これからしばらく暑くなるみたいなので露承クラスタでヒヤッと冷たくなりたい。というわけで、タグ作ったからみなさんどうぞ #露承怪談
2016-07-01 12:51:19承太郎さんと食事会をすることになった。好みがわからないので料理はその場で作ることに。当日、承太郎さんを家に招き入れたぼくは、話をしながら一生懸命料理を作ったが、ふと前を見たら承太郎さんがいない。つまらなくて帰ってしまったのだろうか?こんなに沢山作ったのに、勿体ないなぁ #露承怪談
2016-07-01 12:56:17あの事件から1年。久方ぶりに仗助と会ったので、承太郎さんは元気かと尋ねてみた。すると仗助は不思議そうな顔で「それ誰っすか?」と言った。一体どうしたというのだ。あの整った顔立ちは早々忘れることなんてできな……あれ?そういえば、承太郎さんはどんな顔だっただろうか? #露承怪談
2016-07-01 13:44:55二人でピクニックに出かけたら、承太郎さんがお弁当を作ってきてくれた。更には「先生、あーん」までついてくる始末。今日はぼくの命日か、と思いながら差し出されたコロッケを口に含んだら、なにやら違和感。なんと中から大量の髪の毛が!それを見た承太郎さんは、嬉しそうに笑っていた #露承怪談
2016-07-01 13:50:34破産して家を追われたぼくは、六畳一間のボロアパートに住む事になった。トイレも風呂もないけれど値段のわりに綺麗だし、まぁ何事も経験だと、新生活に若干期待をしていた。ただ、壁に人ほどの大きさの茶色いシミのようなものがある事だけは、少しばかり気になった。(続く) #露承怪談
2016-07-01 14:16:25→住み始めてから数日、この生活にも慣れ始めた頃ある事に気がついた。シミの色が濃くなってきているのだ。一体これはなんなんだと、好奇心に駆られたぼくは大家に連絡はせず、このまま観察をする事にした。日を追う毎にシミは濃くなり、徐々に徐々に輪郭がはっきりしていく。→ #露承怪談
2016-07-01 14:16:42→それから更に2ヶ月。例のシミはくっきりと、人の形に変化していた。これは心霊現象なのか、はたまた壁の中に死体でもあるのか。気になって仕方がなくなったぼくは、正体を探るべく壁を壊すことにした。他の住人が出払った平日昼間、ぼくは作業を開始した→ #露承怪談
2016-07-01 14:16:58→いとも簡単に崩れる壁。その中から出てきたのは、見覚えのある、白いコートを着た人物。数ヶ月前から行方不明になっていた、承太郎さんだった #露承怪談
2016-07-01 14:17:24空条承太郎(くうじょう じょうたろう)を捜しています。 年齢・28才、職業・海洋冒険家、、出身地・東京 現在の住所・勤務先・実家の住所等どんな些細な情報でも構いませんので、ご連絡お願いします。 連絡先 rohan-kishibe@xxxxxxxxxx #露承怪談
2016-07-01 15:58:50承太郎さんと出会ってから別れるまでの数ヶ月間、ぼくたちは沢山の場所へ行っては記念撮影をした。その写真の数々は鍵つき宝箱に入れて大切に保管した。数年後、久しぶりに写真を見ようと思いその箱を取り出し写真を見てみたら、どういうわけかぼくの隣には、誰も写っていなかった #露承怪談
2016-07-01 16:17:16海に行ったら浜辺で承太郎さんを見つけた。海を見つめる彼に「なにかいるんですか?」と聞けば「先生には見えないのか?」と逆に問われた。目を凝らしてみたがぼくにはなにも見えなかった。それから数日後、承太郎さんが水死体で見つかった。彼は一体なにに惹かれていたのだろうか #露承怪談
2016-07-01 17:15:50夜の散歩中、青白く光る女と出会った。明らかにこの世の者ではない。引き返したいところだが、家に帰るにはこの道を通らなければならなかった。目を合わせないよう駆け足で横を抜けようとしたその瞬間、「承太郎を知ってるか」と耳元で誰かが囁いた。ぼくは一目散にその場から逃げ出した。 #露承怪談
2016-07-01 19:20:24→奴の姿が見えなくなるまで走ったぼくは、息を切らしながら隣の承太郎さんに話しかけた。「あの人、承太郎さんのこと探してませんでした?」すると彼は人差し指を口の前にたてながら、意味深な笑みを浮かべた。そのとき彼の身体が少しだけ発光してるように見えたのは気のせいだろうか? #露承怪談
2016-07-01 19:22:12#リプもらった番号のワードを使って文を書く 桜井さん(@skri1211) にご指定いただいた、6番で露伴と徐倫ちゃんです! 結構無理矢理です! ありがとうございました♡ #露承怪談 pic.twitter.com/mXhpwoAjph
2019-08-03 01:30:37日に日に大きくなる天井の黒いシミが気になって屋根裏部屋へ行ってみると、白いコートを纏った長身の男がうつ伏せで死んでおり、その広い背中を見てぼくは去年の夏に彼を殺してここに隠したことをようやく思い出したのだった。 #露承怪談
2019-08-11 14:11:52「先生、例の洋館、随分と気に入って散策しているようだが三階の一番奥にある扉は絶対に開けちゃあいけないぜ」国際電話で突如そう忠告してくるぼくの恋人、なぜぼくがあの洋館へ行ったことを知っている? #露承怪談
2019-08-11 14:20:30ある日の朝、親友の康一くんもクソッタレ仗助もアホの億泰もプッツン由花子も、どういうわけか誰もかれもがぼくと口をきこうとしないのに、承太郎さんだけはにこやかに挨拶を返してくれた。 #露承怪談
2019-08-11 14:24:56『恋人と互いの肉を食べ合うと、その相手と幸せな結婚ができる』とかいうくだらないジンクスを聞いた承太郎さんが目を輝かせながら東急ハンズで出刃包丁を買ってきた。 #露承怪談
2019-08-11 15:04:28何かおかしいなと思いながら原因を見つけられないでいたが、承太郎さんと別れの挨拶をしたあとで彼の右眼がなくなっていたことに気付いた。 #露承怪談
2019-08-11 15:09:45今日も蜘蛛の味を確かめておこうと、巨大なアシダカグモの腹をカッターで切り裂くと先週承太郎さんにプレゼントしたダイヤのピアスが出てきた。 #露承怪談
2019-08-11 15:40:50承太郎さんとのドライブの帰り道、せがまれて立ち寄った古めかしいラブホテルで彼を抱いたあと、携帯の着信に出ると「先生、大変なことになった、実は」と承太郎さんの声で言われ電話が切れた。 #露承怪談
2019-08-11 15:56:39目が覚めて仕事場の机を見ると昨夜仕上げた原稿の横に買った覚えのないミステリー小説が置いてあり、最後まで読んでみると犯人の名前がぼくの名前で被害者の名前が空条承太郎だった。 #露承怪談
2019-08-11 16:06:00ある高級ホテルに泊まった夜、水道から真っ赤な水が止まらなくなったのでフロントに苦情の電話をかけると「空条承太郎様の血液をご用意させていただきました」と女の声がこたえた。 #露承怪談
2019-08-11 16:08:36杜王グランドホテルの324号室は現在誰も宿泊することが出来なくなっているのだが、その本当の理由は世界中でぼくだけが知っている。 #露承怪談
2019-08-11 16:17:10今回の旅行においてただひとつ頭を悩ませていることといえば、トランクに詰め込んだ承太郎さんが空港の手荷物検査で引っ掛かった時の対応策である。 #露承怪談
2019-08-11 16:35:05近頃、承太郎さんはベランダでよくうたたねをする。疲れているのだろうか、それとも栄養が足りていないのだろうか。血液の代わりに濾過水が身体を巡る彼の腕にぼくは点滴針を打つ。#露承怪談
2019-08-11 17:15:21薔薇園でスケッチしていた時、見知らぬ幼女が渡してきたリボンのかかったプレゼントボックスをあけてみたら承太郎さんの名前が銀の箔押しでプリントされた香水瓶が入っていた。 #露承怪談
2019-08-11 22:48:15生後一ヶ月になる娘が右手を握ったまま開こうとしないので病院へ連れて行って開かせたら、手の中からぼくが昔承太郎さんに贈った指環をはめた薬指の骨が転がり出た。 #露承怪談
2019-08-11 22:58:01毎日つけていた日記帳がある日突然なくなってしまい、仕方なく新しいものを買ってきたが全てのページにびっしり「先生」と書かれていたので庭で燃やした。 #露承怪談
2019-08-11 23:08:37その教会には新月の夜12時になると鳴らない筈の鐘が荘厳に鳴り響き、長身の男と細身の男がチャペルで指環の交換をしているという噂がある。 #露承怪談
2019-08-11 23:16:39毎年お盆の恒例行事となっている承太郎さんの墓参りため墓地へと出向いたがいつもの場所に墓石が無いのできょろきょろ見渡していると、承太郎さんがやってきてぼくの足元に線香と白百合の花束を供え手を合わせた。 #露承怪談
2019-08-11 23:29:15何度携帯の番号を変えても、毎日決まって午後11時に死んだ承太郎さんから電話がかかってきて「これから会いに行く」と言われるのでかれこれ五年間不眠症のぼく。 #露承怪談
2019-08-11 23:41:43「この映画の結末はハッピーエンドなんだ」とバラす承太郎さんに眉を顰めつつ、ぼくたちの物語なんですから知っていますよと返すと満足そうに笑みを浮かべる、首から上を黒山羊の頭にすげ替えた男。#露承怪談
2019-08-11 23:58:35