読む人を選ぶ、オサフネハノッソと長船派の皆さんによる三日月を愛でていこうというスレッド。
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きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

光忠のことは好きだ。だから光忠も自分を好きだと言ってくれた時は嬉しかった。けれど長船の棟に移るように言われて、常に誰かが自分の傍らにいるのはおかしいと思った。三条の兄達に話しても(光忠が一緒にいた)お前を大事にしてくれているのだろうと言われ、違和感を飲み込むしかない。

2018-09-23 21:26:23
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

毎夜のように閨で光忠の相手をして、朝は小竜や謙信に付き添われて大広間で食事、内番は長船の誰かと組んで、湯浴みは絶対に光忠とふたりきり。長船全員に囲まれて夕餉。謙信に寝る前の読み聞かせをして寝かしつけ、大般若に誘われて軽く酒を飲んでいたら光忠が片付けを終えて戻ってくる。

2018-09-23 21:35:12
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

いつの間にか大般若の姿はなく、光忠からあんまり飲み過ぎたらだめだよ?いくら明日が非番でもね?と盃を取り上げられる。抱き上げられてそのまま閨へ連れ込まれ、三日月は光忠に懇願する。たまにはひとりで過ごしたい。皆で賑やかなのもよいが、この棟からひとりで出ることも叶わぬのはしんどい。

2018-09-23 21:38:24
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

ここは三日月の家でしょう?君は僕のお嫁さんなんだよ?だったら長船の棟にいなきゃ。そっか、そんなにひとりになりたいなら、明日はひとりで過ごすといいよ。光忠の声が、目の色が、変わる。何が気に触ったのかわからないまま抱き潰された。泣いて許しを乞うても光忠は止めてくれなかった。

2018-09-23 21:42:59
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

翌朝、身体は綺麗にされていたけれどすでに光忠の姿はなく。枕元に食事だけが置かれていて。いつもならみかづきさま!と御簾の向こうで呼びかけてくる謙信も来ることなく、こっそり甘味を届けてくれる小豆も顔を見せない。ひどく静かで、ひとりとはこういうものだったのかと胸が苦しい。

2018-09-23 21:46:19
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

自分が知っているひとりは、こんなものではなかったはずなのに。誰かがいないと落ち着かない。この世にひとりにされたようで心細くてたまらない。どうして誰もいないのだろう、三条の兄達や鶴丸は何も思わないのだろうか。それとも長船に嫁に行ったのだからと思われて、それが当たり前になったのか。

2018-09-23 21:49:03
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

自分はそんなに我儘を言っただろうか。光忠はなんであんなに怒っていたのだろう。あんな光忠を見たのは初めてだ。冷えきった隻眼で三日月を見据え、ひとりで過ごしたらいいよと突き放された。また今夜も光忠の冷たい視線に晒されるのか。それは怖い。嫌だ。怒られるのも嫌われるのも嫌だ…。

2018-09-23 21:53:17
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

みつただ…。ぽろりと涙がこぼれ、それはもう止まらなくて。両手で顔を覆って泣いていたら、光忠が布団を捲ってきた。みつただ…?寂しかったかい?泣き顔のまま頷く。ほら、もう君はひとりじゃ過ごせないんだよ。もうあんなことは言わないね?抱きしめられて、しがみついた。

2018-09-23 22:03:08
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

思っていたひとりとは違う。きっと光忠だってそれがわかっててわざと自分を静寂の中に置いたのだ。そう、心のうちでは思っているのに。三日月?僕の言うことが聞けない悪い子になったのかな?冷たい声が耳許で囁く。怖い、こわい…。も、もうひとりになりたいなど言わぬ、光忠の言うことを聞くから…!

2018-09-23 22:05:46
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

口にして愕然とした。どうしてそんなことを口走って…。けれど光忠がさっきとは全然違う、優しい笑顔で涙を拭ってくれた。いいこだね、三日月。やっと僕の気持ちがわかってくれた。大事にするよ、だって君は僕の大切なお嫁さんなんだからね。まるで甘い毒薬のような声に溶かされる。もう逃げられぬ…。

2018-09-23 22:08:49
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

長船三日は、こんな感じで光忠がヤンデレな話しか浮かびません…。 普段書いてる燭三日がとてもほのぼのなお花畑なので、その反動か…?

2018-09-23 22:29:34
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

今フォロワさんと話してて、ちょぎは長船派だけど長船三日には加わるか?というのが出て、あー…🤔って思ったんだけど。まだ完全には堕ちきっていない三日月に横恋慕した長義が、目を覚ませ、俺なら祖に怪しまれずにお前に近付き連れ去ってやれる。祖の呪縛から解き放った暁には、俺の手を取ってくれ

2018-11-15 20:18:00
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

とか言って三日月を口説く。長船の中で祖の寵姫として扱われていた三日月は、光忠のことも長船のみんなのことも大好きではあるから迷う。その精神はかなりの割合を光忠に支配もされている。だがほんのひと握りだけ、この状態でなくとも光忠の妻として在れるんじゃないかと思ってる部分が顔を出した。

2018-11-15 20:18:01
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

でもその後に長義の手を取ることは無理だ。自分は光忠のものだからお前の手は取れないと首を横に振る。こんなことが光忠に知れてしまったら、きっと酷い目に遭わされる。だからもう俺には構うな。そう言って突き放そうとするが、嫌だ、俺はお前がいいんだ三日月宗近。長義は三日月を抱きしめる。

2018-11-15 20:18:03
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

不意をつかれて抱きしめられたので突き飛ばそうにもうまくできない。大きな音をたてれば隣の部屋にいる謙信達に知れてしまう。そうなれば長義は無事では済まない。新顔とはいえ、大事な本丸の仲間。何とか離れられないかと藻掻くが長義はますますきつく抱きしめてくる。…が、次の瞬間、長義の表情が

2018-11-15 20:18:04
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

凍った。背中に、光忠の刃があてられている。いつの間に…!途端にガタガタと震えだす三日月。ここまで支配されているのかと長義はそれにも驚く。ますます三日月をここから救い出さなくては…!そう思うが、光忠の言葉は非情だった。何をしてるのかな、三日月。御簾の内には謙信くんみたいな子どもさえ

2018-11-15 20:18:04
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

入れてはだめだっていつも言っているでしょう?どうしてここに長義くんがいるの?僕の目を盗んで、浮気かい?ち、ちが、光忠、旦那さま、そのようなつもりは決して…!じゃあ長義くんが忍んできたの?だめだなぁ、長義くん。三日月は僕の大事なお嫁さんで、長船のお姫様なんだよ?御簾の内には僕しか

2018-11-15 20:18:05
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

入れないのに。…僕はこれから力任せに君達を串刺しにしようと思ってるんだけど、三日月はもちろん急所を外してすぐに手入れ部屋へ連れて行ってあげる。ちゃんと君が僕のものだってこと、長義くんに伝えてたみたいだしね?長義くんはしばらく座敷牢にでも入ってもらおうかな。それとも主くんに言って

2018-11-15 20:18:05
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

連結してもらおうか。この本丸の山姥切長義は、君だけじゃないんだし。重傷のまま出陣するのもいいけど、主くんが気の毒だし、連結か習合かな?そう言って口元を歪ませる。や、やめておくれ光忠。長義はようやっと刀剣男士として本丸に来たのではないか。政府ではなく我等の仲間として。やっと堅苦しい

2018-11-15 20:18:05
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

場所から出て皆と同じように過ごせるようになったのを、奪ってくれるな。言い聞かせる、俺が言い聞かせるから、その刀を引いておくれ。俺がちゃんと拒否できていればこんなことにはならなんだ、責めは俺が如何様にも。そなたの言うことには従う、だから…!!光忠はうっそりと目を細めて、

2018-11-15 20:18:06
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

刀を鞘に収めた。そして笑う。三日月が君よりも力があるのにどうして振り払えなかったか、君にはわかるかい?長義くん。首根っこを掴んで引き剥がし、長義を突き飛ばす。体勢を整えた長義は瞠目する。光忠は三日月の袴を捲り上げて奥に手を入れようとしているではないか。ぁ…だめ…っ…んんんっ…

2018-11-15 20:18:08
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

ひどく艶っぽい声。これが何で引き起こされるかなど、長義にだってわかる。光忠は何かを確かめた後、また袴を戻した。いい子だね、三日月。僕が今朝嵌めて行った張型、ちゃんとそのまま抜かずにいて。下手に動いたら抜けちゃうよって僕が言ったから、長義くんを突き飛ばす力も出せなかったんでしょう?

2018-11-15 20:18:09
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

羞恥で三日月の顔は真っ赤に染まり、狩衣の袖で必死に隠している。中のものを溢したら、お仕置きだよって僕が言ったから必死でじっとしてたのに。長義くんがあんなことするから。ねえ?三日月はぽろぽろと涙を溢して光忠の脚に縋った。お願いだからもう、これ以上は…俺はよい、長義はもう許してやって

2018-11-15 20:18:09
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

おくれ。長船の子なのだろう?長義は。もう二度とこのようなことのないようにするから…旦那さま…。光忠はしばらく氷のような目で三日月を見下ろしていたが、やがて大きく溜息をついた。わかったよ、三日月がそこまで言うなら今度は許してあげる。長義くん、二度と御簾の内には入らないようにね。

2018-11-15 20:18:10
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

そうして御簾の内から追い出され、大般若の監視下に置かれることになった長義。でもその夜が地獄だった。閨の隅に座らされ、一晩中光忠から手酷く抱かれる三日月の悲鳴にも似た喘ぎ声を聞かされた。夜目の効く内刀、御簾の向こうは遮られているとはいえぼんやりとだが動きは見える。泣いて許しを請う

2018-11-15 20:18:10
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

三日月の声が耳に焼き付く。物音一つたててしまえばそれに気づいた三日月は羞恥で折れてしまうだろう。君にはそんな真似できないよね?と閨に入る前に光忠から言われた。目隠しをされた三日月は、光忠の長義への怒りも全部受けとめさせられている。自分の行動がこんなことになるなんて…!

2018-11-15 20:18:10
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

しかも三日月はちゃんと、自分は光忠のものだと言って諌めてくれたのに。すまない、三日月…。握りしめた拳は、爪が刺さって血が滲んでいた。折檻のような夜伽をさせられた三日月はしばらく部屋から出てこなかった。甲斐甲斐しく光忠が世話をしている声がする。それを嬉しそうに受けている三日月の声も

2018-11-15 20:18:11
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

三日月、君が楽しみにしていた花が咲いたよ。見に行かないかい?行きたい…。オーケー、じゃあ羽織るものを…。旦那さま、足の鎖をはずしておくれ…?ああ、そうだった。少し待ってね。??今、鎖と言ったか?とうとう繋がれてしまったのか…。庭に降りてきた三日月は、光忠に姫抱きされて幸せそうに

2018-11-15 20:18:11
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

笑っている。花を指差し、ふと長義に気づいた三日月は、稚い子どものように笑った。長義は自分の恋が、実ることなどなかったのだと思い知る。その顔を光忠が見ていることにすら気づかずに…。 #長船三日 みたいな酷い話しか浮かばんかったわ。ごめん、ちょぎ。

2018-11-15 20:18:13
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

長船三日でちょっと考えついた話。三日月が光忠の子を孕む。これは三日月自身が衝撃だと思うんだよなぁ。男神の俺が孕むわけが…って青褪めるんだけど、だって君は僕のお嫁さん、長船のお姫様じゃないか。赤ちゃんできるのは当たり前だよ。きっと美しい赤ちゃんが生まれるよ。

2018-11-20 20:49:16
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

楽しみだねって光忠がすごく喜ぶので、何だか水を指すわけにもいかずに三日月は曖昧に笑う。けれどだんだん自分の身体が変わっていくことに恐怖を感じて、怯えてさえいた光忠に縋りついて耐える日々。三日月は知らない。光忠が毎夜三日月を抱くたびにゆっくりと染みる毒のような呪いをかけていたなんて

2018-11-20 20:49:17
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

僕のお嫁さん、長船のお姫様という言葉を重ねたことでいつの間にか三日月の身体が子を宿せるようになっていたなんて。気づいたときにはもう遅い。臨月を迎えた三日月は覚悟を決めた。毒は回りきった。光忠の狂気にゆるりと飲み込まれた三日月は、母になった。そうしてついに光忠は、三日月の心まで

2018-11-20 20:49:17
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

完全に支配したのだ。 …と、いうところまで考えた。きっと昨日やらさんと授乳ちかの話をしたからだ…wwwまあ、これはどうかなぁお蔵入りかな。産後の肥立ちが悪そうな三日月とか悪阻の酷そうな三日月とか思いついてしまうww #長船三日

2018-11-20 20:49:17
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

夜中に目が覚めた謙信は、きょろきょろとあたりを見回す。大人たちはまだ宴席にでもいるのか、自分だけが布団に入っていたようだ。いつも隣で寝ている小竜景光の姿もない。…みかづきさま…?長船の祖である光忠の妻、三日月のくぐもった声が聞こえる。口を塞がれているような、そんな声。衣擦れの音。

2018-12-24 00:30:23
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

一体何が起きているのだろう。聞こえてくるのは光忠と三日月が過ごす部屋からだ。御簾越しにしか見たことのない、夫婦の閨のある場所。みかづきさま…?おじぃちゃん?啜り泣く三日月の声と、背筋が寒くなるほどに冷たい光忠の声。もういくのいやや、堪忍…。小さな悲鳴が聞こえてとうとう謙信は

2018-12-24 00:30:23
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

襖に手をかけた。…はい、そこまで。子どもはこれ以上はだめだよ?小さな手が襖を開けかけたところで止められた。こりゅうにぃ…。みかづきさまが、ないてるんだぞ…。見上げた小竜は少し息があがっている。それに目元もうっすらと紅い。そこで何をしていたんだろう。三日月様は心配いらない。

2018-12-24 00:30:24
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

謙信はいいこだから、おやすみ。一緒に寝てあげるから。もうすぐ小豆も来るよ、だから布団に戻ろうね。頭を撫でられてまた眠気が戻ってくる。うん…。目を擦り、促されて布団に戻る。謙信が寝入ったところで小豆が入ってきた。みられたか?いいや、阻止したさ。あれは謙信には見せられない。

2018-12-24 00:30:24
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

見てしまったらもう今までのような慕い方はできなくなるだろう?祖からも止められてる。謙信が無邪気に三日月様を慕うから、三日月様は長船の棟から逃げ出せないんだよ、だから謙信に見せてはいけないって。俺達に嬲られて焦らされて泣きながら祖を求めるように躾けられて。挿れるのはできないけど

2018-12-24 00:30:25
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

あれだけ妖艶な姿を見せられたらたまらないよな。結局俺達も祖の掌の上ってわけだ。目隠しされて俺達3人に身体中弄られてる時の三日月様、可哀想で綺麗で…。それを笑って眺めてるんだから祖も相当な鬼畜だと思うけど。…どうして、こうなったんだ…。仕方ないだろ、長船の祖が惚れたということは、

2018-12-24 00:30:25
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

俺達全員の好みなんだよ。三日月様は祖の妻、長船の姫。…祖は、三日月様を本当の姫にするつもりだ。いずれ三日月様は祖の子を孕むだろう。みかづきさまは、おのこではないか…。祖がゆっくりと、作り替えていってるらしい。大般若がそれっぽいことを言って…。おい小竜、そこまでにしておきな。

2018-12-24 00:30:25
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

大般若が湯浴みをして入ってきた。余計なことは知らないほうがいいさ。燭台切光忠が三日月宗近を娶った。長船にとってはそれ以上でも以下でもない。あの閨で行われていることは、ここから出すんじゃねえぜ?出したが最後、祖に叩き折られるぜ。あの人は、大坂でたった一度見かけただけの三日月宗近を

2018-12-24 00:30:26
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

やっと手に入れたんだ。祖が幸せならいいんじゃねえか。三日月だって祖のことは好きなんだしな。俺達だって多少なりといい思いはさせてもらってんだ。…さ、そろそろ耳塞いで寝るとしようぜ。ぼちぼち、三日月の泣き声が大きくなるからな。部屋をひとつ隔てているのに、御簾の向こうの閨から聞こえる

2018-12-24 00:30:26
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

三日月の泣き声。ゆるして、もうはいらない、かんにん…。そうしてだんだんと言葉をなさなくなり、やがて吐息だけになる。可愛い、可愛い三日月…。僕のお嫁さん、長船の姫。僕以上に君を愛してる男なんてこの世にはいないよ。み、つただ…。なあに?ねむって、よいか…?いいよ、おやすみ。

2018-12-24 00:30:26
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

君が眠ってる間に、ちゃんときれいにしておくよ。おやすみ、三日月。僕のお姫様。きっと明日は起き上がれもしないだろうな。君がいけないんだよ?三条のお兄さん達に縋ろうとするから。君はもう、この長船の棟からは出られない。それに気づかないでゆっくりと僕に囚われていく君が愛しくて仕方ないよ。

2018-12-24 00:30:27
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

気を失うように眠った三日月の身体を軽々と抱えて光忠は浴室に向かう。愛しい愛しい三日月は、いつ身籠ってくれるだろう。楽しみだな、君にそっくりな姫君がいいなぁ…。楽しげな光忠の声が、夜の闇に吸い込まれていった。

2018-12-24 00:30:27
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

これ読む人選ぶなぁwwww 本当にごめんwwww 長船三日はこんなんばっかだ私。

2018-12-24 00:30:28
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

長義、長義…。御簾の内側から三日月が呼んでくる。部屋の隅で謙信の手習いを見ていた山姥切長義は三日月の姿がうっすら見えるところまで寄った。どうかしたのか、三日月…様。光忠からこの長船の棟に入るよう言われた時、きつく言い渡されたことだ。自分と大般若長光以外は、全員ここでは三日月を

2019-01-06 17:53:41
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

様付けで呼ぶことになっているからと。政府から来た長義としてはここの三日月も数多ある本丸の三日月宗近の一振りでしかなく、三日月と呼んでいたが、長船派の祖たる光忠から恋慕を叩き壊されてからは大人しく従っている。すまぬが、旦那さまを呼んできてはくれまいか。謙信がそろそろ昼寝の時間でな。

2019-01-06 17:53:42
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

支度をしてやらねばならぬ。それなら俺が…。んん、謙信が俺でなければ嫌だと駄々をこねるゆえ。早う…頼む。身動ぎしたのか御簾の内から聞こえる微かな金属音。長義の横恋慕のせいで三日月はこのところずっと、長船の棟にいる間は鎖に繋がれている。謙信の世話は、三日月にとって数少ない御簾から

2019-01-06 17:53:43
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

出られる時間なのだ。長義はそれに思い至り、立ち上がる。すぐに呼んでくる。祖は、厨だろうか。恐らくな。八つ時の菓子を用意すると言うておったから。わかった。…謙信、その手本通りに続けていろ。わかったのだぞ。廊下に出ると、ちょうど光忠がこちらに向かってきていた。燭台切、奥方が。

2019-01-06 17:53:43
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まとめたひと
きりはら🕯🌙 @kirihara_novel

成人済。前ジャンル黒バス(右緑)。とうらぶ燭三日最推し、右みかを大体節操なく書く。全方位型光のふじょし。安定のスパダリ、安心のハピエン。アイコンはみけ(@MICHE_POO)さん、ヘッダーはにがい(@nigaikaraiamai)さん作。唐突にスランプに陥るし、軽率に復活する。まとめはmint(↓)にあります。