み込んでくれて瞬間だった

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15 - 13 モデルでも不思議じゃない容姿で優しく包み込んでくれた広い心は、心から温めてくれてる気がした だけど相手は恋人ではない幼馴染 長年知ってる間柄でも抱き合った事実に変わりはない 初めてのハグでもあったため色々と刺激的だったし、その時に感じた体温を鮮明に記憶に刻まれていた

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15 - 14 橋) 〇〇？ 〇〇) あっ…え…何？ 橋) 手が止まってるよ、ちゃんと手を動かしなさい 〇〇) あ…ごめん 奈々未に注意されて仕事に戻った 〇〇) まあ…本当に凄いなって思って 橋) 確かにね 〇〇) 最近いろんな場所で麻衣を見かけるし、また新しい仕事も増えてるしね

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15 - 15 前にもこんな会話あった気がする だけど事実だから言ってしまうのかもしれない 橋) でもそれ以上に凄いて思うことがあるんだけどさ… 〇〇) 凄いことって？ 橋) まいやんはそれほど疲れを見せないのよ 〇〇) そう…だっけ？ 橋) だって仕事終わって帰ってきても私とアンタに喋るでしょ

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15 - 16 〇〇) うん 橋) 疲れてとしても年に数回しか見せないのが私にない凄さだと思わない？ 〇〇) 確かにそれは凄いよな 橋) そうでしょ。私も見習う必要がありあるのよね 奈々未も十分凄いと思うけどなぁ 白) お待たせ〜 そうこうしてる内に麻衣が電話を終えて戻ってきた

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15 - 17 白) とりあえずここで撮影する話で進めるの決まったよ 〇〇) 決まるの早い… 白) だから後日カメラマンさんが下見でここにくるけど大丈夫ですかマスター？ マ) ちゃんと日程とか分かったら教えてよ 白) はい 麻衣は新たな仕事が決まって嬉しそうだった すると突然… ｶﾗﾝ🔔

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15 - 18 〇〇) いらっしゃいまs… 「ちょっと…まいちゃ〜んやっと見つけた〜」 勢いよく女性が入ってきた そう思った矢先、麻衣へ一直線に向かって寄ってきた 白) どうしたの？そんな汗かいて？ 「麻衣ちゃん間違えた場所教えたやろ」 白) 間違えたって何が？

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15 - 19 「麻衣ちゃんが送ってきた居場所は全く違う所やったやん！」 白) え…うそ！ 麻衣は慌てて携帯で何かを探し始める 「こことは違う住所教えたやろ、全く分からへんかったから迷ってしまったやん」 関西弁で喋る女性は親しげに麻衣と会話している 雰囲気からそれ少し麻衣に怒ってる様子だ

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15 - 20 白) わ！！！本当だ！ 「だからもうめっちゃ探したやん」 白) ごめん。全然気づかなかった🙏 「今日は見つけれたからいいけど、次は気をつけてや」 謝ってる麻衣、何かしらの連絡ミスがあったように聞こえた しかしこの女性は誰なのかな？

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15 - 21 白) あ…〇〇とななみんごめん。紹介するね、うちのマネージャーさん 白) そしてこの2人が幼馴染の〇〇と橋本奈々未 「こんにちは」 〇〇・橋) こんにちは 「白石麻衣のマネージャーさせてもらってます。いつもお世話になってます」 軽く挨拶をしたところで麻衣は急いで飲み物を飲んだ

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15 - 22 「早よ行かんと仕事遅れるで」 白) ちょっと待ってよ〜 「あんたは今やスケジュール抑えるのが困難なモデルである自覚を持ちなさい。ほら早く」 白) ごめん〇〇、ななみん…また連絡するから 〇〇) 分かった… 白) あ…待ってぇ〜 慌ただしく麻衣は出発して行った

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15 - 23 そして静まり返った喫茶店で奈々未と〇〇は喋り続けた 橋) なんか一気に静かになったね笑 〇〇) 1人いないだけでもこうなる？ 橋) まあ…私たちはそんなに騒がない2人だからじゃない？ 〇〇) それは確かにそうかもね のんびり働いてるうちにバイトも終わった 橋) そろそろ帰りますか〜

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15 - 24 〇〇) そうだね 橋) マスターご馳走様でした マ) 奈々未ちゃんまた来てね 橋) もちろんです！ 喫茶店を後にする 橋) 今日はもう予定なし？ 〇〇) そうだね 橋) それじゃ私たちの行きたい所へ付き合ってよ 〇〇) いいけど、どこ行くの？ 橋) 本屋とスーパーでしょ、それに…

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15 - 25 〇〇) え〜今から？ 橋) 何よ、いかにも面倒な表情してて😠 〇〇) だって結局荷物持ちじゃん。本も重いしさ 橋) 男ならそれくらい大丈夫でしょや 〇〇) でも流石に持てる量の上限もあるよ 橋) それはつまり私の手伝いは面倒ってことでしょ 〇〇) いや…そう言う訳じゃ

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15 - 26 橋) ああ〜いつも世話してあげて、ハグもしてあげてる女子のお願いは通らないんだ… 〇〇) いや なんかまずいことになりそう 橋) ちゃんとバツとして私の荷物持ちね 〇〇) なんでだよ〜 橋) なら女子に持てとでも言うの？ 〇〇) そうじゃないよ

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15 - 27 橋) うわ〜嫌味満載な言い方。だから〇〇はモテないわけだ 〇〇) 別に嫌味じゃないし(モテなくて結構、事実、奈々未と麻衣からモテたらそれで全て大丈夫) 橋) まぁ…〇〇は恋人じゃない私とでもハグするくらいだからね 〇〇) いや…あれは違うだろ 橋) 何が違うのよ？

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15 - 28 〇〇) だってあれは奈々未が…こう…自分から言ってくれただろ 橋) 〇〇は言った瞬間にハグしたでしょ 〇〇) でもさ… 橋) 3年も世話して、ご飯も作ってあげたのが誰かな？ こう言われると反論や言い訳はないのが事実 〇〇) ご…ごめんなさい💦

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15 - 29 橋) この間はハグまでしてあげたのにな…見返りくらいあっても… 〇〇) ごめん… 橋) 分かった？ 〇〇) はい 橋) よし…分かればいいのよ… 勝ち誇った表情で俺より先を歩く奈々未だった 〇〇) (まあ…奈々未の笑顔が見れるならそれでいいか…) 俺は2人同時に恋してしまった

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15 - 30 最近、麻衣は仕事で忙しいから過ごす時間が多いのは奈々未の方。だけど麻衣とも毎日連絡してるから偏りがある訳ではない 奈々未はイジってくるし、無茶させることもある だけどこの前ハグしてくれた時(第14話参照)みたいに愛情たっぷり注いでくれるから居心地が良いんだよな

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15 - 31 あ…それは別に麻衣は居心地悪いって訳じゃないですよ 2人の愛情表現が少し異なるだけで、その違う表現が合わさった時の破壊力は半端ないからこそ好きになってしまった 叶うはずがない、受け入れてくれる訳がないことが分かってる異例な恋で悶々とする日々 果たしてどうするべきなのか？

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15 - 32 橋) それじゃ私についてきて 〇〇) は〜い そのまま奈々未の買い物に付き添うことになっり、案の定荷物持ちとしての付き添いだった その直後… 〇〇) 2人が後にしたお店の物影から、静かに目線を送ると同時に笑い声がしていた 「み〜つけた」ハハ笑 影に潜む不気味な笑い声

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15 - 33 帽子とマスクをつけて事で顔を覆う形で見つめる1人の男の姿が… 目線の先には〇〇と奈々未の姿 2人を見つめる一つの目線に気づいてはおらず、歩き続けて行った ゆっくりと口の口角が広がりながら男はそのまま笑みを浮かべると、目が獲物を狙う動物のようだ

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15 - 34 忘れる訳はない高校2年の出来事 3人の平穏な日常に危機が迫ってきたことはまだ誰も気づいてなかった

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15 - 35 奈々未とやってきたのはデパートだった 橋) よし…これ持って 次から次へと買い物が止まることを知らずに増えていき 気づいたら両手が塞がっていた 〇〇) え〜これも？ 橋) これも必要だからね、明日は予定あったりして買い物する時間ないから今のうちにすませておきたいの pic.twitter.com/81l5kCgFRW

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15 - 36 〇〇) でもそれならもう１つ買い物カゴくらい 橋) 男でしょアンタは 〇〇) 俺だって持てる量の限界があるよ 橋) これくらい余裕でしょ👍 〇〇) いいね👍…じゃないよ 橋) それじゃ…私がこれ全て持てると思う？ 〇〇) それは…無理だろうけど 橋) ならいつまでも文句言わない😠 pic.twitter.com/lagxOylZGg

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15 - 37 〇〇) なんで〜 橋) よし…あとはお母さんに頼まれた食材と… 奈々未は1人で先を歩いて、俺を置いてけぼり 〇〇) もう無理だって 橋) まだ言い続けるなら持たせる量増やすよ 〇〇) え〜😩 橋) 😡😡😡😡😡 〇〇) …はい(小声) こうなれば奈々未に逆らえない

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15 - 38 荷物を辛うじて持ち続けながら、なんとか歩いていた 〇〇) (マジで重過ぎる。一気に買わなくても…涙) すると突然だった… 橋) ﾊﾞﾀﾝ！！！！ 〇〇より先を歩いていたはずの奈々未が突然全身に電流が流れたかのように震え上がると、持っていた鞄と小さなビニール袋を地面に落とした

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15 - 39 〇〇) 奈々未？ 橋) ﾄﾞｯｸﾝ…ﾄﾞｯｸﾝ… 突然のことだった 落ちた鞄を拾う素ぶりは無く、両手を抱え込む感じで自分に回す そのまま目線は地面の方を向いて、動かなくなってしまった 一体何が起こってるのだ？ 〇〇も動揺してどうすれば良いのか分からなかった

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15 - 40 奈々未目線： 何これ… 感じたことない、感情 誰かがいるような… 見られてるような… これはもしかして… アイツいるの近くに？ （終わり） pic.twitter.com/wh474twdtL

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15 - 41 〇〇) 奈々未…奈々未？ この感じ某アニメで見たことにある 悪い誰かがいたら突然震え上がる現象と同様のことが起きている だがそれは置いといて 突然の出来事で重い荷物を持ちながら奈々未に駆け寄った 荷物を地面に置き 誰もいない住宅街の路地で奈々未の正面に立つ 橋) 〇〇…私… pic.twitter.com/Y3OwmmQ44i

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15 - 42 〇〇) 奈々未、どうしたの？ 俺の嫌な予感がどんどん強くなっていくが、今はそれを気にする場合ではない 今は奈々未の安全と状況を理解することだった 家が近くだったのが幸い ここは急いで奈々未を言えへ連れて帰らないといけない まだ何が起こったのか分からないし、動揺は隠せない

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15 - 43 しかし奈々未は大丈夫じゃないことだけは〇〇でも分かった 橋) 私…あの… 〇〇) 奈々未、家すぐ目の前だからそこまで行こう 橋) 〇〇…ぅぅぅぅぅ まともに喋ることもできない これは確実に軽いことではない 〇〇) 奈々未、俺の腕に捕まって。家行くよ

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15 - 44 少し強引ではあったが、奈々未を家まで連れて帰った 辛うじて荷物を全て持って行きながら、慌てて橋本家のインターホンを鳴らした 橋母) お帰りなさい 〇〇) おばさん。助けてください 急いでご両親を呼んだ 奈々未は玄関に入るとその場で倒れ込んだ 橋母) どうしたの？…って奈々未！

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15 - 45 〇〇) ごめんなさい。奈々未が急におかしくなって…もう何がなんだか… 橋母) 奈々未ちょっと大丈夫？ 橋) ぅぅぅぅ…お母ぁ…さん 橋母) 何があったの？奈々未？どうしたの？ 奈々未はまだ一人で立ち上がる気配がない 〇〇は何とかして奈々未を部屋へ運ぼうとした

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15 - 46 しかし大量の荷物で両手が塞がってて何も直ぐにできなかった 〇〇) ごめんなさい。突然奈々未こうなって 橋母) 〇〇くん。とりあえず話は後でにしよう。えっと…どうすれば…え…奈々未…何が 奈々未のお母さんも同じく動揺し始めたのには無理はない

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15 - 47 〇〇) っと…とりあえず。おじさん呼んで部屋に運びましょう 橋母) そうね。分かったわ そして俺は荷物を全てその場に置いて、何とか奈々未を部屋に運んだ ベッドで横にさせて時に初めて気づいたが、奈々未は全身から大量に汗をかいていた 橋父) 〇〇くん、タオルとお水だよ

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15 - 48 〇〇) ありがとうございます 橋父) 荷物もリビングにとりあえず置いといたから 〇〇) 申し訳ないです 奈々未のお父さんもう協力してくれた 橋父) 一旦救急車呼ぼうか？ 〇〇) そうですね、あの様子だと…ﾊﾞﾀﾝ 物音がしたため振り返ると奈々未が目を少し開いてこっちを向いていた

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15 - 49 直ぐに近寄る 〇〇) 奈々未？ 橋) 〇…〇… 〇〇) もう大丈夫だからね 橋) …ここ…は？ 〇〇) 家だよ、奈々未の部屋だよ 声がまだどこか弱々しい だけど隣にいる事で落ち着かせようとすることだけに注力する それが〇〇が出来ることだった … …

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15 - 50 しばらくして奈々未は落ち着きを見せ始めた 〇〇) お水飲める？ 橋) うん。何とか お水をちゃんと飲み、おばさんに協力してお汗を拭いてくれたり一旦の落ち着きを取り戻した 橋父) 奈々未… 橋) お父さん…心配させてごめんね 橋父) 謝る事じゃないよ 橋) 〇〇も…驚かせてごめんね pic.twitter.com/Yf2OHL1KAd

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